高校無償化に朝鮮学校を含むなという動きを支えているのは
久しぶりに落胆しそうになった。でも、こらえた。
高校無償化の対象に朝鮮学校を含まない方針を固めたという政府、連立政権もそうだけれど、それを支えているものを知って。
新聞の社説は、朝日、毎日、読売までが一致して朝鮮学校を対象に含めるよう求めている。
私と主張の違うことの多い読売新聞も今回は、「北朝鮮による核開発やミサイル発射、拉致問題への国民の反発はあるにせよ、今回の問題で朝鮮学校を他の外国人学校とことさら区別するのは、無理があろう」(2010/3/5社説)と、私の考えと変わらない。
が、政権の動きを支えているのは、何と世論なのだ。
TBS系のJNNの世論調査(2010年3月6・7日実施)によれば、私の考えに対し、厳しい世論が浮かび上がっている。
◇授業料無償化の対象に朝鮮学校も含めるべき?
JNN世論調査 調査日 2010年3月6日,7日 定期調査
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/yoron/backnumber/20100306/q6-1.html
高校の授業料を実質無償化する法案が国会で審議入りしましたが、無償化(無料化)の対象に朝鮮学校を含めるかどうかについて鳩山総理は、「北朝鮮との国交がなく、朝鮮学校の教科内容を調べようがない」として対象から外す考えを示唆しています。これに対し、与党の社民党などから「差別だ」と反対する声も上がっています。法案が成立した場合、朝鮮学校も無償化の対象に含めるべきだと思いますか? 含めるべきでないと思いますか?
含めるべきだ 35%
含めるべきでない 53%
(答えない・わからない) 12%
朝鮮学校なんかに税金つかって行かせるな、朝鮮学校といっしょに扱うなという声が過半数であり、私の考えとも18ポイントも差があるというのが現実なのだ。
「国民の生活が第一」「チルドレンファースト」「貧困率調査」など、民主党が掲げてきたキーワードと今回の除外方針。
世論がたとえ違う方向にあったとしても、それこそ「友愛」を徹底して語り、説明し、今回は私の判断で対象に含ませてもらう、その結論についてはいずれ理解が広がるに違いないし、その努力を最大限させてもらう、くらいの演説をぶって方針転換をはかるべきだと思う。
それが政治であり、この閉塞感を打開することのできるリーダーではないか。
ただ、リーダー像ばかり語っても始まらない。
あるべきリーダー像を示しつつ、私は空気を読まず、除外派多数ということに対する強い違和感を、身近な関係にまず示していこうと思っている。
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