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2010.06.23

自分の頭で考える

沖縄基地問題。

いや、日本の米軍基地問題について、何度も書いてきた。

日米合意の前には、県外・国外移設を求める声が高まっていた本土も、

いまや日米合意で行けという声が世論調査でも多数派となっている。

矛盾のない国はないとは思うが、極めて大きな矛盾だ。

最近、毎日新聞の記者の記事を興味深く読むことが多い。

記者だって一人ひとり考えている。

私だっていろいろ思い悩み、考えている。

発信しなければという思いで。

***

◇発信箱:自分の頭で考える=滝野隆浩(社会部)
(2010/6/23毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20100623ddm004070187000c.html

 修学旅行で沖縄を訪れる高校生が多いという。地域別の行き先では28.5%でトップ、見学先も人気ベスト8のうち6カ所が首里城公園など沖縄県内だ(日本修学旅行協会調べ、08年度)。昨秋来の鳩山由紀夫前首相の“迷走”もあって、「事前学習で普天間飛行場移設問題を話してほしい」と高校から出張授業の依頼をよく受ける。

 先日行ってきた聖学院高校(東京都北区)は20年前から、沖縄平和学習を実施してきたというから頭が下がる。専門家とは言えない私は、琉球処分や戦前・戦後の島の歴史、日米安保条約や抑止力の話などを自分なりに勉強し、分かりやすく話そうと試みた。約200人の無口な高2男子たちに、わずか1時間で何が伝わるのだろう。最後は「沖縄で戦争体験を聞きながら、自分の頭で考えて」ともっともらしく締めくくる。汗でびっしょりになった。

 そのあと、10人が残って座談会に。うち何人かは、春の連休を利用して「下見」にも行ったのだという。みんな真剣でまじめだ。「ぶっちゃけ言いますけど……」。ある生徒が訴えてきた。「僕は広島にも行きましたけど、原爆を落としたアメリカが許せないという気持ちが強くなりました。だからアメリカに頼らずに、自分の国は自分で守るってのが正しいと思います!」

 荒っぽい訴えではある。嫌米感情が自主防衛の過剰強化、ややもすれば核武装論にまでつながる恐れがあるし、また近隣諸国のまなざしも心配だ。ただ、若者は沖縄や広島に赴き自分で話を聞き、悩み、真剣に考えたのだ。ひるがえって日米同盟の有用性を信じる私は、基地の町や被爆地の人の痛みを本当に共有しているのか。初めから「米軍なしでは無理」と決めてかかってはいなかったか。自分の頭で考えるべきは、私のほうだった。

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コメント

平和教育という名のイデオロギー押しつけが多くの高校でおこなわれており、日教組・全教等の強い学校が沖縄や広島・長崎の全体主義を利用します。
このような考え方は中学・高校に限らず、自らを民主保育園と呼んでしまうようなところでも見られる傾向で、杉並区などで多く見られます。
平和の為に、核廃絶の為に何が大切か?題名にあるように本当に自分の頭で考える必要があります。原水協のようにソ連の核は綺麗な核というようなところが本当の平和を望んでいるとは思えません。

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