戦場から戻っても起きつづけていること
戦場。
私は行ったことがないけれど、
私の国は、イラク戦争を支持した。
その戦場には米兵らがおくられつづけている。
爆撃をうけて死傷する兵士、戦場のすさまじい状況に精神疾患となる兵士がいる。
ということが戦争の犠牲だと思っていた。
私は下の記事を読んで、戦場のとてつもない爆風・衝撃によって、外傷性はないのに脳が損傷し、頭痛や記憶障害となる米兵があとをたたないということを初めて知った。
***
◇米兵脳損傷問題:14万人に アフガン・イラク派遣の7%
(2010/2/3毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20100203ddm001030018000c.html
【ワシントン大治朋子】アフガニスタンやイラクでの「テロとの戦い」に従軍した米兵に外傷性脳損傷(TBI)が多発している問題で、TBIと診断された米兵が01年から昨年10月までに約14万人にのぼり、両戦争に派遣された米兵の約7%を占めていることが米国防総省の調査で分かった。同省は08年末時点でTBIと診断された米兵は約9000人としていたが、09年1月発足のオバマ政権が新たな診断基準で再検討した結果、確認件数が急増した。国防総省の集計によると、目に見える外傷はないが、頭痛や記憶障害などに悩まされるタイプのTBIを発症した兵士は約14万人だった。戦場で繰り返し武装勢力による爆弾(IED=即席爆破装置)攻撃を受け、超音速(秒速約340メートル以上)の爆風がもたらす衝撃波(圧力変化の波)が、脳組織を破壊するためとみられている。
国防総省は、両戦争に従軍した米兵200万人のうち、最高30万人がTBIを発症すると推計している。これまでにTBIの診断を受けた従軍米兵の人数は明らかでないが、診断が進めば確認件数はさらに増えるものとみられる。
一方、同省の病院が昨年1月、毎日新聞に明らかにした資料によると、03年1月から08年末までにTBIと診断された兵士は約9000人だった。
***
私の好きなアーティスト・川嶋あいさんは公式ホームページと別のブログで、
1日にひとことずつのメッセージを掲載している。
川嶋あいオフィシャルブログ「川嶋あい“ひとこと”」
http://ameblo.jp/kawashimaai/
の1月27日の「ひとこと」で「わかり合えない それが今 地球で起きていること」とつづっている。
戦争の犠牲者って。
加害者って。
その戦争の始まりを支持した私の国。
伝わってこない、伝えられない戦場の状況。
発症した兵士は少なくとも14万人、最終的に30万人になるという。
その家族、友人を含めると、どれだけの人が犠牲になっているのか。
犠牲者は増えつづけ、悲しみは広がりつづけている。
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