言葉が浮かんでくるのは
2010年の甲子園春夏連覇を成し遂げた沖縄の興南高校・我喜屋監督。
その快挙におごらず、さまざまなメディアでその指導論を伝えている。
積極プレーに、連覇に、私も感動した一人。
そのメンバーも新たな旅立ちを迎えた。
3月1日に卒業式があり、
「両手いっぱいにお菓子や花束を抱えた卒業生らは、グラウンドを眺めながら後輩や保護者と共に記念撮影。お世話になった我喜屋監督に、夫妻のツーショット写真をプレゼントした。監督は照れ笑いを浮かべ『31日まで野球部員。消灯11時、起床6時。スコアボードはきょうからスタートする』と教え子を送り出した」(沖縄タイムス2011/3/2)
というからあたたかい。
監督という役割をどうとらえているのか気になるところ。
その監督は、「人事を尽くして言葉で騙す」「監督の器って、子供達の前でいくつの喩え(たとえ)話ができるかで決まる」と、あるライターに語っている。
甲子園については山登りにたとえたそうで、そんな言葉の力は、常にメモをとる姿勢から。
最近は学生でも社会人でもメモをとらない人が増えているなかで。
監督は、枕元に紙とペンを置くのを忘れたことがないという。
「立っているといろんなものが見えたり、聞こえたりして、たくさんの情報が入り過ぎる。でも、横になると情報が少なくなるから、自分の世界と向き合うことができるでしょう。そうすると、いろんな言葉が浮かんでくるんです」という説得力に圧倒される。
情報ばかりに追われる私の仕事は監督業とは違うけれど、参考にしたい。この元記事は他の部分も含めた全体がとても深い。
この監督の姿勢、言葉、やさしさ、すばらしい。そしてこのライターに感謝。
【監督のコメントの引用元(赤):週刊ベースボール2011/2/25増刊 石田雄太の閃球眼 第351回「沖縄の名将と言葉」】
※2月発売の「2011プロ野球全選手写真名鑑」増刊号
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