石原知事が震災に関して「国民全体の罪」だと
◇国民全体の罪だ…石原知事「天罰」発言(2011/3/26読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110326-OYT1T00223.htm
によれば、石原慎太郎東京都知事は、3月25日に訪問先の福島市で
『東日本巨大地震に関連し、「天罰」と発言したことについては、「片言隻句をとらえて批判するのは報道として卑劣だ」としながらも、「福島県民に罪はない。国民全体の罪だ」』
と語ったという。
この天罰発言、そもそも3月14日に2度重ねたもの。
***
「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事
(asahi.com 2011年3月14日19時34分)
http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY201103140356.html
石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて答えた。
発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。
石原知事は最近、日本人の「我欲」が横行しているとの批判を繰り返している。
***
この発言については、下記記事が非常に詳しく伝えている。
石原"不謹"慎太郎の「津波は天罰」という妄言を批判する
(2011/3/15BLOGOS)
http://news.livedoor.com/article/detail/5416044/
批判が都庁への電話やネット上でも殺到し、15日になって「被災者、都民、国民の皆様を深く傷つけた」と謝罪・撤回したはずだった。
ただ、この謝罪・撤回は『「天罰」という言葉が、添える言葉が足らずに、被災者の皆様、国民・都民の皆様を深く傷つけたことから』(東京都庁ホームページ・3月15日知事発言より)という理由であって、天罰自体は否定していなかったのだ。
4選にむけて直前に出馬を表明したが、その公約は24日に発表されたと報道されているが、この日は告示日であり、候補者のホームページは告示日前日が更新期限で掲載されておらず、広く政策を知らせようとするつもりがなかったこともうかがえる。
そして、「国民全体の罪」との開き直り。震災と我欲の関係で、なぜ罪なのか、さっぱり理解できない。
こんな人物が首都東京のリーダーになるとすれば、東京都民は被災者に、子どもたちに何を語れるだろうか。
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