「原発と沖縄の類似点」という指摘
このような角度に共感する。
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◇原発と沖縄の類似点
【2011年4月27日 東京新聞 私説・論説室から】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2011042702000035.html
大震災発生から間もない三月十四日、フィールド在日米軍司令官のヘリコプターに同乗した。司令官は窓から、海と陸との境目が消えた宮城県の沿岸部をみつめた。終始、無言。この後、米軍は「トモダチ作戦」を本格化させた。
水没した仙台空港には、沖縄の嘉手納基地に常駐する第三五三特殊部隊が落下傘で降下した。安全を確認したのち、やはり沖縄から来た第三海兵遠征軍がガレキを除去して空港機能を復旧させた。米軍の献身的な活動には頭が下がるが、手放しでは喜べない。
第三五三特殊部隊は、今年二月、沖縄県や地元三市町の反対を押し切り、嘉手納基地で降下訓練を強行した。女児二人が犠牲になった二件を含め、降下訓練による事故は過去四十四件起きている。訓練は伊江島補助飛行場に移す、との一九九六年の日米合意が破られたのは今回で五回目だ。
第三海兵遠征軍が駐留する名護市のキャンプ・シュワブの境界に米軍はコンクリートのフェンスを建て始め、浜辺の風景は一変した。だれが浜辺から侵入するというのか。「よき隣人でありたい」。米軍の言葉は沖縄では迷い言に響く。
沖縄に基地負担を押しつけ、安全・安心を受け取ろうとする本土の構図は、福島に原発の負担を押しつけ、電力を享受してきた東京とうり二つではないか。負担はともに分かち合うか、その元を絶つ以外に解決策はない。 (半田 滋)
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隅っこに都合の悪いものを寄せていくことを「公共の福祉」として是とする向きもあるけれど、率直な事実、被害、危険性が共有されての論議があっただろうか。
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