歌手・本田美奈子さんの詩が伝えること
5年前、38歳の若さで亡くなった歌手・本田美奈子さん。
彼女の詩に、挿絵がそえられた絵本が来春難病の子どもたちに。
その挿絵を描いたのは、筋肉が衰えていく筋ジストロフィーの30歳の画家。
難病患者の支援団体からの依頼を受けて。
記事中で紹介されている本田さんの詩「ありがとう」の展開、特に結びに心が動かされた。
この詩が持つ「ありがとうよ・ありがとう」のメッセージをみなさんへ。
3つ前の私のブログ記事「小さなサンタクロースの贈り物」もそう。
最近、目にするもの(新聞など)、耳にするもの(歌)に込められた「ありがとう」の言葉が感謝の大切さを届けてくれる。
パソコン環境の方、ぜひ下記の詩、そして、下記記事「筋ジス・・・」のリンク先の絵もご覧ください。
「ありがとう」(詩:本田美奈子) ※パソコン環境のみ
http://www.asahi.com/health/gallery_e/view_photo.html?news-pg/TKY201012270225.jpg
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◇筋ジストロフィーの画家、本田美奈子さんの詩に挿絵
http://www.asahi.com/health/news/TKY201012270198.html
(2010/12/27朝日新聞夕刊)白血病で2005年に38歳で早世した歌手の本田美奈子さんが入院中につくった詩に添える挿絵20点を今月、筋ジストロフィーの画家が完成させた。感謝の心や前向きな気持ちをうたった本田さんに共感し、人工呼吸器を付けた状態で9カ月がかりで描いた。詩と挿絵をまとめた絵本が来春、難病の子どもたちに届けられる予定だ。
挿絵を描いたのは水戸市の画家辻友紀子さん(30)。本田さんの遺志を継ぎ、難病患者の支援活動をする認定NPO法人「リブ・フォー・ライフ美奈子基金」(東京都渋谷区)から2月に依頼された。
「私も難病と闘っている分、美奈子さんの気持ちがわかる」と承諾。約10編から、周りの人や親への感謝の気持ちをつづった「ありがとう」という詩を選び、イメージを膨らませた。「ありがとう」は、何度も生死をさまよい、両親や友人に支えられてきた辻さんの一番大切な言葉だ。
本田さんの映像や著作も参考にした。白血病の子どもに歌で勇気や希望を与えたいと願う本田さんの思いや生き方に心を打たれた。スケッチブックに描いた下書きは132枚にのぼった。
小さいころから絵が大好きで、暇さえあれば落書きをして遊んだ。5歳のとき、両手を上げて万歳ができなくなり、進行性筋ジストロフィーと診断された。15歳で車イス生活を始めた。
18歳のとき、イラスト教室の生徒募集の張り紙を見て、絵が好きだったころを思い出した。画用紙に腕を乗せて描いてもにじまないパステル画を選び、週1回、両親や友人の送り迎えで教室に通った。
左手を右腕に添え、パステルを持った右手を両腕で動かす。ピンクや黄色のパステルで色づけし、指や綿棒でこすってぼかすと、絵に温かさがこもる。辻さんは27歳のとき、茨城県芸術祭美術展覧会のデザイン部門でトップの特賞を受賞した。
だが、そのころには筋力の低下で自発呼吸が困難になり、28歳で気管切開して人工呼吸器をつけた。
そんなときに出会ったのが本田さんの詩と、挿絵の仕事だった。同基金は個人や企業からの支援金で、辻さんと本田さんの共同制作の絵本を来春までにつくり、難病の子どもに無償で贈る計画を進めている。辻さんは「美奈子さんが同じ白血病の人の支えになりたいと願ったように、私も難病と闘う人に生きる力を与える『ひかり』になりたい」と話し、絵本の完成を心待ちにしている。(平嶋崇史)
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特定非営利活動法人リブ・フォー・ライフ美奈子基金
http://www.live-for-life.org/
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