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2011.02.05

質の高い保育者集団の形成なくして「子育て支援はできない」

「こども園」制度についてしっかり見極めたいという、島根大学教育学部教授の肥後功一さん。

◇談論風発 :  「こども園」制度に望む 質高い保育と教育提供を
(山陰中央新報2011/2/5 島根大学教育学部教授 肥後功一)
http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/article.php?storyid=524375035

コラムの中で『保育・教育の質は「保育者集団の質」の問題でもある。お互いの資質を高め合いながら全体で質の高い保育を追求していく保育者集団が形成されてこそ、地域の保護者からの信頼も得られる。それなくして「子育て支援」はできない』と明確に言っている。

集団の形成にあたっては、職員の定着が大きな要素を占めるはず。

そもそも、厚生労働省は職員の労働環境も含めた保育園の大掛かりな実態調査を昨春に行っているが、調査結果としてはその賃金や労働時間などの部分を公表していない。

つまり、新しい制度をどうするのかという議論の前提が崩れていないか。

いまの職員の離職率がどうなのか、なぜ定着し得ないのか、定着率の高い園はどういう園なのか、お互いの資質をより高めあうにはどうしたらいいかという議論は聞こえてこない。

だからこそ、私は、安い労働力が使い捨てられる「こども園」制度になり、集団としてしっかり結び合える形にならず、真の「子育て支援」まで行き届かなくなるのではないかという強い懸念を持っている。

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保育」カテゴリの記事

コメント

保育所にいる時間のみ、その子に向き合うだけではなりたたない部分も多くあるはず。

質といいつつ、与えられた環境が基準になる為、質・人材etc見解の違いで、疑問が生まれることも少なくないけど…。
保育経験を同じ園の中で積み重ねていけないと、質の向上は厳しくなっていくよなぁと。
こどもも保護者も職員同士も大切にできる関係作りは欠かせないし、その関係が悪くなれば、荒んでいくのでは…?
やっぱり相談しあえる関係、気遣いあえる関係でいたいものですねぇ。
その為にも、最低ライン(もう少し底上げしてもらいたいとこだけど)なくされては、それこそ質は保たれず。

だってすでに足りてないだもの。人も、賃金も、時間も、スペースも、心の余裕も…。

保育、支える仕事の大変さ、笑顔の裏にあるものをしっかり伝えていきたいね。

生まれて初めて家庭以外の大人と子どもたちと向き合う縁、絆。

予算抑制、保育のビジネス化は、この結び目を強めるどころか、細くするとか、切り離そうとする動きが見えているような気がします。

前例にとらわれず、さまざまな工夫で伝え合っていかないといけないとも。

人生の最期に結果として自己責任がたとえあったとしても、人生の最初に自己責任はあってはいけないのだからね。

与えられた環境に合わせて保育しているのが「常態」になっているのが我が職場です。
無いなら無いなりにくふうと我慢でやり過ごせてしまう。「臨機応変」という呪文でやりこめられる。


一見美徳ですが・・私には「悪徳」にみえるんですよ。

東京都の児童福祉審議会は、先駆けて3.3平方メートルから2.5平方メートル(認証保育所基準)への面積基準緩和へ議論をすすめているとも伝えられています。

すでにやってるところがあるからとどんどん権利が切り下げられていくこと、それを守るべきはだれなのかという点で、おとなの責任を内外に問いたいです。

その意味では悪徳は同感。

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