昨日と今日、都議会を傍聴し、合間に都庁の書店へ。
興味深い本を見つけた。

『ニッポンの暴言 国民を惑わす政治家たち』(著 横山渉 発行:三才ブックス 1300円+税)
高齢者の負担増に拍車をかける医療関連の法案も成立し、国会会期の延長もなく、会期末を迎え、いよいよポスト小泉へと注目が高まっていく。
麻垣康三はどうなるのか。森派の森会長の腹づもりは?
ちょっと待ってもらいたい!
人気が高いとされ、1番手と目されている安倍晋三氏は、2002年5月の早大でのシンポジウムで、
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」(サンデー毎日2002年6月2日号)
と語っているのだ。
福田康夫氏はどうだろう。
サークル・スーパーフリーによる集団レイプ事件が発覚した2003年6月、全日本私立幼稚園連合会九州地区主催の少子化問題に関する討論会で、太田誠一衆議院議員が「(集団レイプをする人は)まだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」と発言したことを、官邸内のオフレコ会見で問われ、
福田氏は「そういう格好しているほうが悪いんだ。男は黒豹なんだから。情状酌量ってこともあるんじゃないの?」(週刊文春2003年7月10日号)と答えている。
名門・麻生財閥の麻生太郎氏は、森喜朗氏とならぶ暴言・失言政治家だろう。
麻生氏は、2001年3月12日に河野グループの会合で、野中広務氏の名前をあげ、「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなぁ」と発言されたといわれている。
著書は、戦後の第一次吉田内閣(1947年~)から小泉内閣にいたるまでの、政治家の100の暴言を、引用元と経過、反響も踏まえて掲載している。当然、石原都知事の「ババァ」発言や「三国人」発言なども含まれている。
いわゆるバカヤロー解散の引き金になった「バカヤロー」から、近くは杉村タイゾーの「ケインズさん、何人なんだろう?」まで。
イラク戦争や自衛隊派兵、憲法問題をめぐっての暴言ぶりにあらためて驚かされる。
新聞、雑誌、書籍などともに、各種ホームページやブログなども参考にしたという。
ウィキペディア、辛口ニュース解説、戦後政治史ふぁん倶楽部、私の恩師でもありリンクにも入れている亀井淳ホームページ、ほぼ日刊イトイ新聞などがそれだという。
2000年以降の暴言が過半数を占めることについて、著者は「意図的」だと後書で示している。森政権から小泉政権へと代わり、与党・自民党の姿も大きく変貌したダイナミックな政治状況を政治家の言葉という観点で整理したかったという。
帯には「ニッポンは大丈夫か!?」とある。
暴言をはく政治家ほど、改憲色が強く、愛国心の押しつけについての熱心さがうかがえる。
数年前、ブッシュの妄言録の本が注目されたが、ニッポンの政治史を暴言・失言・放言で知ると、おそろしさを感じる。
劇場に踊らされている場合ではない。次の内閣へとうつろうとするなかで、政治家の暴言、そしてそれらをまとめた著書から学ぶべきことがいま有権者に問われていないか。
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