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2010.09.25

保育現場の実態調査を、なんと経済産業省が・・・

いよいよ、保育制度の転換へと動き出した民主党政権。

厚生労働省でなく、経済産業省が前に前に。

調査の方向性が結論ありきじゃないですか。

***
“民間力”の保育サービス向上に向け 経産省が保育現場の実態調査へ
2010.9.23 21:15
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100923/mca1009232116010-n1.htm
 民間企業の参入による子育て支援サービスの向上を目的に経済産業省が10月、保育現場の労働環境や保育サービスの実態調査を初めて行うことが23日、分かった。女性が出産後も仕事を継続できる環境整備を進めることなどを通じ、「働く母親」の収入を平成32年までに総額3兆円以上増やすことを目指すという。

 現在、保育サービスは、文部科学省所管の幼稚園と厚生労働省の保育所に二分されている。国が補助金を出す「認可」保育所の大半は公営か社会福祉法人で民間企業参入による保育所数は全体の0・3%程度にとどまるなど保育所不足が指摘されている。一方、「認可外」保育所は利用者負担が重いなど「利用者ニーズに応えていない」との見方が多い。

 “門外漢”の経産省が実態調査に乗り出すことは官庁間の「縄張り争い」の印象を与えかねないが、経産省は「新市場として保育サービスに関心を持つ企業が増えてきた」(幹部)と判断。企業内の保育施設の設置と運営▽保育現場における保育士以外の人材活用▽保育施設への給食サービス▽保育事業者の申請書類手続きの効率化-などを教育関連産業の民間企業4社にそれぞれ調査を委託し、第一生命経済研究所が取りまとめを行う計画だ。

 この結果は産官学の有識者でつくる子育て支援サービス創出の推進委員会が分析し、平成22年度内に報告書をまとめる。

 政府は6月に閣議決定した新成長戦略で規制緩和による「保育サービス市場の活性化」という項目を盛り込み、16万人以上の新規雇用の創出を目標に掲げている。今回の調査は低価格の保育サービスの実現に向けた現場の実態把握が最大の目的で、複数事業者の連携や経営効率化などにも役立てる。
***

上記の民主党政権の動きと下記の「考え方」、相反していませんか。

民主党「保育サービスについての考え方」(2009/7/1)
http://www.dpj.or.jp/news/?num=16422

そして、この「考え方」、党として了承・確認されているんですけど。

【次の内閣】衆議院選挙の政策づくりに向け、党の考え方を確認(2009/7/1)
http://www.dpj.or.jp/news/?num=16420

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コメント

給食はサービスじゃない生活の一部やっちゅうねん

児童福祉法もその概念も消えゆくものだらけ…。

雇用を増やしたいならまずは、労働者を守る経営せざるえないようなものをすすめてもらいたい限りですね。

保育には、給食もあそびも信頼関係作り……どれも欠かせないものなのに、どれも軽視されすぎです!!!!

コメント欄に「中年」と「爆弾」が置き去りに。
それほどのことということで。

経済の「成長戦略」に子ども分野が・・・。

民主党、大嘘つきです。

しかも、また党内にチームがつくられたのに、昨年7月に「考え方」出した中心の神本議員(日教組系列)が責任者で。

学校は少人数編成の方向で、保育は違うってのが、わからないし、共産党や社民党はそのあたりを突っ込んでるのか。。。聞こえてこず。

民主党は嘘つきではありません。
政権を取る前から保育のことは全くわかっていませんでした。
(政権奪取前の小宮山・林議員の過去の発言を追っていけばわかります)
子ども園の話も政権を取る前から掲げています。
そんな事に目もくれずに、目の前のニンジン(手当)に多くの国民が飛びついたのですから今更文句を言っても仕方ありませんし、今の方向性は民意です。
それに自民党時代でも保育施策の議論をやっていたのは「経済諮問会議」です。保育を経済観点でしか議論していないのは昔からの話です。
ですから、今回の話題は別に目新しい話題ではありません。
日本の保育施策の既定路線を進んでいるだけです。

保育施策をどんどん崩壊させている日本は30年後には人としての基礎ができていない「人心崩壊」している人間ばかりになることでしょう。

通りすがりの者ですがさん、ご指摘ありがとうございます。おっしゃる意味も理解できます。ただ、「次の内閣」(ネクストキャビネット)として、安易な規制緩和はしないこと、国基準は改善の方向にむかうことを「閣議決定」したわけです。組織として決めたことを「内閣」として「政党」として重く受け止めるべきだということを伝えたくて。ここで議論をするつもりはありませんのでここまでで。ありがとうございました。

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