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2010.11.23

みなさんにすすめたい物語「牛が消えた日」(小冊子)

勤労感謝がテーマの、今日付で3つの記事の2つ目(予約投稿ですけど)。

今日は、勤労感謝の日で私も休日。

でも、世の中には休めない人たちがいる。

働きすぎの世の中ですすむサービス業もだけれど、

農業、漁業、林業といった第一次産業は以前から。

家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の被害で、今年29万頭もの牛や豚を犠牲にせざるを得なかった宮崎県の畜産農家。

私にはその被害の大きさがあまり伝わってこなかった。頭数、つまり数字でしかなかったのだ。

そんな私だが、「牛が消えた日」という物語を知って、インターネットでダウンロードして読んで、

「命は命にささえられている」というメッセージの重さに気づかされ、多くの苦悩を知り、涙がこみあげた。

ネットで広がり、メディアも取り上げるようになり、アクセスや冊子のダウンロード(パソコン環境からPDFファイル)も増えているようだ。

小学生から読める、読み聞かせられる、短いけれど深い物語。

数字ではなく、想像したい。

私たちの食生活とともに、ひとつひとつの農家に、その家庭に、関係先に、それぞれの物語があること。

「命は命にささえられている」ということを。

「牛が消えた日」プロジェクト
http://ushigakietahi.jp/

***
口蹄疫:題材にした童話、ネット上で話題 「宮崎の苦労知って」都内の主婦が独自取材
(2010/11/10毎日新聞夕刊)

 ◇1カ月半で2600部ダウンロード
 宮崎県で発生した家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)を題材にした小冊子タイプの童話が静かな反響を呼んでいる。多くの人に読んでもらおうと出版化せずにウェブサイトで無料配布したところ、1カ月半で約2600部もダウンロードされた。筆者は宮崎に縁のなかった東京都内の主婦(34)。口蹄疫被害の実情を知り、執筆意欲をかき立てられた。【佐藤浩】

 タイトルは「牛が消えた日」。狛江市の天戸春夢(あまとはるむ)さん(ペンネーム)が書いた。日本大芸術学部の卒業制作で小説を書いたことがあったが、一般公開作は初めてという。

 天戸さんに畜産の経験はなく、6月に宮崎県在住の知人が書いたインターネットの交流サイトの日記を読み、口蹄疫がどんなに打撃を与えているか、具体的内容を知ったのが執筆のきっかけとなった。

 もちろん口蹄疫の発生は知っていたが、牛や豚を殺処分する農家の苦悩までは知らず「同じ国内なのに、こんなにひどい状況とは」と衝撃を受けた。インターネットなどで情報やエピソードを集め、童話にして広く知ってもらい、宮崎を応援しようと思い立った。

 さらに「現地に行って話を聞かなければ」と考え、7月下旬~8月上旬に宮崎入り。地元JAの協力を受けて被害農家を取材したほか、宮崎駅前で道行く人からも取材した。

 作品は、帰京後2週間で書き上げた。牛を飼う農家の女の子「サキ」が主人公。仲良しの牛「ハル」をはじめ未感染の飼育牛がワクチンを接種され、やがてハルとの悲しい別れの日が来る。秋になりハルたちが埋められた所を訪れ、お父さんが畜産再開を誓う、という内容のフィクションだ。天戸さんは「宮崎の人たちの苦労を知る機会になれば」という。

 9月下旬にウェブサイトを開設し「子供に読ませたい」などの反響の声が多く寄せられているという。A5判約20ページで、ウェブサイト(http://ushigakietahi.jp/)からダウンロードできる。
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コメント

はじめまして。
検索からまいりました。
「牛が消えた日」プロジェクト代表&執筆の天戸春夢ともうします。

このたびは、ご紹介していただきまして、ありがとうございました。
拙いところも多々ある私の物語なのですが、宮崎の、未だ戦っている人たちに思いをはせる一つのキッカケになれればと考えています。

まだまだ多くの人に読んで頂きたいと思っています。
これからも頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

大切なコメント、励まされます。でも、励ましたいのは畜産農家であり、その子どもたち。

三食食べて生きるその土台があってのいのち。その土台の崩れを最近感じます。

力作ご苦労されたと思いますが、本当にありがとうございました。まだまだ広げたいです。

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