政治に社会に組織に求められるプロセスの公開
「決める政治」。
この言葉にずっと違和感を持っています。
消費税増税を決断した野田前首相が用いた言葉。
やらないといっていた増税をやることにした。
全部決まってから国民に謝った姿勢。
内輪もめの末、最後は密室談合でした。
東京新聞の1月13日付の社説に共感します。
【社説】週のはじめに考える 政治家が議論する政治に(2013/1/13)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013011302000102.html
国会の中で、政党をこえた議論で、歩み寄りながら、最後は決めていく。
私は、組織の中の議論も重要だと思います。
ここ数年で、格差と貧困が広がり、さらに憲法改定まで言われるようになりました。
従来で言うと、共産党や社民党が躍進する状況でしょう。
が、そうなっていません。
どちらの党も、結論は先に決まっていて、プロセスが見えない、個性も見えない。
誰がやってもいっしょ。テレビでのコメントや街頭の演説も、想定内の言葉ばかり。
変化しない老舗はあきられているのではないでしょうか。
共産党や社民党は、党内論議をもっとオープンにしたり、宣伝資材を開きながら参加型で決めていったり、自らへの厳しい批判や提案を排除・敵視するのではなく議論にのせたり、
そうした変化こそ私は必要だと思います。
プロセスがオープンかどうかが重要です。
橋下流がいいとは思いませんが、あの人はそこを重点的に意識しています。
ソーシャルメディアが普及して、わかりにくいことが嫌われるようになりました。
わかりにくいことをわかろうとする丁寧さも大事だと思いますが、流れとしてはわかりやすさが必要です。
政治全体に、社会に、政党、さまざまな組織にも、プロセスの公開が求められていく1年になるはず。
労働組合も。
私は今、そう感じています。
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