渡辺謙さんのメッセージ「政治家たち 将来像を語れ」
たまたま先週コンビニで手にした「週刊女性」に興味深い記事が載っていた。
5月29日付の東京新聞の一般投書欄に今の政治についての渡辺謙さん(俳優)の投書が載ったというのだ。
今日、ある公共の会議室に仕事で早くついたら、図書館が併設されていると知り、新聞の閲覧コーナーに寄った。
確かに、あった。
投書を寄せた勇気に感動し、内容に共感した。
さすが、ハリウッドの俳優は格が違うとも思った。
職業は俳優としているわけで、賛否両論の反響は覚悟してのことだと推察される。
私のようなブロガーがその内容に感動し、全国紙でもない東京新聞に掲載された投書をもっと広く知ってもらおうと転載することは、想定していることだとも思う。
なので転載させていただく。
〔東京新聞2009年5月29日付・投書欄「発言」〕
政治家たち 将来像を語れ
俳優 渡辺謙 49政局に関するニュースが飛び交い、選挙に向けての政治家の発言、行動が活発になっている。しかし、この国の形、この国の向かうべき方向を語りかける政治家の声は聞こえてこない。
海外輸出に頼り、少子化が進み、食料自給率の低い今の日本がこの先どうなっていくのか―。政治家たちは想像力に欠ける気がしてならない。さらに今、十五兆円もの大盤振る舞いの予算を組んで、今後この借金をどうやって返していくのか、討論にもならず決まっていく。
何百億円もの予算を使う“箱もの行政”が無意味であることは明白に分かっているはずじゃないのですか? 与野党を問わず、心ある政治家の方々、選挙のためでなく、真摯に語り合ってください。この国が向かうべき方向を示すべき時が迫っているのです。われわれが判断し一票を投じるのは、その姿、発言、勇気に関してなのですから。
少なくとも補正予算案にある「アニメの殿堂」などというばかばかしいもので、この国の文化が世界に発信されるなどという妄想はやめ、予算案から削っていただきたい
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私も共感です。
芸能人が政治や世の中について自分の思いを語る人も機会もほとんどない中で、投書する。かっこいいと思います。
果たしてこの一国民の意見を政治家たちはどう受け止めるのか。聞いてみたいものです。
いつまで目先のにんじんを選挙前にぶら下げて、国民を操るつもりなのか。そのバカバカしい動きを広報のごとく、審議段階でもほとんど検証もなく流すメディアはその姿勢でいいのか。
ビジョンもなければ、選べません。
投稿: たいち | 2009.06.27 19:15