元日の新聞から考えたこと 読み手の力も問われる
新聞は、数年前から、誰が書いたかわかる署名記事が一般化された。
以前にあの記事を書いた記者が今度はこの記事を書いているということが、つながりとして見えてくる。
首都圏で貧困、生活などを追ってきた記者が最近は震災関連の記事を書き続け、この元日には、被災地のくらしを伝える一面記事を。
その内容にも考えさせられた上、取材の大変さも想像することになった。
その家族は写真で顔も出し、実名も出し、紙面だけでなく、ネット上にも載る。
取材に協力したところで、経済的なメリットもない。
しかも取材は忙しい大晦日。
そこまでに記者がその家族と丁寧な関係を築けたからこその記事に違いない。
東日本大震災:新しい年、必ず来る(その1) 被災地、万感の年越し
(2012/1/1毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120101ddm001040037000c.html
私たちは、年の瀬、そして年明けを迎えた中で、「春」を前に進学、お金の工面などに苦悩する子ども、家族、教育関係者のつらさも察しなければいけない。
特集:東日本大震災 毎日希望奨学生のいま 前向いて一歩ずつ
(2011/12/22毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/edu/news/20111222ddm010040047000c.html
テレビが伝えない、伝えられないことがそこにある。
学費が高いという問題は、震災のような自己責任でない状況がふりかかったとき、学びたいのに学べないという矛盾をさらに大きくさせる。
新聞の力が読み手の力とともに、大きく問われる1年になるはず。
その毎日新聞では、元日から新たな連載企画として、30代の働き方にしぼった特集をスタートさせた。
その今後の展開と反響がとても気になる。
リアル30’s:働いてる?/1 歯車には、ならない 仕事はする。自分のために
(2012/1/1毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/job/news/20120101ddm013100017000c.html
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