仙台から、気仙沼から響いてつながって
今年もあと半月を残すのみ。
紅白歌合戦も、震災から前を向くための選出・選曲・演出がされるようで。
このブログでも取り上げてきた、仙台市の八軒中学校の合唱部が歌った「あすという日が」。
記事の最後にあるように、毎日新聞夕刊が取り上げて、感激しました。
紅白で夏川りみさんと秋川雅史が歌うことになりそうですから。
あすという日が 仙台市立八軒中学校吹奏楽合唱部
http://www.youtube.com/watch?v=Nz0V7XGLKj4&feature=related
紅白出場はならなかったけれど、映画「トリック」の主題歌「月恋歌」のヒットでも知られる熊谷育美さんも注目された年でした。
気仙沼出身で、被災者でもあるなか、特に「雲の遥か」は被災地のみなさんを励まして。
私もこの夏に宮城を訪れた際、偶然彼女の生歌を聴くことができ、思い入れもあります。
歌詞も歌声も
紅白だけじゃない歌の力。
1年を一人一人が振り返るとき、歌が想い出を連れてきて、希望も届けてくれるような気がします。
あと半月が無事に過ぎ、希望が見えるといいですね。
【公式動画】熊谷育美 雲の遥か
http://www.youtube.com/watch?v=suri4Y9XgPY
熊谷育美ブログ
http://ameblo.jp/kumagai193/
彼女のブログの12月12日付を読んでみると、神戸市長田の中学生たちと、なんと「あすという日が」を合唱したとか。
なんとすばらしい。つながり、音楽、その力。
***
◆“八軒中の歌”を届ける/気仙沼から古里を歌う
(2011/12/14毎日新聞夕刊)
◇“八軒中の歌”を届ける--秋川雅史
今年のNHK紅白歌合戦では、震災復興祈念の趣旨に沿って選ばれた歌や歌手がいるが、「あすという日が」を歌うであろう秋川雅史と夏川りみは、代表格と言っていい。
「あすという日が」(山本瓔子(ようこ)詞、八木澤教司(さとし)曲、テイチク)は学生合唱用に2006年に作られた曲。3月19日に福島市で予定されていた「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」で、宮城県代表・仙台市立八軒中学の吹奏楽・合唱部は、この歌を歌うはずだった。部員たちは大会ではなく、避難所となった学びやで被災者を前に、この歌を披露したのだった。そのニュースは話題を呼び、秋川・夏川がメジャーから発売することになった。
「4月に被災地を訪れた時、封印するつもりだった『千の風になって』が被災者の皆さんに求められた。こちらが元気付けられるとともに『歌』の必要性を実感した」と秋川。「世の中にプラスのメッセージを送れれば」と紅白の舞台を待つ。
◇気仙沼から古里を歌う--熊谷育美
「あすという日が」が被災地発の「歌」なら、熊谷は被災地発の「歌声」である。1985年に宮城県気仙沼市に生まれ、今もそこから歌を発信し続けるシンガー・ソングライターである。09年にデビューし、今年4月シングル「雲の遥(はる)か」、10月に初アルバム「その先の青へ」(テイチク)を発表した。
「一度『こんな田舎じゃダメだ』と、プロを目指して東京へ出たんですが、まったく曲が書けなくなった。疲れ果て音楽をあきらめて、1年後に帰郷した時、気仙沼が私を温かく迎えてくれた。『私のいるところは、ここかしかない』と確信しました」。帰郷した熊谷は「なんと朝から晩まで曲が作れるようになったんです」と、古里の不思議な力を実感する。
3月11日の地震発生時は『雲の遥か』の取材で仙台市のテレビ局に出演中。本人にけがはなかったが、実家は大規模半壊となった。だが「古里のすばらしい力を、皆も感じてほしい」と歌い続ける。(川崎浩)
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