物足りなさを感じる会話・聞き方
大人世代とどう話していいかわからない。
人と会話をしても、聞き方がわからない。
いまの20代、特に20代前半はその傾向が強いのではないだろうか。
当然だと思う。
私の世代(30代半ば)までは、学生の頃、友人と連絡をとる場合は、
その自宅に電話をかけた。
友人のお母さんやお姉さん、場合によってはお父さんが出たりして、取り次いでもらったり、伝言を頼んだり。
以前に遊んだお礼を言われたり。
友人が帰るまではその自宅で待たせたもらったり。
学校で評判だったりすると、「Tamyくんは○○なんだって?」なんて言われたりも。
私より10歳も下であれば、友人の自宅に電話することなんてなくなっているはず。
直接本人の携帯にメールや電話をいれる。
家族が出るなんてわずらわしさはなくなった。
友人の自宅で待つなんてこともなくなったのではないだろうか。
携帯でおちあえばいいわけだから。
一方で、その家族は子どもが誰と会っているのか、遊んでいるのか、わからなくなった。
子どもたちは大人とのつきあい方を学べなくなった。
そして、もうひとつ。
何か知りたいことがあっても、聞くことがなくなってきた。
知りたいことがあれば、親や先生に聞く。
図書館に行って、職員に聞く。
なんてことは大きく減ったはず。
何でもインターネットで片づけようとして、知るという点ではかなりの部分が片づくようになった。
しかし、双方向でなく、さらに、話は広がらない。
知りたいことをクリックしていけば、そのレールから外れにくいわけだから。
インターネットでは「そんなことも知らなかったのか」といわれるリスクもなければ、
「よく知ってるね」なんてほめられることもない。
すべてがそうだとは思わないけれど、
最近、ものを買おうと店に寄っても、知りたいことがあって聞こうとしても、若い店員とかみ合わないことが増えているように感じる。
仕事上でも、積極的に若い世代から聞かれることも少ないように思う。
会話・聞き方。
なんとか頑張っているんだとは思う。
でも、なにか、物足りない。
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