牛丼一斉値下げの裏で、すき家に強盗多発
すき家、松屋、吉野家で、牛丼が一斉値下げ。
安さの裏には何かがあるはず。
牛丼店について、ここで何度書いてきただろうか。
すき家は、労働組合が求めている団体交渉に応じていない。
さらに、防犯体制の甘さも指摘されている。
最近多発している牛丼店の強盗事件の多くは、すき家が「現場」になっている。
「ワンオペ」と呼ばれる、深夜の1人体制がねらわれているようだ。
お店によっては、1人しか店員がいない時間帯があり、1人で接客・販売、調理、清掃・整理整頓、金銭管理が求められるという。
クルー(アルバイト)の広告には「驚かれるほどすばやく、正確に提供してください」とある。
ほかの2社に比べて、トッピングなども含めてメニューが多い。
すき家のキャッチコピーは「選べるおいしさ」。
値下げで、ふだん行かない客が増えるとその働く厳しさはどうなるのか。
以前、コンビニの防犯体制が問題になって、深夜の1人体制が禁止されたように記憶している。
安さという結果だけを受け止めるのではなく、警察が何度も防犯体制の改善を求めているという異常さを消費者はみつめるべきではないだろうか。
儲かっているなか、防犯強化という警察の繰り返しのオーダーに、なぜすき家は応じないのか。
***
■すき家に強盗多発…警察は10回も改善要請
(2010年12月30日12時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101230-OYT1T00311.htm
牛丼チェーン最大手の「すき家」を狙った強盗事件が多発し、愛知県警が運営会社の外食大手「ゼンショー」(東京都港区)に対し防犯体制の強化を求める異例の業務改善要請を1月以降、10回以上繰り返していることが29日、分かった。東海3県の各県警によると、1月からこれまでに発生した牛丼店の強盗事件(未遂を含む)は、愛知14件、岐阜5件、三重1件の計20件。このうち18件がすき家で起こっている。
事件は、最近でも22日の愛知県津島市、24日の名古屋市名東区とたて続けに発生。24日の名東猪子石店では、未明に入店してきた男がレジ横の仕切り板を持ち上げてカウンター内に侵入、刃物で店員を脅し、現金約60万円を奪って逃走した。
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