保育の規制改革が事業仕分け的作業ですすめられていく
数日前に書いたように、やっぱりそうだった。
昨年の秋口にやられた行政刷新会議の事業仕分け。
今年は前半に事業仕分け的な作業をすすめるという。
その大きなテーマに保育制度のあり方が入ったようだということはすでに書いたが、
行政刷新会議の分科会に規制改革分科会なるものが設置され、なんと前政権下の規制改革会議のトップらがこれに入り、保育制度の見直しなどを集中論議するようだ。
政権交代とは何なのか。
***
◇東京新聞:行政刷新会議に規制改革分科会 仙谷担当相:政治(TOKYO Web)
2010年1月8日 13時19分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010010801000377.html仙谷由人行政刷新担当相は8日の政務三役会議で、行政刷新会議に規制改革に関する分科会を設置する方針を決めた。12日に行政刷新会議を開き正式決定する。内容によっては「事業仕分け」の手法も活用する考えだ。
現在の規制改革会議の草刈隆郎議長(日本郵船相談役)ら主要メンバーも参加。規制改革会議は3月までに廃止される。
規制改革では、幼稚園と保育所の機能を一つにする「幼保一元化」などを扱う。
(共同)
***
この動き以外も並行して半年以内で一定の結論が出されるはず。
市場化・構造改革路線で突き進もうとするこの動きに、草の根式のスタイルだけでなく、ブロガーやmixiユーザーなどもいっしょにアクションを起こしていこうとよびかけていきたい。
***
◇仙谷行政刷新会議担当大臣記者会見(2010/1/5)より
http://www.cao.go.jp/kaiken/0909sengoku/2010/0105kaiken.html(問)昨日、総理が年頭の会見で、今後の事業仕分けの課題に規制改革とか制度の問題も取り上げてほしいというお話をされていました。これまでも大臣はおっしゃられていますが、具体的にどういったテーマ、規制改革の中でどういうテーマ、制度の中でどういうテーマを扱うべきだというお考えかお願いします。
(答)ここは相当絞ってやったほうがいいんではないかというふうに考えておりますが、規制改革といい、独立行政法人といい、裏表の場合もありますよね。純然たる規制改革の問題としては、先般の成長戦略のときもそうですし、新しい経済対策でも書かれていて、保育、それから職業再訓練、再教育、この辺は規制の問題であり、あるいは官民のせめぎ合いの場所であり、かつまた独法の業務執行の効率性・効果性という点からも議論をしていくところで、多分これは事業仕分け的手法によって、つまり国民に広く御意見を聞きながら進めていく問題ということだと思いますので、今、申し上げたような2つは当然のことながらテーマになって、さらにその延長線上には、新しい制度づくりというか、システムづくりということをにらんでというか、そういう構想を議論しながらやっていく必要があるだろうというふうに思っています。
今年もよろしくお願いいたします、どうも。
***
« 公設派遣村・それぞれの物語 働き自立したい! 僕ら、どう見える? | トップページ | 課題はあるが、石原都知事に「甘え」など言う資格はない »
「保育」カテゴリの記事
- 少子化で揺らぐ保育園 保育士などを増やせる政策を(2022.05.05)
- 就職したばかりだけど、職場がおかしいので退職したいという人へ(2022.04.16)
- ドラマ『逃げ恥』と『ダンダリン』のセリフが保育園の職員に何を問いかけているか~「やりがい搾取」を許さずに自分たちの手でよりよいものに変えていくという選択肢とは(2017.04.01)
- 保育士の賃金引き上げと増員を(2017.03.19)
- 保育士不足の背景に丁寧な取材で迫る (2015.03.29)
« 公設派遣村・それぞれの物語 働き自立したい! 僕ら、どう見える? | トップページ | 課題はあるが、石原都知事に「甘え」など言う資格はない »
コメント