言葉の与える力
「しゃべくり漫才」の喜味こいしさんが亡くなった。
私は、その被爆体験を初めて大勢の前で講演したと今回報道された、2004年8月のその場でお話を聴かせてもらった一人。
訃報を知り、残念に思いつつも、その場にいられたことを、いま幸せに感じている。
大切なメッセージ。言葉の与える力。
品も意識して、私も何かを伝えていきたい。
***
◇近事片々:言葉の与える力を思う
(2011/1/24毎日新聞夕刊)
http://mainichi.jp/select/opinion/kinji/news/20110124k0000e070056000c.html
喜味こいしさんは広島で被爆し、助けられた。その惨状は長く話そうとしなかったが、08年に本紙にこう内心を語っている。「死んだ人に悪うてね。生きていられるのが申し訳ない」◇ ◇
兄の故夢路いとしさんと築いた「しゃべくり漫才」は「漫才の教科書」といわれる。絶妙のつっこみは鋭く、しかし温かく、昨今はやりの粗いあざけりの笑いとは無縁だった。落語家の桂米朝さんの言葉がいい。
「いとこいさんの漫才には品がありましたな」
◇ ◇
言葉の与える力を思う。
鳥インフルエンザに揺れる宮崎。鶏卵の無人販売所のノートに子供の字で「おいしかったです。また作って下さい」と。
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