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2011.11.29

乳児、幼児、小学生 児童虐待報道が続くなかで

児童虐待事件の報道が続き、驚かされている。

この数年、「殺人事件が急増している」とか「凶悪犯罪が激増している」などと、周囲の人が話題にすることがあって、殺人事件は増えていないし、むしろ戦後最少になっていることなどを伝えたりしてきた。

そうはいっても、児童虐待をめぐっては厳しい状況にあるようだ。

現状がどうなのかを、冷静に、冷静に考え合いたい。

けれど、やっぱりやるせなく、やりばのない感情がこみあげてくる。

乳児、幼児、小学生。

別府のケースは、行政に情報が寄せられていたにもかかわらず。

社会のひずみが弱いところに覆いかぶさっているのではないか。

***
◇小5女児、同級生に虐待告白…一緒に警察へ
(2011/11/29読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20111129-OYT8T00554.htm
 交際相手の次女(10)の顔を十数回殴打したとして、大阪府警摂津署は28日、大阪市立豊里小校務員・福永敦哉容疑者(38)(大阪府豊中市城山町)を傷害の疑いで逮捕した。

 次女は、顔が腫れていることに気付いた担任教諭には「自転車で転んだ」と隠していたが、同級生に暴行を受けたことを告白。同級の女児5人に付き添われて同署を訪れ、被害を訴え出たという。

 調べに対し、福永容疑者は容疑を認め、「しつけのつもりで複数回たたいた」と供述している。

 発表では、福永容疑者は9月29日午後9時頃、交際中の女性(33)の摂津市内の自宅で、小学5年生の次女の顔を十数回平手で殴り、まぶたなどに1週間のけがを負わせた疑い。

 次女は女性と長女の3人暮らし。福永容疑者は週1~2回、女性方を来訪していたという。

 次女は10月2日、同級生に「新しいお父ちゃんにたたかれた」と説明。同級生らが同日夕、同署に次女を連れて行ったという。直後に次女は府吹田子ども家庭センターに一時保護された。
***

◇逮捕の少年、虐待認識か 重体女児「揺さぶられっ子症候群」と説明
2011.11.29 11:46 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111129/crm11112911480012-n1.htm
 生後8カ月の女児に対する傷害などの容疑で、福岡県筑紫野市の無職少年(19)と女児の母親で同市の無職少女(19)が逮捕された事件で、少年が119番した際、消防に「(女児は)揺さぶられっ子症候群です」と説明していたことが29日、分かった。

 「揺さぶられっ子症候群」は、乳幼児が頭を強く揺さぶられて発症する。県警は少年が女児に強い衝撃を加えて虐待していることを認識していた可能性があるとみて調べている。

 筑紫野署によると、女児は後頭部を骨折し意識不明の重体。少女は「少年に嫌われたくなくて、何も言えなかった」と供述している。

 27日夜に少年と少女に通報を依頼された同県太宰府市の女性(60)によると、少年は女性宅の電話を使って消防の質問に落ち着いた様子で答え、揺さぶられっ子症候群と説明。少女は女児を抱き、路上に座り込んで泣いていた。

***

◇「パパなの?」に「他人」と答えた女児虐待少年
(2011年11月29日14時15分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111129-OYT1T00189.htm
 生後8か月の女児を殴るなど虐待したとして、福岡県警筑紫野署に28日、傷害容疑で逮捕された同県筑紫野市の無職少年(19)は、女児が泣き出したことに激高し、後頭部や顔面、全身を繰り返し殴打する暴行を加えた疑いがあることが分かった。

 女児は後頭部を骨折、全身にあざがあり、意識不明の重体。

 捜査関係者などによると、傷害ほう助容疑で逮捕された母親の少女(19)は、鹿児島市で別の男性と暮らし、3月に女児を出産したが、この男性とは別れた。9月に携帯電話の無料ゲームサイトで少年と知り合い、10月頃、北九州市小倉南区の父親宅に転居。同区への転入手続きの際には、女児が4か月健診や予防接種を受けており、健康状態にも問題はなかったという。

 少女はこの前後から少年の自宅で同居を始め、虐待が始まったとみられる。少年は「泣き声にイライラして殴った」、少女は「(少年に)嫌われたくなくて何も言えなかった」と供述しているという。

 2人から119番通報の依頼を受けた女性は「少女は赤ちゃんを抱き、座り込んで泣き叫んでいた。赤ちゃんの顔は青ざめ、意識がなく、少女は『大丈夫?』と声をかけていた」と話した。一方、少年は淡々と対応し、女性が少年に「パパなの」と尋ねると、「他人です」と答えたという。

***

◇別府の4歳児変死 母親逮捕 古い傷ややけど 日常的に虐待か
(2011/11/27西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/275133
 大分県別府市天満町のアパートで金城(きんじょう)柊真(しゅうま)ちゃん(4)が死亡していた事件で、別府署は26日、柊真ちゃんを何度も殴り死なせたとして傷害致死の疑いで、母親の無職金城利恵容疑者(37)を逮捕した。容疑を認め、「お漏らしをしたので、しつけとしてたたいた。殺すつもりはなかった」と供述しているという。

 司法解剖の結果、死因は頭部を殴られたことによる硬膜下血腫と断定。血腫は側頭部や頭頂部に3カ所あり、うち2カ所は比較的古いものだったという。全身に数カ所のやけどもあり、同署は利恵容疑者が日常的に虐待20件していたとみて動機を詳しく調べる。

 逮捕容疑は24日午前8時ごろから午後5時ごろまで複数回、アパート1階の自宅で、長男の柊真ちゃんの頭や胸などを素手やビニール傘で何度も殴り、死亡させた疑い。

 死亡時の体重は約10キロで、4歳男児の平均より数キロ程度軽かった。調べに対し利恵容疑者は「以前からリモコンなどで子どもをたたいていた」と供述しているという。

 利恵容疑者は25日午後2時ごろ、同居の30代男性と一緒に同署を訪れ、「朝起きたら子どもが死んでいた」と届け出た。同署は自首に当たるとしている。利恵容疑者は男性、柊真ちゃん、生後11カ月の次男の4人暮らし。

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