« ジャパンからハイチへ 著名な人々やテレビ局は何を | トップページ | 京都で不思議な息抜き »

2010.01.29

子ども・子育てビジョン?育ちを支える人材支援は

子ども・子育てビジョンが今日閣議決定された。

保育所整備や空き教室の活用などで5年間で26万人増やすなどが盛り込まれている。

現行の定員が215万人だということで、保育所入所児童は5年で1割以上増やそうということ。

放課後児童クラブ、育児休業給付、妊婦検診など、ビジョンのほかのさまざまな事業も含めた全体の機械的コストも試算されている。

しかし、財源をどこから持ってくるのかについては、ふれられていない。

しかも、「参考資料」の1ページでは、このコストの試算について、「試算に含まれない検討課題」として「サービスの質の改善(職員配置、職員の処遇、専門性の確保等)」と記載されている。

「子どもの育ちを支える」と大きく打ち出しながら、具体的に支える人材への支援は・・・。

さらに「参考資料」の2ページでは、契約制度の導入、利用者補助方式への見直しも明記されている。さらに、非営利の社会福祉法人の税制優遇などを標的にするイコールフッティングも。

いずれにしても、保育制度をめぐっては、今年前半に基本的方向が出されるという。

議論に加えられていない保育関係者が当事者としてどうとらえていくかが最大のポイントだと思う。

***
子育て支援策:「ビジョン」閣議決定 認可保育所の定員増(2010/1/29毎日.jp)
http://mainichi.jp/photo/news/20100129k0000e010043000c.html
 政府は29日、今後5年間の子育て支援策や数値目標をまとめた「子ども・子育てビジョン」を閣議決定した。待機児童解消に向け、認可保育所の定員を毎年約5万人ずつ、5年間で計26万人増やすと明記。小学校1~3年生が対象となる児童クラブの定員も、現行の81万人から111万人まで増員し、「児童3人に1人」が利用できるようにする。

 ビジョンは基本理念として「社会全体で子育てを支える」と強調した。支援策は子ども手当の創設や、高校の実質無償化などの「現金給付」と、待機児童解消や幼保一元化などの「保育サービス」の2本柱。

 幼稚園と保育所を一元化した「認定こども園」も358カ所から2000カ所以上に増やす。ビジョン実現に必要な予算額や財源には言及していない。【坂口裕彦】

***

◇「子ども・子育てビジョン」(2010/1/29閣議決定)
http://www8.cao.go.jp/shoushi/vision/index.html

また、行政刷新会議で早ければ4月から保育のあり方を含む事業仕分けがすすめられていくもと報じられているが、行政刷新会議担当の仙谷大臣は、1月12日の記者会見で、

「行政刷新会議に規制・制度改革に関する分科会を設けます。つまり、今まで規制改革会議というところが行っていたわけでありますが、そうじゃなくて、行政刷新会議が持株会社というか、ホールディングカンパニーとすれば、子会社のような格好で規制・制度改革分科会を設けると。さらに、ここに4つ書いてございますが、新成長戦略との関係で具体的に取り上げて、早急に検討して、こういう規制を撤廃する、あるいはこういうふうに変える、こういうふうに法改正をするというふうな方向性を持って議論を進めていくわけでありますけども、それは物によってはさらに、例えば農業分野専門委員会というのをホールディングカンパニーの下の会社の事業部門みたいな格好で立ち上げるということも考えております。今日の閣議でも、この産業論としても、直嶋大臣のほうから、幼保一体化を行うというんだったら閣議で決めて、その下に規制改革的アプローチからはこういうことをしなければいけない、地域主権的アプローチというか、分権論のアプローチからこういうふうにしなければいけない、あるいは、文科省の就学前教育的アプローチからこういうふうにしなきゃいけないと、早急にそういう方向性を閣議で決めてやるべきだというお話の提起もあったりしたものですから、これは果たして規制改革という分科会の中の問題でいいのか、あるいは男女共同参画とか少子化対策とかという、そういう分野でもあると言えばあるわけですから、ちょっとそれは関係大臣と相談して、規制改革を今までなさっていた、それで、今申し上げた保育問題等々の、これは例えばの話なのですが、その人たちにそういう新たな立ち上げられる部署に入っていただくのか、規制改革は規制改革として、その専門委員会をやっていくのか、それはちょっと、例えば2週間とか、あるいは小1カ月とか、あるいは今から言えば1月のうちにとか、そういうところまでで決めたいと、こんなふうに思っています。」

と述べている。

さらに、行政刷新会議にむけて、ハトミミ.comという無駄な規制・ルールなどの意見を募集するサイトが1月18日から1ヶ月間、「国民の声」を募っている。

ハトミミ.com(ハトミミドットコム)
http://www.cao.go.jp/sasshin/hatomimi/index.html

イラストも鳩山首相が聞き耳を立てているが、明らかに、「規制改革」を誘導しているように思う。

いずれにしても、現場主導でない、前政権と変わらないというよりもむしろ反現場的な政治主導のように私には思えるのだが。

« ジャパンからハイチへ 著名な人々やテレビ局は何を | トップページ | 京都で不思議な息抜き »

保育」カテゴリの記事

政治」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 子ども・子育てビジョン?育ちを支える人材支援は:

« ジャパンからハイチへ 著名な人々やテレビ局は何を | トップページ | 京都で不思議な息抜き »

2025年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ツイッター

影響されてるよー

注目!