しょっぱいチョコレート
スーパーだけでなく、ドラッグストアでもお菓子を扱うようになった。
この時期、店頭からはみ出た陳列で、激安のチョコレートの大袋が積まれている。
たくさん入ったアーモンドチョコや、キットカットのそれも200円台。
クリスマス前、そしてまたバレンタインデー前をピークに、さまざまなチョコレート製品がもてはやされる。
チョコレートの作り方はかわいいレシピがあっても、その原材料のつくられ方は、ほとんどメディアに載らない。
そのカカオが児童労働、奴隷の実態にある状況でつくられているということは、もっと知られるべきだと思う。
「チョコレートとは、カカオ豆を炒(い)って砂糖と牛乳、それにアフリカの子どもたちの汗と血と涙を加えたもの――地元の人たちは悲しみを込めて、そう言う」
このことをご存知だろうか。
原材料費・労働力を買い叩かないフェアトレード製品がショップやネットで買えるようになったことは大きな前進。
でも、私たちは鈍感すぎるのではないか。
ムチの痛みを避けるために働くしかない子どもたちに。
メーカーの影響もあって、児童労働、ましてやチョコレートの背景を探る報道なんて、特にテレビではありえない。
そんな報道がされたとしても、私たちがその現実から目を背けてしまうのではないかとさえ感じる。
サンタクロースは、児童労働が蔓延しているような国の子どもたちには今年もこなかった。
宗教的なちがいで当然だとしても、クリスマスプレゼントを受け取った、キリスト教徒でもない日本の子どもたちはどう思い、私たちはどう考えるのか。
下記は5年半前の、若い勢いで書いた私のブログ記事。
記事中で紹介した朝日新聞の社説をあらためて読み返したい。
同社説は「児童労働がはびこる国々で何が起きているのか。まず、それを知り、私たちに何ができるのかを考えたい」とした上で、こう結ぶ。
「一つひとつは細い糸でも、束ねれば、太く強い綱になる」と。
【ブログ内関連記事】
児童労働反対世界デー 子どもたちの汗と血と涙の苦味を想像して
(Tamyレポート 2005/6/12)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2005/06/post_10ed.html
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