ピカピカの顔の入園式、記念品は・・
震災のその惨状を伝えることは重要だけれど、
希望をつなぐ出来事も共有したい。
震災後、日刊スポーツ東京本社版の社会面は、
「元気です!」
http://photos.nikkansports.com/general/genki/
の写真と短文、ルポなど多彩で、ほめ言葉として、かつてのスポーツ新聞らしくなく、いい。
その短いルポのひとつ、
保育園の入園式、園長の言葉と、ささやかな記念品に深く考えさせられる。
ピカピカの笑顔で、煎餅を食べている様子を想像しつつ。
***
◇大船渡で入園式「ピカピカのお顔」/ルポ
(2011/4/5日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110405-757091.html
岩手県大船渡市の大船渡保育園で4日、入園式が行われ、春の訪れを告げた。二分咲きの園庭の桜に迎えられて35人の新入園児(0~4歳)が、保育園の門をくぐった。新入園児は「崖の上のポニョ」の曲に合わせ入場し、名前が呼ばれると「ハイ!!」と右手を大きく挙げた。富沢康磨園長(63)は「みんなのピカピカのお顔が輝いています。地震や津波に負けない子供になって」とあいさつすると、涙する保護者もいた。
地震当日、大船渡港から約200メートル離れ、高台(約10メートル)にある同園は、在園児173人(卒園児含む)全員が無事だった。津波は同園の約2メートル下まで押し寄せた。当日は正午まで遠足で同市漁港を訪れ、同園長は「数時間帰りが遅かったら…」と振り返った。
被災地の大半で入園・入学式が延期されている。しかし、同園は予定通りこの日に行った。富沢郁子主任(64)は「園児に早く友達と遊んでもらって津波のことを忘れてほしかった。保護者の方には自宅の片付けやお仕事もあります。負担を減らす意味で入園式を行いました」と説明した。
地震から3週間以上がたつが、保護者の中にはジャージー姿で出席する人も見られた。新入園児への記念品は支援物資のお煎餅1袋が贈呈された。【峯岸佑樹】
***
【上記記事の関連写真】「元気です」フォトギャラリーより※かわいいです
http://photos.nikkansports.com/general/genki/archives/20110405_14270.html
http://photos.nikkansports.com/general/genki/archives/20110405_14269.html
http://photos.nikkansports.com/general/genki/archives/20110405_14276.html
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