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2010.04.16

安売りの行き着く先は・・・

牛丼値下げ競争はついに250円まで。

デフレ時代、少し古い記事が以前に気になっていたので。
社会は、消費は、循環し、影響しあう。
野菜は高くなったけれど、その他の安売りには、驚くばかり。

***
◇卵10個を38円で売られては 私説・論説室から(東京新聞2010/3/3)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2010030302000086.html

 「家庭の食卓が大きく変わってきた」。千葉県内の住宅地に店舗を構えるスーパーマーケットの経営者からそんな話を聞いた。

 この一年間、売上数量は横ばいなのに売上額は5%以上も減っている。客に話しかけ、その理由を探ったら、朝食のおかずだったサンマの開きを晩ご飯に回したり、豚カツをソテーへと料理法を変えていることが分かったという。

 フライパンで軽く焼くソテーが豚カツに取って代われば、パン粉や揚げ油がいらなくなるので、その売り上げも減ってしまう。油分の高カロリーを避けようとする消費者の健康志向もあるようだが、デフレや世界的な金融危機などによって細る一方の日本の給与所得が、間違いなく財布のひもを固くさせている。

 そこに、さらなる衝撃が走った。近くに大型スーパーが出店し、卵一パック(十個)を折々に三十八円で売り始めたという。客寄せの目玉商品に対抗したくても、地場の弱小スーパーにはなすすべもない。

 破壊的な価格ともいえる安売り競争は、ジーンズや弁当など広範囲に及んできた。一円でも安い商品を求める消費者には歓迎すべきなのだろうが、ぜい肉どころか筋肉まで削る商いをいつまで続けられるのか。

 「なじみのお客さんにかわいがってもらわないと、従業員の雇用にも手をつけざるを得なくなる」。くだんの経営者の表情に無力感が漂った。 (羽石 保)

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コメント

皆が安いものを追い求めるつけは、賃金に跳ね返ります。
物には適正価格があるのに価格破壊をおこすほうもおこすほうですが、それを選ぶ消費者に責任があります。
それを選ぶということはその企業を支援することにほかなりません。
物を買うのは投票行動と同じです。
大手企業の賃金や働かせ方を批判するなら、そこから買わなければいいのです。

コメントありがとうございます。
まったく、そのとおりですね。
おかしな値段にはそれなりの理由があるわけで。
行動・選択、大事にしたいものです。

森のパン屋騒動と言うお話があります。
狐とウサギのライバル同士のパン屋が「つんつんひょろり」という謎の男の口車に乗ってパンの安売り合戦を始めるのですが・・。

保育園時代にこの紙芝居を読んだおコたちは果たして記憶に残してかしこい糸なに成長してくれるだろうか・・。

「つんつんひょろり」はアッチこっちに潜んでいると思うのです。

糸なではなく大人でした!ゴメンね。

食べ物も自分も安く売らないようにしたいものです。
労働力の安売り合戦もそうですね。
間違いは気にせずで。いつもありがとうございます。

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