いのちを守る方法に一度も出会ったことがない子どもたちへ
手紙が届いていた。
2歳の女の子が高熱にうなされているのに、
医者がおらず、診療所への交通手段もないという。
家族7人が1日1回食べていくのがやっと。
栄養不足で子どもたちの抵抗力は落ちている。
井戸もなく、水にも不自由して。
その子は命を守る方法に出会えず、はしかによって亡くなったそうだ。
支援を訴えている。
「どんなに遠くても、世界中どこにいても、すべての子どもが支援に出会えるように」と。
1人でも多くの幼い命を守るためにと。
「社会の底辺で、一度も支援に出会えないまま、次々と命を奪われていく子どもたち」に
対して。
かつてに比べて、子どもが子どものまま死亡してしまうケースは減っているというが、途上国のなかでも貧困と格差が広がっているとも。
そこに重点的に支援を行えば、命を守る割合は確実に高まるそうだ。
手紙の送り主は、ユニセフ(国際連合児童基金)の事務局長。
その支援は具体的だ。
3000円で、はしかの予防接種ワクチン141人分。
5000円で、保健員が母親に示す「命の守り方」カード(60枚組)が2セット。
私は明日、35歳を迎えるが、5歳の誕生日を待たずに命を失う子どもたちは依然として・・・。
世界の5歳未満児の死亡数は、
いまから20年前・1990年に1240万人。
昨年810万人にまで「改善」されたという。
しかし、その810万人のうち、私たちとして、確実に支えることができた命がいくつもあったのではないだろうか。
その国、また先進国が積極的な姿勢を政府として示すべきだと思う。
特に日本政府は。
一方、私たち一人ひとりが支える力を持っていることも事実で。
ユニセフは、ベストでも、ベターでもないかもしれない。
もっといいものもあるはずで。
一人ひとりがそれぞれの形で、支援やよびかけの、ちいさなアクションを。
私は、ユニセフへのクリスマスプレゼント相当の支援とあわせて、数年ぶりにユニセフのショップに行ってみる。
日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)
http://www.unicef.or.jp/
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