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2012.04.08

7歳児童虐待死で・・・「組織的対応できなかった」

何をやっているのだろう。

責任ある機関が人が、相互に報告しない、連絡しない、連携しない。

人手が足りず、経験も浅く、相談する時間さえ。。。

子どもが命を落としていく。情けない。

***
「組織的対応できなかった」西淀川7歳男児虐待死で大阪市が報告書
(2012.3.30 08:53サンケイニュース)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120330/wlf12033008550002-n1.htm
 大阪市西淀川区で昨年8月、小学2年の藤永翼君=当時(7)=が虐待され死亡した事件で、有識者らでつくる大阪市の児童虐待事例検証部会は29日、行政サイドの問題点や課題に関する報告書を公表した。事件の背景に、児童相談所(児相)と学校の連携不足や、担当した児童福祉司の経験の浅さがあり、「リスク要因が多いケースにもかかわらず、組織的な対応がなされなかった」と指摘。市は再発防止策を講じたが、児童虐待が増え続ける中で、児相の人員不足など重い課題も横たわっている。

 ◇虐待判断せず

 報告書によると、児相の市こども相談センターは昨年5月、翼君が通う小学校から「翼君の体にあざがある」という報告を受けながら、深刻な虐待案件だという判断はしていなかった。担当の児童福祉司はセンター勤務3年目と経験が浅かったが、個人の判断に任されていた。

 報告書では、学校からの通報を生かせず、結果的に児相として組織的な取り組みができなかったことを問題点として挙げている。

 一方、学校は校長を中心に家庭訪問などを行うなど、危機意識を持った対応をしていた。しかし、関係機関が集まって対応を協議する「ケース会議」の開催を求めるなどの対策は取っておらず、学校側も連携への意識が不十分だった。

 ◇リスクケース

 翼君は生後3カ月で家庭での養育が難しいとして乳児院に預けられた。平成22年4月、継父の森田勝智被告と実母の良子被告が引き取る意思を示し、面会や外泊などを重ねた上で昨年3月に家庭に引き取られたが、そのわずか5カ月後に死亡。やせ細り、体には多数のあざやたばこを押しつけたような跡があった。

 担当の児童福祉司には、施設に保護されていた児童が家庭復帰したケースだっただけに「家に戻るのは良いこと」という意識が強かった。翼君のあざの情報についても「虐待」ではなく「養育がうまくいないケース」と捉えてしまった。

 検証部会の部会長を務めた津崎哲郎花園大教授は「7歳という年齢だが、親が引き取って育てるのは初めてで、養育経験がなく、リスクのあるケースだった」と指摘する。

 ◇人員不足も

 大阪市は事件を教訓として、子供が施設から家庭復帰するケースについては、虐待の有無にかかわらず全事例についてケース会議を開くことを決めた。ただ「会議を開けば虐待を全て防げるというわけではない。事例ごとに軽重を判断しながら対応することが重要だ」という声もある。

 さらに、児相の人員不足も深刻な問題だ。

 大阪市の虐待通報件数は、20年度の871件に対し22年は1976件と、わずか2年で2倍以上に激増した。市は子ども相談センターの職員数を21年度の109人から今年3月時点で152人に増やすなど態勢を強化しているが、職員の負担は依然大きい。また、職員数が急速に増加したため、経験の浅い職員が増えているという課題も残されている。

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