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2012年4月の記事

2012.04.30

職場を襲う、新型うつ・・・

4月29日に放送された、
NHKスペシャル 職場を襲う "新型うつ"

ご覧になりましたか。

若者を中心にして増加しているという「新型うつ」。

仕事以外は生活に支障もない症状。

92年以降の新教育観、違う価値観を受け入れにくい世相、企業の余裕のなさなど、いくつかの指摘がされていました。

製造業などが減り、コミュニケーションを必要とする仕事が増えていることも一因にあげられていました。

私は、「わかってくれる人」「わかってくれない人」のレッテルの二極化を、個人が、上司が、会社が、社会が、しすぎていると感じました。

「わかってくれる人」なんてそういないし、逆に「わかってくれない人」もいない。

世の中は複雑で、うまくいかないこともうまくいくこともある。

「わかりやすさ」が重宝され過ぎているように思います。

また、「ほめて育てる」上司が重宝される情報が流れる一方で、注意をしただけで、あの人はほめて育てないとレッテルをはる傾向も。

ほどほどに生きられない世の中だなぁと。

ネット上ではさまざまな感想が飛び交っていました。

再放送は連休明けに。個人に責任を押し付けて終わった、などの感想もありましたが。

ご覧ください。

5月10日(木)午前0時50分~1時39分(9日深夜)
【再放送】NHKスペシャル 職場を襲う "新型うつ"
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0429/index.html

2012.04.29

私に、僕たちにできること

震災前から、好きな歌があって。

震災後に、その歌が広く響いて。

震災後に、別の好きな歌手が、同じようなタイトルの歌を歌っていることを知って。

震災から1年。

連休は、春というよりは夏の気配すら。

1か月前、初めて仮設住宅を訪れた。

炊き出し支援に並ぶ人たちを手伝った。

私に何ができるのか。

ずっとじゃないけど、時々考える。

伝えたいときに伝えたいことを伝えられる。

それは幸せなことなんだと、最近気づいた。

ブログはスタートして7年半をこえた。

ツイッターも1年以上。

さまざまな反響をいただく。

誰かに届いたらいいなと思いながら今日も。

読んでいただいてありがとうございます。

以下、奥華子「僕たちにできること」、KOKIA「私にできること」

2012.04.28

詰め込み保育で待機児対策?!

保育園に入りたくても入れない。

深刻な状況に政治の責任が果たされてきませんでした。

私たちの間では、

保育園を増やすことの必要性に多くの人が一致するようになった一方で、

預けようとするほうが悪い、子どもは母親がみるべき、などの声さえ、いまだにあります。

保育園の数が足りないことで、いまある保育園にもっと詰め込むことが、「大人の論理」ですすめられてきました。

さらに、いまの政権になってから、国が補助金を出す条件となる子ども一人あたりの最低の面積基準は、自治体の判断で切り下げてもいいということになりました。

この春から、東京などの35の自治体が対象になり、東京都や大阪市の3月議会で、それを具体的に切り下げた条例が成立しました。

事態をうけて、「保育園を考える親の会」は意見表明を行い、賛同メッセージを募り、寄せられた声を対象自治体に届けました。

寄せられた声、関連資料などが紹介されています。

一人でも多くの方に、知っていただき、考え合っていきたいです。

ご覧ください。

保育園の面積基準の緩和にメッセージを
(保育園を考える親の会)
http://oyanokai.blog-sim.com/

日本弁護士連合会(日弁連)も4月4日に、子どもの権利の視点で、この流れに厳しく警鐘を鳴らしました。

子どもの成長発達権を侵害する保育所面積基準の緩和を行わないよう求める会長声明
(日本弁護士連合会2012/4/4)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120404_2.html

また、下の動画もあわせてぜひ。

2012.04.26

笑ってさよなら

映画「笑ってさよなら~四畳半 下請け工場の日々~」

愛知エリアでの上映につづき、4月21日から新宿武蔵野館で公開中です。

笑う、笑う、その笑顔の裏で・・・。

そんな映画です。

http://waratte-sayonara.jp/index.htm

私にも、少しだけ、間接的にかかわりのある映画です。

2012.04.25

リゲイン「勇気のしるし」 それぞれの言葉で思いで

昨日は、小一時間、替え歌つくってました。

結果、6作。

これ、誰でも作れて、おもしろいです。

私の作品、「みんなの歌を聞いてみよう」の「検索」で「tamy」と検索すると、

何作か出てきますし。

リゲイン
勇気のしるしの歌をつくろう!
http://regain-rejapan.jp/

2012.04.24

【録画配信】社会保障と税の一体改革への反撃と新福祉国家構想

講演会などのイベントが、ネットで中継される時代になりましたね。

知識とツールがあれば、誰でも発信できる状況に。

私もかかわったイベントも中継され、現在は録画中継されています。

社会を変えようとするときに、

このようなツールの変化を知らないですすめるのか、知っていても考慮せず知らないふりをしてすすめるのか、知っていて努力したうえですすめるのか、いま、内外に問われているように実感しています。

***

福祉国家構想研究会主催 講演会

一体改革への反撃と新福祉国家構想

2012年4月22日(日)13:00~17:00

渡辺治氏(一橋大学)、二宮厚美氏(神戸大学)の講演と、保育・障がい者福祉・被災地医療などの特別発言

明治大学リバティタワー1012教室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html


ユーストリームによって、インターネット生中継され、現在は録画配信されています。お時間のある方、ご覧ください。
http://www.ustream.tv/channel/fukushikokkakoso

2012.04.22

4月25日午後8時、総合こども園特集~!

この日のテーマは、「総合こども園」。

質問も募集されています。

再放送は5月2日。

声を寄せて、注目したいですね。

4月25日(水)午後8時~29分
Eテレ「ハートネットTV」
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-04/25.html

2012.04.19

「一体改革」反対!講演会のお知らせ

めったに特定のイベントのお知らせはしてきていませんが、子ども・子育て新システムを含む「一体改革」に抗する講演会のお知らせです。

***

福祉国家構想研究会主催 講演会

一体改革への反撃と新福祉国家構想

2012年4月22日(日)13:00~17:00

渡辺治氏(一橋大学)、二宮厚美氏(神戸大学)の講演と、保育・障がい者福祉・被災地医療の特別発言

明治大学リバティタワー1012教室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

資料代 500円

ユーストリームでインターネット中継されますので、ご注目ください。
http://www.ustream.tv/channel/fukushikokkakoso

2012.04.18

記事の見直し

過去記事の一部を変えました。

いくつかの記事を削除したほか、従来の考え方をとらえなおしたということでご理解ください。

2012.04.14

これからのこと

最近、いくつかの読んだり。

人の話を聞いたり。

私なりに考えてきて。

やらなきゃいけないときがあって。

リスクも背負って、がんばっていこうと思っています。

うまくいかないことが圧倒的ですが、

私のまわりの桜は、もう見納めに。

不本意なことも山ほどあるけれど、

人をどういう言うことではなく、私自身が問われていることも山積み。

変化の春、決意の春。

うららかに生きていけるように、私が、ではなく、私たちが。

広げてください!「保育を市場化する子ども・子育て新システムの導入に反対し、待機児童の解消を求める保護者のアピール」

時間がありません。

まわりのみなさんにお知らせください。

保護者のみなさん、ご賛同を!

「保育を市場化する子ども・子育て新システムの導入に反対し、待機児童の解消を求める保護者のアピール」
http://www.hoiku-zenhoren.org/appeal/index.html 

2012.04.11

保護者の立場から、保育園の面積基準の緩和にメッセージを!

新たな年度になりましたが、保育園をめぐって、大きく変わったことがあります。

認可保育所(公立・私立)の子ども一人あたりに国が保障してきた面積基準が、35区市に限って、その自治体の判断で緩和することができるようになりました。

いまのところ、「詰め込みになる」という懸念をその対象自治体の多くが持っています。

東京都議会では基準を引き下げた条例が成立してしまいましたが、都内の対象の区市がまだ実施しようとしていないため、今年度は見送られそうです。

ところが、大阪市は議会で成立し、今年度の実施ができる状況です。

これらの動きに対し、保育園を考える親の会が、保護者の立場から、

「子どもにとってよい環境をと願い認可保育園への入園を希望しているのに、その認可保育園の質を落として待機児童対策をするなんておかしいと思います。親の立場からの意見をまとめました。ぜひ賛同メッセージをお願いします」

と、賛同メッセージを募集しています。

私も広い意味での保育関係者として、保護者のみなさんに賛同をよびかけさせていただきます。

保護者の立場から「保育園の面積基準の緩和にメッセージを」
(保育園を考える親の会)
http://oyanokai.blog-sim.com/

以下、関連の報道と声明です。ご参照いただければ幸いです。

***
◇待機児童対策、大阪市だけ緩和したのは…

 待機児童対策として、国が定める保育所の面積基準を今年度から3年間緩和することが大都市部の全国35区市で認められた。

 今年度の実施を決めたのは大阪市のみで、園児の「詰め込みになる」との懸念から大半の区市は見送ることが読売新聞の調べで分かった。

 認可保育所の保育室などの面積は、子どもの発達を考慮し園児1人あたりの国の最低基準が定められている。今回の基準緩和は厚生労働省が3年限定で、待機児童が100人以上おり地価が高い東京の24区市や大阪、横浜市などに認めた。

 実施には都や県、政令市などの条例が必要で、都は3月、0、1歳児に限り、1人あたり3・3平方メートルの国の基準を年度途中から2・5平方メートルに緩和できる条例を制定した。だが、読売新聞が今年度の対応を尋ねたところ、都内では17区市が「緩和しない」、4区市が「緩和しない方向で検討中」、3区が「未定」。一方、緩和を決めた大阪市は、必要に応じ「0~5歳児で1人あたり1・65平方メートル」に緩和できる条例を制定。対象地域は今後検討する。

(2012年4月9日07時51分  読売新聞)
***

◇子どもの成長発達権を侵害する保育所面積基準の緩和を行わないよう求める会長声明
(日本弁護士連合会2012/4/4)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120404_2.html

2012.04.09

世界から飢餓を終わらせるために

食べ物は『絆』なんだ。

決して1人よがりのものじゃない。

悲しみの連鎖を

優しさの連鎖に

変えていくには、

なにをおいても、

知ることから

始めなければならない。

そう気付かされた本です。

――川嶋あい(シンガーソングライター)

そんな帯に考えさせられて。

手に取った本。

『世界から飢餓を終わらせるための30の方法』(合同出版)
http://www.hungerfree.net/special/topi_02.html

私たちが毎日あたりまえのように食べているもの、そのしくみと問題、持続可能な方向性とは。

2012.04.08

7歳児童虐待死で・・・「組織的対応できなかった」

何をやっているのだろう。

責任ある機関が人が、相互に報告しない、連絡しない、連携しない。

人手が足りず、経験も浅く、相談する時間さえ。。。

子どもが命を落としていく。情けない。

***
「組織的対応できなかった」西淀川7歳男児虐待死で大阪市が報告書
(2012.3.30 08:53サンケイニュース)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120330/wlf12033008550002-n1.htm
 大阪市西淀川区で昨年8月、小学2年の藤永翼君=当時(7)=が虐待され死亡した事件で、有識者らでつくる大阪市の児童虐待事例検証部会は29日、行政サイドの問題点や課題に関する報告書を公表した。事件の背景に、児童相談所(児相)と学校の連携不足や、担当した児童福祉司の経験の浅さがあり、「リスク要因が多いケースにもかかわらず、組織的な対応がなされなかった」と指摘。市は再発防止策を講じたが、児童虐待が増え続ける中で、児相の人員不足など重い課題も横たわっている。

 ◇虐待判断せず

 報告書によると、児相の市こども相談センターは昨年5月、翼君が通う小学校から「翼君の体にあざがある」という報告を受けながら、深刻な虐待案件だという判断はしていなかった。担当の児童福祉司はセンター勤務3年目と経験が浅かったが、個人の判断に任されていた。

 報告書では、学校からの通報を生かせず、結果的に児相として組織的な取り組みができなかったことを問題点として挙げている。

 一方、学校は校長を中心に家庭訪問などを行うなど、危機意識を持った対応をしていた。しかし、関係機関が集まって対応を協議する「ケース会議」の開催を求めるなどの対策は取っておらず、学校側も連携への意識が不十分だった。

 ◇リスクケース

 翼君は生後3カ月で家庭での養育が難しいとして乳児院に預けられた。平成22年4月、継父の森田勝智被告と実母の良子被告が引き取る意思を示し、面会や外泊などを重ねた上で昨年3月に家庭に引き取られたが、そのわずか5カ月後に死亡。やせ細り、体には多数のあざやたばこを押しつけたような跡があった。

 担当の児童福祉司には、施設に保護されていた児童が家庭復帰したケースだっただけに「家に戻るのは良いこと」という意識が強かった。翼君のあざの情報についても「虐待」ではなく「養育がうまくいないケース」と捉えてしまった。

 検証部会の部会長を務めた津崎哲郎花園大教授は「7歳という年齢だが、親が引き取って育てるのは初めてで、養育経験がなく、リスクのあるケースだった」と指摘する。

 ◇人員不足も

 大阪市は事件を教訓として、子供が施設から家庭復帰するケースについては、虐待の有無にかかわらず全事例についてケース会議を開くことを決めた。ただ「会議を開けば虐待を全て防げるというわけではない。事例ごとに軽重を判断しながら対応することが重要だ」という声もある。

 さらに、児相の人員不足も深刻な問題だ。

 大阪市の虐待通報件数は、20年度の871件に対し22年は1976件と、わずか2年で2倍以上に激増した。市は子ども相談センターの職員数を21年度の109人から今年3月時点で152人に増やすなど態勢を強化しているが、職員の負担は依然大きい。また、職員数が急速に増加したため、経験の浅い職員が増えているという課題も残されている。

繰り返される悲劇 また子どもが 大人の責任は?

児童相談所の職員が足りない。

繰り返される悲劇、何度も何度も指摘されていること。

私たちはこのようなケースに慣れてきているのではないだろうか。

「あ、またか」と。

1か月に4度の通報があっても・・・。

伝えるべきことが伝えられていない。

責任の所在は?責任者は?

判断の根拠も不明としか言いようがない。

何よりも、人の手、そして責任。

事情を聴く姿勢が、責任ある人にも、体制全体にもなかったのではないか。

***
◇児相職員が不足 中2虐待死で名古屋市(2012/4/6中日新聞web)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012040690160752.html

 名古屋市名東区で昨年10月、中学2年の服部昌己君=当時(14)=が母親の交際相手に暴行され、死亡した事件で、市の検証委員会(委員長・蔭山英順日本福祉大教授)が児童相談所の対応力や、関係機関の連携に問題があったとする中間報告書をまとめ、河村たかし市長に6日提出した。

 報告書によると、昨年6月以降の1カ月間で、服部君が通う中学などから計4回虐待を疑う通報があった。しかし、市中央児童相談所は交際相手の男が反省していることや、服部君が男をかばう証言をしたことなどを理由に一時保護を見送った。

 報告書は(1)危険度が高い顔面への暴力があった(2)被虐待児童は真実を語れない傾向がある(3)母親の養育能力が低い-などとして、遅くとも4回目の通報があった昨年7月上旬には一時保護に踏み切るべきだったと断じた。

 判断を誤った理由を警察や学校、区役所との連携が不十分で、警察が把握していた配偶者暴力などの情報が活用されなかったと批判。対応の中心となる児童福祉司や、児童心理司が質、量とも不足していることも指摘した。

 河村市長に報告書を手渡した蔭山委員長は「親子関係を切り離す判断は難しく、多くの情報を統合して判断できる体制づくりが重要だ」などと訴えた。河村市長は「虐待を根絶するため、相当のエネルギーを注ぎたい」と応じた。

 検証委は再発防止のための具体的な提言を加え、5月上旬に最終報告書をまとめる。

(中日新聞)

2012.04.06

新聞を「読む」日に考え合いたい 成果主義の行きつく先は

今日は4月6日。

新聞を「ヨム」日なんだとか。

春の新聞週間として、各紙に新聞特集が組まれている。

今日付の新聞を読んで気になった記事が。

公的分野の成果主義の行きつく先は・・・。

強い懸念を持った。

毎日新聞の「記者の目」。

「生徒の人間性に関心持たぬ校長」「学校に広がる 企業論理の弊害」

小見出しがその内容を物語る。

4月から毎日新聞のサイトの表示表式も変わったようだ。

全文表示が一気にはしにくくなったようだけど。

記者の目:私立浪速中・高の連続不祥事=林田七恵
(2012/4/6毎日新聞)
http://mainichi.jp/opinion/news/20120406k0000m070121000c.html

2012.04.05

保育所面積の切り下げは子どもの権利侵害だと日弁連会長が声明を発表

今日4月5日付の朝日新聞にも取り上げられましたが、4月4日、約三万人が加入する日弁連の会長が、子どもの権利にかかわって声明を出しました。

ぜひご覧ください。

***

子どもの成長発達権を侵害する保育所面積基準の緩和を行わないよう求める会長声明

http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120404_2.html
2011年5月2日に施行された「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」により改正された児童福祉法は、同改正附則4条において、保育の実施への需要その他の条件を考慮して厚生労働省令で定める基準に照らして厚生労働大臣が指定する地域にあっては、保育所に関わる居室の床面積については厚生労働省令で定める基準を標準として定めるものとするとして、「指定地域」においては、条例によって保育所の面積基準を緩和し得るという重大な例外を設けている。

指定地域たる24区市を抱える東京都は、0~1歳児を年度途中に定員を超えて入所させる場合、保育室の面積基準を1人当たり3.3平方メートルから2.5平方メートルに緩和することを認める条例(東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例)を制定した。また、指定地域の一つである大阪市でも、これまで「0歳児5平方メートル、1歳児3.3平方メートル」を基準としてきたところ、この基準を0~5歳まで全て、1人当たり1.65平方メートル(畳約1枚分に相当)に引き下げることができるように基準を緩和する条例(大阪市児童福祉施設最低基準条例)を制定した。

これらの基準の緩和は、従来の保育所最低基準における「0~1歳児は3.3平方メートル、2歳以上は1.98平方メートル」という基準を大幅に下回るものであり、児童福祉法45条1項の「児童の身体的、精神的及び社会的な発達のために必要な生活水準を確保するもの」とは到底いい難い。待機児童解消を名目としながら、子どもの安全・安心な成長発達を大きな危険にさらすことと引き換えに、保育所の居室面積基準の緩和をすることを許容するものである。

これまで当連合会は、「児童福祉法改正に関する意見書」(1996年9月20日)等で児童福祉施設最低基準の見直しを求めてきた。また、「地域主権改革に関し、保育、教育の保障の観点から、慎重かつ徹底した審議等を求める意見書」(2010年12月17日)においては、保育所最低基準、中でも、保育所における子どもの居室(保育室)の床面積にかかる基準が子どもの成長発達権保障に果たす極めて大きな役割を具体的に明らかにした上で、上記のような例外を認めて国の統一基準に反する状況を是認するとすれば、子どもの健全な成長発達や安全を犠牲にし、保育の質を無視して単に量的に受入れ児童を増やすことになり、子どもが安全・安心に成長発達する権利を侵害するものといわざるを得ないと指摘し、懸念を表明した。

上記のような保育所面積基準を緩和する条例制定の動きは、当連合会の懸念が現実化しつつあることを示す実例であり、条例が制定され、保育所面積基準の緩和が現実化すれば、子どもの成長発達権が著しく侵害されてしまうことはいうまでもない。 

当連合会は、子どもの成長発達権を保障する観点から、改めて、改正児童福祉法附則4条が保育所面積基準の緩和を認めていること自体の再考を求めるとともに、これによって許容されている保育所面積基準の緩和が現実化し、子どもの成長発達権が侵害されるような事態を避けるべく、指定地域を含む都道府県もしくは指定地域の市区町村に対し、子どもの成長発達権を侵害する保育所面積基準を緩和する条例の制定を行わないこと、また、たとえ緩和することを認める条例が制定されてもそれに沿った保育所面積基準の緩和を現実に行わないことを求める。

 

2012年(平成24年)4月4日

日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児

2012.04.03

いまだ続く避難生活 20人が30畳の大部屋で雑魚寝

障害者でなかったら、こんな対応はされていなかったのではないだろうか。

知られていない。

権利ってなんだ?

毎日新聞はずっと取り上げてきた。

それでも・・・。

東日本大震災:知的障害者施設の150人 続く避難生活
(2012/4/3毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120403k0000m040113000c.html

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