映画「ふるさとをください」
障害者の共同作業所を舞台にした映画「ふるさとをください」を観ました。
4月12日から25日まで、東京・東中野のポレポレ東中野で公開中です(午前の上映はありませんが、午後4回)。
上映日の後半に見ることができたらと思っていましたが、見る必要ができたので、勤務を調整して今日鑑賞。
統合失調症などの障害と向き合い、社会参加のできる地域と共同作業所を「ふるさと」として少しでもわけてほしいとする人たちと、自分たちの「ふるさと」を守ろうと排除しようとする人たち。
わかりあうことで深まる理解と、見えてくる日本の障害者施策の至らなさ。
細かいところにも、いまこの日本に、私たちの身近にある小さなバリアが見えてくる工夫もされています。
ドラマ「ひとつ屋根の下」で好演した大路恵美さんが主演、ベンガルや藤田弓子らの演技もはまり、障害者施策の不十分さとその強調が映画のなかに欲張りすぎていないこともこの映画の特徴。
それによって、ものたりなさを感じる関係者もいるようですが。
1800の自治体すべてで上映していきたいというのが、上映にかかわった実行委員会の思い。
障害者団体だけでなく、さまざまな違いを許容し理解しあおうとするなかで感じあえる人々の魅力と奥深い社会をめざして、地域での上映会をぜひ。
この映画は考えあう入り口でしかない。
ただその入り口がなければ、いまの他を許容できない社会の明るい未来も・・・。
麦の郷(むぎのさと)
http://www7.ocn.ne.jp/~ichibaku/
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