都知事選 主要4候補は保育所をどうする!?
3月24日に東京都知事選挙が告示され、4月10日投票にむけて選挙戦が始まりました。
しかし、各候補の出馬が出遅れ、さらに東日本大震災の影響もあるなかで、政策論争は盛り上がりを見せていません。
主要候補とされる4氏がそろった公開討論会(3月23日の東京青年会議所主催の討論会は公務を理由に石原氏が欠席)も実現せず、テレビ討論も含め4候補が論戦をかわす機会もないままになっています(3月26日現在)。
少子化が全国一すすむ東京都にあって、保育所をめぐる政策のちがいを判断材料に投票に行く方も少なくないと思います。
任期4年の東京都のリーダーが決まる選挙で、どのような保育政策が掲げられるかは全国的な影響も大きいはずです。
そこで、保育所に直接かかわる施策を各候補のホームページのマニフェスト(公約・政策)から抜粋し、比較してみました。
期日前投票は、仕事、外出、私用などの理由にかかわらずできる制度で、各自治体で早い会場では3月25日から始まっています。
参考にしていただければ幸いです。以下、転送・転載も歓迎です。
◆2011年東京都知事選 主要4候補は保育所をどうする!?◆
☆☆☆《主要4候補の保育所関連政策を比較してみた》☆☆☆
※石原氏以外の政策は各候補のホームページより、広い子育て施策のうち、保育に直接かかわる部分を抜粋
※いずれも無所属、氏名は届け出順、届け出名とした
○わたなべ美樹(ワタミグループ創業者、都議会民主党が支援)
http://www.watanabemiki.net/
保育園の待機児童ゼロをめざします!小学校の空き教室を利用した認可・認証保育園の質と量の増加、ホームママ制度の推進を行い、早期の待機児童ゼロ達成をめざします。
「子育てクーポン」による家庭への子育て支援を検討します!子ども手当の地方負担分を財源とし、「子育てクーポン」による子育てをしている家庭への支援を検討します。支給されれば、提供する施設間に適正な競争が働く形で、子育てにかかわる負担を軽減することが可能となります。
○石原慎太郎(現職 都議会自民党、都議会公明党が支援)
http://www.sensenfukoku.net/
*都知事選の公約はホームページ更新期限の3月23日にも掲載されず。24日になって発表したと報道された。23日段階での陣営への問い合わせでは「出馬の遅れ、震災対応」により、23日までに公表できなかったという。
○東国原英夫(前宮崎県知事)
http://www.higashikokubaru.com/
圧倒的に不足している保育所の供給を増加し、働きながら子育てしやすい環境を整えます。また、子育てしやすい環境の整備を通じて、特殊出生率の増加を目指します。
毎年5,000人、潜在的には7万人いると言われる待機児童のゼロ運動を推進し、あんしん子ども基金の大幅増強と認証保育所への補助率引き上げによる待機児童の解消を図る。
「保育ママ」への空き施設の貸し出し等、効率的な保育サービス拡充を検討する。
国に対して保育所の面積基準の緩和(3.3㎡未満を若干下回ることが可能な)を求めると共に、保育水準を下げないよう、保育人材の増員を図る (一時預かり、トワイライトステイ、ショートステイ等の設備・サービスの拡充など)。
病児保育施設・病後児保育施設の充実に向けた対応を強化する。
認可保育所への株式会社参入促進に向けて都が音頭をとって関係自治体との協議を進めることで、参入障壁となっている要素を軽減する (あわせて保育の質を担保する仕組みを作る)。
監査などを通じて、保育の質の底上げを図る。
○小池あきら(前参議院議員 共産党が推薦)
http://www.koike-tochijikouho.com/
待機児ゼロをめざし、認可保育所を増設する。安心して子どもを産み育て、仕事と両立できる体制を整備することが緊急に必要になっています。同時にそれは少子化問題解決のためにも不可欠です。国有地や都有地を活用して、認可保育所を4年間で2万人分つくります。
« 批難覚悟で14歳が | トップページ | 3月27日夜7時から3年B組金八先生ファイナル「最後の贈る言葉」 »
「保育」カテゴリの記事
- 少子化で揺らぐ保育園 保育士などを増やせる政策を(2022.05.05)
- 就職したばかりだけど、職場がおかしいので退職したいという人へ(2022.04.16)
- ドラマ『逃げ恥』と『ダンダリン』のセリフが保育園の職員に何を問いかけているか~「やりがい搾取」を許さずに自分たちの手でよりよいものに変えていくという選択肢とは(2017.04.01)
- 保育士の賃金引き上げと増員を(2017.03.19)
- 保育士不足の背景に丁寧な取材で迫る (2015.03.29)
「政治」カテゴリの記事
- 若者が9条改憲に肯定的との先入観は誤り(2014.01.13)
- 政治に社会に組織に求められるプロセスの公開(2013.01.13)
- 子どもの権利を守るため、人にやさしい都政をつくる宇都宮けんじさんで~猪瀬さんでは保育施策は大・大・大ピンチ~(2012.11.28)
- 湯浅誠さん、都知事選に不出馬(2012.11.06)
- <声明>私たちは新しい都政に何を求めるか(2012.11.06)
かつて有名な美濃部都知事は「ポストの数ほど保育所を」をキャッチフレーズに保育所を前都政の三倍、800箇所に増やし働くママを助けた。美濃部スマイルと言われた温和で優しい初老紳士で女性に圧倒的な人気があった。
投稿: 美濃部スマイル | 2011.03.26 18:11
民主党の政策は「コンクリートから人へ」。
言い換えれば「インフラからバラマキへ」。
保育所はインフラだから作らない。その代り、子ども手当てとしてばら撒く。その結果、待機児童は減らない。
投稿: 盗人・メドベージェフ | 2011.03.26 21:17