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2009.12.06

足元にある貧困へのすべり台

新婚の30歳の女性保育士。

結婚が決まり、式をあげ、製造業の正規社員の彼と結婚。

式には、彼女の職場と彼の職場からも出席者が。

そして海外・新婚旅行へ。

帰国後、彼が職場に戻ると、すでに自分のデスク・居場所はなく。

日勤・夜勤もラインがまわっていた製造業で、不況を理由に夜勤のラインはストップ。

会社側は必然として、非正規社員のリストラを急速に行った。

彼は上司に、非正規切りが目にあまる、あまりにもひどいということを主張した。

そして式を迎え、新婚旅行へ。

式の時点で、彼が会社を追われることは式に出席した会社関係者も彼も知っていた。

彼女は帰国後に知らされた。まるでドラマ。

式が決まった当初、彼女は私に幸せな新婚生活と現実的になった子育てへの抱負を笑顔で語っていた。

いま、2人は節約しつつ、彼女の保育士としての、また都内でも厳しい条件での賃金を主な収入として生活している。彼は、その後求職活動を続け、書類・面接ののちに、十数社から正規採用を断られている。

今月34歳になる私と彼は同世代。

就職氷河期になんとかしがみついた世代。

それが約10年後に、またしても。

しかも、世間には自己責任論がはびこっている。

さらに、彼女の保育士としての賃金は経験11年目としては、近くの職場と比べてもかなり低い状況になっている。

仕事を選んでいるという批判もある。

でも、新婚で、急にきられて、とりあえずやむなしとして非正規にあえて応募すること、そして採用されてそこで働くことは、安定的な生活にはつながらない。

別の仕事で正規雇用になるにも、また求職活動を余儀なくされるわけで、次のステップとしてはやはり厳しいと思う。

もう一つのケースも最近知った。私の友人・別の保育職場に勤める女性保育士は、実家住まいで父親はまだ働いているけれど、同居している兄(システムエンジニア)がリストラにあった。その女性の勤める保育園はいわゆる認可保育所ではなく給料は安い。「お兄ちゃんが心配」「私にお駄賃をせびる姿が痛々しい」という。

求職活動はしているものの、先にふれた彼も、あとにふれた兄も、あいた時間には当然お金をつくるべく、日雇いなどの実質派遣労働をしているという。

それも急なキャンセルや契約と違う条件での労働などがあるそうだ。

働き方が崩されていく。

貧困。

そう、私たちの足元にある。

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