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2008.07.21

ルポにっぽん 下請けドライバー

人の仕事が見えづらくなっている時代。

その仕事の暗部に気づく時には、すでに深刻化し、手遅れになっていることが少なくない。

今日の朝日新聞の一面特集「ルポにっぽん 下請けドライバー、車中泊連続2週間」(2008/7/21asahi.com)には、やはり驚かされた。

価格競争、実質的な下請け叩き、低コストの裏でしわ寄せを受けるのは・・・。

さて、話はややそれるが、ワーキングプアが問題になるなか、1000円などへの一定水準までの時給引き上げや産業別の給与保障をすべきとの声は、働く側の要求として高まっている。

しかし、同時に考えなければいけないのは、人件費増はおそらく物価高に跳ね返り、いまの状況での時給1000円が保障される想定では追いつかないのではないか。

その視点が欠けているように思う。

つまり、時給・日給の引き上げによって物価が上がることで、最低限の生活に必要な収入ライン自体が引き上がっていくということ。時給1000円が保障されても、またそれが1200円だったとしても食えないのではないか。

私は、将来的にどこかの段階で消費税の増税はやむを得ないと思っている(生活必需品の税率は維持する)。

もちろん、高所得者への所得税率の引き上げや法人税のアップなどが優先されるべきだというのが前提だけれど。

社会保障をどの程度この国が保障していくのか、そのためにどの程度の負担がどこから必要なのか。

差し迫った課題への対応としての賛成・反対の議論は理解する。

しかし、負担増を迫る与党、負担増のストップを掲げる野党という構図だけではわかりにくい。

その先に何があるのか、その道筋をどうするのかが今の政党からは見えづらく、国民の不安は高まるばかりだ。

差し迫る解散総選挙。またも争点が国民本位でないものとなることだけは避けたい。

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