オバマ、三宅、福山、そして
三宅一生さんにつづいて、福山雅治さんも。
自身が被爆者であったり、被爆二世であったりすることを公表する。
とても勇気のいることだと思う。
三宅さんの背中を押したものは、原爆を投下した国のリーダーの大きな方針転換。
投下された国のリーダーや政治家たちのメッセージは、驚くほどに薄い。
8月6日、9日、15日、これ以降の戦争・平和関連の報道は一気に少なくなるが、この夏の終わりの8月30日、私たちは政治を問う。
今日8月13日の東京新聞のコラム「筆洗」に共感した。でも、失望だけでは前にすすまない。希望を託すために、各政党や政治家のホームページ、特に動画のメッセージにここ数日アクセスしている。時間はかかるし、とても疲れるけれど。
2009年8月13日 東京新聞「筆洗」
長崎市出身の人気歌手福山雅治さん(40)が、ラジオ番組で自身が被爆二世であると語ったのは「長崎原爆の日」の九日だった。核廃絶への願いを込めた発言は、多くのファンにとって平和を考える機縁になったはずだ▼先月、ニューヨーク・タイムズに寄稿、広島での被爆体験を告白したのは世界的なデザイナー三宅一生さん(71)だ。「原爆を経験したデザイナー」というレッテルは張られたくないと封印してきたが「核兵器のない世界」を訴えた米オバマ大統領の演説が沈黙を破らせた▼広島市の映像制作会社社長の田辺雅章さん(71)も原爆に背を向けてきた。生家は広島県産業奨励館(原爆ドーム)の隣。父母と弟が亡くなり、疎開中の自分だけ助かった▼戦後、映像関係の仕事をする中、原爆に関する依頼は断ってきた。還暦を過ぎて、やり残したことに気付き、爆心地の下で営まれていた平穏な暮らしを映像で伝えようと決意した▼コンピューターグラフィックスでかつての街並みや原爆がさく裂する瞬間を再現した作品は一昨年、国連本部で上映され、各国の外交官や国連の職員、ジャーナリストが鑑賞した▼オバマ大統領の核廃絶の訴えは田辺さんをはじめ被爆地で反核運動を続ける民衆を勇気づけた。翻って、被爆国の政治家は、世界にどんなメッセージを発したのか。その無自覚さには失望するしかない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2009081302000098.html
福山さんがラジオで「ぜひ見て」とよびかけた、
映画「ヒロシマナガサキ」(2007年公開 DVDレンタル&発売中)
http://www.zaziefilms.com/hiroshimanagasaki/
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