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2011.08.08

なぜ木は倒れなかったんだろう

子どもの発想力、校長先生の「聞く」姿勢に感動!!!

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東京新聞「筆洗」2011/8/8
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011080802000030.html
<強く優しい男の子。優しく強い女の子>。宮城県女川町の女川第一小学校の星圭校長が、『泣いた赤鬼』で知られる童話作家浜田広介の言葉を思い出したのは、ある女児の一言がきっかけだ▼津波で八百人超の犠牲者を出し、建物の七割近くが全壊した女川町は、県内で最も早く学校を再開した。「子どものケアは、子ども同士のふれあいに勝るものはない。子どもが元気にならなければ、大人も元気にならない」という考えからだ▼最初の朝礼で何を話せばいいのか。悩んだ星校長は、校木のヒマラヤスギと向き合った。校門近くまで津波は押し寄せたが、巨木はどっしりと構えていた▼なぜ、木は倒れなかったのだろう。そうだ。子どもたちに理由を考えてもらおう…。校長が朝礼で質問すると、男児から「根っこがしっかり張っているから倒れなかった」と予想していた答えが返ってきた▼母と姉、祖母の行方がまだ分からなかった五年生の女児にも同じ質問をした。数十秒の沈黙の後、答えが返ってきた。「何千人もの卒業生や多くの人たちに優しく、温かいまなざしで見つめられてきたから、負けなかったんだと思います」▼優しいから強いという発想に、校長は感動し、言葉がなかったという。被災地がこの震災で受けた打撃は計り知れないが、優しさと強さを併せ持つ若者がいれば、東北の復興は見えてくる。

***

震災前、優しいだけじゃ生きていけないなんて言葉もよく聞きました。

でも、優しくなければ。

そして、優しいから強い。

優しさと強さ、大人も子どもたちに負けないで。

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コメント

子どもたちの感性に、脱帽です。
6日、私の予想をはるかに超える反響があり、人の力、エネルギーをしっかり焼き付けてきました。

なぜ、ずっと伝え続けているのか、大切にしてきたのか、し続けていきたいのか、守り続けてきた人たちがいるのか…原点に戻れた気がします。(この記事とこの3日間の中で)

自分たちが大切にしているこを別の場所でも大切にしていると知った時、うれしい!と思える。見えるとこでも見えないところでも、そういうつながりを大切にし続けていきたい!「ほんとうに大切なものは目にはみえない」そこに向き合っていくと何かがかわるのかなって思えた今日この頃。

3・11以降、みえないものにおびえる一方、みえないものをありがたいと。しっかり前を向きたいと思っています。

根っこがしっかりしてなくても、負けないで、支えあって。この夏、あらためて心を整えて、滞りがちだった読書、そして発信、表現、仕事、いろいろチャレンジ、がんばりたいなと。10歳の子どもの言葉の力に押されて。

繊細なのに、気をはって、まわりに声をかけ、感情もあえて大きく表現して。

そんな松田直樹選手のさまざまなエピソードをスポーツ新聞などで知るにつけ、彼もその名の通り、真っ直ぐな樹だったのではと。日本代表の、またマリノスのゴール前でずっと身体をはって。

倒れてしまったけれど、優しく強かったんだと思う。せめて、AEDの設置・利用体制やコンディション作りの見直しにつながれば。スマートでなく、気持ちを前に出す選手が増えるといい。

そして、ゴールをあげたりするばかりが活躍なんじゃなく、目立つ人ばかりがすごいんじゃなく。スポーツに限らず、優しく強くの脇役にも注目していきたいなとも。黙祷後に始まった日韓戦をみながら、そう思いました。

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