イマジン
ジョン・レノン没30年。
私たちが悩んでいることは小さなことかもしれない。
もっと大きな、広く、深い心で、想像力で、その悩みの数々を包みあいたい。
イマジン、想像してごらん。
◇河北春秋(2010/12/7 河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20101207_01.htm
天国も地獄も、国も宗教もないと想像してみよう。すべての人が世界を共有し平和に暮らしている姿を―。ジョン・レノンは代表作「イマジン」でこう訴えた▼平和を希求する歌は多いが、これほど長く人々の心をとらえて離さない曲は珍しいだろう。ある時は国連が世界に向けて発信し、オリンピックの開会式でも何度か使われた。存在感は今も揺らぐことがない▼「この曲はジョンの夢や理想の結晶。世界に伝えたかったことが込められている」。妻のオノ・ヨーコさんは語った。ビートルズ時代から内省的で、しかも強烈な主張を持つ作品を量産してきたジョンにとっても、特別な意味を持つ▼音楽以外の生き方でも個性を貫いた。一時は子育てに情熱を注ぎ、「ハウスハズバンド」(主夫)という言葉を初めて使ったとされる。日本びいきで、禅や松尾芭蕉などにも強い関心を示した
▼ニューヨークの自宅前でファンを名乗る男に射殺されてから、あすで30年になる。世界に衝撃が走った日のことを、きのうのことのように思い出す。当時40歳。彼はあれから年をとらない▼ことし、すべてのソロアルバムが最新の音響技術によって製作し直され、新鮮な歌声がよみがえった。古びることのない音楽と、しなやかな精神は、時を超えて受け継がれていくはずだ。
You Tube プロモーションビデオ「Imagine」
http://www.youtube.com/watch?v=dS5A9gzQfWQ
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