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2011.12.04

「愛情弁当」を持ってこれない子どもの気持ちと背景に寄り添ってほしい

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愛情弁当論 もう限界?/神戸
(2011年12月03日 asahi.com)
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001112030005
 中学生の昼食は、親子のきずなを深める家庭弁当が望ましい――。そんな「愛情弁当論」を掲げ、長年、中学給食に否定的な立場を取ってきた神戸市教委が、年明けにも給食導入の是非を議論する検討委員会を立ち上げる。公立中の8割超が導入済みという全国的な流れに押され、ようやく重い腰をあげた格好だ。

 「共働き世帯にとって毎朝、栄養を考えた弁当を作るのは大きな負担。愛情弁当どころか、現実には菓子パンやコンビニ弁当で昼ご飯を済ませている子らもいる。今の家庭が置かれた実情を全く見てない論理ですよ」
 中学給食導入を市議会に繰り返し請願している市民グループ「神戸の中学校給食を実現する会」の前原操さん(60)は、これまでの市教委の姿勢に憤りを隠さない。
 現在、市内に82校ある市立中学で給食は実施されていない。市教委が今年7月に実施したアンケートによると、生徒の92%は家庭から弁当を持参。残りの大半は、登校時や校内販売で購入した弁当・パンを食べている。
 保護者の間では以前から給食待望論が強く、市議会には度々、市民の請願が寄せられてきた。だが、市教委は二つの理由を挙げて導入を拒んできた。
 一つは「最低でも配膳室整備などの初期投資に12億円、毎年の運営費に10億円かかる」という財政負担。
 そしてもう一つが「思春期を迎える中学生にとって、手作り弁当が家族のきずなを日々認識させ、心の支えとなる」という愛情弁当論だ。
     ◇
 ところが今年6月、「実施は困難」としてきた市教委の議会答弁が、「やらないと決めているわけではない」(永井秀憲教育長)と微妙に変化。さらに10月には、給食導入の是非を議論する検討委の設置方針を明らかにした。
 理由は他都市の動きだ。市教委によると、1990年代には60%台だった全国の公立中の給食実施率が、2009年には81%に達した。
 政令指定都市では、北九州市と相模原市が今年度に入って相次ぎ全校実施を達成、大阪市も13年度中に全校実施する方針。全国19指定市で今も導入を決めていないのは、神戸、堺、横浜、川崎の4市だけだ。
 市教委幹部は「今まで愛情弁当論で思考停止していた部分があったが、庁内でも『本当にこれでいいのか』『これはもう一度、検討せなあかんやろ』となった」と話す。
 もっとも、「検討委は給食導入を前提としたものではなく、約1年間かけて方向性を出したい」というのが市教委の基本スタンス。現在、学識者、校長、保護者、一般市民らの代表者を念頭に検討委メンバーの人選を進めているという。(宮武努)

◆保護者「給食」教職員「弁当」 アンケートで鮮明に
 神戸市教委が市立中全82校を対象に実施した7月のアンケートでは、「給食を求める保護者、家庭弁当を望む教職員」という構図が鮮明になっている。
 保護者に「中学生の昼食は何が望ましいか」を尋ねると、「給食」「給食と家庭弁当の選択制」と答えた給食導入派が75%を占めた。給食の良い点(複数回答)としては「栄養バランス」(74%)▽「家庭の負担軽減」(47%)▽「安全な食材・保管」(19%)▽「経済的に恵まれない生徒への配慮」(12%)といった声が多かった。
 逆に教職員では「家庭弁当」「家庭弁当と弁当販売の併用」と答えた家庭弁当派が81%。家庭弁当の良い点として「個々の成長に配慮できる」(59%)▽「親子の絆が深まる」(47%)▽「(給食は)教職員に負担がかかる」(27%)▽「親の責任で準備を」(18%)といった声が多い。

◆◆学校給食
 学校給食法は、義務教育学校の設置者は給食実施に努めなければならないと定めている。各校で作る自校調理方式、給食センターから運ぶ共同調理方式、民間業者が作って届けるデリバリー方式など形態は様々。生徒一人一人が給食か弁当かを選べる選択制を取っている自治体も多い。神戸市でも、小学校では自校方式や共同方式で給食が実施されている。
***

この秋、大阪が全国的に注目されたが、

地方政治の具体的な失政について言えば、大阪の公立中学校の完全給食実施率が8%に満たないことに驚きを持ち続けてきた。

そのお隣神戸も変わりつつあるようだ。

いまから20年以上前に北九州市の中学校に通った私。

私の学校では給食はなかった。

校内に売店もなかったから、持ってこれない子は、通学途中のお店で菓子パンを買ったりしていた。

持ってこれない子は、教室で食べない傾向があった。

他の「愛情弁当」(この表現はどうなんだ?)に比べてしまうからだと思う。

私は母のつくった弁当を持って行っていた。

事情があって、母は夜働いていた。

その時、毎日が給食だったら、母はもっとゆっくり過ごせていたはず。

上記asahi.comのリンク先のグラフ、保護者と教職員、生徒のアンケート回答の違いもみながら、考え合いたい。

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コメント

15年ほど前、中学校給食を求める署名に「応えてくれて」、『半年経ってもカビないパン』を自動販売機で売ってくれたのが横浜の中学校です・・・。

神戸といい横浜といい、明治の世に文明開花、外国文化の花開いた地がお互いに「中学校給食」に関しては開花して無い・・ってのもなにかの御縁なのでしょうか??(泣)

いろいろ調べると、文化的なはずの神戸、大阪、京都、横浜などなど、まだまだのようですね。

イギリスにつづき、アメリカでも給食改革の動きがあるのに。。。文化の中身を問う必要がありますよね。

私は日本ごはん党です。お米の安さにびっくりしています。たばこ、ジュース、ビール、パンも、人をつかわず便利さばかりの自販機には増税を!!!

震災以降、「子どもの貧困」にスポットがあたらなくなっていることに危機感を持っています。

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