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2010年12月の記事

2010.12.31

チラシ配りで、目配り、気配り、心配り

「不安・疑問 なんでも相談ください」「住まいのない方に年越し支援」

20101230soudankai

チラシにそんな見出しが掲げられ、12月29・30日の午前から夕方まで、「あったかい部屋と食事で、新年むかえよう」と、緊急相談会が新宿駅西口前の特設テントにて開かれました。

昨年、一昨年と設置された公設の「派遣村」が今年は開設されないなか、その運営に携わった団体がよびかけたものです。テント内での専門家による相談、両日開所されるようになった都内5ヶ所のハローワークの活用など、さまざまなアドバイスによって、住まいと食事を確保しようというものです。

初日となった29日には約50人がテントを訪れて、具体的な相談が行われました。この行動は、29日の毎日新聞など報道もされました。

クローズアップ2010:「派遣村」なき年越し 行政のはざま、支援手薄
(2010/12/30毎日新聞東京朝刊)
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20101230ddm003040067000c.html

私もお手伝いをしてきました。仕事先に頼まれて参加したわけではなく。

私は、新宿駅西口のテントのななめ前で、声をかけながら、ひたすらチラシを配るということだけをやってきました。

身体との相談、私用との調整で、休憩を除いて2日間であわせて約7時間、配り続けました。

支援を必要としている誰かのために。

そして、それだけでなく、ひたむきに、ただ、何かをやり続けるために。

ひたむきとは、辞書によれば「一つの物事だけに心を向けているさま。忍耐強く、いちずに打ち込むさま」とのこと。

私自身、ここ数年、率直に言ってそんなことが欠けてきたように思います。

今年、ひたむきに、何をやったのか。

学生時代にはあったもの。

その後、「慣れ」と引き換えに欠いてしまったものでした。

私の「欠け」をもうひとつ言えば、

「私に」とよびかけられていなくても、「誰か」にむけて発信された情報を「私」としてキャッチして、

自らそれに実際に応えてみること。

そのための行動でもあり、自己満足という一面も、私の今回の目的で。

終わってみると、何か懐かしささえ感じました。

「どうせ・・・」ばかりの言い訳の日々にあって。

用意されていた手書きのボードを胸にかけ、その様子は明らかに新宿駅前の街並みから浮いていて、声をかけてチラシを配る私の前や後ろを通り過ぎる、そのほとんどが年の瀬の買い物客。

百貨店や家電量販店で買った大きな荷物を手に「私の住まいも探してほしいくらいだわ」と冷ややかに吐き捨てる人、

「甘やかしだよ」と罵倒を浴びせてくる人、

まったく見ようとしないで通り過ぎる多くの人。

世間の冷たさはありました。

日々の仕事やその延長の関係だけではなかなか見えてこない、街の空気、ホントの世論がそこに。

でも、チラシを配っている私に「ちょっといい?」と声をかけてきて、

「オレ、いま正社員だけど、アメリカ型の雇用スタイルになってきているけど、日本にはあわないよね。力をあわせるってことがなくなってきていて。切り捨てられる不安はいつも感じていて」と語る男性もいました。

私とは同年代で、10分間以上、話し込んで。

話が終わったあと、彼は「ありがとうね」という言葉を残していきました。

また、2日目は高齢の男性からも「お金の支援もしているの?」と声がかかって。

厚生年金で年金は月8万円、企業年金は年2万円。介護保険料が天引きされて、生活は本当に苦しいそうで。

「来年70歳になるけれど、もうね、汚い仕事、清掃でも何でも始めようと思ってる。でないと、苦しいんだよ」「服はもう何年も買ってないし、現役の時の服をずっと着ていてね。出かける時も今日は何百円持っていこうか、いつも本当に考えている」「緊急支援は大事だけど、人として生活ができる年金にしないと、これからの人は大変だよ」と。

私もさまざまな言葉を返しましたが、身につまされました。そしてやはり、会話の終わりには「ありがとう」の言葉をいただき。

初日に、酒の臭いのする高齢のホームレスの人が話しかけてきたときも、20分間ぐらいやりとりしました。

長いやりとりを見た他のボランティアが心配して来てくれましたが、

私はそのホームレスに「甘やかし」だと言われても、冷静に対応できました。

社会派の仕事をして12年近くになるなか、相手が誰であれ、対話力はついてきたとも思えました。

チラシは、想像以上の数が配れ、立ち戻って受け取りに来た人も何人も。

対象とは違うみなさんもチラシを受け取ってくれて。こんな活動があるということを知ってもらい、賛否両論含めて話題にしてもらえたら。

暗いと不平を言うことも大事ですが、すすんであかりをつけにいく、そんな心がけ。

その重なり合いで、熱意が人に響くといい、社会が明るくなるといい、そう感じた2日間。

ボランティアが集まるあたたかさ、そして「時々は休みながらやってくださいね」という気配り。

さらに、通行人に目を配り、一喜一憂もしながらのチラシ配りに、多忙なはずの通行人からの「おつかれさま」「大変だね」という心配り。

配ったもの、そして受け取ったもの。たくさんのやりとりがありました。

全体を冷たいとみるか、一人ひとりに着目し、その積み重ねをあたたかいと感じるか、とらえ方によって変わりますね。

この経験のなかで、人は人によって支えられていると実感できて。

そう、朝日新聞が今月下旬に始めた「弧族の国」の連載は、人のつながりについて考えさせられます。

年明け、私の仕事の関係先では、この連載にふれた挨拶が増えるはず。

たぶんあたる「予言」です。

2日間、底冷えもあって寒くてくたびれました。

でも、私のブログ、サブタイトルは「風は強く冷たくとも」ですから。

さあ、年越し。

大晦日、今年の紅白歌合戦はたくさんの「ありがとう」に出会えそうです。

みなさんにとって、2011年がすばらしい1年になりますように。

この1年のありがとうの気持ちをこめて、

みなさん、よい、お年を!

2010.12.30

年収200万未満の保育士が大空と大地を支えているという現実

「コンクリートから人へ」「チルドレンファースト」「国民の生活が第一」

などを掲げた政党が政権をとって、言葉のとおりに舵をきっただろうか。

せめて、そうしようと努力しただろうか。

保育・子育て分野の制度を根本から変えようと本格的に動き出した新政権。

実際の方向は言葉の逆とさえ言える。

どう変えるのかも大事だけれど、現状がどうなっているかの認識を大きく欠いていないか。

下記の報道が示す実態に、がく然とさせられた。

この現実をまず当事者がどう受け止めて、関係者に訴えていくか、

その正念場を来年迎えようとしている。

事態の改善を求めて、カメのような地道なやり方も大切にしつつ、ウサギのスタートダッシュと跳ねるような新しいスタイルも意識しないと。

***

◇道内の保育士 半数が非正規 年収200万円未満が大半
(2010/12/29北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/266463.html
 道内の認可保育園の保育士の半数が非正規雇用で、フルタイム勤務でも年収200万円未満が公立で7割を超え、私立でも6割に上ることが、北海学園大の川村雅則准教授(労働経済学)の調査で分かった。

 政府は保育への民間企業参入促進などを柱とした「子ども・子育て新システム」の法案を来年の通常国会に提出、2013年度導入を目指すが、川村准教授は「企業参入で人件費がさらに抑制され、保育労働者の窮状に拍車を掛ける」と警告している。

***

12月31日、朝8時半からNHKドキュメンタリー「99歳の詩人 心を救う言葉」

90歳過ぎで詩を書き始めたという、詩人・柴田トヨさんの詩集。

90万部をこえるベストセラー。

私も手に。

関連するドキュメンタリー番組が放送される。

言葉に励まされ、言葉によって支えあう私たち。

いま、人々に忙しさが襲い掛かり、ゆとりを奪い、社会に不安感があふれるほどに広がるなか、私たちに、その言葉の質が足りていないように思う。

***
NHKヒューマンドキュメンタリー「99歳の詩人 心を救う言葉」
12月31日(金)総合 午前8:30~9:15
http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=oWKUQFJg&c=1

 99歳の柴田トヨさんの詩集「くじけないで」が、今年3月の発売以来70万部の大ヒットとなっている。今も一人暮らしを続けるトヨさんが詩を書き始めたのは90歳を過ぎてから。一人の寂しさや、苦労の末につかんだささやかな幸せ、家族への愛を思うままに書きとめてきた。激動の時代を生き抜いた女性が「生きることの幸せ」をつづった詩は、同世代のお年寄りから、働き盛りの人、10代の若者まで、世代を越えて共感を呼んでいる。出版社に寄せられた反響の手紙は1万通以上。中には、口てい疫で生活の糧を失った宮崎県の農家もいる。トヨさんの詩を自分の身に置き換えて読み、前向きな気持ちを取り戻したという声が多い。番組では、100歳になる来年に向けて新作を作り続ける柴田トヨさんの詩の世界と、その心境を見つめる。また、一人のお年寄りの優しい言葉に勇気づけられ、不安な日々を乗り越えようとしている人々の思いを伝えていく。

(柴田トヨさんの作品例)
「私ね 人からやさしさをもらったら 心に貯金しておくの さびしくなった時は
それを引き出して元気になる あなたも今から積んでおきなさい 年金よりいいわよ」
***

〔追記>

明けて、2011年1月1日、NHK総合で13:05-13:50に再放送予定です。

やなせたかしさんによる書評もご参考に。

******
【書評】『くじけないで』柴田トヨ著
(2010/3/28産経新聞)

「くじけないで」 ■眼をさました詩の天使

 すばらしい詩集です。今まで詩に興味のなかったひともこの柴田トヨさんの「くじけないで」はぜひ読んでみてください。人生いつだってこれから、何をはじめるにもおそ過ぎるということはないと元気がでてきます。

 92歳から詩を書きはじめて、100歳近くなった現在までの詩を読んでいくと、詩の質が進歩していることにも感動します。

 生きてるということは本当にすばらしいとうれしくなる。

 「私が詩を書くきっかけは倅のすすめでした。腰を痛めて趣味の日本舞踊が踊れなくなり、気落ちしていた私をなぐさめるためでした」

と、あとがきにありますが、それが天の声で、トヨさんの心の中でねむっていた詩の天使が眼をさまして、人生の晩年に歌いだしたのだと思います。少しも枯れていない少女のような愛らしい声で。

 詩はおもいついた時にノートに鉛筆で書き朗読しながら何度も書きなおして完成するので、1作品に1週間以上の時間がかかるそうですが、これは正しい詩のつくりかただと思います。

 全部の詩がなめらかで読みやすい。耳にやさしくひびきます。

 読んでいてひとりでにメロディが生まれて思わず歌ってしまった詩もありました。

 ぼくは詩の楽しさはこういうところにもあると思っています。

 読んでもなんのことやらよく解らず、相当な知識がないと理解できない難解な詩も、それはそれでそんな詩を愛するひとたちにはいいのだと理解していますが、誰でもがわかる詩で、イージーリスニングであるほうが、むしろぼくは好きです。

 もし詩のボクシングで、柴田トヨさんとぼくがリングで対戦することになったら、たたかう前にぼくはギブアップして平伏してしまいます。

 詩集の最後に「秘密」という詩があります。

 九十八歳でも

 恋はするのよ

 夢だってみるの

 雲にだって乗りたいわ

 「ぼくもそうだ」と心の中でトヨさんにさけびました。(飛鳥新社・1000円) 評・やなせ たかし(漫画家)
***

サンタクロースがランドセルとキッチンセットを

サンタクロース、ホントにいたんだね。

群馬・前橋の児童相談所に、新品のランドセルが10個。

25日の昼前に出勤した職員が、真っ赤な包装でツリー状に積み上げられたプレゼントを発見して。

20101228tiger

アニメ「タイガーマスク」を地でいく厚意として、全国的に報道された、あたたかい話。

子ども手当に揺れた1年。現物支給の大切さも考えさせられるのでは?

また、「子どもの貧困」とも向き合わなければ。

***
◇児童相談所にランドセルのクリスマスプレゼント タイガーマスクより
(2010/12/28毎日新聞群馬版)
http://mainichi.jp/select/wadai/horidashi/news/20101228mog00m040025000c.html
 県は27日、クリスマスの25日朝、前橋市野中町の県中央児童相談所の玄関前に新品のランドセル10個(計30万円相当)が置かれていたと発表した。「子供たちのために使って下さい」とのメッセージが添えられ、差出人として、プロレスで稼いだ金を孤児院に寄付したアニメ「タイガーマスク」の主人公と同じ名前が書かれていた。

 同相談所によると、ランドセルは25日正午ごろ、休日出勤した職員が発見。赤と黒各5個が一つずつ真っ赤な包装紙にくるまれ、ツリーのような形に積まれていた。

 県子育て支援課によると、県内の6児童養護施設に入所する18歳までの子どもは計369人(15日現在)。来年小学校に入学する児童のために役立てるという。同相談所の松場敬一次長は「サンタクロースが来たかのようだ。驚いた」と話した。
***

サンタは、静岡の保育園にもやってきた。

20101229shizuoka

***
◇静岡の保育園に“サンタ”が来た~ 差出人不明でキッチンセット2つ届く
(2010/12/29中日新聞 静岡版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101229/CK2010122902000125.html

 クリスマスの25日朝、静岡市駿河区の市立東新田保育園の玄関前に、おままごとキッチンセット2つが置いてあるのが見つかった。差出人不明の手紙が添えられ、便箋に「すばらしい先生方と元気いっぱいの子供たちに メリークリスマス」のメッセージが。善意のサンタからの心温まるプレゼントに、園児や職員は感激に浸っていた。

 25日午前6時半ごろ、出勤した女性職員がプレゼントに気付いた。赤いリボンが結ばれ、赤地に白い水玉模様の封筒が差し込んであったという。

 手紙の文面には、自身の子どもたちが卒園者であること、そのうちの一人が20歳を迎え、保育士を目指し勉強中であることなどがつづられていた。

 キッチンセットは木製で、一つは高さ約1メートル、幅約60センチ。一方は高さ約90センチ、幅約60センチ。

 関本三枝子園長が早速「サンタさんからプレゼントがありました」と報告すると、園児らは「サンタさんが園に来てくれた!」と大喜びだったという。関本園長は「贈り主は卒園者の親御さんでしょう。本当に感謝の気持ちでいっぱい」と話していた。
***

***
◇「サンタさん、ありがとう」 保育園に匿名の贈り物
(2010/12/29静岡新聞)
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20101229000000000029.htm
 「サンタさんは誰なの」―。静岡市立東新田保育園の入り口に25日早朝、木製のおもちゃのキッチン2台が置かれているのが見つかった。思いがけないクリスマスプレゼントに園児は大喜びしている。1台が高さ1メートル、幅60センチ、奥行き35センチほどもある大きなおもちゃで、子どもがキッチンに立ったつもりで遊べる。新品で1台9万円近くする高価な品物という。

 匿名の手紙が添えられ、「子どもたちが以前大変お世話になりました」と感謝の言葉があり、20歳の娘が保育士を目指していることもつづられていた。同園は「卒園生の保護者からではないか」と話している。

 しばらく施設内に展示して保護者に紹介し、新年から使用する予定という。関本三枝子園長は「40年近く保育の仕事をしていてこんな経験は初めて。うれしい驚きです」と話した。
***

別の報道によれば、1月4日からこのキッチンセットは実際に園内で活用されるという。

気にかけたいのは、発見した職員は朝の6時半には出勤しているということ。25日は土曜日で、その早朝の出勤。

保育を支える舞台裏に、目を、心を、そして予算と人手を。

今年は新政権が保育園の給食をめぐって、自園の調理室で調理せず、外部から搬入することもかまわないとする決定を下した(今回は3歳児以上)ということも忘れてはいけない。

それをうけて実施されたという事例は知らないが、サンタがキッチンセットを2つもプレゼントしたということは、自園調理をということが前提。

手のこんだ、心のこもったプレゼント。6時半前には届けた、早起きか寝てないサンタの。

折りしも、WFP(国連世界食糧計画http://www.wfp.or.jp/)は、今年10月のプレスリリースで、日本の給食制度を「地域の農家の生産物を使って、子どもたちに栄養価の高い給食を提供している素晴らしいモデル」であり、「地産地消」の取り組みは、他国のお手本になると賞賛した。保育所給食に限定したわけではないけれど。

私たちがおろそかにしつつある、大切なものに気づかせるサンタクロースのプレゼントではないだろうか。

さあ、この年の瀬、サンタが来た人、そうでない人、さまざま。

また、あたたかい食卓を囲む人、そうでない人、さらに厳しい人も。

「お笑いの・・・」「ウケタ話が・・・」もいいけれど、話題が冷めたら・・・。

「こんな話があってね・・・」と考え合う、人から人へさらに伝え合いたくなるものを、食卓で、職場で、巷(ちまた)で。

話題が冷めても何かが残るはず。

そして、私たちは何を残して、何をつくっていくのかな。

2010.12.29

歌手・本田美奈子さんの詩が伝えること

5年前、38歳の若さで亡くなった歌手・本田美奈子さん。

彼女の詩に、挿絵がそえられた絵本が来春難病の子どもたちに。

その挿絵を描いたのは、筋肉が衰えていく筋ジストロフィーの30歳の画家。

難病患者の支援団体からの依頼を受けて。

記事中で紹介されている本田さんの詩「ありがとう」の展開、特に結びに心が動かされた。

この詩が持つ「ありがとうよ・ありがとう」のメッセージをみなさんへ。

3つ前の私のブログ記事「小さなサンタクロースの贈り物」もそう。

最近、目にするもの(新聞など)、耳にするもの(歌)に込められた「ありがとう」の言葉が感謝の大切さを届けてくれる。

パソコン環境の方、ぜひ下記の詩、そして、下記記事「筋ジス・・・」のリンク先の絵もご覧ください。

「ありがとう」(詩:本田美奈子) ※パソコン環境のみ
http://www.asahi.com/health/gallery_e/view_photo.html?news-pg/TKY201012270225.jpg

***
◇筋ジストロフィーの画家、本田美奈子さんの詩に挿絵
http://www.asahi.com/health/news/TKY201012270198.html
(2010/12/27朝日新聞夕刊)

 白血病で2005年に38歳で早世した歌手の本田美奈子さんが入院中につくった詩に添える挿絵20点を今月、筋ジストロフィーの画家が完成させた。感謝の心や前向きな気持ちをうたった本田さんに共感し、人工呼吸器を付けた状態で9カ月がかりで描いた。詩と挿絵をまとめた絵本が来春、難病の子どもたちに届けられる予定だ。

 挿絵を描いたのは水戸市の画家辻友紀子さん(30)。本田さんの遺志を継ぎ、難病患者の支援活動をする認定NPO法人「リブ・フォー・ライフ美奈子基金」(東京都渋谷区)から2月に依頼された。

 「私も難病と闘っている分、美奈子さんの気持ちがわかる」と承諾。約10編から、周りの人や親への感謝の気持ちをつづった「ありがとう」という詩を選び、イメージを膨らませた。「ありがとう」は、何度も生死をさまよい、両親や友人に支えられてきた辻さんの一番大切な言葉だ。

 本田さんの映像や著作も参考にした。白血病の子どもに歌で勇気や希望を与えたいと願う本田さんの思いや生き方に心を打たれた。スケッチブックに描いた下書きは132枚にのぼった。

 小さいころから絵が大好きで、暇さえあれば落書きをして遊んだ。5歳のとき、両手を上げて万歳ができなくなり、進行性筋ジストロフィーと診断された。15歳で車イス生活を始めた。

 18歳のとき、イラスト教室の生徒募集の張り紙を見て、絵が好きだったころを思い出した。画用紙に腕を乗せて描いてもにじまないパステル画を選び、週1回、両親や友人の送り迎えで教室に通った。

 左手を右腕に添え、パステルを持った右手を両腕で動かす。ピンクや黄色のパステルで色づけし、指や綿棒でこすってぼかすと、絵に温かさがこもる。辻さんは27歳のとき、茨城県芸術祭美術展覧会のデザイン部門でトップの特賞を受賞した。

 だが、そのころには筋力の低下で自発呼吸が困難になり、28歳で気管切開して人工呼吸器をつけた。

 そんなときに出会ったのが本田さんの詩と、挿絵の仕事だった。同基金は個人や企業からの支援金で、辻さんと本田さんの共同制作の絵本を来春までにつくり、難病の子どもに無償で贈る計画を進めている。辻さんは「美奈子さんが同じ白血病の人の支えになりたいと願ったように、私も難病と闘う人に生きる力を与える『ひかり』になりたい」と話し、絵本の完成を心待ちにしている。(平嶋崇史)
***

特定非営利活動法人リブ・フォー・ライフ美奈子基金
http://www.live-for-life.org/

2010.12.28

「ありがとう」は、ドレミファソ

あいうえおの「あ行」で始まる言葉に、最近こだわっている。

ありがとう、あなた
生きる、いのち
生まれる、美しい、うれしい
笑顔
おめでとう、思い

などなど。

とても大切な言葉の数々。

あ行で始まるもの、そして「ん」で終わるものは親しまれやすい。

アンパンマン、あかちゃん、印鑑、ウルトラマン、エビアン、おかあさん・・・。

あ行スタートか、「ん」終わり、どっちかでもいいんだけど。

今度の紅白歌合戦に出る「いきものがかり」。

歌は「ゲゲゲの女房」の主題歌にもなった「ありがとう」。

この歌いだしの♪ありがとう♪のところ、

ドレミファソ、だったなんて。

言葉も基本、音階も基本、わかりやすい。

***
◇わかりやすさ恐れず いきものがかりベスト盤がミリオン
(2010/12/26 asahi.com)
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201012240357.html
 
 「ありがとう」という最も普遍的な言葉を、ドレミファソという最も親しみやすいメロディーに乗せてヒットさせた3人組、いきものがかり。その「ありがとう」などを収めた初のベスト盤「いきものばかり」は出荷100万枚を突破した。まっすぐさ、わかりやすさを恐れない姿勢は、様々な音楽表現が出尽くしたような現代にあって、むしろ新鮮だ。

 「ありがとう」は、リーダーの水野良樹がNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌として書き下ろした。水野は「最初は、ありがとうという言葉が大きすぎて自信がなかった。誰にでもあてはまる思いを、どこまで深く掘り下げられるか試された」という。「ドレミファソは確信犯的なフレーズではない。たまたま詞とマッチし、ドラマのおかげで曲の実力以上に広まった」と控えめだ。

 全都道府県ツアーも成功させ、輝かしい1年だった。「もし支持されているのが事実ならば、奇をてらわなかったからかもしれない。もともと路上グループだから、お客さんを選ぶという感覚もない」と水野。

 「僕らは洋楽の影響も受けていないし、劇的な人生も送っていない。斬新な音楽やメッセージを送る人をアーティストというのなら、そういう意味でのアーティストではない。でも丹精込めた家具のように、熱量をかけて作ってきたのは間違いない」

 ライブ会場には、親子連れなど幅広い層が集まる。もうひとりのソングライター、山下穂尊(ほたか)は、ボーカルの吉岡聖恵(きよえ)の存在も人気の理由にあげる。「路上で歌っていた時代も、吉岡が加わって男女ユニットになってから目に見えて客層が広がった」

 「出発点は路上」と、折に触れ3人は口にする。「エゴで音楽をやっても人は立ち止まらない。足を止めてもらうには、と積み重ねてきた結果がこのベスト盤」と山下。

 くせのない伸びやかなボーカルを聴かせる吉岡は「デビュー時は『はっきり歌いすぎ』と怒られたぐらい。でも、歌は受け取ってもらってこそ。2人が大事に作った歌詞を、1行目からしっかり届けたい。それが結果として『吉岡の歌』になる」。

 息の長いグループになるという目標を、今年再確認した。来年はそのための新曲作りに励むという。ライブの計画も立て始めている。(藤崎昭子)

2010.12.27

12月28日午後8時、NHK教育「福祉ネットワーク 大阪・二児虐待死を追う」アンコール放送

11月に放送された、NHK教育テレビ「福祉ネットワーク」の大阪・二児虐待死の回がアンコール放送されます。

無縁社会、子どもの貧困、そんな今年の痛ましい象徴的な出来事ではなかったでしょうか。

仕事納めの方もいらっしゃるでしょうが、お見逃しの方、ぜひ。

***
〈アンコール放送〉
2010/12/28 NHK教育テレビ 午後8時~

NHK福祉ネットワーク 消えた子ども ‐大阪・二児虐待死事件を追う‐
2010/11/22本放送 11/29再放送
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1011/101122.html
いま、日本では高齢者だけでなく、子どもたちも"消えて"いる。
ことしの厚労省の調査では、児童相談所が虐待指導中に行方不明になった子どもは19人。
さらに、文科省のデータでは、1年以上住居不明の子どもは、338名いることが明らかになった。7月に起きた大阪の「二児虐待死事件」も、亡くなった2人の子どもは、所在不明の"消えた子ども"だった。子どもたちの住民票が居住地になかったため、児童相談所は通報を受けていたにもかかわらず、接触することもできないまま、結果的に幼い命を守ることができなかった。さらに、親子が今年12月まで住んでいた名古屋市でも、虐待のリスクが考えられるという通告を受け、児童相談所が接触したものの、親子の所在がわからないために調査を打ち切っていた。
「消えた子ども」の命を守るためには何が必要なのか、大阪の事件を通して浮かび上がった行政システムの課題と、今後の方策を探る。
***

2010.12.26

小さなサンタクロースの贈り物

名古屋の街に、小さなサンタクロース。

記事中の写真がとてもかわいい。

「自分にできることはあまりに小さい」と迷いもするサンタクロースのお父さん。

おにぎりを結び、おにぎりが結ぶもの。

そのエピソードと読者を結ぶ記者。

縁や網がほどけつつあるこの社会。

小さなサンタクロースが私にくれたものは、おにぎりではない。

なかなかかみくだけず、飲み込めない、形のないもの。

かみしめないと。

思い悩んで新聞を手にすると、

「個」を求め、「弧」に向き合う、「弧族」の時代。

朝日新聞が「弧族の国」という特集を始めた。

年の瀬に考えるテーマは、切なく身にしみる。

※下記は「弧族の国」特集の記事ではありません。

***
◇おにぎり親子、寒空の贈り物(2010/12/25 asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1225/NGY201012250023.html

 クリスマスの電飾がまばたく名古屋市・金山駅前に25日夕、おにぎりを抱えた幼い女の子が立っていた。近くに住む会社員松本隆さん(38)の長女、照玲紗(てれさ)ちゃん(3)。隆さんと一緒に、駅周辺にいる路上生活者たちにおにぎりを届け続けている。ある路上生活者とのふれあいをきっかけに始めて2年近く。もう2千個以上を配った。

 日没後、気温は4度を切った。ビルの間に夜風が抜ける。親子はこぶし大のおにぎりを持って周囲を見わたした。「あっ、いたいた」。交差点の向こうに「リュックのおじさん」の姿が見えた。

 照玲紗ちゃんが近づいて「はい、どうぞ」とおにぎりを手渡す。おじさんは「いつもありがとう。風邪ひかないようにね」と声を絞った。

 缶拾いのおじさん、公園のおばさん……。いつも、決まった4人に二つずつ渡す。みな高齢やけがで職にあぶれ、缶拾いや雑誌の立ち売りで生活をつないでいる。隆さんは「昨日は寒かったでしょ?」と話しかけ、体調やけがの具合を気遣う。

 リーマン・ショック直後のころ、隆さんは駅近くの軒下に暮らす男性が気になっていた。耳が不自由で、ほおの肉はそげ、歯は1本だけ。「何か手助けがしたい」。奉仕活動に関心のあった隆さんは家族と相談し、「無理がない」と考えて、おにぎり届けから始めることにした。

 それから、仕事帰りや休日を使って照玲紗ちゃんと、「いつものおじさん」と呼んで、その男性のもとに通った。ふだんは口の重いおじさんも、照玲紗ちゃんを見ると顔をクシャクシャに崩した。ジャンケンを教えてくれたおじさんへのお返しに、照玲紗ちゃんはあめ玉をプレゼントした。「これをなめたら、歯がでてくるよ」

 猛暑日が続く今年7月下旬、いつものようにおじさんに声をかけたが反応がない。額に脂汗を垂らしてうなだれ、会話できずに別れた。2日後、隆さんは別の路上生活者から告げられた。「救急車で病院に運ばれて、それきりだよ」。名前も年齢もわからないままのふれあいだった。

 照玲紗ちゃんは今でも、あの軒下を通るたび思い出を口にする。隆さんはおじさんを支え切れなかった現実に「自分にできることはあまりに小さい」と迷うこともある。

 おにぎりを渡し終えた帰り道。照玲紗ちゃんは冷たくなった指で隆さんの手をつかんだ。「パパ、おうちに戻ったらお風呂に入ろうね」。うなずきながら、隆さんは思う。

 また、明日も行こう。(乗京真知)

12月27日深夜、NHK紅白関連「SONGSセレクション」

「大人の音楽ファンへ」とNHKがおくる番組「SONGS」。

紅白歌合戦を前に、こだわりの「SONGS」が再放送されます。

歌だけでない、その背景も映し、歌に深みを、心に響きをもたらす番組。

「音」「楽」、音を楽しみ合えるって、いいですね。

ぜひ、ご覧ください。

私のおすすめは、紅白には出場しないけれど、学校時代を思い出す伊禮俊一さんの「先生」。そして、このブログでもつづってきた2曲(INORIは2月から、トイレの神様は3月から)で構成された「心に響く歌2010」です。

You Tube 先生 伊禮俊一 (ビクター公式動画)
http://www.youtube.com/watch?v=kXa2RsZ8EjU 

私のお気に入りの一人、徳永英明さんへ続くという展開も期待させます。

NHK「SONGSセレクション」
http://www.nhk.or.jp/songs/
12月28日(火) 午前0時10分~3時10分 NHK総合
<12月27日(月)深夜>

0:10~ 「いきものがかり」  (2010年11月3日放送)
0:40~ 「郷ひろみ」     (2010年10月20日放送)
1:10~ 「心に響く歌2010」(2010年9月1日放送)
       (出演者:植村花菜・伊禮俊一・クミコ)
1:40~ 「徳永英明」     (2010年4月21日放送)
2:10~ 「平原綾香」     (2010年7月28日放送)
2:40~ 「ポルノグラフィティ」(2010年3月17日放送)

懐かしさを抱くもの

懐かしさって、何だろうね。

古きよきもの。

立ち戻りたくもの。

あるいは、いま少なくなったもの。

そして…・・・。

今年秋口からは、この毎日新聞の週1連載コラムのファンとして、切り口、言葉、リズム、展開を楽しみにしてきた。

文章、特に数百字程度のコラムは、歌によく似ていると感じる。

言葉が自然とリズムにのって、頭に入ってくる。

好き嫌いも人によって違う。相性がある。

下記の内容そのものとは、ずれるけれど。

テーマも、この連載と私の好みは、よくかみあう。

***
◇しあわせのトンボ:斎藤投手に抱く懐かしさ=近藤勝重
(2010/12/24毎日新聞東京夕刊)
http://mainichi.jp/select/opinion/kondo/news/20101224dde012070031000c.html
 以前、万葉学者の中西進氏が本紙夕刊で、都会の子どもが田植えをして「懐かしい」と声を上げたという話をしていた。その子には田植え体験はない。ないのになぜ懐かしいのか。中西氏の解釈はこうであった。<人間が靴を履いているのは本来の姿ではありません。ですから自然の姿に戻った感覚に「懐かしい」と思うのでしょう>

 一般に懐かしさは原体験の世界にある感情と思われている。田舎に帰省して懐かしいと思うのはごく自然なことである。しかし、それだけが懐かしさではない。中西氏が説明する通り、自然の子としての人間の本来的なものからわき出る懐かしさもあるわけだ。

 みなさんはプロ野球の日本ハムからドラフト1位で指名された早大の斎藤佑樹投手が、正式契約で北海道に足を踏み入れた時に口にした感想を覚えておられるだろうか。空覚えで書くが、彼は「何もない自然が見えました。でも新鮮な気持ちというより、懐かしいというか、ほっとしました」と、そんな言葉だったように思う。この時の「懐かしい」も、やはり原体験ではあるまい。斎藤投手は北の大地を目にしたのと同時に、自らも自然な姿に帰っていたのだろう。

 さてぼくは今、斎藤投手その人に懐かしさを覚えている。と言うと、みなさんは彼の学生服姿とか、折り目の正しさ、謙虚な物言い、さらには昔スクリーンで見た若さまふうの顔立ちなどを思い浮かべるかもしれない。もちろんそれらも懐かしさのもとではあるが、ぼくの中でより印象深いのは、東京六大学野球秋季リーグで優勝を果たした時のスピーチだ。

 「自分は何かもってると言われ続けてきましたけど、何をもっているのか確信しました。それは仲間です」

 とりわけ「もってる」という前フリの後の「仲間」という言葉である。今は「われら青春」の時代ではないから、こんなふうに口にするのは、少々照れ臭い言葉である。しかし斎藤投手に不自然さはなかった。笑顔にも菅直人首相の作り笑いなどとはまるで違うさわやかさがあった。

 ぼくはその時の彼に、若者が本来持っていたもろもろのものを見ていた気がする。恐らくそれは理想や純粋さといったものであったろう。「東京都の早稲田大学から来ました。投手です」と自己紹介した都会っ子が、北の大地に立ってどんなピッチングをするか。期待して見守りたい。(夕刊編集長)
***

2010.12.25

「私にできること」が重なりあえば

1月1日を記事数1800で迎えるために、ちょっとだけのペースアップで。

ここ数日、歌を聴いてばかり。

KOKIAの「ありがとう・・・」をダウンロードして買って、心動かされ、CDレンタルのお店へ。

「私にできること」という歌に興味をひかれ、調べると・・・。

新潟中越沖地震の際に、ファンからもらったメールに、贈り返したのがこの「私にできること」。柏崎のFMラジオで紹介され、反響が広がって、震災の復興支援の歌に。

誰かの言葉を支えに、想像力を持ち合いたい。

私にできること KOKIA(24TV ローカルライブ)
http://www.youtube.com/watch?v=OWD2F-5d8ww&feature=related

厳しい時代の困難を乗り越えていくために、一人ひとりが持つ「私にできること」。

その小さな力をかわりばんこに重ねあって、大きな力に。

そうすれば、もっと社会はやさしくなるはず。

感謝の言葉とともに。


【動画】「ありがとう」って言いそびれたヤツいる?
http://www.youtube.com/watch?v=53O4jGhHKr8&feature=related

しょっぱいチョコレート

スーパーだけでなく、ドラッグストアでもお菓子を扱うようになった。

この時期、店頭からはみ出た陳列で、激安のチョコレートの大袋が積まれている。

たくさん入ったアーモンドチョコや、キットカットのそれも200円台。

クリスマス前、そしてまたバレンタインデー前をピークに、さまざまなチョコレート製品がもてはやされる。

チョコレートの作り方はかわいいレシピがあっても、その原材料のつくられ方は、ほとんどメディアに載らない。

そのカカオが児童労働、奴隷の実態にある状況でつくられているということは、もっと知られるべきだと思う。

チョコレートとは、カカオ豆を炒(い)って砂糖と牛乳、それにアフリカの子どもたちの汗と血と涙を加えたもの――地元の人たちは悲しみを込めて、そう言

このことをご存知だろうか。

原材料費・労働力を買い叩かないフェアトレード製品がショップやネットで買えるようになったことは大きな前進。

でも、私たちは鈍感すぎるのではないか。

ムチの痛みを避けるために働くしかない子どもたちに。

メーカーの影響もあって、児童労働、ましてやチョコレートの背景を探る報道なんて、特にテレビではありえない。

そんな報道がされたとしても、私たちがその現実から目を背けてしまうのではないかとさえ感じる。

サンタクロースは、児童労働が蔓延しているような国の子どもたちには今年もこなかった。

宗教的なちがいで当然だとしても、クリスマスプレゼントを受け取った、キリスト教徒でもない日本の子どもたちはどう思い、私たちはどう考えるのか。

下記は5年半前の、若い勢いで書いた私のブログ記事。

記事中で紹介した朝日新聞の社説をあらためて読み返したい。

同社説は「児童労働がはびこる国々で何が起きているのか。まず、それを知り、私たちに何ができるのかを考えたい」とした上で、こう結ぶ。

「一つひとつは細い糸でも、束ねれば、太く強い綱になる」と。

【ブログ内関連記事】
児童労働反対世界デー 子どもたちの汗と血と涙の苦味を想像して
(Tamyレポート 2005/6/12)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2005/06/post_10ed.html

「ありがとう」「大丈夫だよ」

私の人生が、ちょっと太くて短い70年だとしたら、

いま中間地点。

折り返しは、少しスピードを緩めないとうまく回れない。

そんな今、社会はとてもギスギスしていて、不安に覆われている。

最近、人が歩む道は、感謝と励ましで成り立っていると感じている。

感謝は、「ありがとう」

励ましは、時に追い込む「がんばれ」ではなく、「大丈夫だよ」

「大丈夫だよ」というタイトルの歌は、いくつかある。

ファンキーモンキーベイビーズは、「大丈夫」を繰り返し、小気味よいテンポでやさしく癒してくれる。

You Tube 大丈夫だよ FUNKY MONKEY BABYS
http://www.youtube.com/watch?v=uElo7611ycg

私の好きな川嶋あいは、逆風でもいいと、そのほうがいいと、そのままでいいと、背中を押す。

You Tube 大丈夫だよ 川嶋あい(公式動画)
http://www.youtube.com/watch?v=LFvuim2vTAs

「ありがとう」というタイトルの歌は、たくさんある。

スキマスイッチのソロ・大橋卓弥のそれは、

ふるさとをあとにして東京で暮らす私のような親不孝者に、

親への思いを少しの成長とともに響かせる。

歌詞情報 ありがとう 大橋卓弥
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND61982/index.html

KOKIAの「ありがとう・・・」は、シンプルで、とてもとても深い。

人と素直に素顔で向き合わないと・・・、そう心から思わせる。

この歌が香港、アジアで、ヨーロッパでヒットし、数年後に日本で注目されたということも納得できる。

大切な人への思いをはせる歌として広がって。。

私のまわりでいえば、2年ほど前に、仕事関係の年下の知人が急死し、そして少しだけ上の先輩も原因不明の病気で・・・。

祖父母も他界した。

伝えたいことを伝えられるときに伝えないと。

人は人をいつか失うのだから。

そんなメッセージと、独特の包み込む歌唱力が、感謝の名曲となって心を揺らす。

何度も何度も聴いている。

レビューやブログなどにも、感動がつづられている。

歌詞情報 ありがとう・・・ KOKIA
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND43178/index.html

感謝と励まし、その大切さにあらためて気づかされた1年も、あと数日。

不安は山ほどあるけれど、

感謝し、感謝され、励まし、励まされ、

このやりとりで道が開けたら、視界が広がったら。

向き合って、近づいて、時にぶつかって、傷ついて。

励まされ、励まし、感謝され、感謝し、磨きあっていきたい。

世界を包むぬくもり系ボイス
KOKIA 公式サイト
http://www.kokia.com/


2010.12.24

12月24日深夜、NHKで「応援歌スペシャル」

背中を押してくれる応援歌♪

それぞれのエピソード、名曲の数々。

時代が変わっても変わらない歌

言葉をのせた音、音にのせた言葉、歌に人は支えられて。

あきらめないで、生きたいものです。


***
【再放送】NHKドラクロワ「応援歌スペシャル」
http://www.nhk.or.jp/dorakurowa/
2010/12/24 翌日午前0:45~翌日午前1:15(30分)

人生の応援歌スペシャル。歌との奇跡の出会いや涙のエピソードが盛りだくさん。ゲスト・岡村孝子が「夢あきらめないで」を熱唱、さらに上妻宏光が津軽三味線を演奏する。
誰にでもある“つらい自分”を励ましてくれる応援歌スペシャル。「歌との奇跡の出会い」「歌にまつわる涙のエピソード」が盛りだくさん。昭和・平成の名曲が、ずらりと並ぶ。中島みゆき「時代」や嵐「Love so sweet」などをドラマチックな苦労話を交えて紹介。スタジオでは、岡村孝子が「夢あきらめないで」を熱唱。さらに上妻宏光が、津軽三味線を演奏する。このほか、森三中それぞれの応援歌にまつわる秘話も。
【出演】上妻宏光,  岡村孝子,  【司会】森三中,  【語り】都さゆり,  大江吉史
***

【動画】「子ども・子育て新システム」をぶっとばせ!

さ、いよいよクリスマス。

ブログデザインも、クリスマスモードに(その後すぐ戻します)。

12月18日、北海道、岩手、宮城、千葉、東京、神奈川、京都、大阪などで行われた、「子ども・子育て新システム」(現在政府が検討中の新たな保育制度案)に反対する一斉行動。

愛知では、名古屋市内の公園で、2000人の参加のもと、

「クリスマスアピール」行動として行われました。

その報告動画、ぜひご覧ください。

【動画】新システムをぶっとばせ!2
(2010/12/18名古屋市内で行われたクリスマスアピール行動)
http://www.youtube.com/watch?v=yQbYOXZWBpw

(子ども子育ての明日を考えるあいちの会 制作)

岩手県、岡山県、兵庫県、大分県、京都市、東京都清瀬市、豊島区、北区、荒川区などなど、各議会でも、新システムに懸念・反対の意思を示す意見書が国に向けて採択されていることをぜひ知ってください。

小さな行動を広くよびかける→行動の様子を広く報告する→その輪が広がる

この連鎖を広げていきたい。

以下もご覧ください。

日本の保育・子育てをよくするアピールサイト
http://www.no-shinsystem-hoikuappeal.com/

2010.12.23

12月の電車内で感じる変化

12月に入って、冬としてはあたたかいとはいえ、

朝晩はさすがに寒さがこたえる。

東京で、ほぼ毎日電車に乗っていると、

師走の車内の様変わりに気づく。

忘年会帰りの酒臭いサラリーマンや若者の増加だけでなく。

特に、いわゆるホームレスとみられる乗客が増えているということに。

寒い終電近くまで、そして早朝から電車のなかで暖をとる。

そして深夜は移動するなどして、寒さをしのぐ。

だから、12月の電車内はややツンとしたにおいもする。

そんな変化の背景に、おそらくほとんどの人は気づいていない。

自分が体験したことのない事柄にふれるとき、

人やメディアなどから情報を集めることは大事だけれど、

結局は自らの想像力を支えにするほかない。

冷たい状況にあって、想像力という熱意はいま人を社会をあたためつつあるだろうか。

長野県知事、「保育の国基準は良いとは言えない」

国としての子どもへのセーフティーネットを崩して、地方に任せて縮小してもかまわないという流れはある。

守るべき基準は崩してもいいとし、県として独自に積み上げている分も揺らぐようで・・・。

独自の上乗せ部分の発言の真意がしっかり見えないが。

なんとか維持することもダメだというのか。

***
◇最低基準堅持など知事に要望書提出 県保育園連盟
(2010年12月22日 中日新聞長野版)
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20101222/CK2010122202000114.html
 県内の保育園でつくる県保育園連盟(飯島俊勝会長)は20日、保育への国や県の負担金維持などを求める要望書を阿部守一知事に提出した。

 要望は4項目。保育所を含む児童福祉施設の最低基準の堅持や、保育士を多く配置する県単独の助成の継続なども求めた。

 飯島会長は「子どもたちが全国同じ基準の下で育つことは大切。最低基準は守ってほしい」と強調。阿部知事は「全国一律を維持することが、子どもにとって必ずしも良いとは言えない。最低基準の上乗せ分は柔軟に対応して良い」と述べた。
***

この夏行われた長野県知事選。

安曇野ちひろ美術館 前館長 松本猛さん
http://www.takeshi-matsumoto.jp/

この人が当選していたらなぁと、思えてならない。

2010.12.22

今日という日とみなさんに感謝して「35」

今日、あの日です。

一年でもっとも夜が長い日、冬至。

それと、もうひとつ。

おかげさまで、誕生日を迎えて35歳になりました。

6年3ヶ月以上やってるブログも、

最近は、規則正しい生活をすごしている関係で、まずまず書けている状況です。

期待されていることより、

書きたいことを書いていくやり方に、少し前から変えてますが。

マイナスなニュースの紹介が多いのですが、流れを変えられるように、

これからも私の視点を大切に。

ブログに限らず、人・社会・言葉と、もっと向き合ってがんばっていきますよ。

言葉や期待をかけてくれるみなさんには特に。

お会いしたことのある方も、そうでない方も、

みなさん、いつもありがとう。

2010.12.21

いのちを守る方法に一度も出会ったことがない子どもたちへ

手紙が届いていた。

2歳の女の子が高熱にうなされているのに、

医者がおらず、診療所への交通手段もないという。

家族7人が1日1回食べていくのがやっと。

栄養不足で子どもたちの抵抗力は落ちている。

井戸もなく、水にも不自由して。

その子は命を守る方法に出会えず、はしかによって亡くなったそうだ。

支援を訴えている。

「どんなに遠くても、世界中どこにいても、すべての子どもが支援に出会えるように」と。

1人でも多くの幼い命を守るためにと。

「社会の底辺で、一度も支援に出会えないまま、次々と命を奪われていく子どもたち」に
対して。

かつてに比べて、子どもが子どものまま死亡してしまうケースは減っているというが、途上国のなかでも貧困と格差が広がっているとも。

そこに重点的に支援を行えば、命を守る割合は確実に高まるそうだ。

手紙の送り主は、ユニセフ(国際連合児童基金)の事務局長。

その支援は具体的だ。

3000円で、はしかの予防接種ワクチン141人分。

5000円で、保健員が母親に示す「命の守り方」カード(60枚組)が2セット。

私は明日、35歳を迎えるが、5歳の誕生日を待たずに命を失う子どもたちは依然として・・・。

世界の5歳未満児の死亡数は、

いまから20年前・1990年に1240万人。

昨年810万人にまで「改善」されたという。

しかし、その810万人のうち、私たちとして、確実に支えることができた命がいくつもあったのではないだろうか。

その国、また先進国が積極的な姿勢を政府として示すべきだと思う。

特に日本政府は。

一方、私たち一人ひとりが支える力を持っていることも事実で。

ユニセフは、ベストでも、ベターでもないかもしれない。

もっといいものもあるはずで。

一人ひとりがそれぞれの形で、支援やよびかけの、ちいさなアクションを。

私は、ユニセフへのクリスマスプレゼント相当の支援とあわせて、数年ぶりにユニセフのショップに行ってみる。

日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)
http://www.unicef.or.jp/

2010.12.20

「時をこえ」  7分は3分になるのか

あと数日で、大晦日の紅白歌合戦の曲順と曲目が発表される。

1曲3分程度に縮めて披露されるのが常道の紅白にあって、

9分52秒の「トイレの神様」がそのまま歌われることでも注目されている。

そのことについてはこのブログでも書いてきた。

もう1つ、長さに関係して気になっている。

HYという沖縄出身のバンドも出場が決定した。

曲はまだ不確定とは言え、予想曲として「時をこえ」があげられている。

沖縄の地上戦などのオジィやオバァの戦争体験を「僕らが伝えなきゃ」と歌う、

HYの「時をこえ」。

いのちと家族の絆、かけがえのないもの。

時をこえて、大切なものに気づき、大切な人に届けようという歌。

この歌、7分間以上ある。

どう縮めることができるんだろう。

歌われて世代をこえて知られることはとてもいいことだけれど、

もったいない気もしている。

“時をこえ” HYインタビュー -インタビュー:CINRA.NET(2010/8/10)
http://www.cinra.net/interview/2010/08/10/000000.php

HY 「時をこえ」僕らが伝えなきゃ || HY Official Site【HY Mode】
http://www.hymode.net/special/tokiokoe/

時をこえ HY 歌詞情報(goo)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND88355/index.html

HYオフィシャルサイト【HY Mode】
http://www.hymode.net/index.html

2010.12.19

12月21日夕方、月をまるごと食べて観よう

12月21日の夕方、晴れていれば皆既月食が観られるという。

午後4時40分頃から6時前まで「皆既」となり、そして月食は7時頃に終わるそうだ。

1月と6月に部分月食があって、1年に3回ある次回は2094年だというから、その時に私は生きていない。

21日の夕方は移動のために外にいる時間があるので、ちょうど観ることができるはず。

来年は兎年のせいか、皆既月食が2回もあるらしい。そんな年はあまりないようだ。

私も兎年生まれ。

尻餅ばかりついてないで、

♪兎追いし♪、でも、二兎は追わず、がんばるしかないね。

***
◇皆既月食は21日夕、好天なら全国でOK(2010/12/19読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101218-OYT1T00392.htm?from=y10
 21日夕方は2007年8月以来、3年ぶりに国内で皆既月食を観察できる。

 国立天文台によると、天気さえよければ、全国で見ることができるが、皆既月食の始まりは午後4時40分頃と早く、同5時54分頃には終わってしまう。その後、徐々に満月に戻る。

 皆既月食は、月、地球、太陽が一直線に並んだ時に、月が地球の影の中にすっぽりと入って暗くなる状態。

 東京では同日午後4時23分頃、東北東の空に下8割が暗く欠けた状態の月が姿を現し、すぐに皆既月食になる。

 月の出が遅い西日本では、皆既月食になった後で上ってくる。今年は1月と6月に部分月食があり、国内で次回、1年に3度月食を観察できるのは2094年だ。

 皆既月食は、暗く欠けると言っても、太陽光の一部が地球の大気で屈折して届くため、赤銅色に見えることが多い。同天文台では、観察キャンペーンを呼びかけている。詳細は次のアドレスで。http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101221/
***

2010.12.18

言葉、生き方、インタビュー

人間は、人と人の間で生きていく。

そうでしか生きられない。

人の生き方と言葉に影響されて、

その時その時に、意識しているかどうかは別にして、

何かを常に選択し続けている私たち。

この夏から、特に1ヶ月以上前から、

私なりにいろんなことにチャレンジ中。

最近、年末年始の「宿題」を設定した。

とにかく本を読むということ、そのために今月に入って何冊も本を買っている。

何年かぶりにわいてきた、もっと、もっとの向上心を支えに。

本を読むということは、人の書いた物語、人生にふれるということ。

大切にしなければと。

そして、最近気づいたのはもう1つ。

人の話を聞き出すことの必要性。

1年にたくさんの人に会っていて、名前と一面的な特徴はすぐ覚えるのに、

深めようとしていないという到達点。

少人数での会話では、引き出さないともったいないなと。

そんな私が、生きていく上で参考にしていきたいなぁと思ったのが、

インタビュー記事。

パソコン環境の方はぜひ。

朝日新聞「どらく」ひとインタビュー バックナンバー
http://doraku.asahi.com/hito/interview/html/list.html

4年半にわたる、166のインタビュー。

まだいくつかしか読んでいないけれど、読んだすべてを参考にしようなんて思わないけれど、

一青窈(ひととよう)さんはさすがだなぁと。

人それぞれ、十人十色の受け答え。特に共通の「3つの質問」は興味深く。

多くは芸能人なので、映画、演劇など文化的に弱い私としてスッと入り口で理解できない部分もあるけれど。

言葉や生き方にふれよう、人にもっと近づいていこうと感化された。

2010.12.17

亀田の3階級挑戦、その資格自体も問われる「世界戦」

毎朝の「生活習慣」としてスポーツ新聞を読む私は、全般に詳しいわけではなく、プロ野球とボクシング、社会面の記事に重点を置いている。

今月26日には、亀田興毅選手(長男)の3階級制覇がかかった試合があるが、相手は全盛期はその強打で「日本人キラー」ともいわれた。

が、ケガと衰えもあり、今年一度引退を発表。新しい階級で実績のない亀田、10月に再起戦を行ったばかりのそのムニョスとの対戦が、そもそも世界戦にふさわしいのかさえ疑わしい。

もし、今までにもあったきわどい展開で、歴史上も尊いバンタム級のチャンピオンとなり、日本史上初の3階級王者と認められるとしたら、残念だ。

そんな私の問題意識に、専門の記者も鋭く迫っている。

◇興毅の偉業挑戦に思うこと ‐ ボクシングコラム菊地陽子のあしたのヨー
(2010/12/13スポーツ報知大阪) 
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/column/kikuchi/news/20101213-OHO1T00178.htm

週末注目の2つのドラマ

この週末、2つのドラマに注目です。

「さよなら、アルマ」は、私にとって初めてふれる話。

そして、「心の糸」は、今年観た単発ドラマでは、もっとも心を動かされたドラマで。後半の展開に、特に。音と人、人と人とを結ぶ「心の糸」がそこにあって。

みなさんにおすすめしたくて。

NHK総合 2010年12月18日(土)21時~22時18分

NHKスペシャル「さよなら、アルマ~赤紙をもらった犬~」
http://www.nhk.or.jp/drama/alma/

NHK総合 2010年12月19日(日)午後4:45~5:58

NHKドラマスペシャル「心の糸」
http://www.nhk.or.jp/nagoya/ito/
※11月27日に放送されたドラマの全編字幕版です

2010.12.16

よりよい保育を!届けよう、言葉にして

日本経済新聞Web版によれば、

『尾辻秀久参院副議長は15日、仙谷由人官房長官と首相官邸で会い、幼稚園と保育所を一体化する「こども園」創設に反対する約60万人の署名を提出した。自民党出身の尾辻氏は記者団に「保育所制度をつぶすのは哲学がない。阻止したい」と語った』という。

いまの政権では、数や制度の足し算引き算で、子どもの育ちが語られているように思う。

関係者の声は、まだまだ外に届いていないようにも感じる。

届けよう!思いを声に、いま、言葉にして!

以下は、11月14日に全国から保育関係者など4800人が参加した集会の報告動画です。

当日は私もこのなかにいました。

【3分間動画】すべての子どもによりよい保育を 11・14大集会
http://www.youtube.com/watch?v=EmnJHYyQBUM&feature=player_embedded

【6分間動画】すべての子どもによりよい保育を 11・14大集会
http://www.youtube.com/watch?v=qiz6zMj36ds

私は、以下のアピールに賛同しています!

日本の保育・子育てをよくするアピール運動サイト
http://www.no-shinsystem-hoikuappeal.com/

〔私のこのブログ記事について取り上げてくれました
「記憶鮮明、文章不明 おりがみを探せ・・ではなくてー」
http://blog.goo.ne.jp/567ga3daroriga3/e/4056e77dd775f95b3a5878d54f6da40f

2010.12.15

「ありがとう」 ほっこりする話

師走も折り返し地点へ。

社会的に安らぐ場面にはなかなか出逢えないでいる。

それでも、目をどこに向けるかで、そんなほっこりする話と向き合えた。

***
だめな政治や、困った隣国をぼやくことが多いせいか、心がほっこりする話も読みたいというご意見をいただく。うなずくしかない。寒々しい世相ゆえ、湯たんぽみたいな話には書き手も救われる▼東京の声欄に「席とってくれた優しい少年」が載った。投稿者(30)は妊娠6カ月。いつものように混んだ通勤電車で立っていると、隣に立つ小学生がおなかを見つめている。大きな駅で大勢が降りた時、少年は空いた席に走り、ランドセルを置いて戻ってきたそうだ。「こちらに座って下さい」▼「エスコートされるままに乗客の間をすり抜け、空席に座りました。温かい気持ちで胸が詰まり、とっさに言えたのはありがとうの一言だけ」。気恥ずかしいのか、その子はすぐに離れたという▼声欄では先頃、「妊娠マーク」を振りかざすような女性に65歳の男性が苦言を寄せた。「善意を軽く見ないで」と。これには妊婦さんらが「温かく見守って」と異を唱えた。読めばどちらも納得できるが、車内の緊張やイライラは小さな気遣いで大団円にできると、少年の好意が教えている▼おなかの赤ちゃんにまず備わるのは聴覚だという。妊娠中期から母の声、次いで外の音が聞こえ始めるらしい。誕生前から、お母さんと一緒にたくさんの「ありがとう」を聞ける子は幸せだ▼おなかの大きい人を見かけることは少なくなった。日本の将来のためにも、妊婦には心安らぐ日々を、生まれくる命には健やかに育ちうる世の中を贈りたいものだ。それでまた、小欄は懲りずにぼやくことになる。
(2010/12/15朝日新聞「天声人語」)
***

日々の中で、「今日はラッキーだった」なんてことを聞かされることがある。

でも、そのうちのいくつかの出来事は、運がよかったのではなく、誰かのやさしさによって成り立っているもののはず。

それは、「ラッキー」な話ではなく、「やさしさと出逢えて感謝した、ありがとう」の話なんだよね。

何かが起きる、考える、そして言葉で伝え、その言葉で感じたことを、考え、そして伝え合う。

何かいいことが起こりそう。

運がない人にもね。

「いろいろたいへんなのね」と、やりすごしたいこと

エビゾー騒動って、何なんだろう。

去年の、のりぴー騒ぎって…。

世の中のお騒がせというか、アオリにうんざり。

そんなとき、このブログに何度も登場している香山リカさんの切り口にうなづき、安心させられる。

日々のホッとする一瞬、微笑むやりとりこそ話題にしたい。

その積み重ねにありがたい幸せを感じて。

***
◇香山リカのココロの万華鏡:人に悩みはつきもの /東京
http://mainichi.jp/life/health/kokoro/news/20101214ddlk13070269000c.html
(2010/12/14毎日新聞地方版)

 ときどき、「人間って何だろう」と不思議になることがある。今回そう思ったのは、診察室の中でではない。毎朝テレビをつけた瞬間に、「今日もこの話題。なぜ?」と思うのだ。そう、「この話題」とは、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん事件をめぐるあれこれ。一時期は、テレビの情報番組はまさに「それ一色」であった。海老蔵さんの記者会見には、500人を超える報道陣が集まったという。

 考えられる理由はいろいろある。海老蔵さんが稀代の役者だから。人気キャスターと結婚したばかりで、私生活にも注目が集まっている時期だから。大スターには何かウラがあるのでは、という視聴者のちょっと意地悪な気持ちが刺激されたから……。

 昨年の酒井法子さんの事件、ボクシングの亀田一家をめぐる問題、元横綱・朝青龍の問題のときもそうだった。私たちはときどき、このように誰もが知っている芸能人やスポーツ選手が、専門のフィールド以外の私生活で何か問題を起こすと、熱に浮かされたようにその話題に夢中になってしまう。メディアの中のイメージと問題のギャップが激しい場合もそうだし、メディアでのイメージを「やっぱり」と裏付けてくれる場合も同様。今回の海老蔵さんの事件は、どちらかというと後者に相当するのでないだろうか。そして、あるときサーッと波が引くように関心が薄れ、「あれは何だったのか」ということに。そんなことを繰り返し、いつのまにか時間がたっていく、というわけだ。

 なんだか時間の無駄、という感じもするが、やや強引にここから何か得ることはないか、と考えてみよう。もし何かあるとしたら、「完璧な人間は誰もいない」「完全な幸福などどこにもない」ということか。私たちが日々の生活で悩んでいるように、スターと呼ばれる人たちも、ストレスに苦しみ、トラブルに巻き込まれ、自分をコントロールできなくなったりして、思わぬ落とし穴に足をとられる場合もあるのだ。

 診察室にも、誰からも見ても幸福というような人が、「実は家庭がドロドロで」などと悩みを抱えて現れることがある。格差社会というが、「人間には悩みがつきもの」という点においてだけは、いまでも世の中、平等なのかもしれない。とはいえ、ひとつのスキャンダルに夢中になりすぎて自分の現実生活がおろそかに、というのもなんだかむなしい。「あのスターも非の打ちどころがないみたいだったけれど、いろいろたいへんなのね」と軽くやりすごして、年末の準備にでも取りかかりたいものだ。
***

2010.12.14

I Remember 川嶋あい

12月15日、私が尊敬するアーティスト・川嶋あいさんの新曲がリリース。

20枚目のシングルは、「I Remember」

You Tube I Remember
http://www.youtube.com/watch?v=0bD_Ly7fMZw

途上国への学校建設支援、神戸の震災復興支援などにもとりくむ彼女。

私にとってのベストソングは「カケラ」。

地球はまるく、つながっている。

さあ、身近にあるたいせつなもの、たいせつな思い、見つめ直してすすもう。

You Tube カケラ 川嶋あい
http://www.youtube.com/watch?v=6e6QjqihyQk&feature=related

2010.12.13

新規加入にやさしいソフトバンク?!

福岡ソフトバンクホークスの契約更改が大荒れの模様。

活躍度に応じての新システムは、一定の成績でも減俸となるもので、突如提案されたもの。ねぎらいが冒頭にないというのも冷たい様子がうかがえる。

それにしても、親会社の携帯と同じと例えるあたりは、溝の深さを物語る。

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◇杉内怒り収まらず「携帯と同じ、新規加入者にいい条件」…ソフトバンク
(2010/12/12スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/npb/news/20101212-OHO1T00086.htm
 ソフトバンク・杉内の怒りが収まらない。11日、福岡市内でテレビ収録に参加。10日の交渉では「今までは、労をねぎらう言葉から始まった。(今回は)そういう言葉が一切なかった」と明かした。FA入団した内川、細川と4年契約を締結した球団側の対応にも「携帯電話と同じ。新規加入者にはいい条件で、既存の人にはそのまま」と独特の表現で不満を口に。新査定方式も納得しておらず「越年も覚悟している。球団が正しい方向に向かわないと選手が出て行ってしまう」と語気を強めた。
***

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杉内は怒り収まらず「携帯電話会社と同じ」
(2010/12/12スポーツニッポン)

 前日の更改交渉で5000万円増の3億5000万円を保留した杉内はTVQ九州放送の年末特番に出演。一夜明けても球団に対する不満が収まらなかった。提示額は希望に近いとはいえ、活躍次第で大幅増も見込めるが、一方で大幅減の可能性もある新年俸システムにはどうにも納得がいかない様子。交渉中にレコーダーを持ち出すなどした球団側の姿勢にも「(交渉の冒頭)1年間の労をねぎらう言葉もなかった」とばっさり。今オフ球団はFA補強で大型複数年契約を結んでいるが「携帯電話会社と同じですよ。新規加入の人には優しくて既存の人はそのまま」と痛烈に皮肉った。次回交渉は25日の予定だが溝は簡単には埋まりそうもなく左腕エースも「越年も覚悟している」と語気を強めた。

2010.12.12

「ほどけて結んで 人と人とは強くなる」 NHKドラマ「心の糸」12月19日午後4時45分から全編字幕で再放送

「ほどけて結んで 人と人とは強くなる」

このキャッチに、ひきつけられた。

11月27日に放送された、

NHKドラマスペシャル「心の糸」
http://www.nhk.or.jp/nagoya/ito/

静かな寂しさと切なさと、音へのかかわり、そして人を想う気持ちがからんでほどけて結び合うドラマに、感動した。

12月19日、全編字幕版としてNHK総合で午後4:45-5:58にあらためて放送される。

お見逃しの方、録画予約などぜひ。

「物」になっていないか、「人」だから何ができるか、考えるきっかけになれば

自分は『物』になっていないか、『人』だから何ができるか、などを考えるきっかけになれば

という番組チーフプロデューサーの言葉に、なかなか返す言葉が想像できないでいる。

注目の番組にあたって、制作者の掘り下げたメッセージ。

知らないことを知ろうとして知ることの感覚と、歴史の傷跡、そして人としてできることをという想像力を心と頭に刻みたい。

***
戦友になった愛犬 NHK18日「さよなら、アルマ」
(東京新聞 2010年12月10日 朝刊)

 第2次大戦時、戦場に「軍犬」が送りこまれていた。警戒、伝令などの任務を背負った、もの言わぬ“兵士”たちは10万頭ともいわれ、地雷を踏んだり、狙撃手の標的となって、はかなく散っていったという。そんな犬の物語をドラマ化した「さよなら、アルマ」が、NHKで18日午後9時から放送される。戦後65年の年の瀬に、犬と人間の絆を描く。(山岸利行) 

 作家・水野宗徳さん(38)の同名小説が原作。水野さんが七年前、図書館で一枚の写真を発見。そこには、「祝出征アルマ号」と書かれた旗の前でりりしく座るシェパードの姿があった。この事実をもとに物語が紡ぎ出された。ドラマのストーリーは-。

 昭和十七年、犬好きの学生・太一(勝地涼)は「アルマ」というシェパードを預かる。飼い主の健太(加藤清史郎)と千津(松本春姫)、二人を引率する教師の史子(仲里依紗)らが見守る中、アルマの優れた運動能力にほれ込み、軍犬として育てる。やがて、軍から召集令状が届く。アルマとの別れに子供たちは涙を流して抵抗するが、アルマは満州へ。軍犬に育てたことを悔やむ太一は、軍犬の訓練士としてアルマのいる満州へ行く決意をする。戦地で太一はアルマと再会して…。

 アルマとのシーンが一番多かった勝地は、本番ぎりぎりまでアルマをあやしたりなだめたりしながらの撮影で「感情の切り替えが大変でした」と振り返った。雨の中のつらいシーンなのにアルマだけ楽しそうにはしゃいだりして、動物相手の苦労もあったというが、「現場全体がいい雰囲気でした」。

 アルマを戦争に行かせてしまったことを悔やむ太一だったが、アルマの一生はどうだったのか? 勝地は「幸せだったと思いたいです」と言い、「戦争のことを忘れている世代もありますが、このドラマから若い世代に何か伝わればいいと思う」。

 アルマと太一をじっと待つ役の仲は「ペットブームで物のように扱われる面もありますが、犬は心の支えになる、かけがけのない存在。犬との絆があるドラマです」

 内藤慎介チーフプロデューサーは「今、世の中が『物』化している中で、人間はどうなのか、と思う。戦時中は人間も『物』として扱われていた。ドラマではアルマと兵隊が同等の存在として絆を結び、『物』だった兵隊が『人』に戻っていく。ドラマを通して、自分は『物』になっていないか、『人』だから何ができるか、などを考えるきっかけになれば」という。

 藤井清美脚本、一木正恵演出。出演はほかに、玉山鉄二、小栗旬、小泉孝太郎、草笛光子ら。「さよなら、アルマ」の関連番組として、「アルマの伝説~君の知らない犬物語~」(13~16日午後6時55分、教育)が四夜連続で放送される。
***

NHKスペシャル ドラマ「さよなら、アルマ 赤紙をもらった犬」
http://www.nhk.or.jp/drama/alma/

総合 12月18日 21時~22時18分 全1回

子ども向け・教育テレビ版「アルマの伝説~君の知らない犬物語~」
http://www.nhk.or.jp/drama/alma/html_alma_etv.html
教育テレビ 2010年12月13日(月)~16日(木)18時55分~19時20分

<4夜連続>
13日(月)1時間目 戦争に行った犬の話
14日(火)2時間目 犬と人の絆の話
15日(水)3時間目 うばわれたペットの話
16日(木)4時間目 アルマが教えてくれたこと

2010.12.11

楽天・渡辺直人トレード、涙のその先にある光にむかって

昨季メジャーリーグで不振にあえいだ松井稼と岩村をチーム強化の要として「逆輸入」することになったプロ野球・楽天ゴールデンイーグルス。

エース岩隈のポスティングシステムによるメジャー入りは、相手球団と代理人を含む岩隈側の戦略がかみあわず、急きょ断念。

ポスティングで数億円の強化資金を得るはずだった楽天球団としては予想外の展開に。

その影響をもろにうけ、戦力面・人件費の2点から放り出されることになったのが渡辺直人。

契約更改を終え、選手会副会長にも決まっていたにもかかわらず、

この余波をうけて、選手間でない、金銭トレードで横浜入りが発表された。

入団一年目から4年間、俊足のショートとして活躍してきた主力選手。

その後の元チームメイトの「涙」からも人望の厚さがうかがえる。

***
◇鉄平、草野、嶋が悔し涙!渡辺直金銭トレードに星野楽天動揺
(2010/12/11スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20101210-OHT1T00239.htm

 楽天の契約更改の場で10日、前代未聞の号泣3連発があった。渡辺直人内野手(30)の横浜への金銭トレード決定から一夜明け、鉄平外野手(27)が球団に経緯の説明を要求。「一番尊敬する先輩でした…。僕も(プロ野球の世界に)10年もいるから、こういう世界だというのは分かっている。でもこういう形で別れるとは思っていなかったので、とても悔しい…」。会見で涙を浮かべた。

 異例の契約更改となった。お金は二の次。「自分の話はしてません。うんともすんとも言わずに判を押しました。その(移籍の)話をする気しかなかったですから。だいたい事情も分かってましたけど、説明してほしかった」。チームトップの打率3割1分8厘ながら、1000万円増の年俸1億3000万円でサイン。その後は約1時間、球団に金銭トレードの経緯説明を求めた。

 鉄平自身は05年オフに中日から金銭トレードで楽天に加わった。06年のドラフトで渡辺が入ってきた。「楽天に来た頃は、自分さえ良ければいいと思っていた。でもナオ(渡辺)さんが野球の技術だけでなくて、人間的なところを教えてくれた。ナオさんがよく言う『感謝の気持ち』。周りに支えてもらって今の自分がいるんで」。人として成長し、選手としても昨年に首位打者(打率3割2分7厘)に輝くほどになった。普段から「師匠」と呼ぶ渡辺とは昨夜(9日)、2人きりで食事してあらためて感謝した。

 陽気に会見場に現れた草野大輔内野手(34)も、渡辺の話題になると急にうつむき、目頭を押さえた。「その件に関しては、言葉を発したくない。『頑張れ』というひと言だけ」と男泣き。新選手会長に就任した嶋基宏捕手(25)も「『来年、副会長としてサポートしていくよ』と言われてたんで…」と号泣した。

 プロの厳しい競争社会。選手はグラウンドで結果を残すことが仕事だ。「ナオさんが4年間、僕たちにいろいろ教えてきてくれたようなことを、誰かがまたやっていかないと。受け継ぐ気持ちでやっていきたい」。鉄平は自分に言い聞かせるように言った。

 ◆もらい泣き寸前 ○…横浜へ移籍する渡辺は、新天地でのレギュラー奪取を誓った。この日、荷物整理のためKスタを訪れ、関係者たちにあいさつ。野村名誉監督、星野監督には前日(9日)中に電話で連絡し、激励されたという。「今は横浜でどうやって自分のポジションを取るか、そのことしか考えていません」と気丈に話していたが、会見で3人が号泣したことを聞くと「うれしいですね…。楽天は絶対に強くなる」と思わず目を潤ませていた。

 ◆渡辺 直人(わたなべ・なおと)1980年10月15日、茨城・牛久市生まれ。30歳。牛久高、城西大を経て03年に三菱ふそう川崎に入社。06年の大学・社会人ドラフト5巡目で楽天入団。新人から遊撃に定着し、3年連続でチーム盗塁王。今季は打率2割6分5厘。通算491試合出場、打率2割6分5厘、3本塁打、110打点、97盗塁。173センチ、73キロ。右投右打。
***

打席入りの登場曲、「栄光の架橋」(ゆず)。

年齢的にはピークを迎える頃。

やるせない思いをのりこえた、新しい球団での活躍を心から願う。

交流戦だけでなく、前半戦から活躍してオールスターで、岩隈らと対決してほしい。

ピークを過ぎた松井、岩村、2人同時の入団がチーム構成にとって、育成にとって、本当によかったのか、私はひっかかっているけれど。

「You Tube」(ユーチューブ)の「栄光の架橋」が涙を誘う。

栄光の架橋(ゆず) うたまっぷ歌詞
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B07237

You Tube 栄光の架橋(ゆず)
http://www.youtube.com/watch?v=ntMCQIa8wOs

東京都「条例」は見送るべき 議会の外での議論がなさすぎる

12月10日、都議会民主党が今回は「賛成」の方針を固め、自民党、公明党、民主党の賛成で15日の本会議で可決・成立しそうな話題の「条例」。

都議会民主党のなかでも、10日の総会では「賛否双方の意見が相次いだ」ともされているが、対応は執行部に一任され、賛成へ。

私は漫画をほとんど読まないが、いまここでこの時期にあわてて議会で可決しなければならないのかということに大きな懸念を持っている。

秋田書店、角川書店、講談社、集英社、小学館、少年画報社、新潮社、白泉社、双葉社、リイド社でつくる「コミック10社会」は、強い表現で違和感を示し、行動にうつすことを決めたという。

作家らでつくるペンクラブ、法曹団体なども強く反対の声をあげている。

一方で、規制に賛成の保護者団体などの声もある。

これらを伝えるべきメディアの動きは極めて鈍い。

賛成にしろ反対にしろ全国的な影響を与える問題との社会的な広がりにいたっていない。

少なくとも、今回の議会で可決・成立をさせるべきでないと思う。

もっと何が問題で、逆になぜ成立させようとするのかも含めた継続的な議論を議会の外でやるべきではないか。

率直に言って、私もわからないことが多すぎる。

***
◇東京アニメフェア:コミック10社会が参加拒否の緊急声明
(2010/12/11毎日.jp)
http://mainichi.jp/select/today/news/20101211k0000m040076000c.html
 講談社、集英社、小学館など主要な漫画雑誌や単行本を発行する出版社でつくるコミック10社会が10日、11年3月下旬開催予定の東京国際アニメフェア2011への協力、参加を拒否する緊急声明を出した。同フェアの実行委員長も務める石原慎太郎東京都知事が進める、都青少年健全育成条例改正案に抗議の意思を示すため。既に同会に加盟する角川書店が、同じ理由で出展中止を表明している。

 過激な性描写の漫画やアニメの販売を規制するという趣旨の改正案に対し、声明は「漫画家やアニメ制作者との話し合いがただの一度も行われないまま」作られつつあり「規制の対象が依然あいまいで、むしろ拡大さえしている」と表現の自由を奪う危険性を指摘。知事と都が、漫画やアニメについて「事実誤認に満ちた不誠実な発言を繰り返し続けている」と批判した。

 都観光部によると、アニメフェアは、産業振興や人材育成などを目的として02年にスタート。今年3月には制作会社、テレビ局、出版社など244社が出展し、約13万人が訪れた。10周年の11年は、過去最高の約14万人を見込んでいるだけに、多くのアニメ原作者らを抱える大手出版社の不参加は、イベント自体の成否を左右しかねない。都の担当者は「不参加の影響は、ないとは言えない」と話した。【鈴木英生、臺宏士】
***

◇東京都青少年健全育成条例の修正改定案に反対する
http://www.japanpen.or.jp/news/post_248.html
(2010年11月25日 日本ペンクラブ会長  阿刀田高)

◇東京都青少年の健全な育成に関する条例の再改定案に反対するアピール
http://www.j-writersguild.org/portal/news_detail.php?id=51
(2010/12/6一般社団法人日本劇作家協会 協同組合日本シナリオ作家協会)

◇「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例案」に関する会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/101203_2.html
(2010/12/3日本弁護士連合会 会長 宇都宮健児)

◇「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の一部改正案に対する会長声明
http://www.toben.or.jp/news/statement/2010/1125.html
2010(平成22)年11月25日 東京弁護士会 会長 若旅一夫

2010.12.10

みんなの党の目玉候補・真山勇一さんも「子ども・子育て新システム」に反対

保育制度を変えようという動き。

現行制度から、「子ども・子育て新システム」へ。

年内にも検討内容をまとめると言われてきたものが、年明けにとも。

それにしても、社会的合意はもとより、政治家の間でこの問題が語られているのか。

国会議員で何人がこの制度転換について話題にしているのだろうか。

7月の参議院選挙で、みんなの党から出馬して惜敗・落選した真山勇一さん。

元日本テレビのアナウンサーで、当時は調布市議会議員をやめての立候補。

地域主権を掲げるみんなの党の目玉候補だった真山さんは、

先日行われたこの問題を考えあうイベントに参加し、

自身のブログのなかで、

「子ども・子育て新システム」にこどもは託せない !!(2010/12/4)
http://mayamayuichi.blog.ocn.ne.jp/mayama/2010/12/post_322d.html

と断言している。

11月15日には、新システムへの移行に反対する国会要請行動も取材した上で。

「子ども・子育て新システム」って?(2010/11/15)
http://mayamayuichi.blog.ocn.ne.jp/mayama/2010/11/post_f287.html

国会議員は、どれだけ保育・子育て現場に足を運び、いっしょに考えあう姿勢を示しているのか。

それなしに、会議室のなかだけで施策を決定していくのはやめてもらいたい。

以下の賛同をよびかけています。

日本の保育・子育てをよくするためのアピール
http://www.no-shinsystem-hoikuappeal.com/

2010.12.09

NHKスペシャル ドラマ「さよなら、アルマ 赤紙をもらった犬」

注目している番組の放送が近づいてきました。

子ども向けの教育テレビ4夜連続版と、総合版。

番組ホームページに行くと、井上陽水さんの歌声が・・・。

NHKスペシャル ドラマ「さよなら、アルマ 赤紙をもらった犬」
http://www.nhk.or.jp/drama/alma/

総合 12月18日 21時~22時18分 全1回

子ども向け・教育テレビ版「アルマの伝説~君の知らない犬物語~」
http://www.nhk.or.jp/drama/alma/html_alma_etv.html
教育テレビ 2010年12月13日(月)~16日(木)18時55分~19時20分

<4夜連続>
13日(月)1時間目 戦争に行った犬の話
14日(火)2時間目 犬と人の絆の話
15日(水)3時間目 うばわれたペットの話
16日(木)4時間目 アルマが教えてくれたこと

2010.12.08

イマジン

ジョン・レノン没30年。

私たちが悩んでいることは小さなことかもしれない。

もっと大きな、広く、深い心で、想像力で、その悩みの数々を包みあいたい。

イマジン、想像してごらん。

◇河北春秋(2010/12/7 河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20101207_01.htm

 天国も地獄も、国も宗教もないと想像してみよう。すべての人が世界を共有し平和に暮らしている姿を―。ジョン・レノンは代表作「イマジン」でこう訴えた▼平和を希求する歌は多いが、これほど長く人々の心をとらえて離さない曲は珍しいだろう。ある時は国連が世界に向けて発信し、オリンピックの開会式でも何度か使われた。存在感は今も揺らぐことがない

 ▼「この曲はジョンの夢や理想の結晶。世界に伝えたかったことが込められている」。妻のオノ・ヨーコさんは語った。ビートルズ時代から内省的で、しかも強烈な主張を持つ作品を量産してきたジョンにとっても、特別な意味を持つ▼音楽以外の生き方でも個性を貫いた。一時は子育てに情熱を注ぎ、「ハウスハズバンド」(主夫)という言葉を初めて使ったとされる。日本びいきで、禅や松尾芭蕉などにも強い関心を示した

 ▼ニューヨークの自宅前でファンを名乗る男に射殺されてから、あすで30年になる。世界に衝撃が走った日のことを、きのうのことのように思い出す。当時40歳。彼はあれから年をとらない▼ことし、すべてのソロアルバムが最新の音響技術によって製作し直され、新鮮な歌声がよみがえった。古びることのない音楽と、しなやかな精神は、時を超えて受け継がれていくはずだ。

You Tube プロモーションビデオ「Imagine」
http://www.youtube.com/watch?v=dS5A9gzQfWQ

2010.12.07

私が考える「今年の漢字」は

「今年の漢字」

12月10日に、日本漢字能力検定協会が募集した企画で発表される。

私が考える「今年の漢字」は、

「縁」

消えた高齢者、孤独熱中症死、貧困・孤独を背景にした児童虐待・・・。

NHKが「無縁社会」として、キャンペーンをはらざるを得なくなったほどの状況。

「縁」が人々に、社会に問われた1年ではなかったかと。

今日は、人前で話すことが仕事だった。

出来はベストではないけれど、頑張ったという少しの達成感はある。

縁、組、織、結

練、網、続、終

結果として、「いとへん」にかかわる話を展開した。

今日初めて私の話を聞いた人も少なくなかった。

縁、深く、そしてまた新たに。

チキンの季節

チキンの季節を迎えていく。

政治は、チキンレースの様相だ。

チキンレース。

辞書「大辞泉」によれば、「相手の車や障害物に向かい合って、衝突寸前まで車を走らせ、先によけたほうを臆病者とするレース」。

下記のコラムの指摘にやはり絶望さえ感じつつある私。

一方で、政治をあきらめたときに、社会に何が残るのか、主権者としての権利を棄(す)てることになり、「国民主権」でなくなるという危機感も募るばかりだ。

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2010.12.06

保育・子育てをよくするアピールへの賛同を心からよびかけます

いま、政府は現在の保育制度を変えようと動きをすすめています。

関連の会議には、保育関係者の声が届いていません。

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関心は尊重につながると信じたい 特別支援学校の今

私たちがほとんど見たことのないところ。

見ようとしなければ、それで済ませてしまうこともできる。

しかし、その現場で、教室と人手が足りていないという。

スペースが狭く、職員が少ない。

打てる手が限られるということになる。

私たちは、しゃがんでその矛盾に向き合うべきではないか。

「見えないことが無視につながり、逆に、関心は尊重につながる」

下記の報道にふれて、市民活動家の湯浅誠氏のスピーチの一節を思い起こした。

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2010.12.05

障害者の自宅介護、9割が親頼み

テレビでは、「うつさない」ことになっている。NHK教育を除いて。

満員電車には、「乗せない」ムードになっている。

街中で、「みない」視線の逃げ方になっている。

でも、いのちは平等のはず。

たばこを捨てるその歩道に、自転車を止めるその道がたいせつな道。

社会参加としての仕事をしようと作業所に通うのに、利用料さえ払わせるこの国の福祉。

もう、いい加減にしないと。

親頼み、奉仕頼みの実態が明らかになった今、必要な支援を求めたい。

国に、そして私たちの意識の深いところに。

***
◇障害者の自宅介護、9割が親頼み 支える側の高齢化深刻
(2010/12/5 朝日新聞)
http://www.asahi.com/health/news/TKY201012040337.html

 自宅で家族の介護を受けている障害者の9割が親に頼っていることが、障害者団体の調査で明らかになった。介護者の過半数は60歳以上で、障害者を支える側の高齢化が深刻になっている。こうした実態を全国規模で調べるのは初めて。

 調査は、障害者が働く小規模作業所などが加盟する「きょうされん」が今年7月、3万2573人の障害者を対象に実施。親やきょうだいなどの介護者にも記入を求め、3277人の障害者と4123人の介護者から回答を得た。

 主な介護者のうち、母親が64.2%と3分の2近くを占め、次いで父親が25.4%だった。年齢別では60代が33.6%と最も多い。60歳以上は過半数の53.1%に上った。

 東京都の93歳の母親が、身体・知的障害がある72歳の息子と2人暮らしをしている事例や、静岡県の94歳の父親が58歳の精神障害のある娘を介護している事例もあった。介護者の半数近くは居宅支援サービスを利用せず、70代の介護者の利用率は13.7%、80代は3.1%と低い。

 こうしたなか、介護者の84.5%は負担感を感じている。とくに精神的負担が68.7%と最も多く、身体的負担の52.0%、経済的負担の40.8%と続く。調査には、「障害や症状が重くなり、親が支えきれない」「親亡き後の生活を考えると不安」などの懸念が寄せられた。

 調査結果について、きょうされんは「障害者自立支援法はサービス選択の保障や自立支援を掲げたが、家族介護への依存と負担感を助長した。障害者とその家族の状況に応じた支援ができる制度改革が急務だ」と指摘している。(森本美紀)

***

きょうされん
http://www.kyosaren.or.jp/

2010.12.04

救え幼い命「消えた子」どこへ

昨日3日は、激しい雨音に起こされて。

早朝のニュースをじっくりみていると、

ニュースの1つひとつが短すぎて。。。

スピード、展開についていけず。掘り下げが足りない。

テレビニュースは特集もするけれど、かなり大げさな演出などもあり、信じがたい部分も少なくない。

さて、毎日新聞が11月下旬に連載した「救え幼い命 児童虐待の現場から」の特集は、丁寧にその実情と課題を探っている。

PCユーザーのみなさん、ぜひお読みください。

救え幼い命:「消えた子」どこへ/1 11歳少女、団地で餓死 母親助け求めず
(2010/11/21毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/sukueinoti/news/20101121ddm041040098000c.html

救え幼い命:「消えた子」どこへ/2 苦悩する教育現場
(2010/11/22毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/sukueinoti/news/20101122ddm041040059000c.html

救え幼い命:「消えた子」どこへ/3 DV逃れても心に傷
(2010/11/23毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/sukueinoti/news/20101123ddm041040061000c.html

救え幼い命:「消えた子」どこへ/4止 親に生きる力を
(2010/11/27毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/sukueinoti/news/20101127ddm041040069000c.html

思いやり、前向きな言葉をかけて

「うざい」「きもい」

攻撃性を帯びた否定語が、電車内でも飛び交う。

喫茶店でも、交差点でも、心の中でも。

冷たい社会になってしまった。

そんな一場面をとらえて、極めて否定的にとらえる見方もある。

でも、そんなことばかりでもない。

ほほえましい光景や、ホッとした出来事も、私は伝え合いたい。

社会に対する否定的な批判ばかりでなく。

向上心を持ち合いながら。

相手を否定しあう傾向に違和感を持って、そんなことを考えた。

自戒をこめて。

***
○特集ワイド:親子の禁句 最悪、存在の否定 お互いを思いやり、前向きな言葉かけて
(2010/11/24毎日新聞夕刊)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101124dde012040006000c.html
 ◇「信用しない」「産まなきゃよかった」<-->「うぜえなあ」
 夫婦の間、職場での禁句があれば、もちろん親子の間でも言ってはならないことがある。特に親の心ない言葉は、子どもに自信を失わせてしまう。夕刊編集部が送る「禁句」シリーズ第3弾は「親子の禁句」です。【宮田哲】

 「あなたのことなんか信用しない」

 夕方の渋谷駅前。東京都国立市に住む私立中学3年女子(15)は中2のころを振り返り「母からそう言われたことがあります」と言った。「試験勉強を頑張る」と約束し、母から没収されていた携帯電話を返してもらった。だが、携帯をいじり過ぎて、赤点。「信用しない」と突き放され、初めは腹が立ったが、そのうち、さみしさに襲われた。

 「勉強しないと、どこにも入れないぞ」

 千葉市美浜区の高校3年女子(18)は今夏、両親から言われた。まじめに勉強してきたが、両親が自室に来るのはなぜか息抜き中。「信じられてないんだ」と心に残った。

 サントリーの調査(05、06年)で、小学4年~中学3年に「親は意見や考え方を聞いてくれるか」と聞いたところ「あてはまる」と回答したのは男子は小学生39・9%、中学生25・5%。女子は小学生54・3%、中学生40・4%だった。

 フジテレビ系の人気ドラマ「フリーター、家を買う。」(毎週火曜夜9時放送)は、毎週のように父が子に厳しい言葉を投げる場面がある。「嵐」の二宮和也さん扮(ふん)する主人公はフリーター。うつ病の母を支えながら、アルバイト先での体験を通して成長していく。竹中直人さん演ずる父は息子に厳しい。

 「いつまでも無職じゃ、おれも肩身が狭いんだよ」

 カウンセラーとして二十数年、子どもや親に接してきた明治大の諸富祥彦教授(教育カウンセリング学)の言う「子どもに一番ダメージが大きい言葉」は何か--。

 「あなたなんか産まなきゃ良かった」

 千葉県松戸市の高校2年女子(16)は父から「生まれてこなければ良かった」と言われた。父から話しかけられ、生返事していたら激高された。「一時的かもしれないが、ショック。ずっと心に残っている」。父母の離婚話で母の側についた時のこと。

 「お前たちのせいでやりたいことができなかった」

 東京都江東区の高校2年女子(17)も同じような言葉を母親から浴びせられた。「お互いカッとなっていたけど言い過ぎ」

 諸富さんは説明する。

 「自分の存在を全否定されることになる。私がカウンセリングしたケースでもこの言葉がきっかけで、リストカットや家出を始めたケースが多い。否定的な言葉ばかり言われると子どもは自分を否定し、自分が不幸になることばかりくり返すようになる」

 並んでダメージが大きいのは兄弟姉妹と比べること。「兄弟姉妹は親から存在価値を肯定されたが、自分は否定されたと感じる。人生に強烈に影を落とす」(諸富さん)

 「お姉ちゃんなんか相手にするのはやめなさい」

 大田区の高校2年女子(17)は「私と妹の口げんかが激しくなった時、母が妹に言った。私が下に見られているようでぐさっときた」。

 親が兄弟を引き合いに出すのは、発奮材料にするためではないのかと思うが、背景に兄弟姉妹のどちらかがより可愛いという思いが出て子どもは敏感に感じる。

 また、世田谷区の中学2年女子(14)は実力テストで80点台を取ったのに、母にこう言われた。

 「もっといい点取れたんじゃないの」

 諸富さんは「プロセスを認めず、結果しかみないと子どものやる気がなくなる。勉強時間が1時間増えたら、いつか結果が出ると励ますのがあるべき姿です」。

 世田谷区の高校1年男子(16)は中3だった昨年、母親から何度も言われた。

 「入学試験に落ちたら家を出ていってくれ」

 言われるのはいつも食事後、テレビを見ている時などだ。「合格しないといけないとショックでした」

 諸富さんは「勉強時間が約束より短かったなど、ささいなことで『出ていってくれ』と怒鳴る親があきれるほど多くなった。小さな虐待みたいなもの。ためらいなく子どもに『ばか』と繰り返す親も増えた。現代人は感情の『ため』が利かなくなった。親も自分の否定的な感情が抑えられないで、そのまま子どもにぶつける。子どもの心のダメージは大きく、自分は親から愛されていないと感じて、人生全体がねじ曲がる子どもがたくさんいる。親の言葉で、自分が嫌いとか、どうせ自分は駄目と思っている子は多い」

 では子から親への禁句は? さいたま市浦和区の会社員、小島和之さん(48)は数年前、高校3年の長女に「勉強はやってるか」と聞いた。

 「うぜえなあ」

 小島さんは「人をばかにするな」と使う度に注意。言わなくなったという。諸富さんは「子どもたちは『死ね』や『殺す』をしょっちゅう使う」。かつての「うるせえ、このばばあ」が「殺すぞ、この野郎」に変わったそうだ。だが、これで親がカッとなると言葉の応酬になり、言葉がエスカレートすることもある。「親が同じように切れるのではなく、『使ってはいけない言葉』と冷静に諭すべきだ」

 親子のコミュニケーション方法を学ぶ「親業訓練」の指導員を養成する「親業訓練協会」(東京都渋谷区)のシニアインストラクター、瀬川文子さんは「主語をあなた(子ども)から私(親)にすれば、子どもも親の考えを理解しやすい」と話す。

 例えば、子どもが大音量で音楽を聴き、壁を隔てた隣室で読書していた親は集中できなかったとする。「(あなたは)音を小さくしろ」と命令しても、子どもは事情を知らない。「(私は)読書中。音楽が気になり、集中できなくて嫌になる」と言えば、子どもは考えるようになる。

 「訓練に参加する母親は、子どもを自分の思い通りに動かしたい人が多い。しかし、必要なのは分かり合うこと。魔法の言葉はありません」

 親子関係をよくする「簡単な」方法はあるのか。「『ごめんね』『お願い』『ありがとう』『あなたのこと信じてる』。肯定的な言葉を使えば家庭が温かくなり、人生変わります」と諸富さん。

 松戸市の女子高生がうれしいのは母からのメールだ。

 「だいすきだよ」

 赤点を取った国立市の女子中学生が成績を100番以上上げた言葉はコレだった。

 「今回はちゃんとできると、信用している」

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2010.12.03

「トイレの神様」 大晦日は歌で、年明け1月5日はドラマで

今年の紅白歌合戦の目玉は、9分52秒のフルバージョンで歌われる「トイレの神様」になるはず。

3月から当ブログでも同曲にこだわってきた。

最近は、この歌の話をすると、まわりも乗ってくることが増えた。

その紅白から1週間もたたない1月5日、TBS系でそのドラマが放送されることが決まった。

「無縁」化がすすむといわれているなかでも、

あの歌で、年末の大掃除、そして年明けも、年末年始はトイレが綺麗になっていく。

家庭・家族が、社会があたたかくなるといい。

帰省する人は、大晦日にふるさとで歌を。

そして、仕事も始まった1月5日、ふるさとを離れてドラマを。

素敵なドラマになるといいなぁ。

1月5日、ちょうどいい。

曲のキーが、きいにあうのか、ちょっと気になってはいる

***
「トイレの神様」北乃きい主演でドラマ化…TBS系1月5日
(2010/11/29スポーツ報知大阪版)
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/entertainment/news/20101129-OHO1T00065.htm
 NHK紅白歌合戦に初出場するシンガー・ソングライターの植村花菜(27)が亡き祖母との思い出を歌った「トイレの神様」が、女優・北乃きい(19)主演でドラマ化されることが28日、分かった。来年1月5日放送のTBS系「新春ドラマスペシャル『トイレの神様』」(後9時)で、祖母役を演じるのは女優・岩下志麻(69)。泣ける家族愛の物語を、植村の主題歌に乗せて全国に届ける。

 トイレにはきれいな女神様がいて、毎日きれいにしたら“べっぴんさん”になれる―。そう教えてくれた祖母との暮らしと別れを歌い、感動を呼んだ「トイレの神様」。9分52秒の誰もが泣ける歌が2時間ドラマになる。

 ドラマは、自伝ともいえる植村初の著書「トイレの神様」(宝島社)をベースに創作されたオリジナルストーリー。みずみずしく温かな曲の世界観を大切にしながら、ホームコメディーの要素を盛り込んだ「にぎやかな家族の笑いと涙の物語」(毎日放送・竹園元プロデューサー)として描かれる。

 植村役は、今年歌手デビューしギターも弾ける若手実力派の北乃きい。大好きな音楽の世界で苦悩する思春期のヒロインを演じる。3歳から祖母に育てられたという北乃は「私の祖母も『水回りは特にキレイにしないとダメよ』と言っていました。思い出はたくさんあるのでそれを出していけたら」と、自身の体験と共鳴させて役に臨む。

 植村の祖母、和嘉(わか)役を託された岩下志麻も「掃除が好きだった私の母と、歌の中のおばあちゃんが重なり涙が出ました。明るくて元気でかわいい、家族思いの温かい和嘉さんにしたい」と意気込んでいる。

 幼少期の花菜役は、植村と同じ兵庫県出身の芦田愛菜(6)。母役は夏川結衣(42)が務める。

 2005年のデビューからヒットに恵まれなかった植村花菜にとって、「トイレ―」は引退覚悟でつづった曲。初の紅白出場に続くドラマ化の決定に「一つの歌がこんな広がりをするなんて、ほんまにびっくり」と声を弾ませた。

 祖母を演じる岩下志麻については「やってくださるんですか~って、ほんまに意外で驚いた」と話し、「品のある凛(りん)としたすてきな大人の女性。実際のおばあちゃんも強くてかっこいいおばあちゃんだった。すごく楽しみだし、あったかい雰囲気のドラマになってほしい」と期待を寄せた。
***

2010.12.02

給食費滞納、経済的な理由が増加

学校給食費の滞納の増加がマスコミで厳しく指摘されるようになって3年ほどになると思う。

12月1日、滞納は公立小中学校の過半数に及び、経済的な問題での滞納が増えていることが明らかになった。

一方で、栃木県大田原市では、その無償化に踏み切る方針を市長が示している。

払えるのに払わない一部の保護者のモラルのなさは指摘されても当然だが、滞納=モラルの低下という図式が、子どもを傷つけることにならないかと私は強く懸念している。

3年前の過去記事にも書いたが、一部マスコミのレッテル・結論ありきの報道姿勢は、やはり批判しなければならない。

***
◇給食費滞納、公立小中学校の過半数で 総額推計26億円
(2010/12/1 asahi.com)
    
 全国の公立小中学校の過半数に給食費を滞納している子どもがいることが、文部科学省の推計でわかった。2009年度の滞納状況を調べたところ、滞納者は児童生徒全体の1.2%、滞納額は26億円に上る計算で、率、額とも05年度の前回調査より悪化。経済的な理由での滞納が増え、不況の影響がうかがえる。

 文科省が全国の公立小中学校2万9千校のうち610校を抽出、09年度の1年間に、ひと月でも滞納があった子の人数を調べた。調査方式が違うため厳密に比較できないが、全校を対象とした05年度の調査と比べて傾向をみた。

 すると、滞納者がいる学校は55.4%で、11.8ポイント悪化。学校現場は「滞納者がいて当たり前」の状況にある。

 また、児童生徒に占める滞納者の割合は1.2%で、やはり0.2ポイント増えた。滞納額は全国で推計26億円。05年度は22億円だった。

 滞納の理由は「保護者の経済的な問題」が約10ポイント上がって43.7%に及んだ。一方で「保護者としての責任感や規範意識の問題」は、前回の60%から53.4%に減った。(青池学)

***
◇大田原市長、来年度から小中学校給食費無料化の方針
2010年11月30日 asahi.com(栃木)
http://mytown.asahi.com/areanews/tochigi/TKY201011290508.html
 大田原市の津久井富雄市長は、27日に市内で開かれた後援会総会で、来年度から小中学校の給食費無料化を実施する方針を示した。初当選した市長選挙の公約の一つだった。

 津久井市長は「未来の子どもたちのため、子どもたちの未来のため」と強調した上で、「(無料化で)毎年3億円を超える支出になる。財政が厳しい中、ゆっくりやっていけばいいんじゃないかという意見もあるが、1回約束したことは実現していく」などと述べた。
***

【ブログ内関連記事】
み○さんのニュースの取材の電話(2007/6/9)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2007/06/post_3690.html

2010.12.01

東京都知事選、この人を都知事に!推薦投票しよう!しよう!

このほど、東京都知事選挙の投票日が来年4月10日に確定した。

2週間前、私はこのブログで、ウェブマガジン「マガジン9」の都知事選の候補者の募集企画についてふれた。

マガジン9 2011東京都知事選挙企画
「大募集! 私はこの人を都知事に推薦します」
http://www.magazine9.jp/totiji2011/

マガジン9
http://www.magazine9.jp/

黙ってるだけじゃ、動きなんか起きるわけない。

実際に、私もやってみた!

2011東京都知事選挙企画・マガジン9
「大募集! 私はこの人を都知事に推薦します」第1回発表
http://www.magazine9.jp/totiji2011/index2.php

推薦の投票した人、24人って少なすぎる。。。

私が推薦した人とその理由、

↑掲載されてまっす(=゜ω゜)ノぃょぅ

都外からも推薦投票OK。

全国的に影響与えている石原都政、影響おおありの東京都政ですからね。

みなさん、ぜひぜひ。お早めに。

私の推薦した人は、いまトップタイです。

「時をこえ」誕生の裏で

このバンドのインタビューのメッセージ性に驚かされた。

「時をこえ」の誕生にまつわる話は特に。

“時をこえ” HYインタビュー -インタビュー:CINRA.NET(2010/8/10)
http://www.cinra.net/interview/2010/08/10/000000.php

初出場が決まった紅白歌合戦。

大晦日のお茶の間に、彼らの歌声とメッセージがどう響くか。

その反響に注目したい。

下記の「僕らが伝えなきゃ」のページのストレートなメッセージに圧倒された。

HY 「時をこえ」僕らが伝えなきゃ || HY Official Site【HY Mode】
http://www.hymode.net/special/tokiokoe/

時をこえ HY 歌詞情報(goo)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND88355/index.html

HYオフィシャルサイト【HY Mode】
http://www.hymode.net/index.html

以下、ぜひお聴きください。

YouTube 時をこえ(LIVE) / HY公式
http://www.youtube.com/watch?v=t5A0mkfBj_A&feature=fvw

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