バレンタインデーを前にアレコレつぶやいてみる
あと数日でバレンタインデー。
特設コーナーなども含めて、一種の風物詩となっている。
私にもたくさん、、、ないか(u_u。)
そんなヒガミもチョコっとこめて、
このブログでは以前から、
チョコレートの光ばかりに人々の目が行き、陰が見えていないことを伝えているつもりだ。
私だって、チョコレートは時々食べる。
私たち、米がどこでとれたのかについてはイチイチうるさいはずなのに、チョコのそれに疎い人が多すぎる。
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◇余録:カカオ豆(2011/1/31毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20110131k0000m070109000c.html
中米に栄えた古代マヤ文明は、壮麗なピラミッドや石碑を築いたことで知られる。メキシコ南部やグアテマラに点在する遺跡を巡ったことがあるが、密林の中にそびえ立つ巨大な神殿は圧巻だった▲トウモロコシを主食としたマヤの人々はカカオの栽培も行っていた。中央高原のアステカ族にも伝わり、メキシコ先住民はこの熱帯植物の豆を砕いて水とともに煮て飲んでいたという。その現地語の「チョコラトル」という呼び名がチョコレートの語源とされる▲カカオ豆を初めてスペインに持ち帰ったのはコロンブスだ。だが、当時は価値が分からず、後にアステカを征服したコルテスがスペイン国王に献上したことで、欧州でもチョコレートが飲まれるようになった。現在のような食べる菓子に変わったのは、19世紀になってからだ▲カカオの栽培は数百年の間に南米やアジア、アフリカなどにも広がっていく。今は西アフリカのコートジボワールが最大の生産地になっている。時空を超えた伝播(でんぱ)の跡は壮大な文明史の絵巻物のようだ▲そのコートジボワールで、カカオ豆の輸出を1カ月禁止する措置が発表された。大統領選で敗れた現職が居座ったため、当選した「新大統領」が資金源を断とうと決定したのだ。バレンタインデーを前に、チョコレートの価格高騰が気にかかる▲カカオ豆はアステカでは貨幣としても使われており、元々政争の具に利用されやすい貴重な産品だったのだろう。コートジボワールでは多くの人がカカオの生産や貿易で生計を立てている。世界中のチョコレート好きだけでなく、自国民のためにも混乱の収拾を急いでほしい。
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語源はほとんど知られていないのではないか。
さらに、現状、そして背景を考えあいたい。
そんなきっかけになる短いコラムをみつけた。
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【琉球新報コラム】金口木舌(2011年2月10日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173345-storytopic-12.html
趣向を凝らしたチョコレートが店頭に並ぶ季節。その原料となるカカオ豆がこの1カ月で高騰している。世界一の産地コートジボワールが、1月下旬から輸出禁止に踏み切ったからだ。選挙で新大統領が当選したものの現職が居座り、政情不安が続く
▼同国やガーナなど西アフリカは世界のカカオの7割を生産する。だが、農場で働く子どもの奴隷が問題となっている。国際熱帯農業研究所の調査では、その数28万人。人身売買された例も多い
▼早朝から12時間以上、実の収穫や運搬、薄いシャツ1枚での農薬散布などの重労働を、ただ同然で強いられる。64%が14歳以下。学校にも行けず、チョコなんて見たこともない。大企業やNGOが児童労働撤廃の声明に署名したが、根絶には程遠い
▼人権団体アムネスティによると、製品価格のうち農家に渡るのはわずか0・5%。200円のチョコだと1円にすぎない。労働者の賃金はさらに少なくなる
▼正当な報酬のために今広がりつつあるのがフェアトレード(公正取引)チョコだ。小規模農家と直接取引し、適正な対価で貧困脱出を支援する。県内で扱う「えころん」の宇地原睦恵さんは「どこの原料か分かるから安心。それ以前においしいのが一番の魅力」と語る
▼甘いチョコの向こうにある苦い現実。バレンタインデーを、遠く離れた国の実情を知る機会にもしたい。
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このアムネスティの試算が事実なら、100円のチョコレートを買っても、農家の収入は0.5円で、日本では硬貨にもならないということだ。
板チョコの1カケラにもならない。割る際にこぼれる粉を集めるとちょうどの割合になるのかもしれないと思うと、やっぱりやるせない。
1つ買うと1円が支援にまわるキャンペーンを始めた会社もあるけれど。
身近なドラッグストアで、有名メーカーの板チョコが激安の69円で売られていたのを見つけた。
言葉も十分に使えず、読み書きも学べずに、
働いても働いてもの児童労働。
そして自分の作っているものが何なのかさえわからない子どもたち。
69円という大きく書かれた値札と山積みのチョコ、やっぱりせつなく思える。
バレンタインデーアクション2011
(アムネスティインターナショナルジャパン)
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2188&frmtp
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