授業料が払えない 滞納急増
払えない。
私立高校の生徒の授業料滞納が急増しているという。
ザックリ示すと、
全国的な平均は、2008年3月31日時点では、1校(0.9%)に6人だったのが、同年末時点で20人(2.7%)に増えている。
最も厳しく出ているのが私の地元九州。
九州では2008年3月31日時点では、1校に11人(1.5%)だったのが、41人(5.7%)に増えている。
日本私立中学高等学校連合会調査結果
「私立高等学校における授業料滞納の状況について」:文部科学省(2009/2/10)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/02/1238224.htm
私立をあえて選択した家庭、選択せざるを得なかった家庭、さまざまだろう。
中退やその後の進路選択でさらに格差が広がっていくことを避けるために、
高校までは国が教育費のほとんどを負担するような姿勢にしないと、問題はさらに深刻になっていかないか。
◇授業料滞納 九州最悪 私立高08年 6500人超に急増(2009/2/10西日本新聞夕刊)
私立高校で授業料を滞納した生徒が昨年12月末時点で2万4490人に上り、同年3月末時点の3倍以上に増えたことが10日、日本私立中学高等学校連合会が初めて実施した調査で分かった。地域別では九州・沖縄の6551人が全国最多で、各地域で回答した学校の全生徒に占める割合も、九州・沖縄の5・7%が最も高かった。不況の深刻化が、教育にも大きな影響を及ぼしている実態が浮き彫りになった。調査は、全国のほぼすべての私立高にあたる1321校(定時制含む)を対象に実施し、1218校が回答。昨年3月末では在籍生徒91万4067人のうち、滞納者は0・9%の7827人だったのに対し、同12月末には、在籍生徒91万3830人のうち、滞納者は2・7%の2万4490人に増えた。
九州・沖縄の滞納者は昨年3月末の1765人から4倍近くに増加。九州・沖縄に次いで割合が高かったのは北海道・東北の4・5%。中国・四国が3・3%で続いた。最も低かったのは東京の1・3%で、地方で滞納の割合が高い傾向がみられた。文部科学省は「授業料減免の制度もあるので、活用してほしい」と呼び掛けている。
=2009/02/10付 西日本新聞夕刊=
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