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2010.01.10

110番に「ゴキブリ退治して」 要望相談の増加がうつすもの

昨年(11月まで)の110番の通報件数が825万件にのぼり、前年よりも増え、中でも緊急性のない要望相談の増加に特徴があるという。

モラルの低下などととらえがちだが、頼れる家族の存在やご近所の力・つながりの薄まりの反映だととらえるべきではないかと思う。

「ゴキブリ退治して」「湿布を買ってきて」の通報のなかにはモラルの低下によるものも含まれているかもしれない。

ただ、「ゴキブリ」「湿布」であっても、なかには本人にとっては誰にも頼れずに緊急を要するものもあるに違いない。

頼れない社会。地域ボランティアのような力が求められているのでは。

短絡的でなく、背景に目を向けることも大事だと思う。

それにしても、携帯で通報しながら犯人を追跡したり、痴漢や連れ去りなどに携帯が事件解決の鍵として活用されたりという報道を知ってはいたけれど、通報のうちの64%が携帯からという状況に驚かされる。

携帯が身を守るツールとしてつかわれているということ。この点は携帯のメリット。

事件やトラブルに巻き込まれやすい私。

あとといは、駅前でちいさなトラブルを目撃して、近くの交番へ。

***
「ゴキブリ退治して」増える要望相談110番
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100110-OYT1T00141.htm
 昨年1~11月に全国の警察本部が受理した110番通報は前年同期より10万9235件増の825万4327件だったことが警察庁のまとめでわかった。

 内容別で最も増加したのは「要望苦情相談」で、「足が痛いので湿布を買ってきてほしい」など緊急とはほど遠い通報も多く含まれていた。同庁は「事件や事故の出動に影響しかねない」として、緊急でない場合は相談専用電話「#9110」を利用するよう呼びかけている。

 「要望苦情相談」は前年より7万6992件増加の96万8413件で、全体の11・7%を占めた。いずれも緊急性はなく、東京都内では「ゴキブリが出たので退治してほしい」「6歳の子どもが家で暴れ、困っている」などのほか、高齢者が「雨戸を開けてほしい」と求めたケースまであったという。

 通報内容別で最多だったのは「交通関係」の240万1018件。携帯電話の普及によって、通報のうち携帯電話などの移動電話からの通報は13万2140件増の529万7935件に上り、全体に占める割合は過去最高の64・2%だった。

(2010年1月10日05時04分  読売新聞)
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