ヤマシタか?
沖縄県宜野湾市の市長選の投開票日を迎えた。
基地押しつけが改善されていないなか、政権交代のブレ、極めて下劣な官僚の蔑視発言、講話…。
明るく緩い沖縄気質の逆を行く流れ。
沖縄では全国紙はマイナーで、琉球新報と沖縄タイムスが圧倒的なシェアと影響力を持っている。
いずれにしても、今夜一定の結果が出る。
とても気になるなか、沖縄タイムスのコラムに、少しだけホッとさせられた。
***
[大弦小弦]沖縄出身の若い女性が東京の…
(2012/2/11沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-02-11_29706/
沖縄出身の若い女性が東京の高級飲食店に勤めたときの話。田舎者とばれないよう標準語を必死に覚え、接客もだいぶ慣れたころ。客「僕の水割り薄くね」、女性「じゃあ、トーって言ってくださいね」、客「トー?」
▼もういい、そこで止めて、を表す方言「トー」が出てしまったというオチだが、似た話はいくらでもある。宮古島出身者が電車内で隣の男性の足を踏んだ。「すいません、ヤマシタ(痛めた、病ませた)か?」と聞くと、男性は怪訝(けげん)そうに「鈴木ですけど…」
▼こうしたエピソードが笑い話の形で受け継がれていたのは、今思えば、県外で恥をかかないようにとの先輩の優しさであり、ウチナーンチュであることが、今ほど堂々と言えるような雰囲気でなかったことを物語る
▼昨年、世界のウチナーンチュ大会参加者を対象に行われたアンケートで、「ウチナーンチュとはどんな人か?」との質問に対し、「沖縄を好きな人」という答えが1番多かった(10日付文化面)
▼出生地や現在地、方言が分かるかよりも、沖縄を誇りに思い、貢献したいという気持ちがあれば、それはウチナーンチュであるという考え方だ
▼記事は反響を呼び「これなら僕もなれる」「全国にいっぱいいるな」とコメントが寄せられた。なんとも愛すべき沖縄のゆるさではないか。(平良秀明)
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