「ちいさな手で」 子どもたちの叫びに
森永チョコレートが、「チョコっといいこと」、
1チョコ for 1スマイル
http://www.morinaga.co.jp/1choco-1smile/index.html
にとりくんでいる。
1つのチョコレートで1円の教育支援をカカオの国の子どもたちにと。
でも、1つ100円のチョコでも1円、1つ300円のチョコでも1円、あまりに低いと思う。
上記キャンペーンが支援するようになったNGOのACE(エース)の活動が先日テレビで放送された。
その団体のwebサイトで、ガーナの子どもが来日していたことを知った。
9歳からカカオ畑で働いてきた彼。
移動中に書いたという詩は、あまりにつらくせつなく、痛ましい。
2011/1/17子どもたちの叫び(ACEサイト内)
http://acejapan.org/choco/smile/item_86.html
2011/1/17ガーナから来日した子どもが訴えたカカオ農園での児童労働(ACEサイト内)
http://acejapan.org/choco/smile/item_85.html
世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)
http://acejapan.org/
この団体が販売している
「てんとう虫チョコ」
http://acejapan.org/choco/buy/
は1セット500円。
その価格の3割が児童労働をさせないようにする活動、特に教育支援にまわるという。
もちろん、ちいさな支援はこれ以外にもさまざまなものがあると思う。
世間では善意の連鎖が話題になっている。
でも、私たちが何気なく目や手、口にしているもの、そしてニュースになっているものの背景に何があるのか。
考えすぎることはしなくても、
正しい知識と情報を得て、広げて、ムリのない範囲でやわらかな想像力を形にしたい。
せっかくの善意や思いやりが十分に生かされないのではもったいない。
私は小学生の頃までは、
「ガーナミルクチョコレート」などの製品の名称の影響を受けて、
ガーナという国は、チョコレートがたくさんとれるお菓子の国なのだと思っていた。
実際は、まったく違った。「世界地図」の現実を知って驚かされた。
やっとその現実を変えようという動きが、個人や企業で出てきた。
十分かどうかはさまざまなとらえ方があるとしても、個人が動き、連なって団体をつくり、企業を動かしつつある。
事態は、少しずつしか変わらないのかもしれない。
でも、少しずつなら変えられるのかもしれない。
あきらめからは何も生まれない。
事実を伝え、真実に迫るのがメディアの役割。
私たちおとなの役割ってなんだろう。
いまを生きるなかで、やがてくる未来のために。
2月9日午後11時からは、ガーナのカカオと児童労働を取り上げた番組が放送される。
NHKBS世界のドキュメンタリー「甘いチョコレート 苦い現実」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101217.html
というイギリスBBC制作のドキュメンタリーの再放送。
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