円天と新銀行、五輪、都議選
お金じゃない、円天という通貨で買い物ができて・・・。
被害額1285億円、被害者3万7000人。
東京都が設立した新銀行東京の最初の出資が1000億円。
円天の被害規模の大きさに驚くとともに、
新銀行東京も、1200万人の都民が出資してだまされた被害者と言っていいのではないか。
実体のない会社をつくって、融資させてすぐに倒産させるブローカーの暗躍もあったし、複数の都議の口利きもあった。
カジノ構想や競輪復活構想は無理だったが、新銀行東京、今度はオリンピック招致。
オリンピック招致活動のやらせ演出については以前にも書いた。
また、既存の施設を多く利用すると宣伝されているが、いまあるものを壊して建て替える予定のところも既存施設を活用するという扱いに事実上偽装されているとか。
月刊「世界」7月号(http://www.iwanami.co.jp/sekai/)の「民意偽装――第1回 オリンピック招致の虚妄」(ジャーナリスト 斎藤貴男)が詳しく暴いている。
だまされない。
私はいまの都政はおかしいことが多すぎると思っている。
そんななか明日都議会議員選挙が告示され、あさってから期日前投票が始まり、12日に投開票。
私は、石原都知事・都政に、厳しい姿勢をとってきた勢力の躍進を願う。
彼は、私の生まれた1975年に美濃部都知事に再選された際に負けたのが唯一の敗北。
共産党の議席増と、現職の市民の党、自治市民93の議席確保を前提に、自民党と公明党と保守系無所属をあわせて過半数割れという事態を心から期待する。
今回、厳しい批判を行う議員が増えること、与党過半数割れで、彼の思うとおりの施策や人事、予算を通させないという流れをつくりたい。
もっとも、石原都政の議案にほぼ賛成してきた都議会民主党が石原野党でいられるのかはあやしいところだ。
石原都知事に近い民主党の土屋都議(板橋区)、前回の都知事選で石原都知事を応援するハガキを書いて処分をくらった名取都議(しかも都議会民主党前幹事長・大田区)の2人は石原与党に転じる可能性もあるので、もっと大きな議席差をつけないといけないが。
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