いまこそ、共感力!
若者が孤独感にさいなまれ、無差別殺人を行う。
ネグレクト(育児放棄)や親の暴力による虐待で、子どもが犠牲になる事件も。
多忙で人的余裕もない学校の教師の不十分な点を追及する親、一方で「いまの親は・・・」と切って捨てる教師。
高齢者の万引きが増え、さらに刑務所入所を再三繰り返す人も。
私たちは、バラバラになっている。
そして、他者に対して攻撃的になっているようにも思う。
私にもその傾向はある。
でも、やっぱり大事なのは「共感力」だと信じたい。
なぜ、そこまで追い込まれた状況はどのようなものだったのか、背景に何があるのか、本人の特殊性のみに着目せず、社会的なつながりが絶たれていないかということも考えながら。
さらにいえば、選挙に行かない若者を「権利意識が低い」「なぜわからないのか」などと切り捨てることもやめないと。
しかも、20代で言えば、投票に行っているのは3人に1人、行ってないのは3人に2人で行かないほうが多数派なのだから。
なぜ選挙に関心が持てない状況にあるのか、そこを外して、「権利だから行こう」と言ったところで、言ってる方の顔は20代でも言われている方からすれば、オッサンから言われている距離感を持つに違いない。
まず、その状況に寄り添おう。
不安と分断、貧困、格差が、おとなだけでなく、社会の鏡としての子ども社会にも広がるなか、だからこそ、共感力!
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◇9割がいじめ経験=小4~中3の6年間―文科省調査
2010年7月26日4時33分配信 時事通信
小学4年から中学3年までの6年間に、いじめられた経験を持つ子供は9割に上ることが、文部科学省の国立教育政策研究所の調査で26日までに分かった。同研究所は「いじめは限られた子供だけでなく、どの子にも起こりうることを受け止め、対策を立てる必要がある」と分析している。
調査対象は首都圏内のある市の小中学校全19校。2004年度に小4だった596人が09年度に中3になるまで、毎年2回調査した。
仲間外れや無視、陰口の被害を1回以上経験したことがあると答えた子供は538人で、全体の90.3%に達した。加害者としてこうした行為をしたことがあったのは88.9%。いじめに全くかかわりのない子供は1割だけだった。
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