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2008年12月の記事

2008.12.30

皆さんが考える少子化対策は? 批判よりも提言を

小渕優子少子化担当大臣が設置を発表した「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム」。

その有識者メンバーに、経済評論家の勝間和代さんが選ばれ、毎日新聞の「勝間和代のクロストーク」で、12月29日から1月9日まで読者の「私の考える少子化対策」を募集しています。

私のブログの読者のみなさんには、保育・子育て関係者の方も多いはず。

誤解を恐れずに言えば、政府の政策を批判することは簡単ですが、少子化対策がまともに打たれていないいま、具体的な提言が必要な状況を迎えていると思います。

意見を応募されてはいかがでしょうか。

皆さんが考える少子化政策は?:勝間和代のクロストーク - 毎日jp(毎日新聞)
(2008/12/29‐2009/1/9)
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2008/12/post-6.html

児童手当5倍、保育園定員1.5倍(認可保育所)という、勝間さんの大胆な提言も反響を呼びました。

児童手当5倍、保育園定員1.5倍:勝間和代のクロストーク - 毎日jp(毎日新聞)
(2008/12/12)
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2008/12/post-5.html

年越し派遣村、日比谷公園に

台所以外の大掃除も終わり、年越しもまもなく。

カビキラーを手にした作業が山場でした。

寒くなってきましたが、こたつは、家だけでなく、ブログにも。

これであたたかく年越しが。

でも、みなさん、寒空の中で年を越さざるを得ない境遇に置かれる人たちがいます。

数万人の非正規・派遣切り。

他国なら、激しい行動もありえるところですが、

優しい日本人は、それでも耐えようと、しのいで生きようとしています。

労働組合に入ってたたかうケースは出ている(これはすばらしいこと)ものの、

全体には広がっていません。

あたたかい年の瀬を迎えられる人のなかには、おそらくですが、他人事、ニュースの一つ、「かわいそう」、「私はまだましでよかった」などの感情も。

そんななか、貧困問題にとりくんでいるNPOや弁護士、労働組合が、霞ヶ関の厚生労働省の真ん前の日比谷公園で、「日比谷で年末年始を生き抜く」と、「年越し派遣村」を12月31日から1月5日まで開設します。

29日に記者会見され、報道されました。

ウェブサイトも開設されました。ぜひアクセスを!

◇年越し派遣村ウェブサイト
http://hakenmura.alt-server.org/

ボランティア、カンパ(物資含む)も募集されています。

状況も随時アップされるのでしょう。

連合、全労連、全労協など、労働組合の枠をこえた協力も村を支えるようです。

共産党や社民党の党首も村にくるようです。

ブログをやっているみなさん、この「年越し派遣村」を広めませんか。

メールを打てる方、知らせませんか。

カンパのできる方、いかがでしょうか。

年末年始を盛り上げるストリートミュージシャンなどの募集もされています。

「年越し派遣村」日比谷公園に31日開村 食と住居提供(2008/12/30 asahi.com)
http://www.asahi.com/job/news/TKY200812290186.html

年越し派遣村:東京・日比谷公園で労働相談 炊き出しも(2008/12/30毎日新聞)
http://mainichi.jp/photo/news/20081230k0000m040028000c.html

【動画】NHK「視点・論点」 派遣切り 反貧困ネットワーク湯浅誠事務局長(2008/12/23)
http://jp.youtube.com/watch?v=4b2loVd-WMk

2008.12.28

「派遣切り」や貧困問題に私たちができること

97年から98年半ばまで、

苦学生をしつつ、製造業の非正規労働者として、

いまは派遣に置きかえられた夜間労働をしていた私。

また、専門的な資格を持たない母親のもと、2回の離婚もあり、

生まれてから中断もありながら18歳までの14年間を、

母子家庭で育った私。

さらに、労働組合の職員という仕事をし、来春で10年を迎える私。

どうしても、いまの社会のあり方について、この年の瀬、厳しく問わずにはいられません。

「大量の人員削減を進めるトヨタ自動車やキヤノンなど日本を代表する大手製造業16社で、利益から配当金などを引いた2008年9月末の内部留保合計額が、景気回復前の02年3月期末から倍増し空前の約33兆6000億円に達したことが23日、共同通信社の集計で明らかになった」(2008/12/23共同通信)

というなかで、数万人、あるいは年が明けるまでには10万人をこえるような、非正規・派遣を切り捨て、さらに切り捨てようとする今の企業・働かせ方のあり方を、

みなさん、許していいのでしょうか。

物価も上がる中、庶民の生活防衛の大切さは私にもわかりますし、私も報道にふれ、またスーパーに行くたびに実感しています。

年の瀬を迎え、「お歳暮」「帰省」「おせち」「お年玉」・・・。

ふところが寒くなる中、派遣・非正規とかかわりの薄い人たちにも大変さは広がっていると思います。

でも、でも、です。

大企業の縁の下として、不安定で低賃金でボーナスもないなか働き、その企業の収益が厳しくなってきたからと、いきなり厳しい層を切っていいのでしょうか。

庶民に実感はなく、大手企業にこそ実感のあった、戦後空前の長期の「景気回復」を支えた彼らがなぜ突然切られてしまうのでしょうか。

年が越せるのか、そんな不安が広がる中、

派遣法の抜本改正をめざす共同行動ブログに

12月31日から1月5日まで日比谷公園での「年越し派遣村」開設が告知されています。

数日前に私も知っていましたが、そのルートでは「防衛上の理由で30日に発表」とのことでした。

30日に発表して、誰が知りえるのか。

これだけマスコミが派遣切り問題を報道しているなか、防衛上の問題が起きれば、さらに大報道になって、防衛をさせる方にとってメリットはないのに。。。

少なくとも、派遣村があるぞということは広く知らせるべきです。

判断力が理解できませんが。

そんななか、すでに一定の情報が流されています。

派遣法の抜本改正をめざす共同行動ブログより

仕事と住まいを奪われる「派遣切り」被害者の労働相談、住居相談、生活相談の窓口を開設します。
「年越し派遣村」
日程:12/31(水)~1/5(月)
場所:霞ヶ関、日比谷周辺
活動:
①相談活動(労働相談・住居相談・生活相談…)
②食事対策(朝・昼・晩の炊き出し)
③住居対策(ハローワークが開く1/5までの簡易宿泊)
開村式:12/31(水)10:00(予定)
相談活動:12/31(水)~1/4(日)13:00~18:00
主催:「派遣村」実行委員会
事務局:全国ユニオン03-5371-5202
「派遣切り」が集中する12/31及び直後の退寮日は、相談窓口となるハローワークが開いていません。ハローワークが閉まっている12/31から1/4までの相談窓口を開設し、あわせて住まいを奪われた労働者のための緊急食事対策・住居対策を実施します。
1/5(月)には、厚生労働省への要請、国会請願デモなどを計画しています。
12/29頃、記者会見を開催し、詳細をお知らせする予定です。

とあります。

さらに、同ブログで支援の訴えが。

◇年越し「派遣村」カンパ物資について(2008/12/26)
http://mutokyo.blog57.fc2.com/blog-entry-41.html

 既に、多くの方から、カンパをいただいております。
 本当にありがとうございます。
 様々、カンパのお問い合わせも併せていただいているところです。
 
 各方面に手配して、物資の手配を行っておりますが、
皆さまにお願いできればと考えているものは、次のようなものです。

 米、飲料水、間食類、ホカロン等、新品の下着等です。現金のカンパも勿論歓迎です。銀行口座及び、物資の送り先はは下記の通りです。

 みずほ銀行銀座支店(普通)2692964
「派遣村寄付金口座 弁護士 棗 一郎」

〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-16-13MKビル2F全国ユニオン気付
℡03-5371-5202. Fax03-5371-5172.

数々の制約があり、カンパに関しても、ボランティア等に関しても、
『詳細一覧、下記の通りでございます!』という具合にご提示できなくて申し訳ありません。
適宜、リリースいたしますので、宜しくお願い申し上げます。

事務局 安部 誠

とのことです。

この冬、勤務先の最寄り駅の近くに、30代から40歳くらいと思われるホームレスと思われる女性をみかけます。

派遣切りだけではなく、貧困問題としてとらえるべきだと私は考えています。

貧困問題が、一部のニュースの、さらにモザイクをかけた知らない人の問題ではなく、

身近な問題としてとらえられ始めた2008年。

一人ひとりができることを、新しい年にむけて考え、行動していきませんか。

12月23日のNHK「視点・論点」で反貧困ネットワークの湯浅誠事務局長が「派遣切り」について、その視点を明らかにしています。まったく、同感です。

NHK「視点・論点」 派遣切り 反貧困ネットワーク湯浅誠事務局長(2008/12/23)
http://jp.youtube.com/watch?v=4b2loVd-WMk

保育制度、結論は年明けへ

保育制度をめぐって、現行の国や自治体の責任を大きく後退させる動きがすすめられてきましたが、結論は年明けに持ち越されたとのこと。

制度の重大な危機にあるにもかかわらず、インターネットなど運動体の外への発信力が驚くほど弱いのが現況です。

それでも、年末を迎えてやっと情報が発信されるようになりました。

「新しい保育の仕組み」-年内決定を断念、決着は越年へ!-社保審特別部会・大日向部会長がコメント
(日本自治労連 2008-12-25)
http://www.jichiroren.jp/modules/topic/index.php?page=article&storyid=919

 保育制度問題を審議していた社会保障審議会少子化対策特別部会(大日向雅美部会長)は、公的保育制度解体の第一次報告を年内に決定することをめざしていましたが、12月24日、「特別部会の委員の議論としては、『新たな保育の仕組み』に概ね意見の集約がなされたものの、『保育事業者検討会』における議論との隔たりがあり、年内ではなく、来年の早い時期に、保育事業者検討会での御議論を経た上で、第1次報告のとりまとめを目指したい」という趣旨の部会長のコメントを発表しました。

 「新たな保育の仕組み」とは、児童福祉法第24条(市町村の保育実施義務)による現行の公的保育制度を解体し、保育所と保護者(利用者)の直接契約、時間単価・従量制の保育料などを特徴としています。第20回特別部会(12月9日)で、事務局案として提示され、わずか1週間後の第21回特別部会(12月16日)には「大綱合意」の取りまとめがされる強引な審議がされていました。

 厚労省は、年明け早々、保育団体を説得するために各ブロックに出向き、日本保育協会と全国保育協議会は7日、私立保育園連盟は9日に会員からの意見のとりまとめを行うとしています。厚労省及び特別部会がまとめようとしている「新しい保育の仕組み」の問題点を急いで地域・職場に知らせ、地域から「現行の保育制度の堅持・拡充でこそ」という世論を広げることが求められています。

「現行保育制度の堅持拡充」請願が衆参両院で採択
 12月25日に閉会する第170臨時国会で、自治労連が全国保育団体連絡会、全国福祉保育労働組合とともに取り組み、11月19日及び25日の国会要請行動で提出した「現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額に関する請願」が、衆参両院で全会一致により採択されました。運動と世論の広がりによって、2005年以来、毎年、採択されるように変わりましたが、とりわけ今年は、厚労省が「現行保育制度の堅持」から「新しい保育の仕組み」へと舵を切るなかで、国会が自治労連等が要求する「現行保育制度の堅持拡充」を採択したことは、大きな意味をもっています。

 請願主旨で、「少子化の進行で、保育所は仕事と子育ての両立を支えるだけでなく、地域の子育て支援の拠点としても期待され、更なる強化と保育の量的・質的拡充が求められている。ところが国は、保育所運営費の一般財源化や交付金化、補助金削減を進め、地方自治体に負担を強い、現場では規制緩和と貧しい予算によって正規職員の削減や非正規雇用への置き換えが進み、行き届いた保育を困難にしている。公立保育所の廃止・民営化や、認定こども園制度の推進も保育の公的責任と水準を後退させている。さらに政府は、最低基準の廃止や直接契約・直接補助方式の導入を検討しているが、公的保育制度((1)国と自治体の保育実施責任、(2)保育所の最低基準を定め守る責任、(3)保育所経費の公費負担責任)をなし崩しにし、国・自治体の責任を放棄するものである」と指摘。

 請願項目は「(1)児童福祉法第24条に基づく公的保育制度を堅持・拡充し、すべての子供が健やかに育つ権利を保障すること。国と自治体の責任を後退させる保育所への直接契約・直接補助方式の導入はやめること。(2)すべての子供の発達を保障するために国が定める児童福祉施設最低基準(保育所の施設設備の基準、職員配置基準)は堅持し、抜本的に改善すること。(3)待機児童の解消は、認可保育所の新設・増設で行えるよう、特別な予算措置をすること。」など5項目です。

詳細は、下記の全国保育団体連絡会の「見解」を。

【関連情報等】

(08.12.27)厚生労働省・少子化対策特別部会「第1次報告(案)」に対する全国保育団体連絡会の見解について
http://www.hoiku-zenhoren.org/news/data1/081227-222906.html

今後の保育制度の姿(案)(事務局の整理による考え方の比較表)〈概要〉
第20回社会保障審議会少子化対策特別部会(2008/12/9)資料3
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/12/dl/s1209-8d.pdf

厚生労働省社会保障審議会少子化対策特別部会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/hosho.html#shoushika

次世代育成支援のための新たな制度体系の設計に関する保育事業者検討会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html#koyou

2008.12.27

映画「蟹工船」一人一人が考えることをやめちゃいけない

働き方、働かせ方が問われた2008年もあと数日。

文学オンチの私には、プロレタリア文学「蟹工船」の小説があまりピンとこなくて、

このブログでは、そのコミックの単行本を紹介したりしてきた。

来年公開予定の映画「蟹工船」についても少しふれてきたけれど、

東京新聞の取り上げ方はこれまで読んだ報道のなかで一番大きい。

どんな映画になるのか、また公開時期に、働き方・働かせ方はどうなっているのか、さらにその前提として、一人ひとりが考えること、立ち上がることを積み重ねていけるのか、私たちに問われていく。

◇『蟹工船』ポップに描く 残酷でなくブラックユーモアたっぷり
(2008年12月26日 東京新聞朝刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008122602000110.html

 「ワーキングプア」の象徴としてメディアで取り上げられ、ブームになった小林多喜二の小説「蟹(かに)工船」が映画化される。メガホンをとるのは海外でも評価の高いSABU監督。現代の若者に受け入れられるよう「説教くさくないポップな蟹工船」を目指しながら、「一人一人が考えることをやめちゃいけない、立ち上がらなければ」との強いメッセージが込められている。 (石原真樹)

 原作の「蟹工船」は、カニを船上で缶詰に加工する季節労働者たちが、資本家らに酷使される不条理に気付き、立ち上がるさまを描く。プロレタリア(労働者階級)文学の骨頂とされ、初版は一九二九年。五三年に俳優の故山村聡さんが映画化、DVDも販売されている。

 日雇い派遣など働いても楽にならない現代の若者の姿が「蟹工船」の労働者と重なると、同書はことしに入って爆発的にヒット。新潮文庫は累計約百六十万部のうち、ことし分が約五十四万部を占める。岩波、角川文庫も版を重ね、ほかに劇画版や関連図書が相次いで出版された。

 映画化を企画したIMJエンタテインメントの豆岡良亮プロデューサーは「現代の形容しがたい閉塞(へいそく)感を打ち破るエネルギーが『蟹工船』にあるのでは」と話す。

    ◇

 北関東にある倉庫内に船内を再現した撮影現場が今月、記者公開された。六十メートル×三十メートルの倉庫内に、船底にある労働者の寝室「糞壺(くそつぼ)」、缶詰の加工場、機関室などのセットが組まれた。船の揺れはカメラを揺らし表現するという。

 原作で「豚小屋そっくりの(中略)臭(にお)い」、労働者は「蚕のように、各々(おのおの)の棚の中に入って」と描かれた、主舞台となる糞壺。現代によみがえらせたセットはドラム缶を二、三段重ねた寝床が並び、近未来的でカプセルホテルを思わせる。「ひきこもりっぽい感じが出せた」とSABU監督。リアルに、残酷に蟹工船を映像化するのでなく、変な船での珍騒動をブラックユーモアたっぷりに描こうとする、監督自慢のセットだ。

 この日は、主人公の労働者のリーダー・新庄(松田龍平)が、労働者に自立を呼び掛ける場面を撮影中。彼らを酷使する鬼監督(西島秀俊)との対決を前に、労働者が団結する重要なシーンだ。

 撮影を始めてすぐ、「労働者の数が少なく見える」と、監督は取材に来ていた男性記者二人をスカウト、衣装を着せ顔を汚すメークを施した。「細かくカットするんじゃなくて、カメラに粘ってもらって長く撮ったらどうか」などとスタッフと相談しながら、三時間かけ、一つのシーンをカメラの位置を変えて何度も撮った。

    ◇

 裂けたシャツに、黒いつなぎズボン。囚人服のような衣装を身にまとった松田が労働者たちに語りかける言葉に胸を打たれた。

 「おれたち一人一人が本気で考え、一人一人の意思で立ち上がるんだ。そうしなければ、何も変わっていかないんだ」

 原作で小林多喜二が訴えたのは団結の重要性だった。監督のメッセージは「一人一人が考えること」だ。

 「家を買おうと考えたら、それまで気付かなかった『家売ります』という看板が突然目に入るようになるように、世界が変わる。どうしたい、どうなりたいと考えて行動すれば、何か変わるのじゃないか」と監督は語る。

 派遣社員の解雇や内定取り消しが横行する現実を変えるのは簡単ではない。だが、「弾丸ランナー」「疾走」など、一貫して「走る」というテーマを貫いてきた監督の根底には、「今を大切にすれば、未来は変わる」との思いがある。

 年内にクランクアップし、公開は来年中。作品が公開されるとき、「このころは大変だったな」と笑える世の中であることを祈りたい。

2008.12.26

学校の先生、心の病の休職が10年で3倍に

先生も走る「師走」。

学校の先生が追い込まれている。

そんなニュースを目にした。

心の病で休職となっている教員が10年で3倍に激増している。

グラフもリンク先でみてほしい。

ダメ教師批判、モンスターペアレント批判、対立の構図があおられ、

絶対的な人員不足、事務量の多忙さ、メンタル対策など、実際の問題が見えにくくなっている。

わいせつ教師の起こした事件の報道も目立ち、事件が激増しているかのような印象をうけがちだが、実際の処分件数は前年よりも減っている。

わいせつ教師を守るつもりはないけれど。

◇心の病で休職教員、10年間で3倍 07年度、5千人(2008/12/26asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200812250266.html

2008.12.23

派遣切りの裏で内部留保が17兆から33兆

ふざけるな!大手企業。

国民に実感のない「景気回復」を最近まで「実感」してきた大手企業が、この7年で「内部留保」を倍増させたという。

派遣など非正規雇用の「活用」もあって、大きく利益をあげてきた。

この秋以降の急激な逆風に対し、「派遣切り」といわれるような、一番厳しい派遣労働者や期間工など非正規雇用の労働者を切り捨てる2008年末。

年明けに、考え方や所属の枠をこえて、働かせ方を問う大きな集会がくめないのだろうか。

大手企業の体質はもとより、それらに厳しく迫るために、労働組合のあり方が問われているし、2009年はもっと鋭く問われるはず。

◇巨額余資ため込み大量人員削減 自動車など大手16社集計(2008年12月23日 東京新聞web)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122301000451.html

 大量の人員削減を進めるトヨタ自動車やキヤノンなど日本を代表する大手製造業16社で、利益から配当金などを引いた2008年9月末の内部留保合計額が、景気回復前の02年3月期末から倍増し空前の約33兆6000億円に達したことが23日、共同通信社の集計で明らかになった。

 過去の好景気による利益が、人件費に回らず巨額余資として企業内部に積み上がった格好。08年4月以降に判明した各社の人員削減合計数は約4万人に上るが世界的な景気後退に直面する企業は財務基盤の強化を優先、人員削減を中心とするリストラは今後も加速する見通し。

 08年度の純利益減少は必至の情勢だが配当水準を維持、増やす方針の企業が目立ち株主重視の姿勢も鮮明だ。

 派遣社員などで組織する労働組合は「労働者への還元が不十分なまま利益をため込んだ上、業績が不透明になった途端、安易に人減らしに頼っている」と批判している。

 集計によると内部留保の合計は01年度末の約17兆円から08年9月末に98%も増加。この間に米国の金融資本主義が広がり「株主重視」の経営を求める風潮が日本でも強まった。増配や自社株買いなどで市場での評価を高める経営手法がもてはやされた。

(共同)

隠さない 幸不幸は他人が決めることではない

隠さない。

ソウルオリンピック(1988年)女子1万メートル代表で、マラソン選手としても活躍したタレントの松野明美さん。

今日のasahi.comの報道によれば、松野さんの次男がダウン症だということを告白し、同様の境遇にある母親などに共感が広がっているという。

福祉分野の仕事をしている私は、子どもが障害を持っているという有名な元スポーツ選手や芸能人を何人か知っている。

そのことを隠さず、自身の講演などで話す人もいる。

松野さんについての報道では、あの明るさの裏にあった苦悩と決断、変化に驚かされた。

◇うちの子はダウン症です 松野明美さん、告白に共感の輪
(2008年12月23日12時32分 asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1222/SEB200812220006.html

 ソウル五輪陸上1万メートル代表でタレントの松野明美さん(40)=熊本県植木町=は、次男の健太郎ちゃん(4)がダウン症だ。周囲の目を気にしてこれまでずっと隠してきたが、今秋、テレビで告白した。成長し、笑顔を見せる健太郎ちゃんが人生観を変えてくれたからだ。

 熊本県大津町の小学校で今月あった教育講演会。松野さんは小学生や保護者ら約800人を前に、長距離走を始めたきっかけや厳しい練習、五輪の思い出を冗談を交えて話した。そして切り出した。

 「ダウン症を知っていますか。うちの健太郎はダウン症です」。病弱で体が小さいこと、それでも一生懸命がんばっていること、3歳で歩けるようになったときの感動。「人生は、一番でなくてもいいと気づいた。その人のペースで、ゴールを目指せばいいと」

 健太郎ちゃんは出生時、2700グラムあったが、血色が悪く泣き声はか細かった。集中治療室に入り、退院まで3カ月かかった。ダウン症で、心臓奇形で心肺機能が低下する病気があり、手術が必要だと告知された。

 「どうして私の子が」。事実を受け入れられなかった。不安になり、夜中に突然泣いたりした。ダウン症の子がいるのは人生では負けだと思った。タレントとして明るいイメージが崩れるのを恐れた。

 一緒に外出するのは避け、やむを得ない場合は隠すようにして車に乗せた。病院では帽子を目深にかぶってうつむき、松野明美だと気づかれないようにした。

 そんな松野さんを、夫でマネジャーの前田真治さん(40)は「受け入れられるまでに時間がかかるだろう」と見守った。そして積極的に長男の輝仁ちゃん(6)と健太郎ちゃんを外に連れ出した。

 体重が10キロになった2歳半のとき、健太郎ちゃんは福岡市立こども病院で心臓の手術を受けた。松野さんは過去のどのレースよりも緊張して待った。手術は成功し、血色は徐々によくなった。少しずつ元気になり、無邪気な笑顔の健太郎ちゃんに、癒やされていく気がした。「ダウン症なら不幸なのか。幸不幸は他人が決めることではない」と気づいた。

 「隠してきたのは結局、体裁をつくろうため。自分のことばかりで、健太郎のことを考えていなかった」と反省。隠す必要はないと思えるようになった。

 そんなころテレビ関係者から、健太郎ちゃんのことを話さないかと打診された。前田さんとも相談し、決意した。10月にTBS系のバラエティー番組「復活の日」初回のスペシャルが放映されると、電子メールや手紙が200通以上届いた。9割はダウン症や自閉症の子どもがいる家族からだった。共感や励まし、自分たちの体験をつづっていた。

 「公表してよかった。思いを同じにする多くの仲間ができた」。26日は健太郎ちゃんの5歳の誕生日。「生まれてくれてありがとう」。そう言ってあげるつもりだ。(宮田富士男)

「日米開戦」「東京大空襲」

戦争、紛争が伝えられてこない。

イラク、アフガニスタン、また民族対立などによる武力衝突・・・。

最近、それらのニュースに出合うことはほとんどなくなった。

そのことに疑問さえ感じなくなっていないか。

そして迎えた年末。

日本の戦争を、今週2つの大きな番組が取り上げる。

12月24日(水)午後6:55~
TBS シリーズ激動の昭和
あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機
http://www.tbs.co.jp/anosensou2008/

12月26日(金)午後9時~
日本テレビ開局55周年スペシャルドラマ
東京大空襲 スペシャルエディション
http://www.ntv.co.jp/kusyu/

2008.12.22

としをとって、観察眼はにぶったけれど

今日12月22日、としをとりました。

そう、365回寝ないとこない、誕生日。

33歳。

その数字に響く、セカ○のナベ○ツのおもしろさがいまだにわかりませんが。

祝日等が変則的な日程のため、今夜は今年最後の会議と忘年会の予定。

この1年半ほど、忙しくなったため、

ブログも毎日更新というわけにいかないこともありますが、

開設4年ちょっとで、約50万件のアクセスをいただいています。

ありがとうございます。

最近はアクセス数をあげようとあまり努力していないので、以前ほど増えていませんが。

それでも本当に感謝感謝です。

日常の何気ない出来事を観察力でつづっていくスタイルが崩れてきています。

1年半前くらいまでは、私のまわりで驚くほど頻繁にいろんな事件が起きたり、事件まではいかなくても、気づきの数々があったり。。。

最近は、事件がなくなってきています。観察眼に限界か。。。

「刑事ドラマ」か「家政婦は見た」かぐらいの勢いもあったつもりですが、

このままだと廃業か。。。

また、記憶力も以前ほど鋭くなくなってきています。

にぶい、にぶい。

それでも、何かを発信していこうと思っています。

1月末以降は、仕事でも発信スタイルが変わる予定でいますが。

09年春は、就職して10年の節目でもあります。

去年の今ごろは引越しでがんばってました。

やっと住み慣れてきた今日この頃です。

選択、決断、成長を目標にまた1年がんばっていきたいと思います。

それぞれがどのように展開するかはまだわかりませんが。

あれ?と思うこともあるかもしれません。

事件は会議室で起きてるんじゃなくて現場で起きているはず。

現場中心の視点が薄れてきているのかも。

妄想癖もあいまって、以前はいろんなアイディアが湧き出てきたのですが。

最近は、やや保守的に。

いかん、いかん。

心配性で、臆病という病気が治らない私ですが、

これからもよろしくお願いしますね。

2008.12.20

ドラマ「フルスイング」12月23日から25日再放送

イチローや落合、田口ら、名選手への打撃指導で知られた、故・高畠導宏さん。

名指導者として球団を渡り歩き、

晩年、プロのグラウンドを離れたあとは、高校教師に。

その生涯を描いたドラマ「フルスイング」が今年1月から2月にかけて放送された。

NHK土曜ドラマ「フルスイング」
http://www.nhk.or.jp/dodra/fullswing/

なんと、12月23日から25日に再放送されるという。

NHK土曜ドラマ「フルスイング」よくあるご質問とお答え
Q.再放送はありますか? より
http://www.nhk.or.jp/dodra/fullswing/html_ful_faq.html

お待たせいたしました。2008年12月23日(火)から25日(木)の3日間にわたってドラマアンコールと題して、土曜ドラマ「フルスイング」を再放送いたします。

 23日(火)19時30分~ 第1回
 23日(火)22時~ 第2回
 24日(水)19時30分~  第3回
 24日(水)22時~ 第4回
 25日(木)19時30分~  第5回
 25日(木)22時~ 最終回

  また、各日、19時30分からの再放送のあとに、ドラマの主人公・高林先生のモデルとなった高畠導宏さんのミニ番組(およそ13分くらい)をお送りします。どうぞ、ご期待ください!

 見逃した方、ぜひ!

【ブログ内関連記事】

伝説のコーチ&新米教師・高畠導宏 土曜ドラマ「フルスイング」(2008/1/14)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/01/post_f346.html

内藤チャンプは派遣ではなかったはず

ボクシングの内藤選手が23日にある防衛戦に勝つことで、窮状にある派遣労働者にエールを贈るという。

内藤選手自身が4回戦ボーイ時代の23歳の頃、製造業の派遣社員として働いた経験があり、首を切られたこともあるという。

昨年まで夫婦共働きで月収12万円の生活だったことも有名だ。

ちょっと待ってくれ、と言いたい。

34歳の内藤選手が23歳の頃は、1997年。

いわゆる派遣という雇用形態の業種が拡大されたのが1999年。製造業に解禁されたのは2004年。

内藤選手は派遣ではなく、一般的な非正規雇用だったはず。

スポーツ紙各紙は、内藤選手が派遣社員だったと書いている。

派遣にエールをという気持ちはわかる。でも、細かいようだが、正確に書いてほしい。

◇内藤、ハケン社員の星だ/WBCフライ級(2008/12/19サンケイスポーツ)http://www.sanspo.com/fight/news/081219/fgb0812190503001-n1.htm

 王者・内藤大助(34)と挑戦者・山口真吾(29)が18日、都内の病院で予備検診を受け、ともに異常なしと診断された。身長で6.4センチ、リーチで10センチ挑戦者を上回った内藤は、派遣労働者時代のクビ切り体験を吐露。暗い世相に灯りをともす壮絶ファイトで“ハケンの神様”となることを約束した。

 痛みを知る内藤だからこそ、言葉に力がこもる。「オレも派遣で仕事してて首を切られたことがある。(日本)ランキング入り前で、本当困った」。練習の傍ら、鍋やヤカンの製造工場で朝8時30分から夜5時30分まで働いていた23歳のころの話だ。

 「すげぇ貧乏したけど、あきらめたら何も生まれないよ」。歯を食いしばり、夢を現実にした世界王者が、未曽有の不況にあえぐ労働者へ「オレの試合でみんなに勇気と元気を与えたい」とエールを送った。

 予備検診では、山口の師匠、元WBA世界Lフライ級王者・渡嘉敷勝男会長(48)が仕掛けた即興コントに堂々と応じた。医師のイスに座った同会長が聴診器を内藤の頭にあて、「悪い。名前も家も、そのうちに分からんようになる。早く引退した方がいい」と挑発。「山口にKOされたら、あきらめて引退できるな」とダメ押しされても、「今回一番の敵は渡嘉敷会長。試合を盛り上げようとしてくれてる」と笑顔で受け流した。

 リーチで相手を10センチ上回り、変則ボクシングだけに「有利と思う。相手はやりづらいよね」とニヤリ。苦しい人生経験をくぐり抜けた王者が、老練の挑戦者をはね返し、“ハケンの神様”となってみせる。(川田尚市)

歳をとる前にいま思うこと

22日、歳をとります。

仕事では、重い役職になって2回目。

33という年齢は重いですね。

わけあって、母親が私の生後まもなく離婚し、姉と私と母の母子家庭となり、

その数年後に再婚して、弟が生まれた時、義父の年齢は33歳。

その4年後にまた離婚をするわけですが、そのうち約1年は仕事の出張で在宅していなかったこともあります。

親戚付き合いも薄く、父親も3年程度しかかかわりがなかった私は、大人の男性と、子どもの頃から就職するまで関係が薄く、仕事をするようになって戸惑ったことが多々あります。

最初に深くかかわった男性が義父で私の前にあらわれ、いっしょに過ごし始めたのが今の私の年齢。

複雑ですね。

それから、25年以上がたち、バツ2で単身の母から時々かかる電話は「早く結婚して」ばかりですが。

就職氷河期の時代に私の就職が何とか決まったのも、ちょうど10年前。

来年は、さまざまな選択をしなければならないようですが、

この年末年始は、自分を積み上げる学びもしたいと思っています。

2008.12.19

保育制度を守れと京都から

保育制度を介護保険や障害者自立支援法のように、直接契約や保険方式につながるものに変えようという動きがあります。

それに対して強い反対の内容を含む意見書をあげる自治体・議会が、三重県議会や東京・小金井市議会など数えるほどしかないことに違和感をおぼえていましたが、京都市議会から意見書があがったとのこと。

全面的に賛同します。

            保育制度改革に関する意見書

(京都市会 20年12月16日提出)
http://www.city.kyoto.jp/shikai/teirei/H20/04-P4.html


 少子化が進行する中,次世代育成支援のために保育所制度の拡充が有効であることは,これまでも度々指摘されている。そのためにも,保育所において,保育の質がしっかり確保され,新たな時代の要請に即した機能や役割が十分に果たされることが重要である。
 現在,政府の地方分権改革推進委員会や規制改革会議などにおいては,保育を経済効率の観点からとらえ,市場原理に基づいた保育所への直接契約制度の導入や入所要件及び最低基準の見直しなどの保育制度改革論議が行われている。これにより,本来福祉施策であるはずの保育制度に市場原理が導入され,保育業界に過度の競争を引き起こして無用の混乱や不安を招き,その結果,子どもの最善の利益を失うことが懸念される。
 よって国におかれては,子どもの立場に立ち,かつ,地方の実情を踏まえたうえで,保育の質をしっかり守った保育制度を維持するよう,下記事項について強く要望する。


                   記

1  保育所制度においては,真に子どもの最善の利益が確保されることが必要であることから,地方財政にも配慮し,十分な財源補償を行ったうえで,保育の質をしっかり確保できるよう制度を維持すること。
2  現行の保育所入所方式は,保護者にとって公平感と安心感があり,また,真に保育を必要とする子どもが排除されない優れた仕組みであることから,直接契約制度及び直接補助制度は導入しないこと。
3  子どもの福祉の後退を招く保育所最低基準の見直しは,行わないこと。
4  制度の改革に当たっては,保育所利用者や保育事業者等関係者が納得できるような仕組みや基準を確保すること。
 
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

(提出先)
 衆議院議長,参議院議長,内閣総理大臣,総務大臣,厚生労働大臣

年の瀬の別れ、新しい出会い

もう10年以上。

私がまだ学生だった頃からずっと。

平均より少し背が高く、細身のタイプで。

吸い込まれていった。

決して自身が綺麗というわけではないけれど。

人のさわりたがらないことも、率先してやる。

自分に足りないものをと積極的に吸収する。

静かなほうでもなく、一度口を開くと・・・。

そんな存在だった。

私にできないことをよくやってくれた。

でも、もう、私に振り向けてくれるものは、以前に比べて弱くなっていた。

手を握るたびに。

さんざん悩んで、

別れの決断をした。

こんなことをブログに書くのもどうかとは思う。

クリスマスを前に、寂しさが募るなか、

先週、新しい出会いがあった。

一目で吸い込まれていった。

小柄で、ぽっちゃりしたタイプで。








そんなこんなで、掃除機を買い換えた。

ただそれだけの話。すみません。

掃除しよっと。

【ブログ内関連記事】

・別れ いつも冷たく(2008/6/23)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/06/post_2eb7.html

2008.12.17

保育を担保に、補助金をあてこんで借金ができてた

自治体の補助金を受け取って託児事業を展開する企業が、それを担保に借金ができてたという。

後に突然閉鎖されたわけで、ハッピーもスマイルもあったもんじゃない。

子どもを担保に金が借りれる。託児で借金する企業に金を出してた自治体。

トラブルが起きてからの事後規制でなく、事前規制をとる政策がなぜとれないのか。

◇ハッピースマイル、補助金担保に3000万円借金(2008/12/16読売オンライン)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000011-yom-soci

 経営難を理由に保育所「ハッピースマイル」など26施設を閉鎖した「エムケイグループ」(東京都豊島区)と同社の初見雅人社長が、さいたま市など2市の補助金や業務委託による施設運営権を担保に、計3000万円の借金をしていたことがわかった。

 現行制度ではこうした借り入れを禁じる仕組みがなく、保育施設への民間参入の問題点が改めて浮き彫りになった。

 関係者らによると、同社は資金繰りが悪化した8月下旬、東京都内の人材派遣会社から2000万円を借り入れた。その際の担保には、関連企業の債権などとともに、さいたま市と埼玉県戸田市から9月以降に入る予定の補助金計約573万円も含まれていた。

 また、初見社長は同じ頃、両市内5施設の施設運営権を担保に、個人名義で都内の男性から1000万円を借りた。 

2008.12.13

偏れ!NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシスⅡ 非正規労働者を守れるか」

12月15日(日)NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシスⅡ 非正規労働者を守れるか」に注目している。

今年5月に放送された「セーフティーネット・クライシス」は、介護や医療など日本の社会保障制度の脆弱さを、実態から告発した。

それから7ヶ月たって、いま焦点ともなっている非正規労働者にしぼって社会保障制度と実情を問う内容で放送されるようだ。

***
2008年12月15日(月) 午後7時30分~8時43分
NHK総合テレビ

NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシスⅡ 非正規労働者を守れるか」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081215.html

パートなどの「非正規労働者」が、若者を中心に労働者の3割を超えた。収入が不安定なだけでなく、健康保険や雇用保険などのセーフティーネットが十分保障されず、いったん病気や失業になると生活が成り立たなくなるケースが続出している。
じつは欧米諸国でも、厳しい国際競争に巻き込まれた企業が“非正規”社員を増やし、問題となってきた。そんななかヨーロッパでは、企業が望む“非正規”化を進めるかわりに、“非正規”社員の社会保障を充実させる「フレキシキュリティ」という新たな発想が生まれた。企業と労働者が譲り合い、社会保障と経済成長を両立させようというこれまでにない取り組みだ。
番組では、日本の現状分析を出発点に、「フレキシキュリティ」の模索を続けるオランダ、さらには大統領選でセーフティーネットのあり方が大きな争点になったアメリカを取材。各国の政府・財界・労働界などが、どのような議論を重ね選択を行ってきたのか、そのプロセスに学びながら、日本の非正規労働者の問題を解決するための手立てを探る。

*再放送2008年12月18日(木)午前0時55分~2時09分(17日深夜) NHK総合
***
【ご参考】
NHKスペシャル セーフティーネット・クライシス
~日本の社会保障が危ない~
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080511.html
2008年5月11日(日) 9時~10時28分放送済み

***

今年3月31日、参議院総務委員会でNHKにかかわる予算審議が行われ、そこで小泉政権時代に自民党の広報担当責任者として活躍した世耕弘成参議院議員が、NHKスペシャルの内容に踏み込んで質問をしている。

《2008年3月31日 参議院総務委員会》
世耕弘成参議院議員ホームページより
http://www.newseko.gr.jp/pressroom/shitsugi/s_20080331.html

◇世耕弘成参議院議員(自民党)

 今いみじくも理事がおっしゃいましたNHKスペシャル、これまさにNHKの看板番組ですよね。私も大変興味を持って見ております。シルクロードなんか本当に大好きですし、非常に興味を持って見ておりますが、最近若干、この一年ぐらい気になるのが、どうもNHKスペシャル、看板番組、NHKが世の中に、今これが問題ですよ、世の中こっちの方へ注意をしなければいけないんじゃないかというような注意喚起の番組だと思っていますが、その内容がこの一年ぐらいどうも、格差の問題とかワーキングプアの問題とか貧困の問題、どうもそっちに偏り過ぎているんじゃないか。この問題も私は非常に重要だとは思いますけれども、しかし余りに内容としてそっちに偏り過ぎている。その背景にある厳しいグローバル競争の現状とか、あるいは中国が今世界でどうなっているか、アジア諸国が今世界でどうなっているか、日本のアジアにおける立場がどうなっているか、そういうことをもう少しスポットライトを当てる番組が不足をしているんじゃないか。これは私は感覚で申し上げているんではなくて、現場でも経済部とか国際部の人がいろいろ企画を上げてもなかなか通らないという声も私は聞いております。

 そういう中で、新会長として、こういった面についてもやはりビジネス御出身の立場としてもう少し重点を置くべきではないかということについてはどうお考えでしょうか。

 NHKスペシャルが放送をした「ワーキングプア」「ワーキングプアⅡ」「ワーキングプアⅢ」あたりを指していることは間違いない。

 5月に放送されたセーフティーネット・クライシスは、この質問の時点では、すでに企画は通り、ほぼ放送内容も固まっていたはず。

 5月以降のNHKスペシャルのタイトルをみてみたが、格差や貧困などを扱った番組は、今回の「セーフティーネット・クライシスⅡ」まで、ないようだ。

 「ワーキングプア」を直接的に3度の放送で明らかにしてきたNHKがひるむとは思いたくないが、今回の放送がどのような内容で、また反響がどう出るかも含めて、注視したい。世耕議員からみて、偏った放送になることを期待して。

2008.12.11

甘いチョコレートの苦味も

キッチンのガス2口のうち1口が点火しないようになったのは数日前。

なおそうと、いろいろ試したみたものの、ダメで。

今日は休みだったので、ガス会社に電話。

賃貸の場合はまず管理人に確認をということだった。

面倒だけど連絡入れようと思ったときに、電池の交換をまたしておこうと。

数日前にかえてみた電池をさらに新しい電池にかえたら、通常通りに戻りました、とさ。

いろいろやった労力が。。。

かみあわないことだらけです。

キッチンまわりの整理中に、土鍋のフタを落とし、真っ二つに。。。

これが本当の、落とし蓋。ああ、頭の中も調子悪いなぁ。

そんなこんなで今日は携帯をオフにして、銀行、スーパー、クリーニング屋、レンタルDVD屋へ。

スーパーでは、時々食べる、コーヒー味のチョコレートを買いました。

以前は100円だったのが、118円の今日この頃。

何年か前はチョコレート自体を食べることをやめた期間もありましたが、

それも厳しいなと思って、最近は時々おいしく食べてます。

今でも、下記記事には検索等でアクセスがあります。

・チョコレートの甘味の裏で 子ども奴隷と軍事費とそして私たち(2005/6/9)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2005/06/post_4ab9.html

福祉・保育にかかわる仕事をしている私。

最近は施設の建て替えなどで、Tシャツやチョコレートなどを買う機会があります。

それはそれで大切で大変なこと。

でも、やっぱりこの社会の、世界の循環として、矛盾を感じるんですよね。

・日本の保育園を新設・改築するのに、税金の支出は不十分で、そこの職員がボランティアで資金づくりに励むこと(そうしなければならないこと)

・その資金づくりに、チョコレート販売がほとんどのケースでされる一方、その原材料のカカオの栽培には、アフリカの、学校にも行けない、チョコレート自体も知らない、子どもたちの奴隷労働がかかわっていること

おかしいことなんて世の中たくさんあって、きりがないわけですが、やっぱり矛盾は矛盾としてとらえておきたいです。

建て替え資金づくりにチョコレート販売が行われることがおかしいと言っているのではなく、社会、世界のあり方がおかしいとやっぱり思うのです。

・私のなかのチョコレート革命(2006/7/27)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2006/07/post_24e5.html

2008.12.10

「歌わせたい男たち」2月下旬にDVD発売

このブログで今年7月、この秋に「歌わせたい男たち」のDVDが発売される予定だとお知らせしました。

ところが、劇中に流れた海外の曲の著作権の許諾に時間がかかったようで、延期されていました。

やっと、来年2月下旬に発売されることが確定したとのこと。

観たくて観ることができなかった名作。必ず買います。

2月下旬まで、まだまだありますが。。。

「歌わせたい男たち」の DVD を発売します!(二兎社)
http://www.nitosha.net/shop/uta_dvd.html

2008.12.05

時間単位で

有給休暇、とれてますか。

日本では平均で15日付与されて、取得できるのは8日程度。

欧米主要8カ国では、ダントツに最低ですね。アメリカにさえ、かなり届きません。

比較は下記リンク先を。

日本人の有給休暇消化率は最低 - 欧米主要8カ国との比較調査で
(マイコミジャーナル 2008/8/27)
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/08/27/051/index.html

そんななか、時間単位の有休消化を含む法「改正」がされました。

割増賃金の引き上げは、実態としてどうかと疑問はありますが、

時間単位の有休消化を法違反だとして認めない職場もあります。

半日や一日はとれなくても、通院、子どもの用事、ちょっとしたことでもとれて、取得がすすむようになれば。

◇残業代割増率引き上げ 改正労基法成立 22年4月施行
12月5日16時17分配信 産経新聞

 残業時間の長さに応じて残業代割増率を引き上げる改正労働基準法が5日の参院本会議で可決、成立した。平成22年4月の施行。企業が労働者を残業させるコストが増え、過労死などの一因となっている長時間労働の抑制が期待される。

 これまで残業代割増率は月の残業時間の長さによらず一律で25%以上だった。改正法は残業時間ごとに3段階で割増率を設定。月45時間までは25%以上、月45時間超~60時間までは25%より引き上げるよう労使で協議、月60時間超は50%以上とした。

 月60時間超50%以上の割増率は、経営体力を考慮して中小企業には当分適用せず、施行から3年後に適用を検討する。

 また年次有給休暇の取得を促進するため、労使協定を結べば、5日以内の有休を複数の日に分けて時間単位で取得できるようになった。

 厚生労働省は、一部労働者に残業代を支給しないホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間の規制除外制度)と併せて導入しようとしたが、世論の反発を受け19年2月に見送った。

 同年3月、残業代割増率の引き上げだけを盛り込んだ改正法案を国会に提出。50%以上の割増率を適用する残業時間は当初、月80時間超だったが、「過労死が認定される基準」として労組などが反対し、自民、公明、民主各党が月60時間超への修正に合意した。

2008.12.03

投書

かみあわないですねー。

ブログを書こうと思ったら、つかってるブログサービス・ココログのメンテナンスだったり、

1ヶ月前にお腹をくだす風邪をひいたばかりなのに、三日前からは喉をやられる風邪をひいたり。

仕事はきちんとやってますが。声が変なのとタンが出るのと。。。

今日は、仕事の時間と別に、新聞社に投書をしました。

競争率高いので載らないと思いますが。

ブログをやるようになって、ほとんどやってこなかったです。

学生時代は20回くらい、新聞や雑誌などに投書が掲載されましたが、

仕事を始めてからは数は減り、ブログをスタートしてからは・・・。

通算の打率(投書した数と実際に掲載された数の比率)は高かったのですが、今度はどうでしょう。

書きたいことはたくさんありますが、まず体調第一ですね。

2008.12.01

12月15日にNHKスペシャル「セーフティーネット・クライシスⅡ」

今年5月に放送されたNHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス」。
社会保障・社会福祉の厳しい実態を明らかにした。

12月15日(月)、その第2弾が放送されるという。いまや3人に1人にまで増えた非正規雇用のそれに焦点をあてる。

政治が実感と問題意識を真に持ってこの事態を変えようとしない中、私たちがその実態と向き合い、何ができるか考えよう。

以下、転送転載歓迎です。

***
2008年12月15日(月) 午後7時30分~8時43分
NHK総合テレビ

NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシスⅡどうする非正規労働者の社会保障(仮)」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081215.html

パートなどの「非正規労働者」が、若者を中心に労働者の3割を超えた。収入が不安定なだけでなく、健康保険や雇用保険などのセーフティーネットが十分保障されず、いったん病気や失業になると生活が成り立たなくなるケースが続出している。
じつは欧米諸国でも、厳しい国際競争に巻き込まれた企業が“非正規”社員を増やし、問題となってきた。そんななかヨーロッパでは、企業が望む“非正規”化を進めるかわりに、“非正規”社員の社会保障を充実させる「フレキシキュリティ」という新たな発想が生まれた。企業と労働者が譲り合い、社会保障と経済成長を両立させようというこれまでにない取り組みだ。
番組では、日本の現状分析を出発点に、「フレキシキュリティ」の模索を続けるオランダ、さらには大統領選でセーフティーネットのあり方が大きな争点になったアメリカを取材。各国の政府・財界・労働界などが、どのような議論を重ね選択を行ってきたのか、そのプロセスに学びながら、日本の非正規労働者の問題を解決するための手立てを探る。

*再放送2008年12月18日(木)午前0時55分~2時09分(17日深夜) NHK総合
***
【ご参考】
NHKスペシャル セーフティーネット・クライシス
~日本の社会保障が危ない~
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080511.html
2008年5月11日(日) 9時~10時28分放送済み

【ブログ内関連記事】

再放送5月13日深夜、NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス」
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/05/512nhk_09ea.html

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