8月7日放送、「幻の甲子園~戦時下の球児たち」
8月になると、戦争・平和を考えるテレビ番組が放送されます。
それを「8月ジャーナリズム」と批判する向きもありますが、私はそれらの番組をこのブログで毎年紹介してきています。
考えあうきっかけとしては、大切にしたいと思っています。
今日8月1日午後には、NHKで井上ひさしさん原作の「焼け跡のホームラン」が放送され、まだ観ていませんが、録画できました。
来週は、夏の甲子園が開幕する7日夜に、「幻の甲子園」という番組がNHK総合で。
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幻の甲子園~戦時下の球児たち~
8月7日(土)NHK総合 午後8:00~8:45
(再放送:8月11日(水) 午前1:05~1:50 )
昭和17年、太平洋戦争下、ただ一度だけ行われた夏の甲子園大会。球児たちは、戦場へ向かう前に甲子園で野球をやりたいと夢見た。その切実な思いゆえ、この年の甲子園は異様な熱気につつまれた。ところがこの大会は、高校野球の公式記録には一切残されなかった。あの汗、あの涙、球児たちの熱戦は、幻であったのだろうか。
実は、「幻の大会」の主催者は朝日新聞社から強引に開催権を奪った文部省であった。軍の協力のもと、甲子園を戦意高揚のために利用しようとしたのである。スコアボードには、「戦い抜こう大東亜戦」というスローガンがかかげられ、軍隊式ルールが野球の姿をゆがめた。
それでも球児たちは精いっぱい白球を追い、大会のあとは野球への思いを断ち切り戦場へ赴いた。沖縄戦、原爆の惨禍、そしてシベリア抑留。過酷な運命に翻弄された球児たちは何を思い、どう生きたのか。甲子園大会のはじまる8月7日、歴史にうずもれた大会を映像で再現し、元ちとせさんがテーマソングを歌って球児たちの魂をよみがえらせる。野球を愛する多くの日本人とともに、戦争の時代を生きた球児たちへ深い鎮魂の祈りを捧げたい。
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