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2011年1月の記事

2011.01.31

近づく東京都知事選挙を前に

前回のエントリーの後半は、力を入れてみました。

がんばりあっていきたいですね。

もう月も変わるなか、ツキも変わったら。

12月は好調だったものの、1月はちょっと…。

さて、2月からは東京都知事選への動きが3月24日の立候補締め切り、4月10日の投票日にむけて加速するでしょう。

喜べない5択の世論調査をみつけました。

人材難ですね。

***
「新報道2001」世論調査
(2011/1/23)
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/chousa/index.html
【問】4月予定の東京都知事選で出馬が取り沙汰される人で誰を支持するか、

石原慎太郎30.8%

東国原英夫22.6%

蓮舫8.8%

舛添要一12.6%

猪瀬直樹8.2%

その他、分からない17.0%
***

マガジン9 2011東京都知事選挙企画
「大募集! 私はこの人を都知事に推薦します」
http://www.magazine9.jp/totiji2011/

こちらも盛り上がりが今ひとつで。

2011.01.30

「子ども貧国」、未来が・・・

全体的に厳しい状況になっているのに、支援は細いままということ。

タイガーマスク現象は善意の連鎖だととらえたいけれど、本当に必要な支援を考える絶対的な情報量が乏しく、掘り下げ方が甘すぎると思う。

この記事でさえ、具体的な想像にいたる材料が少なく、報道さえしないメディアが主流だということに強い危機感を覚える。

***
母子生活支援施設:入所理由、DV1.5倍 「態勢の充実必要」--04~08年度
(2011/1/30毎日新聞朝刊)
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20110130ddm003040116000c.html
 全国の母子生活支援施設で、ドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待を理由にした入所者が、最近4年間で約1・5倍に増えたことが、全国母子生活支援施設協議会(全母協)の調査で分かった。心に傷を負った母子の入所が増加している一方、施設関係者からは「職員や設備面での支援態勢が間に合っていない」との声が上がっている。

 同施設は全国に272カ所あり、入所するのは約4000世帯。全母協が、各地の福祉事務所からの委託理由を調査したところ、DVと虐待による入所者は、04年度に1706世帯だったのが、06年度に1951世帯、08年度には2497世帯に増加。一方で、配置される施設職員の最低基準は20世帯に対し6人などで変わっていない。

 湯沢直美・立教大教授(社会福祉論)は「態勢の充実が必要だ」と話している。【平野光芳、反橋希美】
***

メディアを生かしつつも、それに依存しない「伝え合い」が求められている。

マスコミ批判だけでは、社会は変わらない。

私たちは、何を感じ、伝え、考えあいたいのか、そのメッセージをまわりに届けているだろうか。

笑うことさえ忘れた親子がいるとしたら…。

1月28日の東京新聞によれば、1月1日から東京新聞(中日新聞)が9回(1日から10日まで)連載した「子ども貧国」に200件以上の反響が寄せられたという。

本当に厳しい実態が紙面に載った。

読んだり取り寄せたりできる環境のある方には、ぜひ読んでいただきたい。

1月28日付の反響記事では、母親の再婚相手に虐待された中学生の孫の後見人のおばあちゃんは、年金が月3万の上、病気。孫は児童養護施設にいるといい、自らの生活はといえば、風呂水は10日に1回替えて、トイレは1日2回流すだけだという。

この人も連載を読んで声を寄せた一人なのだ。

「どうしたら孫を幸せにできるのか」という問いかけと、「孫のような境遇の子どもたちに援助の手を」というよびかけが、とてもつらく響いてくる。

反響200件超。私のこのブログ記事も1件として、誰かに伝わり、さらにその先の誰かに何かしらのメッセージが届くと信じたい。

県内屈指の進学校に通いながらも、父親の失職・家庭不和など進学危機を迎えて連載に取り上げられた高3女子は、真正面から受け止めてくれた教師を支えに、そして同じ連載の別の紙面に登場した同年代の姿に励まされ、「まだまだがんばれる」と思えたそうだ。

私は、このさまざまな反響(響き合い)に可能性を感じている。

明日を、未来を、あきらめないでと伝え合いたい。

「子ども貧国」は、第一部として連載された。

その第一部には、もうひとつのタイトルがつけられていた。

「未来が泣いている」

中日新聞:記事一覧 子ども貧国
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/hinkoku/list/

書いて考えるという習慣を生活に

この人(コラムニスト)と相性がとにかくあう。

うなずくことばかり。

最近特に、表面だけをとらえて口で言ってみたり、整理されないままメールで伝えてみたり、そんな場面に出くわす。

それがいけないとは言わないけれど、そればかりになっていないだろうか。

まわりも、社会も、政治もそんな気がする。

言葉がしっかり伝わってこない。

受け手・聞き手である私の姿勢にも問題があるとは思う。

でも、練られていないことが多いし、数年前に比べて、集中して整理して考えぬいた議論や文章に出会うことが少なくなったように感じている。

活字離れは「読み」というものだけでなく、「書き」にも当然起きている。

書いて考えるという習慣が広がらない限り、その場しのぎの対応が続き、先行き不安にストップがかからないのではないか。

何か仕出かしたときの「反省文」、アイディアが必要なときの「企画書」、いずれも経過・いきさつ、組み立てを書いて考えるからこそ、次につながる。

次につながらない「反省文」も書いてきたけれど。

社会が後ろではなく、前にすすんでいくには、知恵を集め、信じあえる関係を広げていくしかない。

そのため、「暗く」なく、「苦楽」ありで、喜怒哀楽を重ねていく。

そこにこそ、立ち止まって書いて考える習慣、そんな「生活習慣」が不可欠ではないだろうか。

***
特集ワイド:年頭にあたり一つ、ご提案です 書いて考える習慣
(2011/1/4毎日新聞夕刊)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110104dde012040014000c.html

 ◇極端な言葉に踊らされないために 自己と向き合い、整え、伝える

 新年、何か誓いを立てられたでしょうか。一つ、提案があります。書いて考える年に、というのはどうでしょう。内外の出来事を見るにつけ、考える力をつける必要性を痛感します。本紙投書欄なども大いに活用してほしいと思います。【夕刊編集長・近藤勝重】

 仕事柄、毎日何かを書いています。私なりにですが、書けば考えられます。逆に言いますと、書かないとなかなか考えられません。

 それでは書けばなぜ考えられるのか。これは案外簡単な話なんです。テーマは何であれ、文章を書く以上、自分と向き合わねばなりません。その自分が書くべき事柄をどれだけ理解しているか。ぼんやりとわかっている程度では先へ進めない。書くということは物事に対する理解度とともにあるわけですね。書くうえで調べて得た知識は記憶に残りますから、思考力のアップも期待できそうです。

 以前、NHKで「キューバ危機」の記録映像を見たことがあります。国連で米国代表が「キューバにミサイルはあるのか。イエスかノーで答えろ」とソ連代表に迫っていました。考えてみれば、米ソ冷戦時代は何かにつけ二元論でした。しかし今日はどうでしょう。国際情勢は複雑に入り組んでいますから、AかBかの対立を乗り越えていくところに本当の答えがある時代ではないのでしょうか。

 といって、二分割思考は今もいろいろ見受けられます。とりわけテレビはAかBかの対立的な演出が得意です。議論白熱を狙ってのことでしょう。各メディアの世論調査も支持、不支持がポイントです。「関心がない」などの選択肢はあっても、やはりイエスかノーの回答に話題は集中しがちです。

 私たちは目下の事態について是か非か判断を求められると、目の前のことに反応する傾向があります。情報というのは、現在の状況に背景となる過去、どうなるかの未来が備わって初めて判断できるものなんですが、経緯や予測まではなかなか頭が回りません。つい性急に是非善悪の答えを出してしまうんですね。

 また気になるのは、世論調査結果に対する私たちの受け止め方です。あくまでその時々の参考指標ですから、読み取り方が大切なのですが、数字が数字を呼んでいる現象はないのでしょうか。

 「万歳、万歳」で戦意がかき立てられたのは、そう遠くない昔です。城山三郎氏の対談集「失われた志」には、氏と同じ昭和2年生まれで青春が戦争と重なった藤沢周平、吉村昭両氏との対談も収められています。3氏ともども、戦争へとうねる世論に流された怖さを語っています。とりわけ城山氏は専制の怖さにふれつつ、こう語っています。

 「日本人は組織に従順で、みなすぐ同じパターンになってしまう。私の実感としては百人百様の生き方ができる世の中が一番いい」。世の中が正邪に二分されればなおのこと、極端な言葉に踊らされず、自分なりの意見を言うべきなんですね。

 昨年の尖閣事件では、漁船衝突の映像ビデオを流した海上保安官を巡って愛国者だ、いや批判されて当然だと意見が大別されました。情報も限られ、外交と捜査も絡んでいましたから、もっと多種多様な意見や疑問があってもいいように思えました。

 この正月休み、井伏鱒二氏の「黒い雨」を再読しました。被爆者の死体をトタン板で運ぶ兵士が思わずもらした言葉「わしらは、国家のない国に生まれたかったのう」には考え込んでしまいました。国家とは、国民とは--。

 司馬遼太郎氏が「まことに小さな国が」と書き出す「坂の上の雲」では登場人物の多くがこの国のことを考えています。明治とはそういう時代だったのでしょうが、日露戦争後、この国はどうなったのか。吉村氏は「白い道」で「太平洋戦争の勃発も、遠因をたどれば日露戦争での勝利にあると言っていい」と書いています。私は今さらながら夏目漱石の見通す20世紀観とともに「三四郎」の一節を思い出します。後に広田先生とわかる男が、日露戦争後の日本を「亡(ほろ)びるね」と言い、「日本より頭の中の方が広いでしょう」と言い添えたくだりです。そうだなあ、広い、本当に広い人間の頭で考えなければ、とつくづく思うのです。

 藤沢氏は愛読してきた作家の一人ですが、没後の未刊行エッセー集「帰省」で氏は珍しく政治を語っていました。

 「飢餓があり、戦争があった。人類の歴史というのは、政治的には失政の連続ではなかったか。政治というのは、声が高いわりには非力で、人間を本当に幸福にしたことなどなかったのではないか」

 大切な視点に思えます。

 話題を変えましょう。自分の手で書く手紙というのは手間ひまがかかります。でも、それがいいんですね。私事ながら高倉健さんのファンでして、ささやかな交流があります。著書を頂いたり、私の拙い本への感想を手紙で頂くこともあります。

 「日本が経済発展と同時に失ったのは、物事に丁寧に時間をかける、人の気持ちをこめる、そういう時間をかけることではなかったかと思います」。健さんの言葉です。私の半生も戦後と一緒でした。時間をかけなきゃと自戒して、大事な用件は手紙にしています。少なくとも書いている間は相手のことを考えます。いい時間です。

 日記を書くのも自らを見つめつつ、考えを整える上ではいいですよね。何より日記は気持ちを優しくしてくれます。けんかした日の日記を考えてみてください。相手に投げつけた言葉を思い出し反省する。日記ならではの自覚的な気持ちの流れです。元衆院議員の塩川正十郎氏が雑誌の対談で日記をつけていると、こんな話をしています。

 「一日経(た)ってふりかえると見方が変わってくるんです。誰かと喧嘩(けんか)になっても、まあ、あいつの立場もあるわな、とかね。全然違う感情が湧いてくる。そこでまた別の角度から判断ができる」

 人間同士、書いて考えればわかり合えるんですね。

 近年、俳句や川柳がブームです。作句には見たこと、感じたことをメモすることが大切です。ともに座の文芸ですから、仲間の作品にふむ、ふむとうなずき、学ぶ。自然風詠の俳句でも、人間風詠の川柳でも、脳は活性化することでしょう。

 ところで今日ではパソコンで打つも書くに入るわけですが、書く-考えるという点では手書きがいい、と藤本義一さんはおっしゃっています。まず言葉を浮かべ、次に文字を考え、さらに書きつつ内容を考えるので、その内容も深くなるというわけです。

 ちなみにジャーナリズムの授業のお手伝いをしている大学で学生にも聞いてみました。多かったのは、パソコンだと浅い考えのまま打っている感じがあるという答えでした。それに比べ手書きの方がよく考えるというわけですが、一方で削除や並べ替えなど後で修正しやすいからパソコンがいい、という声もありました。どちらがどうと一概には言えないかもしれませんね。

 新年。海まで足を運びました。優しいふくらみをもって感じられる朝日の下に、何を叫んでも受け止めてくれそうな広い広い海原がありました。でも、すべての土地で平和な朝が迎えられているわけではありません。大きいレベルでも小さいレベルでも、憎しみや報復の念はどうすれば乗り越えられるのか。またそれは可能なのか。少しでも書いて考えたいと思っています。みなさんはいかがですか。気になっていることはありませんか。あれば、書いて考えてみませんか。

2011.01.29

ふと、つぶやき、はじめました

ツイッターを初めて観ました。

じゃないや。何回か観たことあるし。

やりなおーし。

ツイッターを始めてみました。

あきっぽい性格なので、

数日でやめるかもしれませんが。

人のをのぞいているだけでも、興味シンシン。

というと、変な感じですが。

おなかまの方、いらっしゃったらぜひ。

http://twitter.com/tamymita

春のセンバツ 商業高校ゼロ、公立激減

明日の3つの番組の放送内容がとても気になります。課外授業、バンキシャ!、スクール!!

保育所、学校、タイムリーなテーマで。

さて、保育所、学校と成長を経てのハレの舞台、

春のセンバツ甲子園の出場校が決まりましたね。

決定前から指摘されていたことですが、

全体として商業高校が1校も選ばれず。

***
96年ぶり商業高校のセンバツ出場ゼロ…
スポニチアネックス 1月29日(土)7時2分配信

 ◇第83回選抜高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園)

 春夏を通じ、初めて商業高校の出場が途絶えた。

 1915年夏に久留米商が出場して以来、これまで最低1校は商業高校が出場してきたが、この日はゼロ。21世紀枠の地区推薦校に選ばれていた西都商(宮崎)も選に漏れた。また32校中、公立は6校で昨年の9校よりさらに減少。あらためて私学の優勢ぶりが強調された結果となった。
***

公立高校、厳しいですね。

かくいう私も、出場経験のある私立高校の出身ですが。

今回応援したいのは、佐渡高校。

たくさんの「ありがとう」(いきものがかり このセンバツの行進曲)を力に、ハンデをのりこえて。

***

離島ハンデ克服!佐渡 21世紀枠で初選出!
(2011/1/29スポーツニッポン)
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/01/29/kiji/K20110129000142000.html

2011.01.28

1月30日、どうなる「こども園」 日テレ「バンキシャ!」が放送

日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」
http://www.ntv.co.jp/bankisha/index.html

1月30日(日)午後6時からの放送では、

***
【アクション・子どもの未来を考える~どうなる“こども園”】2万6千人もの待機児童。深刻化する保育所不足の一方で、幼稚園と保育所を“こども園”に一本化する政府の基本政策。果たして待機児童解消につながるのか?子どもの“現場”を見た」
***

との特集が組まれるという。

「バンキシャ!」といえば、

3年前に東京都の認証保育所(認可保育所ではない)で起きた極めて低い食材費問題を取り上げたことを思い出す。

保育園児1人の食材が1日36円(70円)?!(2008/3/18)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/03/post_6a8c.html

認証保育所の食材費、都議会質疑のその後(2008/5/29)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/05/post_4e86.html

ただ、「バンキシャ!」を観た中で何度か取材力の甘さを感じたことがある。

不安を持ちつつも、どんな内容になっても、「こども園」をめぐる動向が注目されるなか、

反響が大きくなることは間違いない。 

また、この日午後9時からの、フジテレビドラマ「スクール!!」は、

給食費未納問題を中心に展開するという。

こちらも私としては注目のドラマ。

ドラマ「スクール!!」
http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html


2月11日、NHKスペシャル無縁社会Ⅱ「働く世代の無縁化を防げ」

年始からの新聞の社をあげた特集記事。

朝日新聞は「弧族の国」(年末から)、毎日新聞は「ご縁ありまして。」「ニッポンの絆」、東京新聞(中日新聞)は「子ども貧国」。

つながりを絶たれやすく、孤立し、貧困化していくことへの警鐘が鳴らされた。

年末の紅白歌合戦のキーワードは「ありがとう」だった。

いきものがかりのその歌だけでなく、植村花菜の「トイレの神様」、クミコの「INORI」、西野カナの「Best Fiend」も、歌詞にある「ありがとう」。

欠けつつある感謝しあうことを求めた象徴ではなかったかと私はとらえている。

昨年12月に「新語・流行語大賞」のトップテンにも選ばれるなど、社会的な反響を呼んだ「無縁社会」。

そのキャンペーンをはったNHKが今年も無縁社会を取り上げる。

注目の番組だ。

この日、午後7時から日本テレビでは映画「沈まぬ太陽」が地上波初登場ともなる。

翌2月12日にはNHK「日本の、これから」で若者の無縁化について放送もされる。

気になる番組が続く。

***
2011年2月11日(金) 午後7時30分~8時43分
NHKスペシャル無縁社会Ⅱ
~“働く世代”の無縁化を防げ~(仮) 
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110211.html
※再放送予定2011年2月12日(土)  午前10時05分~11時18分 NHK総合
 
‘社会に居場所がない’――‘無縁’となる人たちは高齢者だけでなく、すさまじい勢いで低年齢化し、日本列島に無縁社会が広がっている・・・。
「未婚で高齢の親と同居しています。私も無縁死するかもしれません」「介護で仕事をやめざるをえなくなりました。日々、自分は無縁だと感じます」。無縁社会の放送を見てNHKに寄せられた一万件を超える声。多くは20代から50代の働き盛りの世代からだ。未婚、離婚、失業、職場での人間関係の希薄化。若い世代を無縁社会に引きずり込むきっかけはあらゆるところに転がっている。この世代に広がる自殺や心中。無縁化した若者たちが社会での居場所も、自分の存在意義も見失い「無縁死せざるをえない、無縁死してもかまわない」と考えるようになっている深刻な現状が浮き彫りになる。
‘心の居場所’を作りたい――無縁化した人たちが再び、社会とつながるための様々な試みを通じて、無縁社会を乗り越えるための処方箋は何か、解決の道筋を模索していく。

2011.01.27

INORIつづけて英語の歌に

昨年末の紅白歌合戦で、クミコさんが歌い、感動を呼んだ「INORI」。

クミコ INOR~祈り~ I(You Tube)公式動画
http://www.youtube.com/watch?v=4ZF9E_gnYpc

私は、VOXRAY(ヴォクスレイ)というヴォーカルグループの「INORI」がお気に入り。

VOXRAY INORI(PV) You Tube
http://www.youtube.com/watch?v=zY5edRft-YQ&feature=related

折り鶴の少女・佐々木禎子さんの甥でミュージシャンの佐々木祐滋さんの曲。

クミコさんが歌うきっかけになったのも佐々木祐滋さんの熱意。

そして、今度は世界的なロックヴォーカリストを動かした。

エリック・マーティン。

私は詳しくないのだが、SONYのサイトによれば、超大物のようだ。

そして、3月23日に発売される、PRIDE、ハナミズキ、Everything、また君に恋してる、涙そうそうなど、日本の名曲をカバーしたアルバムに収録されるという。

Sony Music Online Japan : エリック・マーティン
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/ericmartin/?info

アメリカを中心とした英語圏の人の心をつかむ広がりになってほしい。

INORI、祈り続けたい。

佐々木祐滋ブログ
ゆーじのハッピースライフ
http://ameblo.jp/god-yuji/

***
◇エリック・マーティン 広島原爆歌う
(2011/1/25デイリースポーツ)

 米人気ロックバンド「MR.BIG」のボーカル、エリック・マーティン(50)が、広島で被爆した少女・佐々木禎子さん(享年12)の生涯をもとに平和と命の大切さをつづった楽曲で、昨年の紅白でクミコが歌唱し大きな反響を呼んだ「INORI~祈り~」を、自ら英訳した詞でカバーすることが24日、わかった。

 同曲を外国人がカバーするのは初めて。3月23日に発売するエリックのカバーアルバム「MR. VOCALIST BEST」に収録する。

 今回のカバーは、広島の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルである禎子さんの甥(おい)で同曲を作ったミュージシャンの佐々木祐滋が、エリックの大ファンで「ぜひ歌ってほしい」と昨年7月に依頼したことがきっかけ。ただ米国が原爆を投下したという現実に、エリックは「考えさせてくれ」と当初は歌うことに前向きではなかったという。

 しかし「この曲は、遺恨を引きずったり責めるために作ったのではない。命の大切さ、生きていられることのありがたさを伝えるもの」との手紙が佐々木から届くと、悩んだ末に「自分もその思いを伝えよう」と昨年11月に承諾した。

 エリックは、自ら日本語の歌詞を英訳。何度も書き直して英語詞を完成させた。エリックの曲を聴き、涙したという佐々木は「アメリカの方にも、この曲を伝えることが夢だった」と語った。

2011.01.26

くじけないで、だまされないで

朝日新聞が年末から特集した「弧族」、NHKがキャンペーンをはりつづけている「無縁社会」。

菅首相は始まった国会で、これらの言葉を使ってこの現状を変えようと、改革を訴えた。

私にはまったく響かない。私に響いたのはこのコラム。

そのとおりだ。

***
【コラム】筆洗(東京新聞2011年1月25日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011012502000042.html
 百万部を超える大ベストセラーの詩集「くじけないで」の著者柴田トヨさん(99)が昨年、埼玉県警の依頼に応じ振り込め詐欺防止の詩をつくった。ポスターには柴田さんの顔写真とともに詐欺犯への呼び掛けがある▼<今 あなたの/している事を知ったら/あなたの家族は/どう思うかしら/子どもの頃/あなたには/やさしい心があった筈(はず)/風の囁(ささや)きも/聞こえた筈よ/弱い人たちを/苦しめないで/その知恵を/良い事に使ってください>。「振り込め詐欺犯さんへ」と話し掛けるような詩は優しく、埼玉県内限定とはもったいない▼警察庁によると、息子などを装って高齢者らから金をだまし取るおれおれ詐欺の昨年の認知件数は、前年より千三百六十一件増え、被害額は約七十九億二千万円だった。柴田さんの詩を目にしたら、彼らは踏みとどまるのか、と想像する▼きのう召集された通常国会の施政方針演説で、菅直人首相は消費税の増税論議に取り組む決意を表明。環太平洋連携協定(TPP)の国会での議論を提唱し「平成の開国」を訴えた▼いずれも政権交代時のマニフェストにはない重大な政策で、民主党政権の「質」が大きく変わってしまった印象を受ける▼政権交代を支持した人の中にはだまされたという思いを抱く人もいるだろう。四月は統一地方選がある。有権者は柴田さんの詩ほど優しくない。

きっとこの後も何かいいこと、そして私も何かを

贈り物と必要なもののミスマッチ、贈り主のネーミング、児童養護施設の状況がまだまだ知られていないということも。。

私は善意の連鎖に希望を感じつつも、ガッカリもして「タイガーマスク」現象をみつめてきた。

でも、いつもの鋭い視点のコラムを読んで、ちょっと考え直した。

善意とすれば、「伊達直人」1回で達成感は十分なのか。

「私にできること」としてのタイガーマスク現象だとすれば、「きっとこの後も何かいいことをしてくれるはず」だ。

ヒーローごっこだとしても、ごっこは1回では終わらないのが常だ。何度もやりたくなるもの。

また、「ごっこ」のなかで本質に気づくこともある。

私も、私にできることをやっていきたい。

よくトラぶるタイプだけれど、タイガーはやめておく。伊達じゃなく。

***
◇香山リカのココロの万華鏡:タイガーマスク運動 /東京
(2011/1/25毎日新聞東京版)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20110125ddlk13070238000c.html
 全国に現れた「タイガーマスク」たち。

 もちろん、アニメやプロレスの話ではなく、児童養護施設などにプレゼントをそっと届ける匿名の贈り手たちのことだ。

 その数、千件以上、それらをまとめて「タイガーマスク運動」と呼ぶマスコミもある。

 プレゼントの中身も、当初のランドセルや文房具から、野菜や果物、現金、中にはボクシンググローブなどやや意図不明のものまでがある。内容によってはもらった方もやや困惑ぎみのようだが、たしかにちょっと一方的な感じがしないでもない。

 ただ、物語のヒーローのようにプレゼントを置いて、名前も告げずにさっと立ち去っててみたい、という気持ちもよくわかる。贈り手たちはその後、子どもたちが突然のプレゼントに大喜びしている場面を想像して、ひとりそっとほほ笑んでいるのだろうか。

 私なら、「わあ、ランドセル!うれしいわ」「きっとやさしいお兄さんがくれたんだね。よーし、ボクもがんばって勉強するぞ」といったセリフまで作って、頭の中でつぶやいてしまいそうだ。

 人は誰でも、一度くらいは直接、人を助けてみたい、と思っている。

 でも、実際にはなかなか人命救助の機会などないし、莫大(ばくだい)な寄付をする財産もない。ボランティア活動に率先して参加、という積極性もいまひとつ持てない。そういう人たちにとっては、匿名でカッコよく人助けできる「タイガーマスク運動」は、うってつけの機会だったのではないだろうか。

 「善意か偽善か」とこの一方的なプレゼント活動を疑問視する声、「どうせ一過性だろう」という声もある。私も当初は、「相手のニーズにちゃんとこたえた贈りもののほうがいいのでは」と思っていたが、最近は「タイガーマスクになりたい人には、ならせてあげて」と思うようになってきた。

 カッコいいことをしてみたい。想像上のヒーローを名乗ってみたい。ずっとそう思っていて、今こそそれが実現できた人たちは、きっとこの後も何かいいことをしてくれるはずだと信じたい

 さて、私はどんなヒーローになってみたいか、と考えてみた。一見、クールだけれど腕は抜群の漫画の主人公「ブラックジャック」が好きなので、全国を旅しながら「診てあげようか」と押しかける「ブラックジャック運動」でもしようか、と考えたけれど、それこそ相手にとっては迷惑かもしれない。

 やはり善意を実行するのって、けっこうむずかしい。

2011.01.25

「僕のいる部門の募集が僕がいるうちにかかってる」

表現や展開が斬新なお気に入りブログの、mini☆mieさんが大学助手の雇い止め問題を取り上げている。

そのたたかいを初めて知った。

mini☆mie イケメンと国際競争力(2011/1/11)
http://yaplog.jp/i_my_me/archive/202

mini☆mie お返事 (2011/1/23)
http://yaplog.jp/i_my_me/archive/203

イケメンという点はおいといても、人を相手にする、教育・医療・福祉・保育。

安定雇用が基本であるべきだということに、もう気づかないと。

私たちが、社会が、政治が。

崩されてきた分野の「崩壊」も伝えられつつある。

いま、考え方を変えないと。

「僕がいる部門の募集が僕がいるうちにかかってる」という矛盾とたたかう大学助手。

http://www.youtube.com/watch?v=mm9MLjEjv5k&feature=player_embedded

尾崎豊の「僕が僕であるために」が私の頭の中に流れてくる。

たたかいは歌のように孤独であってはいけない。

「正しいものは何なのか」ということを突き詰めず、それが現実だとして私たちがあきらめたら、社会は前にすすまない。

現場でたたかい、動画で訴え、ネットが伝える。

誰かに響いたら、それをまた誰かに響かせてほしい。

言葉の与える力

「しゃべくり漫才」の喜味こいしさんが亡くなった。

私は、その被爆体験を初めて大勢の前で講演したと今回報道された、2004年8月のその場でお話を聴かせてもらった一人。

訃報を知り、残念に思いつつも、その場にいられたことを、いま幸せに感じている。

大切なメッセージ。言葉の与える力。

品も意識して、私も何かを伝えていきたい。

***
◇近事片々:言葉の与える力を思う
(2011/1/24毎日新聞夕刊)
http://mainichi.jp/select/opinion/kinji/news/20110124k0000e070056000c.html

 喜味こいしさんは広島で被爆し、助けられた。その惨状は長く話そうとしなかったが、08年に本紙にこう内心を語っている。「死んだ人に悪うてね。生きていられるのが申し訳ない」

    ◇    ◇

 兄の故夢路いとしさんと築いた「しゃべくり漫才」は「漫才の教科書」といわれる。絶妙のつっこみは鋭く、しかし温かく、昨今はやりの粗いあざけりの笑いとは無縁だった。落語家の桂米朝さんの言葉がいい。

 「いとこいさんの漫才には品がありましたな」

    ◇    ◇

 言葉の与える力を思う。

 鳥インフルエンザに揺れる宮崎。鶏卵の無人販売所のノートに子供の字で「おいしかったです。また作って下さい」と。
***

2011.01.24

涙も笑いも、力になる

院内学級というものを知らないことで、興味がある。

そして、「笑い」を大切にしているという教師を知らない。

好奇心が沸いてくる。

***
NHKプロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/
涙も笑いも、力になる
院内学級教師・副島賢和

本放送1月24日(月)22:00~22:50
再放送1月25日(火)24:15~25:05

さまざまな事情で入院を余儀なくされ、学校に行けない子どもたちに、病院内で授業を行う「院内学級」。
今、注目を集める教師がいる。昭和大学病院「さいかち学級」の教師、副島賢和(44)だ。

副島の授業はユニークだ。時折ポケットに忍ばせた赤鼻を付け、道化師も演じる。そこには、子供たちが心の中に抱えている不安を、少しでもはき出させたいという思いがある。
病気への不安、学習の遅れへの心配、そして家族への思い。入院している子供は、大人が考える以上に思い悩み、傷ついている、と副島は語る。そんな子供たちと向き合うとき、副島が大切にするのが、「『不安は表に出していい』と伝える」という姿勢だ。
そしてもう一つ、副島が大切にしているのが、「笑い」だ。慣れない入院生活に緊張し、ふさぎ込む子供たちを安心させるため、副島は、得意の道化師を演じて、笑いを作り出す。一緒に笑い声を上げることで、子供たちの心の中に、ここにいていいのだ、という自信と安心感が生まれると言う。副島は、声・表情・口ぐせなど、子供の細かなサインを精しく読み取りながら、子供たちへの接し方を、日々模索している。

番組では、この秋、教室を訪れるさまざまな子供たちとの触れ合いに密着。思い悩む子供たちの不安を取り除き、生きる力を育てようと奮闘する副島の挑戦を描く。

2011.01.23

「生きるを伝える」

「生きるを伝える」

週1回、たった3分間ちょっとのドキュメンタリー。

逆境、逆風。

でも、それが転機、チャンスに。

「あなたにとって生きるとは?」と投げかける番組。

「生きるを伝える」3分間。

私は何を伝えられるだろうか。

生きるとは?

考えながらも、前を向かないと。

ぶつかってしまうから。

しあわせは、とらえ方なんだとも思える。

1月22日放送の回を番組ホームページの動画配信で観た。

下半身が不自由となったなかで、あきらめなかった乗馬クラブのオーナー。

「どんな状況になっても諦めない」

「一生懸命やることを持ってるというのが一番幸せなこと」

過去の放送が動画で無料視聴できる。

3分間で伝える番組、そのスタッフの仕事もすばらしい。

番組と出会え、貴重なエピソードと「生きる」メッセージにふれることができ、うれしくなった。

ぜひ、観てもらいたい。

そう、私のように日々悩み、惑うみなさんへ

テレビ東京「生きるを伝える」毎週土曜日夜20:54
http://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/index.html

テレビ東京 生きるを伝える「バックナンバー」
http://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/yokoku.html
各回の「画面」の「動画を観る」で視聴可

イカリをどうする

喜怒哀楽を感じるということは、生きているということ。

ただ、世の中は、やや生きにくく、イライラ感が漂っている。

そのせいにするつもりもないけれど、「怒」に大きく偏っていく。

そんな時、やっぱり大好きなコラム、読んでためになる文章、知識と出会う。

***
◇しあわせのトンボ:怒りを下ろす=近藤勝重
(2011/1/14毎日新聞東京夕刊)
http://mainichi.jp/select/opinion/kondo/news/20110114dde012070004000c.html
 怒りの感情はどうすれば抑えられるのだろうか。その手の本もよく売れているようだが、以下に紹介するのはぼくなりの体験や見聞などを中心にしたものだ。

 人間、誰しも理不尽なことを言われると、思わず言い返したくなる。しかしこれは決していい結果を生まないばかりか、口論のきっかけになりやすい。思わず言い返すの「思わず」がよくないのだ。思わずは自然にまかせた感情だから、言葉もストレートだ。ストレートな言葉には相手もストレートに反応する。そうなると、売り言葉に買い言葉の展開となるのは目に見えている。

 このケースでは、言葉を返す前に間がほしい。以前、このコラムで七つ数えてから発言するよう心掛けていたという文芸評論家、中村光夫氏の晩年のエピソードを紹介したが、戦闘的評論で知られた氏の舌鋒(ぜっぽう)が、七つ数えるぐらいで穏やかになったかどうか、いささか疑問だ。体験的に言うなら、七つ数えるのと同時に世界の七大海の一つや二つをちらっとでも頭に浮かべると、あら不思議、気持ちも広くなって怒りも収まる感はある。どうやら広大な自然をイメージすると、受容性をもたらすようである。

 一呼吸の間、ぼくは心の中でお気に入りの一句をつぶやいたりもしている。江戸後期の禅僧、仙〓和尚の「気に入らぬ風もあろうに柳かな」などの句は、精神安定剤の役目を果たしてくれる。これも受容性の変形であろう。

 宮沢賢治の「雨ニモマケズ」には「慾(よく)ハナク/決シテ瞋(いか)ラズ/イツモシヅカニワラッテヰル」とある。これを怒らない人だから静かに笑っていられるのだろう、と解釈しては当たり前のキャラクター論でしかない。それより脳には笑いに伴う表情筋に反応して楽しい気分にする働きがあることに着目したい。すなわち作り笑いでも静かに笑っていれば怒りも収まり、本当にいつも静かに笑っていられるのだと理解して、努めて笑顔を心掛けてほしいのである。

 最後にもう一つ、即効性のある方法を挙げておこう。呼吸法の一つ、長息である。頭から消えない不快の念や腹立たしい思いなどは、息をはーっと長く長く吐いて、下っ腹に吐き切るのと一緒にヘソ下の丹田あたりまで下ろしていく。上、つまり頭に持ち上げては、怒気が脳内を駆け巡るだけだから、マイナス感情は腹の周囲でぐるぐる回しておくにかぎるのだ。とにかく怒りは下に、である。(夕刊編集長)
***

考えると、「腹の虫」「こらえる」なんて言葉も関係してくる。

それにやっぱり、「笑い」が大事だってこと。

笑顔、微笑みを内外に。

イカリをおろして。

2011.01.22

僕が生まれた時のこと

ソングレターアーティストがいる。

たった一人に想いを届けるために作るという、安達充さん。

ネット上では、「僕が生まれた時のこと」が話題に。

【泣ける歌】「僕が生まれた時のこと」安達充 with multilingual caption
http://www.youtube.com/watch?v=bK1nHsZlul0

【歌詞】僕が生まれた時のこと 安達充
http://www.voiceblog.jp/adachimitsuru/771292.html

ソングレターアーティスト 安達充オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/adachimitsuru

ありがとうって、いい。

下記のニュースをたまたま目にして。

僕が生まれた時のこと、想像しあいたい。

***
◇中絶繰り返す女性増加 15%超が一度は経験
(2011/1/20スポニチアネックス)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/01/20/kiji/K20110120000087640.html
 日本人女性の15・5%が人工妊娠中絶を1回は経験し、2回以上繰り返す「反復中絶」の経験者が、このうちの35・6%にも上っていることが厚生労働省研究班の調査で分かった。反復中絶率は2年前の調査に比べて10ポイント余りの上昇。

 分担研究者の北村邦夫・日本家族計画協会家族計画研究センター所長は「100%確実な避妊法はないので、性交渉があれば思わぬ妊娠で中絶を余儀なくされることもあるが、繰り返すことは問題だ。高率となった原因は、はっきりつかめていない。いろいろな角度から分析する必要がある」と話している。

 2年ごとに行っている「男女の生活と意識に関する調査」の5回目。昨年9月、全国の16~49歳の男女計3千人を対象に調査票を手渡す方式で実施、1540人(女性869人、男性671人)から有効回答を得た。

 中絶したことがある女性は135人(15・5%)。このうち48人(35・6%)は2回以上の中絶経験があり、5回以上も3人いた。2008年の前回調査に比べ、中絶経験率(前回14・9%)、反復中絶率(同25・4%)ともに高くなった。

 中絶の理由で最も多かったのは「相手と結婚していないので産めない」で27・4%。次いで「経済的な余裕がない」13・3%、「相手との将来を描けない」11・9%、「仕事・学業を中断したくない」7・4%―など。

 中絶を繰り返す女性の特徴をほかの設問とのクロス集計から探ると、「初めての性交渉の時に避妊しなかった」という人の割合が、中絶経験がない人や1回だけという人に比べて高い一方、避妊方法を「教師や学校の授業から知った」という人の割合は低く、正しい性教育を受けられなかった可能性が示唆された。
***

「ちいさな手で」 子どもたちの叫びに 

森永チョコレートが、「チョコっといいこと」、

1チョコ for 1スマイル
http://www.morinaga.co.jp/1choco-1smile/index.html

にとりくんでいる。

1つのチョコレートで1円の教育支援をカカオの国の子どもたちにと。

でも、1つ100円のチョコでも1円、1つ300円のチョコでも1円、あまりに低いと思う。

上記キャンペーンが支援するようになったNGOのACE(エース)の活動が先日テレビで放送された。

その団体のwebサイトで、ガーナの子どもが来日していたことを知った。

9歳からカカオ畑で働いてきた彼。

移動中に書いたという詩は、あまりにつらくせつなく、痛ましい。

2011/1/17子どもたちの叫び(ACEサイト内)
http://acejapan.org/choco/smile/item_86.html

2011/1/17ガーナから来日した子どもが訴えたカカオ農園での児童労働(ACEサイト内)
http://acejapan.org/choco/smile/item_85.html

世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)
http://acejapan.org/

この団体が販売している
「てんとう虫チョコ」
http://acejapan.org/choco/buy/
は1セット500円。

その価格の3割が児童労働をさせないようにする活動、特に教育支援にまわるという。

もちろん、ちいさな支援はこれ以外にもさまざまなものがあると思う。

世間では善意の連鎖が話題になっている。

でも、私たちが何気なく目や手、口にしているもの、そしてニュースになっているものの背景に何があるのか。

考えすぎることはしなくても、

正しい知識と情報を得て、広げて、ムリのない範囲でやわらかな想像力を形にしたい。

せっかくの善意や思いやりが十分に生かされないのではもったいない。

私は小学生の頃までは、

「ガーナミルクチョコレート」などの製品の名称の影響を受けて、

ガーナという国は、チョコレートがたくさんとれるお菓子の国なのだと思っていた。

実際は、まったく違った。「世界地図」の現実を知って驚かされた。

やっとその現実を変えようという動きが、個人や企業で出てきた。

十分かどうかはさまざまなとらえ方があるとしても、個人が動き、連なって団体をつくり、企業を動かしつつある。

事態は、少しずつしか変わらないのかもしれない。

でも、少しずつなら変えられるのかもしれない。

あきらめからは何も生まれない。

事実を伝え、真実に迫るのがメディアの役割。

私たちおとなの役割ってなんだろう。

いまを生きるなかで、やがてくる未来のために。

2月9日午後11時からは、ガーナのカカオと児童労働を取り上げた番組が放送される。

NHKBS世界のドキュメンタリー「甘いチョコレート 苦い現実」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101217.html

というイギリスBBC制作のドキュメンタリーの再放送。

2011.01.21

規制仕分け、3月に保育所運営の株式会社の参入もか

いらない規制もあるだろう。

でも、しっかり規制しないと副作用が出るものもあるはず。

私は、やっぱり保育部門は非営利で、ビジネスにしてはいけないと考える。

そんななか、行政刷新会議が今春、桜の咲く前に公開の「仕分け」で保育所の株式会社の参入を判断するという。結論をその場で出す方式ではないというが、規制にかかわる対処方針に反映されるとも。

そもそも、「安易な規制緩和等によって質よりも量を追い求め、結果的に子どもに不利益を与えるようなことがあってはならない」(民主党 保育サービスについての考え方 2009/7/1)としていたのは、総選挙直前の民主党なのだが。

***
◇行政刷新会議:「規制仕分け」実施へ 緩和方針、3月決定
(2011/1/18毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110118ddm005010149000c.html
 政府の行政刷新会議(議長・菅直人首相)は3月上旬に、公開の場で議論する「事業仕分け」の手法を使って、国の規制や制度を見直す「規制仕分け」を実施する。規制緩和に関し、所管省庁が見直しに消極的なケースが多いため、「仕分け」の手法で、規制の必要性や説得力を問う構え。政府は3月末をめどに規制見直しに関する対処方針を閣議決定する方針で、仕分け結果も反映させる。【青木純】

 規制見直しを巡っては、刷新会議の規制・制度改革分科会が計約170項目の規制・制度見直し作業を進めている。1月中にまとめる報告書では、保育所の運営への株式会社参入や、医薬品のインターネット販売の拡大、自然エネルギーの利用促進--などが盛り込まれる見通しだ。

 刷新会議側と所管省庁の政務三役は報告書をもとに、2月から3月にかけ見直しの可否や範囲を個別に交渉する。「規制仕分け」は個別交渉と同時並行で行い、農協からの金融・保険事業の分離など、所管省庁の反発が予想される項目が対象となりそうだ。農協は農業関連事業の赤字を金融・保険事業の利益で補う傾向があり、農水省は「分離は経営効率が低下し、農家の負担が増える」と反論している。

 ただし、個々の規制には歴史的経緯もあり、事業仕分けのように、議論の後すぐに「廃止」などの結論を示す手法は取らない。蓮舫行政刷新担当相は14日夜の再任会見で「規制が設定された時代背景、意味合い、今の時代に合うかなど、いろいろな議論がある。国民に見える形で議論することに意味がある」と述べた。

 蓮舫氏が仕分け実施を目指す3月上旬は、11年度予算案と関連法案の衆院通過や参院での審議入りを巡り、国会での与野党対立が激しさを増す時期と重なる。このため、国会の影響を受けないように、週末の3月5、6日の実施で調整している。

2011.01.20

想い出をやさしく奏でる31字 学生短歌 今なつかしく

先生がニコっとして言う「がんばるな」私の中で「がんばれ」になる

学生短歌コンテスト・東洋大学「現代学生百人一首」の入賞作品のひとつ。

先生の笑顔と生徒のやる気、信頼関係の強さが見えてくるよう。

朝日新聞「天声人語」1月19日付
http://www.asahi.com/paper/column20110119.html
でも紹介されていたもので、6万作以上のなかからの入選作。

地域や年齢をこえて学生が31文字をつむぎあわせる。

若い感性ってすばらしい。昔私もたどった思い出がよみがえるものもある。

入選作から、私にとって大切だと感じたものを、もう2つ選ぶとしたら、

時が経ち皆忘れても碑は語る核の断絶尊い願い

そして、12年前の今ごろ、就職が内定して、母にかけた電話を思い出した。

泣きはしなかったけれど。

泣きながら内定決まり一番に電話したのは大切な祖母

知人でない他人の作品なのに、共感や感動もする短歌。

31文字のメッセージが深くしみる。

私もひとつ。

想い出を 言葉にすればなつかしく 時間をこえて響く心に

第24回東洋大学「現代学生百人一首」
入選作品100首および小学生の部10首発表(2011/1/15)
http://www.toyo.ac.jp/issyu/nyusen24_2011_j.html

「解雇無効」提訴のなか、2月11日「沈まぬ太陽」が金曜ロードショーに

JALの整理解雇の無効を求めて、146人のパイロット、客室乗務員らが提訴に踏み切った。

そんななかで、2月11日に映画「沈まぬ太陽」がノーカットで、4時間近くにわたって放送されるという。

日本テレビも賃金の見直しなどをめぐって、この夏にストに踏み切った。

JALがモデルとされる映画、お茶の間にはどううつるだろうか。

また、働く私たちはどう受け止めるだろうか。

***
◇一夜で「沈まぬ太陽」地上波202分ノーカット!!
(スポーツ報知2011/1/17)
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110117-OHT1T00010.htm
 2009年度の報知映画賞や日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞した俳優・渡辺謙(51)の主演映画「沈まぬ太陽」(山崎豊子原作、若松節朗監督)が、日本テレビ系で地上波初放送されることが16日、分かった。2月11日午後7時からで、3時間22分の長編作品をCMを挟み、約4時間にわたってゴールデンタイムでノーカット上映。1985年にスタートした金曜ロードショー史上、邦画では最長となる。

 映画界の話題を独占した「沈まぬ太陽」が地上波に登場する。「金曜特別ロードショー」として2月11日午後7時から同10時54分まで234分にわたって放送。CMを挟むものの、3時間22分の本編はノーカットだ。

 同作は山崎豊子原作の大作。再建問題で揺れるJALがモデルで、労働組合、御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故などを扱うことから映像化不可能、とも言われていた。09年10月に公開。骨太の社会派作品として人気を集め、上映時には10分間の休憩を挟んでいた。

 理不尽な海外の辺地勤務を強いられながらも、空の安全と会社のために人生をささげた企業人・恩地元を熱演、報知映画賞、日本アカデミー賞の主演男優賞に輝いた渡辺も放送決定に感慨深げ。テーマ上、地上波放送は難しいと思っていたそうで「山崎豊子先生の『矜持(きょうじ)』を映画人が受け止め、そしてそれをまたテレビ界がしっかり受け止めて、この作品をそのまま届けようとしてくださいました。テレビ制作陣の『矜持』を感じています」とコメント。「とにかく見ていただきたい。この映画に込められた魂を受け取っていただけると信じています」と視聴者に呼びかけた。

 これまで金曜ロードショー枠で放送された邦画の中で、ここまで長いものはない。CMを含めた放送分数では90年4月の「敦煌」が183分、09年8月の「20世紀少年 第一章 終わりの始まり」が174分。洋画では88年1月の「風と共に去りぬ」の286分という例がある。通常枠の放送分数は114分となっている。

 同局の前田伸一郎・編成局制作・購入担当副部長は、異例のノーカット放送について「視聴者の皆さまへ製作者の思いをお伝えすべき、との使命感です」と説明した。

 ◆上映時間が長かった日本映画 1961年の「人間の條件」(仲代達矢主演)は総上映時間9時間31分。全6部構成だが「商業映画の最長作品」としてギネスブックに掲載された。09年10月公開の「ヘヴンズストーリー」は4時間38分、「愛のむき出し」(09年)が3時間57分で続く。黒澤明監督の代表作「七人の侍」(54年)は3時間37分、内田吐夢監督の「飢餓海峡」(65年)は3時間3分だった。

 ◆沈まぬ太陽 原作は山崎豊子氏が1995年から発表した3編の長編小説。日本のフラッグ・キャリアたる「国民航空」を舞台に、同社の労組委員長を務めた恩地元と、彼を取り巻く人々の人間模様を描き、かつ、航空会社としての社会倫理を問い掛ける作品となっている。日本航空ジャンボ機墜落事故など、実際の出来事がモデルとなった場面が多いが、フィクションとされている。映画は製作費に28億円をかけ、09年2月から撮影が始まり、イラン、アフリカロケなども敢行。同年10月24日から公開された。出演は渡辺のほか、三浦友和、鈴木京香、松雪泰子、石坂浩二ら。

2011.01.19

緊張しないようにするには

いつも楽しみにしているコラム。

緊張しないようにするにはどうしたらいいかが今回の主題。

まったく同感。

定番の形と、妄想。

私にとっての定番は「できる!できる!」と唱えつつ、頬をたたくこと。

妄想は、自然と。

妄想しすぎて、時間ギリギリになって気づくこともあるのが困ったものだけれど。

週1の連載コラム、読んで安心する。

***

◇香山リカのココロの万華鏡:試験本番の緊張 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20110118ddlk13070247000c.html
 入試シーズンが始まった。

 病院と大学というふたつの職場を持つ私は、大学で入試監督をするときは「ハイ、早く参考書をしまってください!」と緊張感を高めるようなことを言い、病院では受験を控えた若い患者さんに「まあ、のんびりやればいいんじゃないの」などと言う。我ながら矛盾していると思うが、「仕方ない」と割りきっている。

 診察室ではときどき、「どうすれば緊張しないで試験を受けられますか」ときかれることがある。一瞬でリラックスできる特効薬があるわけではないが、一般的にはふたつの方法が考えられる。

 ひとつめは、あまりに古典的だが「てのひらに“人”と指で書いてのみ込む」といった“おまじない”。動作を伴わなくても、「絶対だいじょうぶ、だいじょうぶ」と自分に言い聞かせる、などのことばでもよい。

 このおまじないの内容は毎回あまり変えないこと、そして本番前に模試などで何度か練習しておくことが大切だ。決まった動作、ことばがきっかけで、すぐにリラックスモードのスイッチが入る、という条件反射を作っておくのだ。ちなみに私の場合は、「これが終わったら帰って寝られる」。このことばを唱えると、ベッドでくつろいでいる気分が一瞬で戻ってきて、緊張がゆるむ。ただ、ほっとしすぎてやる気までなくなるのが、ちょっと問題だ。

 それから、もうひとつの方法は、「現実から目をそむける」という方法。

 「いよいよ試験だ」と実感したとたん、頭が真っ白に、といった経験は誰にでもあるはず。だから、いま自分がどういう状況にいるか、あまり考えないようにして日常モードで試験に臨むのだ。そのためには、直前までいつもの音楽を聴くとかマンガ本を開く、といった“演出”も必要かもしれない。

 私の場合は、緊張する場面では、周囲の人たちを観察してあれこれ想像することにしている。「あの人、白髪を染めているのかな」「子どもが3人くらいいるのかな、それともシングルか」「おしゃれなセーターだけど通販かな」など、なるべくクダラナイ想像のほうが、緊張を解きほぐすのには効果的だ。

 これから受験する人たちも、試験会場で監督を観察しながら「この先生、何歳くらいかな」などと想像してみてはどうだろう。でも、もし私が入試監督をしていたら、そのときは「なんだか若づくりだけど、けっこうトシかも」などとは想像しないでほしい。何はともあれ、受験生の健闘を祈りたい。

2011.01.18

児童養護施設の職員は増やす方向

職員数の基礎となる基準の見直しへすすむといううれしいニュース。

子ども何人に対して、職員何人という基準。

児童養護施設は、基本的に正規雇用となっている。

保育所の基準は改善させないのか。非正規多数でいいのか。

総合的な視野をもって、考えあいたい。

***
◇児童養護職員を増員 厚労省 30年ぶり見直しへ
2011年1月18日 東京新聞朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011011802000044.html

 厚生労働省は十七日、漫画「タイガーマスク」の主人公などを名乗る寄付が相次ぐ児童養護施設について、施設で働く児童指導員や保育士などの人数に関する基準を見直し、職員数を増やす方針を固めた。職員の配置基準の見直しは約三十年ぶり。二〇一三年度から導入予定の子育て施策「子ども・子育て新システム」に盛り込む。

 児童養護施設では、二十年ほど前から肉親から虐待を受けた子どもの入所者が急増。心に傷を負った子どもへのメンタルケアなど、よりきめ細かい対応が求められるようになったため、児童福祉の現場からは職員の増員を求める声が上がっていた。

 厚労省の「児童福祉施設最低基準」は、入所者の年齢に応じて職員一人が面倒をみる子どもの数を規定。同省は、子どもを取り巻く環境変化に対応し、一九七九年に定められた現行の最低基準について、職員一人当たりの子どもの基準数を減らし、職員を増やすことにした。必要な財源は、新たな子育てシステムの中で賄う。

 現行の基準では職員一人につき、三歳未満は原則二人まで、三歳以上就学前で四人、小学生以上だと六人となっている。

 メンタルケアを必要とする子どもが十人いる場合に、設置を奨励している「心理療法担当職員(心理士)」についても、基準を定め、配置の義務化を検討する。特別養護老人ホームと比べ、三分の一以下となっている部屋の面積基準も見直す。児童養護施設では子ども一人当たり三・三平方メートル以上と定めているが、約五平方メートル以上に引き上げる方向だ。

互いを許し合う

この年末年始も、親子間殺人が起きた。

中間層がなくなりつつあり、まあまあは難しく、この社会はスベリやすくなった。

複雑家庭に生まれ育った私も、最近ようやく親と向き合えるようになった。

向き合うとは言え、正面から反論することはしない。

親子それぞれ長く生きてきたわけで、その人や生き方を否定することからは何も生まれない。

別れてちがう人へ、といかないからだ。

生き方を、ただ肉親がひとこと言ったからと大きく変えるということは難しく。

まして、過去のことは変わらない。

こんなとらえ方はできないだろうかという提案を含めた話はするようにしているけれど。

それよりも、もっと昔を楽しく顧みる会話があるはずで。

香山リカは鋭くやさしくあたたかい。

カエルの子はカエル。カエルの親もカエルなのだ。

まったく期待されないのも困るが、どうにもならないことを責めても何も生まれない。

***
香山リカのココロの万華鏡:互いを許し合う /東京
(2011/1/11毎日新聞都内版)

 年末年始などの長い休みになると、必ずといってよいほど「成人した子どもが親を殺害」という事件が起きる。記事を見ると、子どもは無職の場合も「会社員」などと記されている場合もある。「今年こそは仕事について」と言われたのか、帰省中で「飲みすぎじゃないのか」と言われたのか。いずれにしても、親が「よかれと思って」と与えた激励、注意が裏目に出て、大事につながるケースが多いのではないか。

 「まあ、正月くらい言いたいことを言わせておくか」と子ども側が余裕の態度で、親の文句や苦言を聞き流せれば、こんな悲劇は起きない。しかし、いまの子どもは、たとえ20代、30代でもある意味でピュアで、なかなか毎年の親の繰り言を「はいはい」と適当に聞けないようだ。「そんなことを言われたって、オレだって精いっぱいがんばってるんだ」と正面から言い返して衝突、という話は、診察室でもよく耳にする。それどころか、中学、高校の昔にさかのぼって、「あのとき行きたい学校への進学を許してくれたら、私ももっと活躍できたのに」と親を責める“30代の子ども”もいるようだ。

 親のほうも、いつまでもわが子に期待しすぎていると、つい帰省のときに「もっと立派になってくれるかと思っていたのに」などとグチをこぼしたくなる。「あんなに投資したのに」と教育費の話をむし返して、せっかくの正月が険悪に、という話もしばしば。

 これが他人なら遠慮もあるので、冷たい空気が流れても、それ以上、責め合うことはなく終わる。ところが、家族となると感情の歯止めがきかなくなり、怒声をあげたり泣きわめいたりしながら、互いを責め合ってしまうことも多い。

 もちろん、親が子に、子が親に「こうなって」「もっとこうして」と期待するのは、悪いことではない。とはいえ、もしその期待通りのことが起きたとしても、やはり不満は残るもの。家族どうしの要求には「もうこれで十分」という到達点はなく、「もっともっと」と際限なくなるのが常なのだ。

 「そこに存在してくれているだけで感謝しなさい」などと、宗教的なことは言いたくない。ただ、「どうしてこうできなかったの!」「なんでやってくれなかったの!」と、すぎたことを取り上げて、互いを責めてもなんの結果も得られない。「まあ、私の家族なんだからこんなものか」とちょっとハードルを下げながら、思いやりをもって互いに許し合う。せちがらい世の中、それこそが家族というものなのではないだろうか。
***


2011.01.17

児童福祉施設の3分の2で「労基法上問題」

2つ連続のかなり力をいれた、長い文の記事。

先の「ありがとう」の記事、スポニチではなく、どうしても読んでもらいたかった毎日新聞の投書は、シンプルで、ストレートに、その後に読み返しても心を揺さぶってくる。

言葉に、またその言葉の背景に寄り添える人間でありたい。

さて、長さもあってがんばったあとは、短く問題をしぼったものを。

保育所や児童養護施設など、児童福祉施設のうち、3分の2で労働基準法上の問題があるということがわかったという。

和歌山県の労働局が実施した「自主点検」。

アンケートによる自主点検であることを踏まえると、実際はもっと劣悪なのではないかと推察される。

もっと踏み込んだ内容と体制で、和歌山だけにとどまらない全国的な調査を国と自治体に求めたい。

***
児童福祉施設 「労基法上問題」67% 労働条件の厳しさ浮き彫り 和歌山
MSN産経ニュース2011.1.13

 県内で児童福祉事業を行う約3分の2の事業場・施設で、就業規則の未整備や休憩がとれないなど労働基準法上で何らかの問題があることが12日、わかった。「伊達直人」などを名乗る人物から児童養護施設などへの匿名の寄付が全国で相次ぐ一方、施設で働く大人を守るには関係者・機関の意識改善が求められる。

 調査は和歌山労働局が実施。県内で児童福祉事業を運営する保育所や保育園、養護施設など282事業場にアンケートを送り、自主点検の形で実施。80・9%にあたる228事業場から回答があった。

 有効回答のうち、労働基準法や労働安全衛生法などによる労働条件の整備に問題があった事業所は67・1%にのぼった。具体的には就業規則(パートを含む)を整備していない▽休憩時間を取得させていない、自由に利用できない▽年次有給休暇を取得させていない▽法令・就業規則などが十分周知されていない▽安全衛生管理が十分確立されていない-など。

 地域・管轄署別では和歌山(事業所数80)で問題があった事業所は53・8%。御坊(同45)は88・9%、橋本(同34)55・9%、田辺(同42)69%、新宮(同27)81・5%だった。

 項目別でみると、子供を抱き上げる際の腰痛対策や送迎などの交通事故対策として講習会を開催するなどの対策を施していない事業所は46・9%とほぼ半数にのぼった。また産業医や衛生管理者の選任など衛生管理体制で41・3%、安全衛生教育で40・8%だった。

 書面による労働条件の通知(8・8%)、パート就業規則作成・届け出(13・5%)も多く、同労働局は県と事業者団体に対し、自主的な労働条件の改善に取り組むよう協力要請するとともに、事業場に対し監督指導などを徹底する。
***

児童福祉事業への労働条件の自主点検結果について
~約67%の事業場で何らかの問題がみられる~
(和歌山県労働局 2011/1/12PDFファイル)
http://www.wakayama.plb.go.jp/hodo/hodo136.pdf

2011.01.16

昨夏の児童虐待死と「タイガーマスク」現象から、希望を見出すために

昨夏の痛ましい児童の虐待死、そして今回の「タイガーマスク」現象。

この2つをあわせて考えることができないだろうか。

憲法は権利を掲げ、国をしばっている。

私たちはその権利のもとに生きていく。

その権利を具体的に裏づけるのは法律。

憲法、権利、法律の関係性をこのようにとらえたときに、

子どもたちの権利と私たちの果たすべき役割をどうとらえるべきか。

以下のコラムをぜひ読んでほしい。

***
記者の目:住民票移さぬ「消えた」子どもたち=平野光芳
(2011/1/14毎日新聞「記者の目」)
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20110114k0000m070129000c.html
 住民登録地に住んでいないので行政が安否を確認できない。基本的な行政サービスも受けずに親と各地を転々とする。そんな「消えた子」の実態を昨年夏から追ってきた。毎日新聞が全国主要74自治体を対象に行ったアンケートでは、出生届が出ているのに乳幼児健診を受けず、行政が安否や所在を確認できない乳幼児(0~3歳)は延べ355人。「見えない」イコール「問題がない」と行政に軽視されがちな実態も浮かび上がった。虐待や貧困、ドメスティックバイオレンス(DV)などの深刻なケースも多いだけに、住民登録地から「消えた」といって、問題まで「消す」ことは許されない。

 「消えた子」について本格的に取材するきっかけは、昨年7月末に大阪市西区のワンルームマンションで発覚した2幼児放置死事件だった。風俗店従業員のシングルマザー、下村早苗容疑者(23)は、6月上旬から長女羽木(はぎ)桜子ちゃん(3)と長男楓(かえで)ちゃん(1歳9カ月)を自宅に放置したまま2カ月近く帰らず、衰弱死させたとして殺人容疑で大阪府警に逮捕された。下村容疑者は調べに「育児が嫌になった」などと供述した。放置している間も知人らと遊んでいたという。

 親子が住んでいたのは、風俗店が従業員用に借り上げたマンションで、下村容疑者はここに住民票を移していなかった。昨年3~5月には住民から児童相談所に「子どもがほとんど毎日、『ママー、ママー』と泣き叫んでいる」と3回通報があった。だが、児相が区役所に照会しても住民登録はなく、数回家庭訪問したが、不在のため居住の事実すら確認できなかった。「いないだろう」と判断され、救いの手は届かなかった。

 ◇虐待事件報道で居場所を知る 
 三重県四日市市出身の下村容疑者は09年5月に離婚し、6月に同県桑名市役所に転入届を出している。その際、職員の案内で、児童手当と、一人親家庭に支給される児童扶養手当の窓口を訪れた。申請に必要な所得証明書類がなかったため、後日、再申請するようアドバイスされたが、下村容疑者が再び窓口を訪れることはなかった。

 市は9月に申請を促す通知を郵送したが、宛先不在で返送され、訪問した民生委員も居住を確認できなかった。昨春には、楓ちゃんの1歳6カ月健診の通知を郵送したが、これも返ってきた。携帯電話も通じず、市の担当者が下村容疑者の居場所を知ったのは、「逮捕」を報じるニュースでだった。

 下村容疑者は09年8月には名古屋市におり、昨年1月には大阪に転居した。桑名市子ども家庭課の高木守課長は「現在の仕組みでは、居場所が分からなくなった親子を行政が捜し出すのは難しい。どうしたらいいか手探り状態だ」と話す。

 「消えた子」や悲惨な虐待事件を報道すると、読者から親を批判する意見が多く寄せられる。「あまりの無責任さに憤りを感じた」「行政の責任だけではなく、親の人間性の問題が大きいと思う」といった声だ。こうした非難は当然だが、親の「モラル」や「母性」を叫ぶだけでは問題は解決しないというのが取材での実感だ。

 「解決したと心から納得できるケースは一つもない。経済面や仕事、家庭など環境を何とか変えて少しずつ改善させているのが現状だ」。近畿のある市役所で、虐待してしまう親を支援している女性職員の言葉が忘れられない。

 ◇官民が持つ情報交換の仕組みを
 長年にわたって染みついた親の考え方や行動を変えるのは非常に難しい。もちろん変える試みも大切だが、その間に子どもはどんどん成長する。「悪い親を持った」と見捨てるわけにはいかない。であれば、子どもを支える社会のシステムが必要だ。

 例えば、発育状況を確認する上で重要な乳幼児健診で、受診しなかった子のフォロー態勢には、何度も家庭訪問を試みる自治体がある一方で、電話や郵便だけの自治体もあり、その差は大きい。自治体が果たす最低限の役割を国が指針として示すべきだ。

 子どもを捜す仕組みの全国的な体系化も求められる。各地の児童相談所は、虐待に絡む行方不明の子どもの情報を「CA(Child Abuse=児童虐待)情報」として相互に交換しているが、ファクスのやりとりだけという。住民基本台帳とも照合しながら捜し出すコンピューターシステムの構築が必要だ。警察はもとより、携帯電話や電気、ガス会社などとも連携できないか、研究してほしい。

 「国及び地方公共団体は、保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」。児童福祉法はこううたう。この精神を今一度、確認したい。(大阪社会部)

***

そして、「タイガーマスク」現象にみられる善意の連鎖。

下記に紹介する東京新聞の記事のとらえ方がスッキリ。

***
【私説・論説室から】広がる善意 読者からも
(東京新聞2011/1/13)

 全国各地の児童養護施設などに、かつての人気漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」などを名乗る人物たちから、ランドセルなどが届けられています。現金や図書券、文具や玩具のほか、野菜などの食料が届けられるケースもあり、善意の連鎖が起きているようです(十二日付社会面)。

 恵まれない子どもたちに何かできないか、少しでも人の役に立ちたい…。寄付を思い立った動機は人それぞれでしょうが、善意の輪が広がってゆくこと自体は歓迎すべきことだと思います。世の中まんざら捨てたもんじゃない、という気がしてきます。

 ただし、市井の人々の善意は善意として、政治や行政は手をつくしているのか、という疑問が頭をもたげます。こちらが本題で、今回の善意の連鎖はそのことを浮き彫りにしたのでは、と思えてなりません。

 善意といえば、一日から社会面で連載した企画「子ども貧国」にも読者から温かい支援の申し出がありました。特に六日付の連載五回目「夢への借金」。生活苦の中、国立大の医学部を目指す岐阜県の高校三年生美香さん(18)に対して、読者から「(もし受験地が東京であるなら)わが家に宿泊してください、と伝えてほしい。部屋を用意しますので」(都内女性)、「涙が出た。受験に必要なお金を少しでも援助したい」(埼玉県女性)などの声が届いています。 (T)
***

「政治や行政は手をつくしているのか」という疑問に共感を、1月1日から9日続いた連載「子ども貧国」にかかわる「善意」の広がりに感動を覚えた。その善意は、社をあげた記者たちの心を寄せた取材と実態を浮き彫りにしたペンの力、そして「貧国」を変えたいと取材に応じた当事者・仲介者の勇気と決断によって生まれたもの。

この国、棄てたもんじゃない。確かな希望が見えてこないか。

児童虐待死も「タイガーマスク」現象も、「国及び地方公共団体は、保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」という児童福祉法を掲げて、とらえあいたい。

その国、自治体の無策や失態が続いても、「政治はあてにならない」とあきらめてはいけない。

あきらめは、厳しい状況の子どもたちの希望を否定することにつながる。

そしてその責任のカケラを持つ私たち大人一人ひとりにできる「普段の努力」と、つながりとしての「不断の努力」を重ねあわせ、事態を改善させていく道を探り、前へとすすみたい。 

私たちは、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を持ち、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」(憲法第25条)というなかで生きている。

そして、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」(憲法第12条)とあるのだから。

2011.01.15

春にむかって「ありがとう」で行進を

寒さが厳しくなる中でも、春を待つ私たち。

今年の高校野球、春のセンバツの入場行進曲が、いきものがかりの「ありがとう」に内定したそうです。

うれしいニュース。

そして、正式決定されるという運営委員会は1月17日。

そう、阪神淡路大震災の日。

感謝の「ありがとう」をあらためてみつめたいですね。

「ありがとう」について、スポニチはエピソードを踏まえてやさしく展開していて。

もうひとつの「ありがとう」の記事にも、ぜひふれてもらいたくて。

***
◇センバツ入場行進曲にいきものがかりの「ありがとう」
(2011/1/15スポーツニッポン)
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/01/15/kiji/K20110115000050300.html
 第83回選抜高校野球大会(3月23日から12日間、甲子園)の開会式入場行進曲が、いきものがかりの「ありがとう」に内定した。17日の運営委員会で正式に決まる。同曲は昨年ヒットしたNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌として幅広い世代の支持を獲得。老若男女を癒やすさわやかなメロディーが、球児たちの戦いを彩る。出場校は28日に決定する。 【歴代入場行進曲 】

 「ありがとう」は昨年の「NHK紅白歌合戦」でも歌われ、いわばバンドを国民的な知名度に押し上げた曲。国民的注目を集めるセンバツにはうってつけだ。

 同曲を収録したベスト盤「いきものばかり」は昨年、3枚しか出なかったミリオンセラーのひとつになった。シングル盤も、ドラマとの相乗効果で20万枚超えを果たしており、行進曲の条件の1つである販売実績も申し分ない。

 また、ボーカルの吉岡聖恵(26)をはじめとした清純で素朴なバンドのイメージも、白球に青春をかけるさわやかな戦いにイメージが重なったようだ。

 路上ライブからコツコツと支持を拡大し、昨年9月に初めて東京・日本武道館でライブを果たしたグループの道のりは、出場した各校が選抜を受けるまでにたどった、それぞれの厳しい道のりを象徴するようだ。

 また♪ありがとうって伝えたくて――と歌い上げるサビも大会にぴったり。ここ数年の甲子園大会の宣誓では「プレーできる喜び」や「感謝の気持ち」という言葉が多用されている。09年夏に宣誓した伊万里農林の吉永圭太主将は「(この年)バスの横転事故で亡くなった大分・柳ケ浦高の野球部員への思いもこめた」。さらに第2次世界大戦で命と青春を奪われた昔の球児に思いをはせたものもあった。

 「ありがとう」の優しいメロディーは闘志をかき立てる性質ではないものの、プレーできることへの感謝を思い起こさせるにはこれ以上ない曲。一投一打をおろそかにしない、白熱のプレーの呼び水になりそうだ。
***

そして、最近読んで感動を覚えたのはこの投稿。

***
ありがとう 千葉県匝瑳市・江波戸信恵(主婦・35歳)
(2011/1/9毎日新聞東京朝刊「女の気持ち」)
http://mainichi.jp/life/kimochi/archive/news/2011/20110109ddm013070021000c.html
 ◇千葉県匝瑳(そうさ)市
 息子は、小学校入学前から病院の発達外来の言語教室に通っています。保育園の年長組の時、友達に「何言っているのか分からないよ」と言われ、すごくショックを受けて帰って来たからです。

 母親の私でも聞き取れないことがありました。「もう一度言ってみて」と聞き返したこともあり、入学までに治してあげたいという気持ちばかりで、今思えば息子の自信をなくさせてしまったと後悔しています。

 病院の先生にお会いしているうちに、私のできることは、息子の成長を見守ることだと分かりました。

 入学してからは、クラスになじめるか、また年長組の時のようなことにならないか、毎日心配でした。

 しかし、言語教室の先生がクラスの子どもたちに、教室のことを話してくれたおかげで、担任の先生や友達から、「行ってらっしゃい」と声を掛けてもらい、安心して教室に通っています。

 たくさんの友達もできました。学校から帰って来ると、楽しそうに連絡帳を広げ、先生に褒められたことを話してくれます。

 この数カ月で、息子との会話も楽しくなりました。最近、息子が何気ない時に、「ありがとう」と言ってくれます。物をやり取りした時は当たり前の会話ですが、私は息子の「ありがとう」に癒やされています。

 息子を理解して支えてくれている先生や友達に感謝の気持ちでいっぱいです。心からありがとう。

***

周囲にある「ありがとう」の、感謝のエピソードを共有したいですね。

「ポリアンナ物語」の「よかった探し」かどうかはさておき、まわりの「よかったこと」、小さな感謝にふれるだけでなく、ふれあいたい。

「今日、こんなことがあって・・・」という切り出しのあとは、不満やグチ、悩みが多く。。。

「こんなことがあって・・・」のあと、ちいさなよかったエピソードでもいいですよね。

そのほうがいい。

喜びが小さなものであっても、もったいぶらずに共有しあいたいものです。

寒さも社会の冷たさも、私たちの「春にむけての行進曲」として「ありがとう」であたためて、前にすすんでいきたいですね。

【ブログ内関連記事】
よかったことを肯定できる空気を社会に(2008/3/23)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/03/post_7a3e.html

春のセンバツ開幕!選手宣誓のスタイルに思ったこと(2005/3/24)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2005/03/post_20.html

神戸で咲く5万人の「シンサイミライノハナ」

今日から17日までの3日間、神戸で「シンサイミライノハナ」が咲くという。

その花は、5万人のメッセージ。

***
◇被災地結ぶ紙の花 神戸に5万人メッセージ
(神戸新聞2011/1/13)
http://www.kobe-np.co.jp/backnumber/sinsai16/0003735343.shtml

 阪神・淡路大震災など国内外の災害被災地で書かれたメッセージ入りオブジェ「シンサイミライノハナ」約1万本が15~17日、神戸市中央区の東遊園地など9カ所で飾られる。20代前半の若者たちが、震災被災地のほか兵庫県佐用町やインドネシアなどを訪ね、メッセージを集めた。家族を失った悲しみ、助かったことへの感謝、強く生きる決意などの思いが、震災16年を迎える神戸を包む。

 「シンサイミライノハナプロジェクト」で、NPO法人「Co・to・hana(コトハナ)」(大阪市)が取り組む。スタッフは、神戸芸術工科大出身の代表理事西川亮さん(24)=堺市=ら4人。同大や関西学院大、神戸大の学生もボランティアで参加する。

 ミライノハナは、震災の記憶を伝え、つながりを育もうと企画した。長さ約10センチの黄色い花びら状の紙にメッセージを書いてもらい、5枚で一つの花にする。初めて展示したのは昨年1月17日前後。事前に募ったメッセージで作った花を神戸で展示し、訪れた人にも思いを書いてもらい、花を増やしていった。

 昨年8月には県西・北部豪雨で被害を受けた佐用町、9月と12月はスマトラ沖地震(2004年)被災地のインドネシア・アチェなどを、震災メッセージの花を携えて訪問。展示と花作りは共感を呼び、インドネシアでは「幼い娘に夫の死を打ち明けられた」などと感謝されたという。

 今回は、計5万人分のメッセージを集め、東遊園地のほか、みなとのもり公園(神戸市中央区)などでも咲かせる。期間はHDC神戸(同区)のみ13~18日。会場では、震災メッセージや、昨秋に津波被害を受けたインドネシア・ムンタワイ諸島への支援メッセージを募る。

 西川さんは「被災体験は異なっても、思いは共通する。ミライノハナで被災地を結んでいきたい」と話している。展示会場はコトハナのホームページで紹介している。

(網 麻子)
***

Shinsai mirai no hana PROJECT2010-2011
http://cotohana.jp/sinsai2011/index.html

そして、今夜(深夜で日付は16日)、関連の活動を紹介した番組が再放送される。

ナレーションは、この16日に神戸で今年も「しあわせ運べるように」を歌う、川嶋あい。

***
コトハナ~神戸とインドネシアを結ぶシンサイミライノハナ~
http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=dhyWjpWP&c=1
本放送:1月10日(月)NHK総合 午前8:20~9:10
再放送:1月15日(土)NHK総合 24:50

 「デザイン」の力で社会を変えたい……一人の若きデザイナーの思いが神戸とインドネシア、二つの被災地を結ぶ大きな花を咲かせようとしている。西川亮さん、神戸芸術工科大学出身のフリーデザイナーだ。震災15年の今年1月17日、西川さんは神戸の街を黄色い花のオブジェで埋め尽くした。「シンサイミライノハナ」PROJECT……花びら型のカードに「ワタシにとって震災とは?」のメッセージを書いてもらい、それを5枚組み合わせ花のオブジェをつくる。それを街に咲かすことで、被災者、遺族、震災を知らない若者たち、一人一人の震災への思いをつないでいこうというもので、集まった花びらは3万枚を超えた。そしてプロジェクトは国境を越えて広がろうとしている。地震・津波が続くインドネシアで咲かせるのだ。2009年9月、スマトラ沖地震が起きたパダン、今年(2010年)12月でインド洋大津波から6年目を迎えるアチェである。インドネシアに咲いた「シンサイミライノハナ」は地震で傷ついた街と人の心を癒し、勇気づけることが出来るのか。神戸で生まれた“黄色い小さな花”が被災地に勇気や希望、人と人の大切なきずなを生み出すまでを見つめる感動ドキュメンタリー。
***

「しあわせ運べるように」を響かせたい。

2011.01.14

バレンタインデーを前に 1月16日(日)18:00NHKBS1 カカオ畑から子どもを救え

バレンタインデーが近づいてきて、テレビCMも増え、売り場も広がり、チョコレートの話題がまわりでも。

ここでは何度か義理の愛大作戦にふれたりもしてきた。

イラク医療支援 チョコ募金 限りなき義理の愛大作戦2011
いのちをつなぐチョコレート(JIM-NET)
http://www.jim-net.net/choco/

毎年数万個の売り上げ実績のあるこのプロジェクトは、イラクの医療支援が目的だ。

バレンタインデーを前に、森永チョコレートは、

チョコっといいこと 1チョコ for 1スマイル
http://www.morinaga.co.jp/1choco-1smile/

のキャンペーンをはって、日本の輸入カカオの大半を産出するガーナ、インドネシアの教育支援につなげようとよびかけている。

また、商品1個購入につき、1円の寄付となる「1億人のバレンタイン」キャンペーンに登録している。

1億人のバレンタイン
http://www.loveforchildren.org/

だけれど、「1億人の・・・」の方は、数百円の品物を買っても「1円」だけの支援というのも・・・。

そもそも、チョコレートの原料のカカオが、西アフリカを中心にした児童労働、奴隷労働によってつくられているということをもっと多くの人が知るべきだと思う。

日本の輸入元の7割から8割はガーナ産というが、世界でもっとも産出するコートジボワールは政情不安で、それによって価格高騰が起きつつあり、多くをこの国から輸入しているヨーロッパの一部ではメーカーがチョコレートを小さく売り始めたとも伝えられている。

そんななか、よく活用させていただいている情報源から、ガーナとカカオ、子どもに関する興味深い番組のことが流れてきて。

私にとっては注目の、タイムリーな番組。

***
「地球ドキュメント ミッション ガーナ カカオ畑から子どもを救え」
(放送日/1月16日(日)18:00~18:47 NHK BS1)
再放送予定 1月20日(木)21:00~21:45 NHK BS1)
http://www.nhk.or.jp/mission/
※概要を知りたい方は番組ホームページへ
***

取り上げられるのは、森永のキャンペーンや「1億人の・・・」のなかでも寄付先となっているNGO「ACE」で活動する女性の挑戦です。

世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)
http://acejapan.org/
※児童労働のデータ、レポートなど詳しく掲載されています。

特集記事「チョコレートと児童労働」 -
世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)http://acejapan.org/modules/tinyd8/

【ブログ内関連記事】
児童労働反対世界デー 子どもたちの汗と血と涙の苦味を想像して
(Tamyレポート 2005/6/12)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2005/06/post_10ed.html

学習という課題を手前に引きつけて

先日、ある研究者の講演を聴いた。

そのなかで強調されたのが学習の大切さ。

特に本を買うこと。すぐ読むまでにいたらなくても。

買うこと、選ぶことで自らの問題意識を手放さないことで、自己変革につながっていくと。

そして、ユネスコの学習権宣言も紹介された。

学習とは何かを問い直したい。

ゴミゴミした日常でがんばるしかないけれど、

タイミングがあえば、数日間だけでも、非日常としての「修行」を課して集中的に考えてみたい。

***
学習権宣言(抄訳)

1985年3月29日、第4回ユネスコ国際成人教育会議  

学習権を承認するか否かは、人類にとって、これまでにもまして重要な課題となっている。

学習権とは、   

読み書きの権利であり、   

問い続け、深く考える権利であり、   

想像し、創造する権利であり、   

自分自身の世界を読みとり、歴史をつづる権利であり、   

あらゆる教育の手だてを得る権利であり、   

個人的・集団的力量を発達させる権利である。  

成人教育パリ会議は、この権利の重要性を再確認する。  

学習権は未来のためにとっておかれる文化的ぜいたく品ではない。

それは、生き残るという問題が解決されてから生じる権利ではない。

それは、基礎的な欲求が満たされたあとに行使されるようなものではない。  

学習権は、人間の生存にとって不可欠な手段である。  

もし、世界の人々が、食料の生産やその他の基本的な人間の欲求が満たされることを望むならば、世界の人々は学習権をもたなければならない。  

もし、女性も男性も、より健康な生活を営もうとするなら、彼らは学習権をもたなければならない。  

もし、わたしたちが戦争を避けようとするなら、平和に生きることを学び、お互いに理解し合うことを学ばねばならない。

“学習”こそはキーワードである。  

学習権なくしては、人間的発達はあり得ない。  

学習権なくしては、農業や工業の躍進も地域の健康の増進もなく、そして、さらに学習条件の改善もないであろう。  

この権利なしには、都市や農村で働く人たちの生活水準の向上もないであろう。  

しかし、学習権はたんなる経済発展の手段ではない。

それは基本的権利の一つとしてとらえられなければならない。

学習活動はあらゆる教育活動の中心に位置づけられ、人々を、なりゆきまかせの客体から、自らの歴史をつくる主体にかえていくものである。  

それは基本的人権の一つであり、その正当性は普遍的である。

学習権は、人類の一部のものに限定されてはならない。

すなわち、男性や工業国や有産階級や、学校教育を受けられる幸運な若者たちだけの、排他的特権であってはならない。(中略)  

人類が将来どうなるか、それは誰がきめるのか。これはすべての政府・非政府組織、個人、グルーブが直面している問題である。

これはまた、成人の教育活動に従事している女性と男性が、そしてすべての人間が個人として、集団として、さらに人類全体として、自らの運命を自ら統御することができるようにと努力している女性と男性が、直面している問題でもある。

2011.01.13

「ふるさとからの声」

ふるさとを離れて上京して暮らす人が聴くと、懐かしく思えて・・・。

そんな反響が広がっているという、成底ゆう子「ふるさとからの声」。

1月18日(火)午後8時~8時43分のNHK歌謡コンサートに出演されるそうで。

素敵な歌、そして素敵な歌声です。この放送で人気が高まるはず。

私自身は複雑系の家庭の出身なのであまりピンときませんが。

ユーチューブに、フルの動画もありますが、ここでは、「トイレ・・・」と同じキングレコードの45秒版の公式動画を。

ふるさとからの声/成底ゆう子【45秒ver.】
http://www.youtube.com/watch?v=JBAUrEj1U_M&feature=related

ふるさとからの声 成底ゆう子 歌詞情報 - goo 音楽

成底ゆう子オフィシャルサイト
http://www.dictorland.net/narisoko/

2011.01.12

本当に必要なのはタイガーマスク運動ではない

もう、この運動は広がらなくていいと思う。

報道も連日続き、あたたかさはもう十分に広がった。

本当に必要なのは物品でも商品券でもないと思う。届かない施設はどうなるのか。

贈られて喜ばられるということは確かだろうけれど。

虐待を受けるなどして入所している子どもたちの状況が深刻になっているなか、

日夜がんばる児童養護施設の職員を増やすなど、しっかり支援することができないだろうか。

職員はクタクタに疲れているはず。

人手と予算をあてられないのか。

私が求めたいのは、タイガーマスク運動、

「伊達直人」の広がりではなく、

「菅直人」の決断だ。

一国の総理として「伊達じゃない」ってところを見せるべきだ。

2011.01.11

牛丼一斉値下げの裏で、すき家に強盗多発

すき家、松屋、吉野家で、牛丼が一斉値下げ。

安さの裏には何かがあるはず。

牛丼店について、ここで何度書いてきただろうか。

すき家は、労働組合が求めている団体交渉に応じていない。

さらに、防犯体制の甘さも指摘されている。

最近多発している牛丼店の強盗事件の多くは、すき家が「現場」になっている。

「ワンオペ」と呼ばれる、深夜の1人体制がねらわれているようだ。

お店によっては、1人しか店員がいない時間帯があり、1人で接客・販売、調理、清掃・整理整頓、金銭管理が求められるという。

クルー(アルバイト)の広告には「驚かれるほどすばやく、正確に提供してください」とある。

ほかの2社に比べて、トッピングなども含めてメニューが多い。

すき家のキャッチコピーは「選べるおいしさ」。

値下げで、ふだん行かない客が増えるとその働く厳しさはどうなるのか。

以前、コンビニの防犯体制が問題になって、深夜の1人体制が禁止されたように記憶している。

安さという結果だけを受け止めるのではなく、警察が何度も防犯体制の改善を求めているという異常さを消費者はみつめるべきではないだろうか。

儲かっているなか、防犯強化という警察の繰り返しのオーダーに、なぜすき家は応じないのか。

***
■すき家に強盗多発…警察は10回も改善要請
(2010年12月30日12時28分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101230-OYT1T00311.htm
 牛丼チェーン最大手の「すき家」を狙った強盗事件が多発し、愛知県警が運営会社の外食大手「ゼンショー」(東京都港区)に対し防犯体制の強化を求める異例の業務改善要請を1月以降、10回以上繰り返していることが29日、分かった。

 東海3県の各県警によると、1月からこれまでに発生した牛丼店の強盗事件(未遂を含む)は、愛知14件、岐阜5件、三重1件の計20件。このうち18件がすき家で起こっている。

 事件は、最近でも22日の愛知県津島市、24日の名古屋市名東区とたて続けに発生。24日の名東猪子石店では、未明に入店してきた男がレジ横の仕切り板を持ち上げてカウンター内に侵入、刃物で店員を脅し、現金約60万円を奪って逃走した。

2011.01.10

まるいケーキ、たりないピース

まる。

まるくいく。

まるくなる。

月も月1回は、まんまるになって人々を癒してくれる。

まるい地球に生きて、○(まる)をみて安心する。

人それぞれが完全じゃなく、欠けているからととらえたい。

カケラ(欠片)。

足りないピース(カケラ)があるはずで。

お祝い事に好まれるケーキ。

ホール(whole)とピース(peice)が買える。

丸いホールケーキを嫌う人はいないはず。

ただ、「ホール」が、欠けたところのないまるごと(whole)と穴(hole)だとしたら、

ホールケーキは、欠けてない全体だとしても、穴があるような気がする。

「ピース」がカケラ(piece)と平和(peace)だとしたら、欠けてることはないだろうか。

そんな折、

ラブケーキプロジェクト
http://www.worldvision.jp/involve/lovecake/index.html

をごく最近知った。

ホールケーキを買うと、1ピース分のお金が途上国の子どもたちの食糧支援にまわるというもの。

ケーキをつくり、売るだけでなく、希望を届けるってすばらしい。

2009年は首都圏の7人のパティシエが協力。2010年は全国的にもっと広がり、まだ買える店舗もある。

プロジェクトを知ってから、私の好きな川嶋あいさんも応援メッセージを寄せていることにあとで気づいた。

日本でも生活の厳しさが深刻になってきているとはいえ、相対的にかなり豊かな私たちの物や富は何かを犠牲にして成り立っている。

いまあることは、ラッキーではない。

ラッキーだとしても、それはいつもではなく、いつまでもつづかない。

成人の日。

大人に成る日。

まわりに、社会に、足りないものが増えているとしたら、支えあわないと。

そして、自分に足りないことの多さに気づかされる毎日。

いくつになっても、人によって人が成り立っていることは忘れないようにしたい。

2011.01.09

「ラッキー」のとらえかた

雑誌の新春号は、「幸運」探しの特集ばかり。

当然といえば、当然。

いい年にしたい。

でも、運を引き寄せるのは自分の力だけでなく、まわりの支えがあってこそ。

最近、電車でよく座席を譲る光景を見かける。

私の視界には、若い女性が高齢者に譲るケースばかり。

一方で、立っている人もいるなかで、空いた席をみつけて、

「ラッキー!」と言いながら座る人もときに見かける。

おいおい、ラッキーではない。

同じ料金を払っている中で、立っている人がいるから席が空いているのだ。

電車の席に限らず、他人の行いに支えられているということに気づかない人も少なくない。

イスとりゲームだとは考えたくない。

久しぶりに仕事上の事情があって、朝ごはんを外で食べることになった。

時間の関係でそのごはんを食べたお店にいた時間は10分もない。

急いで口にいれようとするなか、店内に流れてきたのは、

私の好きな川嶋あい、そのなかでも影響をうけている『カケラ』という歌。

カケラは、欠片。

欠けた一片、断片。

集めたり、あてはめたりで、イメージを広げて、何かができるはず。

世の中の成り立ちが崩れているなかで。

そんな歌が流れてきてことが、ラッキーだと思えた。

その響きのなかで朝ごはんを食べることができて、力がわいてきた。

その力をもって、初対面の人もいるなかでの、私にとってのやや大きめの企画に臨めた。

終わって「このイベント、言葉、力になったよ」なんて、言われた。

ラッキー、支え合い、響き合い、広がるといい。

ペットボトルのキャップの回収って・・・

飲料用のペットボトルをほとんど手にしなくなった。

ほぼ毎日、水筒にお茶を入れて持つようになった。

2ヶ月ほどがたつ。

ペットボトル、もったいない。

キャップを集めて、ワクチンにという回収もわかるけれど、単価をあげるべきだと思う。

800個でポリオのワクチン1回分にという掛け声。

400個で10円分。

あまりにも。。。

実際に、エコキャップ推進協会のサイトで回収実績を確認すると、

エコキャップ推進協会
http://ecocap007.com/

2007年7月からのキャップの回収はトータルで、

30億1532万6814個。

一見多そうだけれど、

3年半で、全国的にがんばって約7500万円。

手間、作業、送料(無料もあるようだけど)など、もっと改善できないかと。

ペットボトルに一律に業界として料金を上乗せしてでも、容器とキャップのリサイクルをすすめるべきではないか。

そして、その一定額を世界の子どもたちの必要な支援に。

キャップ1つ10円程度の上乗せをして、飲んだら捨てずに回収へ。

売り上げ本数の割合でメーカーが負担する。

容器で飲むという贅沢と、キャップなど容器はリサイクルにという前提の選択をした人がコストを払う。

リサイクル、社会貢献、国際貢献にならないだろうか。

まわりに、ず~~~っと言ってる話。

いまのキャップ回収、しないよりしたほうがいいことは認めるけれど。

2011.01.08

牛丼とコンビニ弁当の安さの裏で

本格的な影響はまだこれからのようだが、今年は国際的に食糧の原材料価格が高騰している。

小麦、とうもろこしなどの穀物や、砂糖ほか、投機や新興国の需要拡大がその要因のようだ。

円高もあって現時点では薄くても、今後の影響が懸念されている。

そんなもと、1月11日から、大手牛丼チェーンの「松屋」「すき家」「吉野家」がいっせいに、生き残り競争ともいえる期間限定値下げに踏み切る。

3社が同時に、そして200円台でスタートというのは、過去に例がないのではないか。

並盛価格で、それぞれ240円、250円、270円に。

連休明けの11日には、テレビニュースを中心にこの「競争」が大々的に報道されるはず。

一方、「すき家」を経営するゼンショーは、未払い残業の訴えに対し、それらを認めたものの労働組合の申し入れた団体交渉には依然として応じていない。

公的機関である中央労働委員会の命令に従わず、行政訴訟となっている。

首都圏青年ユニオン
http://www.seinen-u.org/

また、デフレ競争の最先端をいくセブンイレブンなどへの弁当製造を行う食品メーカー「わらべや日洋」は、労働基準監督署の勧告を認めて、時効になっていない過去2年分の不払い賃金の支払いを発表した。「法律違反の認識がなかった」わけはないはず。

2010年2月時点で全国のセブンイレブン1万2753店のうち、8割の約1万の店舗に商品を納入している大手企業。

ほとんどの人が口に入れたことがあるはず。

人によっては、「台所」感覚にもなっているはず。

***
◇未払い賃金、計13億8千万円支払い わらべや日洋
http://www.asahi.com/national/update/0107/TKY201101070430.html
2011年1月7日21時31分 asahi.com

 食品メーカー大手のわらべや日洋は7日、グループ会社の社員とパート合わせて約1万2千人に対し、約2年5カ月分の賃金の未払いがあったとして約13億8千万円を支払うと発表した。同社はコンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン向けに弁当などを製造している。

 東京の立川労働基準監督署から昨年10月、賃金を支払う際に勤務時間の一部を切り捨てているとして、労働基準法違反で是正勧告を受けていた。これまで支払わず、今回支払いに応じた額は異例の大きさになる。

 労働時間は1分単位で計算しなければならないのに、社員は30分未満、パートは15分未満の労働時間を切り捨てて計算していた。労基署の勧告を受けて、わらべや日洋が時効が成立していない08年10月以降を調べたところ、約1万2千人に対し、1人あたり平均約10万円の未払いが見つかったという。

 同社は陶新二会長が報酬の30%を1カ月分返納するなど、役員ら12人を社内処分したという。同社は「法律違反の認識はなかった。従業員に迷惑をかけ申し訳ない」としている。(南日慶子)
***

食糧高騰とその影響がこれからどうなっていくのか、また日本のデフレ競争によって、何が切り捨てられているのか、また何が起きていくのか。

誰かのせいにすることはたやすいけれど、それだけでなく、口に入れるもの、見えるもの、自分の視界にあるものは、深く知ろうとし、せめて責任を持ちたい。

最近、牛丼もコンビニ弁当も、私はほとんど食べなくなった。

弁当は冷めたらレンジであたためればいい。

社会があまりに冷たくなっていないか、そう思えてならない。

いずれにしても、連休明けの1月11日の夕方と夜のニュースでは、牛丼値下げがメインのひとつとして扱われるはず。

私は、食品加工工場の元アルバイターでもある。

提供される食品だけでなく情報も、「加工」されていることを意識しておきたい。

神戸とインドネシアを結ぶシンサイミライノハナ

まもなく丸16年となる阪神淡路大震災。

インドネシアでは、スマトラ沖地震から昨年12月で6年を迎えた。

黄色い小さな花が集まって、大きな花を咲かせようとするドキュメンタリーが、あの日の1週間前に放送されるという。

ナレーションは、歌手・川嶋あいさん。

※1月15日24:50~NHK総合で再放送されます。

***
コトハナ~神戸とインドネシアを結ぶシンサイミライノハナ~
http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=dhyWjpWP&c=1
1月10日(月)NHK総合 午前8:20~9:10

 「デザイン」の力で社会を変えたい……一人の若きデザイナーの思いが神戸とインドネシア、二つの被災地を結ぶ大きな花を咲かせようとしている。西川亮さん、神戸芸術工科大学出身のフリーデザイナーだ。震災15年の今年1月17日、西川さんは神戸の街を黄色い花のオブジェで埋め尽くした。「シンサイミライノハナ」PROJECT……花びら型のカードに「ワタシにとって震災とは?」のメッセージを書いてもらい、それを5枚組み合わせ花のオブジェをつくる。それを街に咲かすことで、被災者、遺族、震災を知らない若者たち、一人一人の震災への思いをつないでいこうというもので、集まった花びらは3万枚を超えた。そしてプロジェクトは国境を越えて広がろうとしている。地震・津波が続くインドネシアで咲かせるのだ。2009年9月、スマトラ沖地震が起きたパダン、今年(2010年)12月でインド洋大津波から6年目を迎えるアチェである。インドネシアに咲いた「シンサイミライノハナ」は地震で傷ついた街と人の心を癒し、勇気づけることが出来るのか。神戸で生まれた“黄色い小さな花”が被災地に勇気や希望、人と人の大切なきずなを生み出すまでを見つめる感動ドキュメンタリー。
***

2011.01.07

流すことのできない偶然の出来事

6日は年が明けて初めての会議で、何を大切にするかと議論した。

そのなかで「小さな喜びを大切に」という言葉を思いつき、意見した。

疲れて寒くて起きた7日朝、外に出ると息は白く白く広がってビックリ。

1月7日付の朝日新聞「天声人語」が、「息」と「小さな喜び」について、偶然ふれていた。

***
〔2011/1/7朝日新聞 天声人語〕

朝刊を取りに出たら、夜明け前の路上でウオーキングの人同士が挨拶(あいさつ)を交わしていた。寒の入りは冷え込み、「おはようございます」が白い息になって吐き出される。息という字が、自分の「自」と「心」を組みあわせた形なのにふと気づく▼この季節には岡本眸(ひとみ)さんの一句を思い出す。〈温めるも冷ますも息や日々の冬〉。思えば息とは重宝なもので、かじかむ指を温められるし、熱い雑炊を冷ますこともできる。生きることのささやかな幸せを感じさせる名句である▼寒い季節ほど、人は「幸せ」への感度をふくらませるように思う。その幸福感は、収入が多いほど大きいものでもないらしい。米国で調査をしたら、日々の幸せを感じる度合いは年収7万5千ドル(620万円)ほどで頭打ちになるとの結果が出たという▼プリンストン大のカーネマン名誉教授らが45万人を電話調査した。ノーベル経済学賞の受賞者である教授は「高い年収で満足は買えるが、幸せは買えない」と結論づけたそうだ。幸せ者とは、小さな喜びを十分に味わえる人、ということになろうか▼その達人のひとりが、きのうが180年の命日だった越後の和尚、良寛さんだろう。〈この里に手毬(てまり)つきつつ子供らと遊ぶ春日は暮れずともよし〉。「清福」という語に袈裟(けさ)を着せたような人物像は、いまも慕う人が後を絶たない▼騒々しかったり、急(せ)かされたり、そして疲れた時代ほど、良寛ファンは増えるとされる。今年の良寛人気はどうなろう。日々の幸せを見いだす達人に、一度教えを請うてみたいが。
***

この日、秋から4回取り上げてきた毎週金曜日の毎日新聞夕刊コラム「しあわせのトンボ」が年末年始休みを終えて2週ぶりに再開された。

コラムのテーマ、リズム、展開、そして言葉遊びがお気に入りで。

ネットでチェックすると、「小さな喜び」以上の偶然が。

***
◇しあわせのトンボ:トイレのカミさん=近藤勝重(2011/1/7毎日新聞東京夕刊)
http://mainichi.jp/select/opinion/kondo/news/20110107dde012070012000c.html

 年末年始のテレビは、つけると歌手が出てきた。歌は好きだからいいのだが、歌より脚というか、女性歌手の脚線とそのファッションを際立たせる演出がやたらと目立ち、歌自体はそれほど楽しめなかった。

 そんな中で関西出身のシンガー・ソングライター、植村花菜さんの弾き語り「トイレの神様」には聴き入った。亡き祖母に「トイレを毎日きれいにしていたらトイレにいる女神様のようにきれいになれるんやで」と子供のころから言われて育った植村さん自身の思い出を歌ったものだそうだ。聴いているうちに歌の世界が胸にしみるのと一緒に、やはり関西のおばあちゃんから聞いたこんなトイレ話を思い出した。

 <女の子はな、お便所きれいに掃除したら、きれいな子が生まれるんやで。一番汚いところをきれいにしたら、神さんが喜びはってな、べっぴんさんや男前の子を授けてくれはるんやで>

 またトイレということでは、笑福亭仁鶴さんとのことが頭に浮かぶ。取材の約束を取り付け、仁鶴さんの待つホテルへ急ぐ途中、車が渋滞に巻き込まれ30分ほど遅れた。当時の仁鶴さんは一日一回東西を往復する超売れっ子。案じた通り、四角い顔がさらに角張って怒っている。仁鶴さんはぼくを見届けるやソファから立ち上がってどこかへ歩いていく。マネジャーに聞くと、「トイレですわ。師匠はトイレで怒りを流すの得意なんです」と言う。戻ってきた仁鶴さんは確かに穏やかな表情になっていた。今思うことだが、どうやらトイレには怒りを鎮める神様もいるらしい。

 もう一つ、紹介したいのは、新年のあいさつ代わりの電話で友人から聞いた「トイレのカミさん」の話である。奥さんはもともと電気のコンセントはすべて抜いて外出するなど、電気の無駄遣いはしないようだが、最近はトイレも暗いまま用を足せる時は電気をつけないのだそうだ。それというのも、山にすむクマなど生き物が里に下りてきて射殺されるニュースを見るたびに心を痛め、節電で少しでも地球環境に役立ちたいと始めたのだという。

 最初は笑って聞いていたものの、暗闇の中で便座に座っている奥さんを想像すると、とても笑えない。その姿は祈りとともにあるようにさえ感じられ、友人に言ったものだ。

 「トイレのカミさんはその時、トイレの神様になっているんだろうね。きっと」(夕刊編集長)
***

これで私はまた「トイレ」にふれることになった。

そして、朝のコンビニでトイレをかりようとして、断られたことは、水に流そう。そう思えた。

「カミさん」と「神様」をかけた、クールでなく、誰も傷つけないホッとするコラム。小さな喜びになった。

「トイレ」のネタ、これにて。

ツマリ、ストップ。

年末年始バージョンはこれくらいにして、次回の記事からは通常のモードで。

明日の扉を開く3つの鍵

新年に入っての新聞紙面をいくつかチェックしてみると、

子どもの貧困の深刻化や社会の無縁化を取り上げた記事が目立った。

それらを打開していくべき私たちにいったい何ができるだろう。

その前に、どのような姿勢で臨んでいくべきだろうか。

幅広い分野の記事をネットも含めて読んで、コレだと思った。

一体感(絆)、自己犠牲(まわりへの貢献)、対話(疑問はぶつける)、この3つが鍵。

何かをつくりかえようとするとき、何かをスタートさせるときに大切なことではないか。

***
◇岩村「レイズ流下克上3カ条」で初優勝に導く
(2011/1/4スポーツニッポン)
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/01/04/03.html

 5年ぶりに日本球界に復帰した楽天・岩村明憲内野手(31)が3日、母校の愛媛・宇和島東で、同校OBの中日・平井正史投手(35)らと始動。フリー打撃では柵越えを連発し、仕上がりの順調さをアピールした。今季の目標は、最下位からのリーグ優勝。08年に前年最下位の弱小レイズをリーグ優勝に導いた実績がある岩村は「レイズ流下克上3カ条」を掲げ、その再現を誓った。

 脳裏に描くのは08年レイズの再現だ。前年を含む球団創設10年間で9度地区最下位だったチームは、誰もが予想しなかった快進撃で初のリーグ優勝を果たした。その中心にいたのが岩村だった。楽天も昨季は最下位。下克上を成し遂げるには何が必要か。岩村は経験から3つの鍵を挙げた。

 (1)一体感 この日、書き初めで選んだ言葉は「絆」。今季の自身のテーマ曲も長渕剛の「絆」を選択した。「みんながつながっていないと優勝は不可能」。08年は岩村が始めたモヒカン頭を同僚たちがまね、快進撃の象徴となった。

 (2)自己犠牲 主軸として期待される今季。チームの得点力不足を解消するため「やっぱり打率3割は打たないと」と目標を掲げる。しかし、個人成績よりも優先するのはチームの勝利。レイズでも自己犠牲の精神で、大味だったチームの野球を劇的に変えた。「進塁打もそうだけど、犠牲にしないといけない部分がある。自己犠牲をして当たり前にならないと」。安打や、本塁打以外でも勝利に貢献する方法をプレーで示す。

 (3)監督との対話 レイズ時代にはマドン監督の考えに納得できず、話し合いの場を求めることもあった。疑問を直接ぶつけることでチーム方針を理解し、チームへの思いは一層強くなった。「日本は監督と選手に溝がある。もちろん監督の威厳も必要だけど、コミュニケーションを取らないと」。必要なら星野監督と若い選手の橋渡し役も買って出るが「自分の口で聞いた方がためになる。聞かぬは一生の恥」と説いた。

 「2月1日のキャンプインまでに動ける状態に。正月も緊張感を持ってきましたから」。岩村が自らの調整を進めながら「レイズ流下克上3カ条」をチームに浸透させる。

 ▽08年レイズの大躍進 07年は66勝96敗で地区最下位だったが、デビルレイズからレイズに球団名を変更した08年は快進撃。岩村が精神的支柱となって、97勝65敗で地区優勝を果たした。プレーオフでも勢いを持続。リーグ優勝決定シリーズでは松坂が所属するレッドソックスを4勝3敗で下し、リーグ初制覇。ワールドシリーズはフィリーズに1勝4敗で敗れ、前年勝率最低球団の世界一はならなかったが、史上最高の躍進と称えられた。

 ≪現役OB5人が集結≫宇和島東OBの合同自主トレは、岩村のほか、平井、横浜・橋本、ヤクルト・宮出、高木の5人の現役選手が参加。最年長の平井は「初めて全員で集まって楽しかった。みんな今季も現役でいられるし」と笑顔。一方、橋本は「昔を思い出した」としながらも、チームは昨季最下位に終わっただけに「チームにとっても自分にとっても最悪な1年になった。去年のことは忘れて、今年に勝負をかけたい」と表情を引き締めていた。

2011.01.06

ありがとう、ドラマ「トイレの神様」

ドラマ「トイレの神様」
http://www.mbs.jp/toire/

さすが「ドラマのTBS」。

涙は流れなかったけれど。

幾度もの「ありがとう」、いいですね。

笑い合うって、いい。

TBSの年末年始の特番をめぐっては、

再放送や総集編ばかりで・・・、

という批判がいくつかのメディアのコラムなどで展開されていて。

ラ・テ欄で確認したら確かにその通りで。

いったい、何を収録していたのかと。

それが、このドラマだった。

そう思うしか、ないですかね。

ほどけて、結ぶ物語。

世代が違うなかでつながる糸。とても大事なもの。

歌って、いいね。人と人をつないで。

思い出も、ひもといて。

そして、絆って、あたたかい。

私も、言葉とリズム、絆、大切にしたい。

歌の道へと誘う「自信てもんはな、あとからついてくるもんや」というセリフも。

なんとなく、がんばろうって思えた。

そうそう、トイレ、綺麗にせんとね。

北乃きいの、キー♪、あってた?

このドラマは、早く再放送したほうがいいですね、TBSさん。

2011.01.05

響きわたれ「しあわせ運べるように」

1月17日で、阪神・淡路大震災から16年。

この日の直前・直後に報道が集中する。

考える余裕が必要で、もう少し前から取り上げるべきだと思う。

復興歌「しあわせ運べるように」は、ここ数年、歌手の川嶋あいさんがその日に神戸で歌っている。

シングル「大丈夫だよ」の初回限定版にも収録された。

また、4人組のボーカルグループ・Cooley High Harmony(クーリーハイハーモニー)もその曲を歌う。

歌の誕生秘話は、神戸新聞が詳しく掲載している。

神戸新聞1997/4/8
http://www.kobe-np.co.jp/tokushu/lumi/siawase.htm

今年も復興への思いをこめて、市民が歌声を響かせる。

歌って、いいなぁ。みんなで歌うって、いい。

空気は読むな、新聞を

数字の読み間違いがあって、1月1日に迎えるはずが、

この記事でちょうど1800。

「怪文じゃなくて回文のセンス、最高ッス!!」なんて賀状をいただき、

ピョンピョンがんばろうと思うなか、

別の方からは、「『反主流』の力を発揮してください」というメッセージも。

ヤレヤレ ┐(´(エ)`)┌クマッタネ

私の賀状は、チャレンジしたものの、イマイチでしたが。

今年も、山あり谷ありですね。回文は、また。

いろいろあっても、人の意見、さまざまな情報にふれることは大事だと思うなか、

社説は納得いかないことが多くても、

朝日新聞、最近の「弧族の国」「教育 あしたへ」は、記者の、記者集団の心意気(この言葉をつかったのは何年ぶりだろう)を感じる。

20代の4人に1人しか読んでいないという新聞。

購読していても読んでいない人がいることも踏まえると・・・。

何を「共通言語」に話題を展開していこうか。

***

◇新聞購読しない20代は74.4% クラレ調査
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-84808/1.htm
2011年1月4日(火)14時24分配信 J-CASTニュース 

   クラレが2010年9月に実施した「現代家庭の情報生活」に関する調査によると、家庭における1か月間の情報経費は2万1250円で、前回調査(2000年に実施)の2万9689円から約8000円減少した。

   内訳を見ると、減った項目は新聞2116円(前回は4392円)、書籍・雑誌1383円(同3459円)、固定電話1771円(同7101円)など。増えた項目は携帯電話9450円(同7982円)、インターネット3956円(同2986円)。「新聞」については、20代の減少(925円、前回は3980円)が顕著で、「携帯」や「ネット」に一極集中し、他の情報ツールにはあまりお金をかけない傾向が見られた。また、20代では74.4%が新聞を購読せず、48.9%が固定電話を利用していない、という結果も出た。

2011.01.04

数合わせだけで保育・子育て施策の転換か

支持率2割そこそこのリーダーのミスリードでは?

1月1日の新年会も小沢さんが圧勝で。

菅さん、参加議員は三分の一。

法案提出してから国民に説明ってのもおかしな話で。

一体化って、いったい何だ?

「関係団体や野党側、何よりも国民に対し丁寧に説明し、理解を得る努力がまず求められる」とは、そのとおり。

**

◇首相 幼保一体化法案を提出へ
NHKニュース2011年1月2日 16時53分
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110102/t10013168661000.html 
待機児童の問題の解決に向け、菅総理大臣は、幼稚園と保育所を本格的に一体運営するため、必要な法案をことしの通常国会に提出する方針を固めました。

菅総理大臣は、女性が子どもを産んでも働き続けることのできる社会の実現を政権の優先課題として取り組んでおり、内閣府の村木厚子さんを中心に特命チームを設置するなど具体策の検討を進めています。中でも、いわゆる待機児童の問題の解決が急がれるとして、来年度予算案に保育の担い手を増やすため200億円の予算を確保したのに続いて、菅総理大臣は、定員割れが多い幼稚園と慢性的に数が足りない保育所を本格的に一体運営するため、必要な法案を通常国会に提出する方針を固めました。ただ、この問題をめぐっては、教育機関である幼稚園と児童福祉施設である保育所では、目的や役割が違うという理由から根強い慎重意見があり、厚生労働大臣を務めた尾辻参議院副議長は、一体化に反対する60万人分の署名を携えて政府に方針の撤回を申し入れました。菅総理大臣としては、幼稚園と保育所の本格的な一体運営を早期に実現したい考えですが、いわゆる「ねじれ国会」の中、関係団体や野党側、何よりも国民に対し丁寧に説明し、理解を得る努力がまず求められることになります。

所在不明、小中学生も

高齢者だけでなく、子どもも消えてる。

ご存知ですか。

手当を現金で配ることも大切だけれど、

一人ひとりがどうなっているのか、

そこを手当てすることこそ、必要な国の、自治体の役割ではないかと。

***
◇所在不明の小中学生326人 文科省の調査で判明
2011.1.1 22:37 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/education/110101/edc1101012238001-n1.htm

教委ずさんな調査、毎年度「ゼロ回答」も

 昨年、行方不明高齢者が社会問題となったが、住民票がありながら1年以上所在不明な小中学生も全国で326人(小学生238人、中学生88人)に上ることが、文部科学省の学校基本調査(昨年5月1日現在)で分かった。さらに、産経新聞の調べで各教育委員会のずさんな調査の実態が判明。実際にはこれ以上の児童生徒が所在不明とみられ、憲法で保障されている教育を受ける権利がないがしろにされている可能性がある。

 日本国籍を持ち、住民登録されている児童生徒については、各市区町村の教委が学齢簿を作る。所在確認できず1年経過した児童生徒は学齢簿から抹消し、別の「簿冊(ぼさつ)」を作成。教委は毎年5月1日の学校基本調査で、簿冊記載の児童生徒の累計を「1年以上居所不明数」として文科省に報告することになっている。

 同省によると、該当する児童生徒は、調査開始時の昭和36年は1365人(小学生696人、中学生669人)で年々減少し、47年には239人(同184人、55人)まで減った。しかし、平成3年以降は少子化で全体数が減少しているにもかかわらず、一向に減っていない。

 同省学校基本調査係は「(不明児童生徒は)一家での夜逃げやDV(家庭内暴力)で身を隠したケースなどが相当し、昔から一定数はいる。統計内容を分析したことはない」とする。

 実態を調べるため、本紙は昨年11~12月、19の政令指定都市に聞き取り調査を行った。その結果、学校基本調査に正しく回答していたのは、相模原、北九州、福岡のわずか3市だった。

 横浜、川崎、新潟の3市は毎年度「ゼロ」と報告。「3月末に学籍から抹消した児童生徒はいるが、5月1日時点はゼロ」としたという。このほか、「行方不明の子供は学期末に学籍を抹消するため、1年以上の所在不明はいない」(神戸市)などの回答もあった。数字を報告している札幌、仙台、千葉、大阪、堺、岡山の各市でも「就学時に所在不明で入学しなかった子供は学齢簿を作らないので、カウントしない」などとし、実態を反映していなかった。

 児童福祉に詳しい子どもの虹情報研修センター(横浜市)の川崎二三彦(ふみひこ)研究部長は「学校は『去る者は追わず』の姿勢。住民票を移さずに不明になると、多くの子供が転居先で学校に通っていない可能性もある」と指摘している。(村島有紀)

***

向き合って考えあいたいものです。

そして、よほど反響が大きいのでしょう。

何度も放送された下記番組が再放送されます。

お見逃しの方、ぜひ。

***
NHK教育「福祉ネットワーク」 2011/1/4 12:00再放送
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1011/101122.html

2010年11月22日(月)・12月28日(火) 再放送:11月29日(月)・2011年1月4日(火)
消えた子ども -大阪・二児虐待死事件を追う-

いま、日本では高齢者だけでなく、子どもたちも"消えて"いる。
ことしの厚労省の調査では、児童相談所が虐待指導中に行方不明になった子どもは19人。
さらに、文科省のデータでは、1年以上住居不明の子どもは、338名いることが明らかになった。7月に起きた大阪の「二児虐待死事件」も、亡くなった2人の子どもは、所在不明の"消えた子ども"だった。子どもたちの住民票が居住地になかったため、児童相談所は通報を受けていたにもかかわらず、接触することもできないまま、結果的に幼い命を守ることができなかった。さらに、親子が今年12月まで住んでいた名古屋市でも、虐待のリスクが考えられるという通告を受け、児童相談所が接触したものの、親子の所在がわからないために調査を打ち切っていた。
「消えた子ども」の命を守るためには何が必要なのか、大阪の事件を通して浮かび上がった行政システムの課題と、今後の方策を探る。
***

2011.01.03

奥行きのあるオヤジギャグで「福笑い」

コメントの表示数、直りませんねぇ。

年末の「配り」記事なんて、4なのに1になってたり。。。

さて、仕事関係の先輩から勧められた歌。

「福笑い」(高橋優)

2月23日発売のサードシングル。

その発売を記念して1月から期間限定ブログが開設されて。

高橋優「福笑い」発売記念 期間限定オフィシャルブログ笑う門に訪れる何か
http://ameblo.jp/takahashiyu-fukuwarai/

パソコンでブログにアクセスすると、否応なしに、歌が流れてきます。

ブログタイトルが長すぎることはさておき、

1月2日のエントリー、

高橋優ブログ「オヤジギャグ二スト」(2011/1/2)
http://ameblo.jp/takahashiyu-fukuwarai/entry-10756110657.html

を読むと、オヤジギャグやダジャレが好きだって。

しかも、そのとらえ方がとても深い。

スベリをせせら笑う若人たち、よく読むように。

わきあがる親近感、隠せないどころか、もう、おさえきれません。

「福笑い」、世界の共通言語は笑顔なんだよ、って歌です。

歌のヒットとともに、

みなさんのまわりにいるオヤジギャグ二ストのギャグのヒットも願う新年。

私も今まで以上に、笑いのタイムリーヒットを。

得点圏に弱いタイプなんで、

ねらいすぎず、肩の力を抜いて、流れの中でリズムを大切に。

笑顔でね。

高橋優さんの1月2日の記事「オヤジギャグ二スト」に、

つないでいくぞ。

あ?

杉田、通り過ぎた。

福、逃げたね。

残った人でホロー(フォロー)を頼みます。

福もホローも、どこいった?

そして、何もなくなった。

わかる人には、わかる話。

笑って、笑い合って、いきましょうね。

にも書くにも、歌聴いてみてくださいね。

笑顔がつながりあうように、私も笑って、笑わせて、がんばりますよ。

カラオケ、もしあったら、歌うなぁ。

高橋優オフィシャルサイト
http://www.takahashiyu.com/

ちひろ、みつを、富弘の世界へ

1月1日が一歩目なら、1月2日は二歩目。

2歩目で両足が動く。

1月2日、朝一番で、

東京・ちひろ美術館
http://www.chihiro.jp/tokyo/

2011chihiro

何度も来ているパワースポット。

絵心のない私でも、

まあるい、やわらかさが感じられて。

「年賀」のカードをいただき、1回分の招待券に。

ワークショップが11時まで準備中ということで、

招待券をさらに1回分、いただいて。

また来るところをあとにして、

バスと電車で、東京駅へ。

こちらも何度も来ているパワースポット、

相田みつを美術館
http://www.mitsuo.co.jp/museum/index.html

2011kadomatsu

年末年始、無休の美術館。

3月からは、『くじけないで』が大ベストセラーになっている99歳の詩人・柴田トヨさんの作品展示も行われるという。

今回のおめあては、

特別企画展・星野富弘さんとの世界で。

Tiisanagumi_2

この「小さな実(ぐみ)」も感動的で。

私のお気に入りは、

***
今日も一つ
悲しいことがあった
今日もまた一つ
うれしいことがあった

笑ったり 泣いたり
望んだり あきらめたり
にくんだり 愛したり
・・・・・・・・
そして これらの一つ一つを
柔らかく包んでくれた
数え切れないほど沢山の
平凡なことがあった

「日日草」(星野富弘)
***

ほかにも「メン類」なんて、ユーモアたっぷりで。

言葉あそびの数々も。

星野さん、教師時代に事故で手足が不自由になり、筆を口にくわえて絵と詩を描くように。

記憶が確かなら、私が小学校時代、学校の先生が星野さんの境遇と作品にふれて。

今回、星野さんの新刊『種蒔きもせず』と、みつをさんの著書数点を自分へのプレゼントにしました。

すっかり富弘ファンになり。

やさしさを欠いてしまうことの多い日々。

「やさしさにいつでも逢える」という、

富弘美術館
http://www.tomihiro.jp/index.html

このスポットにもひかれる。

言葉に出逢うことで、自分の言葉も磨かれるはず。

素敵な人の感性にふれることで、私の彩りも増えていくといい。

謙虚に、つづっていこうと思った。

心にしみる花のうた【星野富弘詩画集ネット】
http://www.tomihiro.net/

2011.01.02

「トイレの神様」は実在した、そしてドラマのみどころは・・・

「珍百景」な展開でしょうか。

トイレの神様は、石川県に実在していて。

***
◇伝統人形「トイレの神様」が人気…植村花菜さんのヒットで
(2010/12/27毎日新聞石川版)
http://mainichi.jp/select/wadai/horidashi/news/20101227mog00m040036000c.html

【石川】シンガー・ソングライター、植村花菜さん(27)の曲「トイレの神様」のヒットを受け、金沢市の神棚店「松崎神堂店」が販売している同名の土人形が大人気だ。病気や難産の身代わりになる「厠(かわや)の神さん」として古くから言い伝えのある伝統人形で、歌が評判を呼んだ8月以降、月数個だった売り上げが約100~130個に急増している。店主の松崎啓二さん(62)は「昔ながらの風習を多くの人に知ってもらえた」と喜んでいる。

 「厠の神様」は夫婦一対の人形で表され、家の新築時には水引で包み、おはぎや赤飯とともに厠の下の土に埋めるのが加賀百万石の城下町の習わしだ。現在はトイレの飾り物などにもなっている。

 松崎さんの店では1945年の創業時から、伝統にのっとって男女一対の高さ約15センチの素朴な土人形を販売。当初は「トイレの人形」の名前だったが、88年ごろ、昔の女性はトイレに行くことを「神様とお話ししに行く」と言っていたと知り、地元の風習を言い表すために「トイレの神様」に改称した。

 買い求めているのは主に観光客。植村さんの歌の「トイレにはきれいな女神様がいて、毎日掃除したら将来べっぴんさんになれる」という歌詞の影響からか、ほとんどが女性客という。松崎さんは「私は歌詞のようにトイレをきれいにするようには言われなかったが、植村さんのようにおばあちゃん子だった」といい、植村さんを応援している。人形は一対1575円。同店(076・262・6022)。【宮嶋梓帆】
***

実際のお店のホームページ、とてもおもしろく、「話題沸騰中」としてこの歌の反響に「便乗」していて。

松崎神堂店・北陸の元祖・神棚・神具・トイレの神様・ミニ宝塔(宝くじ専用神殿)
http://www3.ocn.ne.jp/~kamidana/index.htm

身近な「神様」の存在を指摘するコラムも。神様もいろいろですね。

***
◇べっぴんさん(2010/12/27四国新聞)
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/column/article.aspx?id=20101227000034
 先日ある中学校を訪れた時のこと。目にした学校通信に、その歌が取り上げられていた。ラジオからじわじわと火がつき、ついには紅白歌合戦出場を決めた植村花菜さんの「トイレの神様」だ。

 〈トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいるんやで だから毎日キレイにしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで〉。おばあちゃんの教えを守って“べっぴんさん”になった女性が歌うのだから、説得力がないわけがない。実際、トイレはピカピカだった。

 大人にだって、トイレ掃除の効果は信じられている。最も有名なのは、自動車用品販売会社の創業者・鍵山秀三郎さんだ。掃除を通して会社を成長させてきた。長くその哲学を全国に広めてきた。

 もちろん、すぐに赤字が黒字になるわけはない。まずはどうしたら汚れを少なくできるか考えるようになる。ごみを減らし、ロスを減らそうともする。謙虚にもなる。何よりたくさんのことに自分から「気付く」。

 便器を磨くうち心も磨かれ、人が磨かれる。鍵山さんやおばあちゃんは、言い伝えや実体験からそれを知っていたのだろう。そしてトイレをピカピカにしていた中学生たちも、やがてべっぴんさんや男前になっていくのだろう。

 さあそろそろ大掃除。わが家のトイレはキレイだから出番がない、なんて思っている男性諸氏は、それが勘違いだと気付くところから始めよう。そのうちこんなことにも気付くはず。すぐそばに、こんなべっぴんさんがいたのかと。(G)
***

鍵山さん、イエローハットの創始者だそうで。

たくさんの言葉を残している人。

「人は幸せだから感謝するのではない。感謝するから幸せになれる」

など↓。

心を磨くトイレ掃除
http://www.souji.jp/Menu-2.htm

さあ、いよいよ、1月5日21:00-22:58、TBSでドラマが放送されます。

MBS新春ドラマスペシャル「トイレの神様」
http://www.mbs.jp/toire/

この「みどころ」にひかれます。

***


「トイレの神様」は、「日本の家族に贈る、家族のため」のスペシャルドラマだ。「なんだかんだいっても家族っていいよね」、近くにいる大切な人に「ありがとう、これからもよろしく」と伝えあえるような、新年スタートにふさわしい、夢いっぱい、元気の出る「家族の物語」。お腹を抱えて笑って、アッタカイ涙を流して下さい!

***

植村花菜オフィシャルサイト
http://www.clearsky.co.jp/kana/index.html

年賀状、2日の配達はやめたらダメですか

年賀状。

書く人がいて。

受け取る人がいる。

当たり前。

でなく、

配る人がいて、成り立つ。

1月2日は新聞休刊日。

ふだんの休刊日にはある駅売りもこの日はない。

新聞は届かない。

でも、年賀状は届く。

知ってる?

2004年までは、1月2日の年賀状配達は休みだったんだよ。

寒波に見舞われた年末年始、

慣れない「仕事」に戸惑いつつ、

頑張る赤いほっぺの学生も。

そんな人たちをがんばれって応援したいし、

ありがとうって言いたい。

スーパーも1月1日の営業を休む傾向も出てきた。

年賀状、1月2日の配達って必要?

1月1日の配達でがんばってくれたから

2日の日はせめて、正月気分に。

【Tamyレポート 関連記事】

はじめてのおつかい、年末年始(2008/1/2)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/01/post_8a1c.html

2011.01.01

あけまして、今年の一文字は

あけましておめでとうございます。

ウサギ年、年男として、あけました。

日本郵便の郵便年賀.jpの、

「2011年の一文字」占い
http://www.yubin-nenga.jp/hitomoji/

によれば、

私の今年の一文字、

飛躍の「躍」かなと思いきや、

_hitomoji_font

「忍」だそうで。生まれてずっと「忍」な感じできてますけど。

「忍耐の1年かも。でも翌年には耐えた分、大きな花が咲くでしょう」って。

来年やったら、また「忍」な気がします。

さて、トラ年だった1年前の今日、たてた目標と結果は・・・

***
1.新しくトライ
 小さな趣味というか、はい、持ちたいなと。

結果:11月と12月から小さな小さなトライを2つほど続行中です。

2.トラブルなく
 2009年は小さなトラブルも続いたので今年はトラブルのないように。

結果:ずっとトラブルに見舞われたような。。。疲労もたっぷり。

3.トラベルへ
 ちょっとした旅行に行きたいなと。

結果:仕事と関係なく、小さな小さな旅に何度か行けました。方向音痴がひどいので、今年は旅じゃない楽しみをみつけたいかな。

***

そんな1年を踏まえつつ、

今年の目標は、ウサギ年にちなんで、

」・・・守りに入らず、勢いよく、アクティブに跳ねる!

」・・・チャレンジ!さまざまに。視野を広げて。

調」・・・仕事、体調、周囲を調える(ととのえる)

3つの「ちょう」で、いざスタート。

「ちょうのようにまい」ります。

オチきらず、♪チャン、チャン♪

紅白歌合戦、とても感動的でした。

「時をこえ」「INORI」「トイレの神様」「ありがとう」「Triangle」

私にとっては、5本立て。

特に「トイレ・・・」は、さまざまなところで話題にしてきたので、

知人からは「話で聞いていたトイレの神様、紅白で初めて聴いて大号泣しました」なんてメールもいただき。

あまり口外してませんが、「トイレ・・・」と「INORI」を早くから紹介したブログもそんなにないと自負してまして

そんな、たぶんある力も生かして、仕事とはちがった、クリエイティブな活動、創作にも「挑」んでいくぞ

【Tamyレポート関連記事】
SMAPの新曲「Triangle」をぜひ紅白で(2005/11/29)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2005/11/smaptriangle_2a0b.html

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