首相がマニフェストを柔軟に考えるというのなら
鳩山首相がマニフェストについて柔軟に考えるという。
であれば、来年度に中学卒業まで月額1万3千円を支給し、再来年度からその倍額を支給するというところを、1万3千円にあと2、3年間はとどめてはどうか。
その間につかわれるはずであった、年間2兆数千億円の予算を、連立政権合意のとおりに質の高い認可保育所を増設して待機児解消をする。「手当はありがたいが、保育所が足りない」という切実な声に、本気で応える必要がある。大型ゼネコンだけが儲けるのではなく、地域の本来の公共的事業として、建設業も潤うことになる。
道路などの部門での地方分権はすすめながら、保育所の面積や職員配置などの国の基準は現行を維持する。
そうしてはどうか。
さらに、民主党は介護人材について月額4万円の賃金引き上げを掲げたが、それとともに、そもそも足りていない高齢者施設・障害者施設を建設していく予算に充てる。
これが「コンクリートから人へ」の具現化ではないだろうか。
◇首相「マニフェスト、柔軟に考える」 変更の可能性示唆
(asahi.com 2009年10月19日21時27分)
http://www.asahi.com/politics/update/1019/TKY200910190367.html
鳩山首相は19日、「マニフェスト(政権公約)によっては必ずしも国民の皆さんがあまり期待をしていない事象もある。柔軟に考えていく工夫も必要だ」と述べ、世論の支持が得られないと判断すればマニフェストを変更する可能性を示唆した。記者団から「マニフェストは必ず守るべきか」と質問されたのに答えた。首相は「一番大事なことは国民の皆さんに満足いただけるような政権運営をすることだ。マニフェストは契約だから大事だが、それだけにすべてこだわっていくということも、逆に国民の皆さんに対して失礼な話になるかもしれない」とも述べた。
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