東京の中心で「貧困」をなくせと私たちはなぜ叫ばないのか
昨日と今日、所用があって、東京都庁に行った。
第1庁舎には月1程度、第2庁舎には年数回程度、足を運ぶ。
明日が雨予報の今日夕方、第2庁舎に向かうと、入り口の前の雨をしのげる部分に、すでに二十数人のホームレスが広げた傘や自らの身体でそれぞれの場所を確保していた。
数ヶ月前に第2庁舎に寄った時よりも、気候状況に違いがあるとはいえ、確実に増えていた。
夕方6時すぎに第2庁舎を出ようとすると、その数はさらに。
すぐ近くにある大きな公園からの雨避難として増えているにしても、
新銀行の失敗やオリンピック招致の意義なども含めて、いま東京都がやるべきことについて、あの実情を見ながら出勤・退勤する都職員は何を思っているのだろう。
十数人の知人との数分間の帰り道、そんなことを考えざるを得なかった。
どうしてマスコミは伝えないのだろう。
で、終わっていいのか。
その実情を見た私たちはなぜ都庁に「あのホームレスを何とか片づけろ」ではなく、「あの状況を改善し、しっかり生活を支援するようにしろ」と、10円玉か携帯電話で詰問しないのだろうか。
明日、私は都庁にその件で個人として電話を入れると思うが、
日が暮れて暗くなるなか、東京都の真ん中から自問自答するほかなかった。
この都庁の社長さんを10年以上つとめている東京都知事は、ついこの間まで、ネットカフェに泊まるのは贅沢で、山谷地域には200円程度で泊まれると言っていた。
その矛盾が施策のゆるさに起きていないかということに怒りを覚えた。
怒りを持ち、現状を痛感させられつつも、その事実をなるべく見ないように見ないように、それでも目をそむけている私。
そう、あの1000億円以上かけて建設された都庁のある、東京都の真ん中で。
【ブログ内関連記事】
※いくつか書いていますので、ブログ内検索で「山谷」などで検索してみてください。
◇200円で泊まる宿がある一方で、五輪で3兆もうかるらしい(2008/10/7)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/10/2003-9869.html
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