「伝える」ことしかできないが、「伝え抜く」と胸に誓った取材班が
新聞記事を読んで涙した。
今日、たまたま買った毎日新聞の朝刊を開くと、日本新聞協会が優れた報道に贈る新聞協会賞の編集部門に、毎日新聞大阪本社社会部の「『無保険の子』救済キャンペーン」(企画部門)が選ばれたことで、その特集記事が掲載されていた。
◇新聞協会賞:本社の「無保険の子」救済報道などが受賞(毎日新聞2009/9/3)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090903k0000m040144000c.html同取材班は、親が国民健康保険(国保)の保険料を滞納したために保険証を返還させられ、医療費の全額自己負担を強いられ、医療機関を受診できない「無保険の子」の存在を08年6月に特報した。
国や自治体が問題を放置し、国民皆保険制度が機能していない実態や保険料の地域格差なども明らかにし、救済キャンペーンを展開。報道は政府や国会を動かし、同年12月に国保法が改正され、義務教育以下の無保険の子どもに今年4月から保険証が交付されることになった。新聞協会は受賞理由を「自治体の救済策、さらに国保法改正が実現し、3万3000人の救済に道を開いた成果は特筆すべきだ」としている。
(一部抜粋)
大阪の社会保障の推進を求める運動体が一部の実態をつかみ、それを少年の声に衝撃をうけて取材を始めていた記者が追いかけ、政府に実態調査を迫る。記者が実態を調べ始め、自治体も調査に乗り出し、国への要求へと。それが事態を動かしていく。10人の取材班は追い続けた。私たちには「伝える」ことしかできないが、「伝え抜く」と胸に誓って。
「子どもの貧困」問題をメディアがようやく取り上げるようになったこの1年。
ぜひ、下のリンク先の記事を、すべてのみなさんにおすすめします。
◇特集:「無保険の子」救済、新聞協会賞 保険証ないねん 先生、湿布くれ
(2009/9/3毎日新聞)http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090903ddm010040127000c.html
※リンク切れになっています
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