カテゴリー「保育」の記事

2008.06.19

福祉・保育の切り下げ 首相に踏ん張られては困る

 国として、保育所や福祉施設の利用者一人あたりの面積基準などを保障してきた最低基準を廃止し、標準基準は示すものの、実質は地方自治体の条例などに委ねる方向が強まっている。

 このことにこのブログでも違和感を示してきた。

◇地方分権勧告―首相も首長も覚悟を示せ(2008/6/2朝日新聞社説)
http://www.asahi.com/paper/editorial20080602.html

 「乳幼児は、自分で意思表示できないから、国の規制が必要だ」

 市町村が保育所を新設するときに、なぜ全国一律の基準に縛られないといけないのか。そんな疑問への厚生労働省の答えがこれだった。

 こんなとんでもない理屈でしか存在理由を示せないお役所の縛りをなくし、権限や財源を移して自治体を「地方政府」に高めていく。地方分権改革推進法に基づき、地方分権改革推進委員会が、こうした内容の初めての勧告をまとめ、福田首相に提出した。

 柱は、中央政府の仕事は都道府県に、都道府県の仕事は市に、できるだけ移していくこと。そして、政府の補助金を使った公共施設の転用や譲渡を容易にすることだ。

 来春までに国の出先機関の整理・縮小や税財源の移譲についても順次勧告する。政府は分権推進計画を閣議決定するが、当面の対処方針は6月の「骨太の方針」に盛り込む予定だ。

 勧告には、住民生活と密接な問題が数多く盛り込まれた。

 例えば、保育所や老人福祉施設の基準は、自治体が条例で独自に決められるようにすべきだと求めた。多少狭くても、預かる子供を増やして待機児童を減らす、といった選択ができる。

 補助金でつくった施設を当初の目的以外へ転用しやすくすれば、市町村合併で不要になった図書館を福祉施設にするような工夫ができる。

 今回の勧告は、住民に近い自治体の権限を強める方向をはっきり示した点で、分権を一歩前進させるものだ。

 しかし、これまでの調整の過程で、権限を守ろうとする各省の抵抗はきわめて強く、自治体へ移すべきだと主張する分権委と対立し、結論が先送りされている課題も多い。

 国道や河川の管理については、事前の折衝で国土交通省から一定の譲歩を得たが、農地転用の許可について農水省は拒否したまま。こうした未決着の点の多くで、分権委は期限を区切って結論を出すよう勧告したが、政府内での議論に委ねざるを得なかった。

 また、小さな自治体へ移譲は現実的ではないとの理由から、都道府県の権限の移譲先の多くを市に限ったことで、町村に不満が残った。

 これを実行に移せるかどうかは、政治の責任だ。各省の官僚や族議員が抵抗している項目を、骨太の方針にどこまで盛り込めるか。福田首相のやる気がすぐに試されることになる。

 知事や市町村長の覚悟も必要だ。各自治体の中には、「権限をもらっても面倒なだけ」との本音もちらつく。

 分権は、政府と自治体間の単なる権限争いではない。よりよい暮らしを実現するための統治の仕組みの大改革であり、日本の再生がかかっている。住民の側からも改革を後押ししたい。

 朝日新聞はさらに今日の社説で、方向が後退しつつあることに厳しい姿勢を示した。

◇地方分権要綱―首相の踏ん張りどころだ(2008/6/19朝日新聞社説)

 地方分権改革への各省庁の抵抗が、自民党の族議員を巻き込んで激しくなっている。

 丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長が率いる地方分権改革推進委員会が福田首相に出した第1次勧告を受け、政府として取り組む「地方分権改革推進要綱」の原案がまとまった。要綱は20日にも正式決定される見通しだ。

 丹羽氏の分権委と省庁側の意見が対立していた項目を見ると、原案は軒並み勧告から後退している。これに大きな役割を果たしたのが、本来は分権推進のために設けられたはずの自民党地方分権改革推進特命委員会である。

 農地転用の許可や、国道と1級河川の管理の権限を都道府県に移す。保育所などの施設の全国一律の基準を自治体ごとに決められるようにする。こうした1次勧告の内容に、特命委では異論が噴き出した。

 「知事が企業誘致のために転用を認めたら、優良な農地が確保できない」「河川管理を移したら、災害の時に心配だ」「保育の質の低下につながりかねない」といった具合だ。

 こうした議員の主張は、分権委での官僚の言い分と全く同じである。官僚と族議員が結託して権限を守ろうとしている構図が明らかだった。

 こんな過程をへて、事実上官僚がつくった原案は、勧告では「自治体に権限を移す」と言い切っていた表現を「検討し結論を得る」などと改めた。「検討した結果、権限は移さない」とする余地を残したことになる。

 官僚や族議員の主張は、一見もっともらしい。だれでも洪水を招きかねない河川管理はしてほしくないし、子どもを劣悪な環境におきたくはない。

 だが、そのための権限をどこに与えるかというのは、全く別の話だ。

 住民から遠い霞が関の役所が、縦割りのまま全国一律の政策を行っているのが現状だ。それよりも自治体に権限と財源を持たせた方が、地域の実情にあった行政を効率的に進められる。

 自治体が競い合えば、新たな知恵や工夫も生まれるだろう。高知県のアイデアで全国に広がりつつある割安な「1.5車線道路」はその好例だ。

 弊害が現実のものになれば、知事や市長らは選挙で責任を問われるし、住民監査請求の制度もある。霞が関や出先機関の官僚と違い、住民が直接「ノー」を突きつけることができる。

 首相にやる気があるのなら、霞が関が出してきた原案を突き返し、勧告通りの表現に直すべきだ。それが政権の改革への意志を示すことになる。

 地方分権改革は、このあと出先機関の整理や税財源の自治体への移譲といった本丸が控えている。はじめの一歩から腰が引けているようでは、官僚や族議員の抵抗をはねのけて、そこまでたどりつけるはずがない。

 自治体の判断で、狭い面積にもっと子どもたちや、高齢者、障害者をつめこむことになれば、当然質は落ちる。

 基準を独自に自治体が引き上げる努力も後退するだろう。

 このようなことを族議員や官僚の権限にこだわる姿勢とすりかえる大新聞の社説に強い違和感を持つ。

 影響を受ける人たちはたくさんいるはずなのに、この動きが強まってからは一切報じてきていない。学者のコメントすら載せない。

 急に基準が緩められ、それまで保障されてきた面積や人員配置も保障されなくなる子どもたちや高齢者も出る危険性がある。

 完全な「不利益変更」で、朝日の報道は「不利益偏向」といえると思う。

 社説が懸念する「検討した結果、権限は移さない」とする余地を残したことになる」ことに、大きな期待を寄せたい。

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2008.06.03

保育所の基準 とんでもない理屈

 国がせめてこれだけは保障するということは「とんでもない理屈」なんだろうか。

 今の流れでは、現在の面積より確実に狭い保育所がつくられるか、いまある保育所に子どもが詰め込まれることになる。

 これが「地方分権」として「改革」というのなら、私はそれこそが「とんでもない理屈」だと思うが。 

◇地方分権勧告―首相も首長も覚悟を示せ(2008/6/2朝日新聞社説)
http://www.asahi.com/paper/editorial20080602.html

 「乳幼児は、自分で意思表示できないから、国の規制が必要だ」

 市町村が保育所を新設するときに、なぜ全国一律の基準に縛られないといけないのか。そんな疑問への厚生労働省の答えがこれだった。

 こんなとんでもない理屈でしか存在理由を示せないお役所の縛りをなくし、権限や財源を移して自治体を「地方政府」に高めていく。地方分権改革推進法に基づき、地方分権改革推進委員会が、こうした内容の初めての勧告をまとめ、福田首相に提出した。

 柱は、中央政府の仕事は都道府県に、都道府県の仕事は市に、できるだけ移していくこと。そして、政府の補助金を使った公共施設の転用や譲渡を容易にすることだ。

 来春までに国の出先機関の整理・縮小や税財源の移譲についても順次勧告する。政府は分権推進計画を閣議決定するが、当面の対処方針は6月の「骨太の方針」に盛り込む予定だ。

 勧告には、住民生活と密接な問題が数多く盛り込まれた。

 例えば、保育所や老人福祉施設の基準は、自治体が条例で独自に決められるようにすべきだと求めた。多少狭くても、預かる子供を増やして待機児童を減らす、といった選択ができる。

 補助金でつくった施設を当初の目的以外へ転用しやすくすれば、市町村合併で不要になった図書館を福祉施設にするような工夫ができる。

 今回の勧告は、住民に近い自治体の権限を強める方向をはっきり示した点で、分権を一歩前進させるものだ。

 しかし、これまでの調整の過程で、権限を守ろうとする各省の抵抗はきわめて強く、自治体へ移すべきだと主張する分権委と対立し、結論が先送りされている課題も多い。

 国道や河川の管理については、事前の折衝で国土交通省から一定の譲歩を得たが、農地転用の許可について農水省は拒否したまま。こうした未決着の点の多くで、分権委は期限を区切って結論を出すよう勧告したが、政府内での議論に委ねざるを得なかった。

 また、小さな自治体へ移譲は現実的ではないとの理由から、都道府県の権限の移譲先の多くを市に限ったことで、町村に不満が残った。

 これを実行に移せるかどうかは、政治の責任だ。各省の官僚や族議員が抵抗している項目を、骨太の方針にどこまで盛り込めるか。福田首相のやる気がすぐに試されることになる。

 知事や市町村長の覚悟も必要だ。各自治体の中には、「権限をもらっても面倒なだけ」との本音もちらつく。

 分権は、政府と自治体間の単なる権限争いではない。よりよい暮らしを実現するための統治の仕組みの大改革であり、日本の再生がかかっている。住民の側からも改革を後押ししたい。

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2008.05.29

認証保育所の食材費、都議会質疑のその後

3月12日の東京都議会予算特別委員会で、企業経営のある認証保育所の食材費について質疑された。

私のブログでは3月18日に、

保育園児1人の食材が1日36円(70円)?!(2008/3/18tamyレポート)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2008/03/post_6a8c.html

を詳細に書き、一定のアクセスをいただいた。

一日子ども一人当たり36円というもので、在園児のカウントの違いだろうが、その夜のテレビニュースでは園側は70円だとし、問題はないとしていた。

また、「ちびまる子ちゃん」よりも視聴率の高い、3月23日の日本テレビ「バンキシャ!」では、トップ特集で、この園の食材費問題での検証報道が行なわれた。番組では63円と計算して、実際に別の保育所の栄養士に買い出しと調理を再現してもらっていた。録画したDVDを何度もみたが、やはり63円でも十分な給食・おやつは提供できないと確信した。

5月28日の産経新聞東京版で続報が載った。

◇格安給食の認証保育所、都が「問題なし」(2008/5/28産経新聞東京版)

 都内の認証保育所が1食36円の格安給食を出していると指摘されていた問題で、都が「指摘は事実無根。給食内容には基準を下回る栄養素もあるが、乳幼児の健康に被害を及ぼすほどではない」とする内容の文書を出すことが27日、分かった。都の調査によるとこの認証保育所の給食費は、一部都議が指摘した1食36円ではなく69円。都内の認証保育所の平均給食費200円を大幅に下回るが、必要なカロリーとカルシウムがわずかに基準を下回っているだけで、乳幼児の健康に害を及ぼすほどではなかったという。
 



 

 そして、その都の通知文書を関係者から手にした。

 送り先は各区市町村認証保育所主管課長、

 送り主は東京都福祉保健局少子社会対策部子育て支援課長名で、

 「東京都認証保育所における給食の適切な実施について」という文書。

 このことについて、「東京都認証保育所事業実施要綱」等において、給食の内容は栄養給与量を満たした上で、変化に富み、季節感がある献立とし、児童の食欲を増進し、偏食の是正にも留意した献立とするよう定めています。保育所は乳幼児が1日の生活時間の大半を過ごすところであり、子どもたちの健やかな成長にとって保育所における給食は重要です。
 各区市町村におかれましては、認証保育所における給食の一層の充実を図るため、施設からの給食に関する相談等に対して、栄養士等による助言・指導や公立保育所の献立の情報提供を行うなど、引き続き必要な支援をお願いいたします。
 なお、先般、特定の認証保育所において、食材費が極めて安価であり、展示と異なる給食を提供している旨の情報提供がありました。調査を行った結果、食材費については指摘された額と異なり、展示についても調査時点でそのような事実はありませんでした。また、指摘を受けた保育所の給食について、当時の献立表と食材一覧をもとに栄養価の調査を行ったところ、一部に栄養所要量を下回る栄養素が見られたため、当該保育所に対して、給食内容の改善を図るよう指導しました。
 今後とも、認証保育所の給食の適切な運営にむけて、御協力をお願いいたします。

 退職し告発した元栄養士の努力が足りなかったというのだろうか。また、問題が明らかになってからの調査時点で展示しているものと実際に出しているものが違うことはありえないわけで、過去にどうだったのかを追及しないのも納得がいかない。

 食材費69円でも、ギリギリの栄養がとれて、展示と実際の給食が同じなら、何の問題もないということになるのか。

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2008.05.13

週刊東洋経済「子ども格差」

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5月12日発売の週刊東洋経済5月17日号の特集「子ども格差」。

子どもたちに襲いかかる貧困、格差の実態を多面的に明らかにしたすばらしい特集。

ぜひ、みなさん読んでください。週刊ですので、お早めに。

週刊東洋経済ホームページより

2008年5月17日特大号(2008年5月12日発売)/特別定価670円(税込)

このままでは日本の未来が危ない!!

子ども格差

子育て家庭の貧困世帯率が14%にも達する日本。出産から育児、教育まで、子どもをめぐる格差の実態を追った。

  【図解】学歴、職業、年収… 格差は親から子へ継承される

  • 貧困の撲滅掲げた英国、いまだ手つかずの日本
  • INTERVIEW
    • 立教大学コミュニティ福祉学部教授/浅井春夫
    • 中央大学法科大学院教授/森信茂樹
  • PART 1
    「子どもの貧困」最前線
  • 虐待問題で疲弊、パンク状態の児童相談所
  • COLUMN
    • 声を上げ始めた児童養護施設出身者たち
  • 母子の貧困、生活保護家庭の悲鳴
  • 妊婦健診への公費助成で14倍の自治体間格差
  • 外国籍児童の不就学をなぜ放置するのか
  • 【海外編 1】イラクへ送られる米国の落ちこぼれ生徒たち
  • PART 2
    ここまで来た!! 教育熱
  • 半年で350万円出費も! 私立小学校「お受験」の舞台裏
  • 東大生も使い放題! セレブのぜいたく受験術
  • いよいよ必修化! 小学校から始まる英語格差
  • カウンセリングで見えた 「家族を追い詰める国」日本
  • INTERVIEW
    • NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事/安藤哲也
  • PART 3
    学校に通えない子どもたち
  • 授業料滞納問題が噴出
  • COLUMN
    • 基準がまちまちの就学援助
  • 大学進学を阻む学費の壁
  • 【海外編 2】中国の仰天「教育格差」事情
  • INTERVIEW | 子ども政策を問う(1)
    • 厚生労働大臣/舛添要一
  • PART 4
    学び育つ場所が危ない
  • 規制緩和を悪用、保育が「金儲け」の手段に
  • 人手不足を派遣保育士で補う公立保育園
  • 大規模施設に衣替えされる学童保育
  • 特別支援教育で混乱する学校
  • 取得率88%は幻 育児休業取得は至難の業
  • INTERVIEW | 子ども政策を問う(2)
    • 内閣府特命担当大臣(少子化対策)/上川陽子

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2008.05.09

保育所にも「選択の自由」!?

 保育所利用の自由化、保育関連産業の成長もねらいに市場化にむけて動く規制改革会議や経済財政諮問会議。

 それに対し、現行制度を守るとしてきた厚生労働省。

 しかし、下記報道によれば、後退の懸念も。今日示されるという素案をみてみたいと思います。5月9日付紙面では「認可保育所入所 直接契約検討へ 厚労省」という見出しで、記事内容は同じです。

◇保育所にも「選択の自由」 厚労省検討へ(asahi.com 2008年05月08日22時55分)
http://www.asahi.com/life/update/0508/TKY200805080284.html

 認可保育所の入所先を市区町村が割り振る現在の方式について、厚生労働省は新たな仕組みが導入できないか検討を始める。保育所の「選択の自由」に厚労省はこれまで慎重だったが、利用者が希望する保育所を選んで直接契約する方式も視野に入れている。

 厚労省の社会保障審議会・少子化対策特別部会が9日、素案として示す。ただ、厚労省内には、認可保育所の絶対数が不足しているなかで新制度へ移行すると、低所得家庭の子どもや障害児らが切り捨てられるとの懸念も根強く、議論は慎重に進める方針だ。

 現行制度では、保育所の利用希望者からの届け出を受けて、市区町村が入所先を割り振っている。

 素案では、「『準市場メカニズム』の考え方を踏まえ、利用者の選択を可能とする方向で検討していく必要がある」と明記した。ただ、新制度導入には、すべての家庭がそれぞれの事情に応じて選択できるだけのサービス量と、財源の確保が不可欠とも強調。保育の必要度が高い子どもが入所できないといった問題を防ぐため、市区町村の関与や第三者評価の検討も同時に打ち出している。

 認可保育所に入れない待機児童は約1万8千人(07年4月現在)。政府は少子化対策の一環として「新待機児童ゼロ作戦」を策定し、保育所整備などを進めている。経済財政諮問会議などは、サービス量の拡大とあわせて直接契約を要望。福田首相も4月下旬の同会議で、「保育サービスの規制改革については年内に結論を出してほしい」と舛添厚生労働相に指示していた。(高橋福子)

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2008.03.20

認証保育所初の取り消し処分

『誰も教えてくれない「保育所」ビジネスの始め方・儲け方』(ぱる出版 三谷忠士)
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31467063

Hoikumoukekata

この本の著者が経営する東京都認証保育所が、制度始まって以来の認証資格の取り消し処分となった。

一つ前のブログ記事で書いた、1日の食材費が36円と都議会で指摘された保育所とは経営主体も違うので誤解のないように。

営利保育の極みがまたしても明らかになった。




じゃんぐる保育園(荒川区)
http://alt-kids.com/

◇都認証保育、初の資格取り消し(3月20日19時10分配信 産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080320-00000924-san-soci
 東京都荒川区の都認証保育所「じゃんぐる保育園」の保育士が大幅に不足していたとして、都は20日、都認証保育所に関する要綱に基づき、同園を経営する日本保育支援協会(さいたま市)に対し、認証保育所の資格取り消し処分を行うことを決めた。認証保育所は、都の独自基準を満たした無認可保育所で、資格取り消しは、制度導入の平成13年以来初という。

 都では、昨年8月と10月の2回にわたって立ち入り調査。都の要綱によると、定員30人の同園には、施設長を含めて計7人の保育士が必要だったが、18年8月中旬までは、勤務実態のあった保育士は2人だけだったとみられる。
 園児の成長過程に沿った年間指導計画を作成していなかったうえ、調理担当者に毎月、義務づけられている検便などを実施していなかった。元職員2人がさいたま市の保育園の常勤職員として登録され、補助金を不正受給していた。試験的に雇った若年者を常勤に移すように偽装した申請書を提出し、国からも不正に給付金を受領した疑いもある。
 都は、昨年12月に同協会に改善を指導していた。同園は18年6月開業。30人の定員で、0-3歳児の幼児を受け入れてきた。

 ■東京都認証保育所 都独自基準を満たした無認可保育所。国の認可保育所より常勤の職員数や施設面積などの基準を緩和する一方で、0歳児保育や開所時間13時間以上の実施などを義務づける。都と区市町村が共同で運営費の半額を補助する。都認証保育所は3月1日現在、395カ所。

この問題は、都議会で厳しく追及されてきた。

《2007年12月11日 東京都議会代表質問速記録より》
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/honkaigi/2007-4/d5247311.htm#04

【曽根はじめ都議(日本共産党)】

 最後に、認証保育所の問題です。
 我が党の調査で、石原知事が福祉施策の目玉としてきた営利企業による認証保育所制度の欠陥が明らかになりました。
 第一に、ルール違反がはびこっていることです。
 株式会社が設置運営しているじゃんぐる保育園の問題は、とりわけ重大です。都の認証保育所事業実施要綱で専任の施設長を置くことが義務づけられているのに、長期にわたり施設長がいない。開設申請書の職員名簿のうち五人は虚偽申請の疑いがあり、七人の保育士が必要なのに、開設時は二人しかおらず、この十一月末まで七人そろったことがありませんでした。問題発覚後、じゃんぐる保育園は、施設長について実名を挙げて長期欠勤状態だと説明した、代表・三谷氏名の十二月三日付のおわびの文書を保護者に配布しました。しかし、東京都はこの方を施設長として受理していません。またしても虚偽の説明を繰り返しています。
 そもそも、昨年六月の開設当初から数々の問題があったのに、都が立入調査をしたのがことしの八月というのは遅過ぎます。調査後の対応も不十分で、保護者や保育士がかねてから要望していた階段の子ども用手すりも設置されず、十月末には子どもの転落事故が起きています。調査後に機敏な対応をしていたら事故を防げたはずです。
 施設長が長期間いない問題や、職員の架空申請などの数々の不正疑惑、子どもの安全が確保されていない実態などについて、どう認識しているのですか。徹底調査を行い、子どもや職員に不利益が及ばないよう万全な配慮をしつつ、厳正に対処すべきと考えますが、それぞれ知事の答弁を求めます。
 いま一つは、認証保育所A型の設置運営基準が余りにも不十分であり、緊急に改善が必要なことです。
 第一に、乳児の部屋と幼児の部屋をきちんと仕切ること。せめて固定式のさくの設置を義務づけること。
 第二に、火を常用する飲食店などの上の階への設置は認めないことや、子どもと一緒に避難できるような非常階段など、安全面の基準を強化すること。
 第三に、園庭にかわる施設を認める場合は、例えば子どもの足で移動時間十分以内、幹線道路は横断しないなどの基準を明確にすること。
 第四に、十三時間開所にふさわしい職員配置への改善や職員の待遇改善を進め、経験年数が長い保育士を雇用することができるようにすること。
 以上四点について設置運営基準自体を強化するとともに、各園における改善に向けた努力を支援することが必要だと考えますが、それぞれ見解を伺います。
 私が指摘したことは、保育の質の確保よりも、企業参入拡大を最優先にしてきた知事の政策の問題です。
 我が党は、認証保育所に対する過去二年間の指導検査結果を分析しましたが、驚くべきことに、全施設の三分の一がさまざまな問題点を文書で指摘されています。認可保育所への文書指摘はせいぜい一割程度で、多くは実務上の問題ですから、この面からも認証保育所に大きな問題があることが浮き彫りになっています。とりわけ、営利企業によるものは、業界大手も含め、職員数が足りないなど重大な問題が多く、改善されない傾向が明らかになりました。
 二〇〇六年度では、営利企業の五十四施設に文書指摘がありました。毎月の避難訓練、消火訓練を実施していない、二十一施設、施設長が他の業務を兼務している、十六施設、開所時間は二名以上の保育士を配置するルールを守っておらず、朝晩など一人体制になっているが四施設、その他、必要な職員数が足りない、保育士資格がある職員がいない、正規職員がいないなど事態は重大です。
 前年度に指摘をされ、改善済みと報告されているのに、翌年度また同じ指摘が繰り返されている場合もあります。
 知事、認証保育所に対する都の指導検査の結果をどう認識しているのですか。
 二〇〇五年に、日本女子大学大学院が、認証保育所の施設環境の現状を調査し、課題を取りまとめた研究成果を発表しています。それによれば、児童一人当たりの面積が認可保育所に比べて狭い、園庭がない、遊戯室がない、採光が不十分などの課題を挙げ、認証保育所に偏重することは、認可保育所を含めた保育施設全体の水準を引き下げかねないと結論づけています。既に三年前にこういう指摘がされ、その後、営利企業による認証保育所のさまざまな問題が明らかになっているのです。
 企業参入推進について、保育の質の確保を最優先にする立場から再検討すること、待機児解消は、認可保育所への支援を抜本的に強め、その増設と拡充を基本に据えることを求めるものです。知事の見解を伺います。
 また、問題の早期発見、早期解決に向け、指導検査体制強化が必要だと思いますが、答弁を求め、再質問を留保し、質問を終わります。

【石原慎太郎都知事】
 認証保育所についてでありますが、認証保育所は、大都市の多様な保育ニーズにこたえるため、都独自の制度として平成十三年度に創設して以来、認可保育所を上回るペースで整備が進んでおりまして、多くの都民の支持を得ております。
 ご質問の認証保育所につきましては、都は既に立入検査や指導を行っておりまして、改善報告を求めております。引き続き必要な調査を行っております。
 ご指摘を受けるまでもなく、認可保育所、認証保育所を問わず、不適正なところがあれば指導を行い、厳正に対処してまいります。
 次いで、保育への企業の参入についてでありますが、認証保育所制度は、多様な事業主体の参入による競い合いの中で利用者本位の保育サービスの提供を目指すものであります。
 認可保育所においても、規制緩和の観点から、平成十二年に民間企業の参入が認められました。
 都としては、認証保育所、認可保育所ともに、多様な事業者の参入により整備を進め、待機児童を解消してまいります。

【安藤立美福祉保健局長】
 認証保育所の基準についてでありますが、認証保育所事業実施要綱において、大都市の実情を踏まえ、面積等を一部緩和しているほかは、基本的には認可保育所の基準と同水準に定めております。
 お尋ねの四点についてでございますが、まず、部屋の仕切りについては、認可保育所では二歳未満児とその他の児童を分けているが、認証保育所ではさらにゼロ歳児の保育場所を区切るなど、より詳細な基準を定めており、安全が確保されております。
 第二が、二階に設置する場合は、一階に設置する場合に比べて、建物の耐火性、避難路の確保、転落防止等について、より安全面に配慮した基準としております。
 第三に、屋外遊戯場については、付近にある公園を屋外遊戯場とすることができることは認可保育所と同様でありまして、距離や移動の安全性等について実地に確認をしております。
 第四に、職員配置につきましては、保育従事職員の配置基準を定め、開所時間の長さに応じ、必要な職員を加えることを義務づけております。
 今後とも、この基準に基づきまして、各施設を適切に指導してまいります。
 なお、職員の待遇改善については、各事業者が適切に対応すべきことと考えております。
 次に、認証保育所に対します指導検査の結果についてでございますが、平成十八年度の実施状況は、認証保育所では、文書指摘を行った施設数が百十二カ所であり、指摘率は五〇%、改善率は九六%であります。
 一方、認可保育所では、文書指摘を行った施設数が百五十六カ所、指摘率は五一%、改善率は八四%であります。
 したがいまして、指摘率はほぼ同等でございますが、改善率では、認証保育所が認可保育所を上回っております。
 なお、文書指摘を受けました百十二カ所の認証保育所のうち、株式会社及び有限会社を合わせて五〇%でありまして、その他の経営形態の認証保育所と特段の差はないと認識をしております。
 次に、指導検査体制の強化についてでありますが、都はこれまでも、指導検査機能の集約化や福祉サービス専門員の活用などにより、指導検査体制を充実強化してまいりました。
 中でも、悪質な法令等の違反に対しましては、機動班による緊急指導検査を実施するとともに、日常的に運営指導を行う区市町村とも連携した効果的な指導検査を進めてまいりました。
 今後とも、こうした実効性ある指導検査体制により、適切に対応してまいります。

この関連のキーワードで検索すると、下記の申し入れ文書がヒットした。

認証保育所における不正疑惑などの解明と是正に関する申し入れ(2007/11/30日本共産党東京都議会議員団)
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2007/20071130145717.html

認証保育所A型「じゃんぐる保育園」への厳正対処を求める申し入れ(2008/2/22日本共産党東京都議会議員団)
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2008/20080222181441.html

【追記】

◇補助金3800万円返還求める=保育園の認証取り消し発表-東京都
3月21日20時31分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080321-00000153-jij-pol

 東京都荒川区の認証保育所「じゃんぐる保育園」(定員30人)が設置申請時に職員数を水増していたなどとして、都は21日、同園の認証を31日付で取り消すと正式に発表した。併せて都は、同園に対して不正受給した補助金約3800万円を区などに返還するよう求めた。
 同園は「日本保育支援協会」(千葉県市川市、三谷忠士代表)が運営。設置申請時の職員数は3人だけだったが、最低基準(7人)を満たしているかのように書類を偽装したほか、虚偽記載の職員名簿を使って都と区の補助金を不正に受け取っていた。 

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2008.03.18

保育園児1人の食材が1日36円(70円)?!

 新銀行東京にかかわる都の対応のさまざまな問題が明らかになってきているにもかかわらず、都議会民主党の追及がぬるい。

 都議会の議員構成は、東京都議会自由民主党48人、都議会民主党34人、都議会公明党22人、日本共産党東京都議会議員団13人、都議会生活者ネットワーク4人、行革110番1人、自治市民'931人、市民の党1人 、民主フォーラム1人。

 おわかりのように、都議会に社民党議員はいない。

 石原都政を守りたい自民党と公明党に対し、議会第2党の民主党が「民主党の対応も不十分だ。経営責任をただすには元代表執行役を参考人として招致すべきなのだが、反対する与党側と折れ合っている」(2008/3/15東京新聞社説)という状況では、本当に情けない。

 さて、新銀行東京問題は厳しく追及されるべきだと思うが、その質疑を中心的におこなっている予算特別委員会で別の問題も明らかになった。

 サラリーマンをターゲットにした夕刊紙・日刊ゲンダイで、飲み屋情報やメタボ対策ではなく、給食について取り上げられることは珍しい。

◇石原都政でまたデタラメ発覚 認証保育所、36円で給食づくり
(2008/3/15日刊ゲンダイ 14日発行号)3月17日10時0分配信 日刊ゲンダイweb
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080317-00000008-gen-ent

 東京都墨田区の認証保育所で、1人当たりの1日の食材費がたった36円だったことが分かった。
 認証保育所は、児童福祉法に基づいて設置される認可保育所よりも設置基準が緩和された東京都独自の制度だが、普通は30円ではキャベツ1玉も買えない。
 園児は一体何を食べていたのか。
「離乳食で使うタマゴボーロを3~5粒。ヨーグルトを大さじ1杯程度という悲惨な状況です。1カ月2万2000円の食材購入費で、25人の乳幼児の給食、おやつをまかなっていた。開所時の栄養士は『これじゃあ十分な献立が作れない』と辞めてしまい、やむを得ず運営会社が手配した派遣の栄養士が給食を作っていました。ただ、10円の鶏肉や野菜の切れ端など激安スーパーの特売品に合わせて翌日の給食メニューが決まるので、乳幼児の栄養なんて考えていなかったのです」(関係者)
 認証保育所は03年、石原知事の肝いりで始まった施策だ。「都市型保育ニーズに応える」「(国の施策は)低年齢児の受け入れ体制が整っていない」などと自信満々だったが、この男のやることだけに、案の定、弊害ばかりが目立つ。
「認証保育所は、設置基準が緩いから、企業参入しやすい。この規制緩和が諸悪の根源です。都は企業間競争でサービスが向上すると言うが、もともと保育所は儲かる商売じゃない。だから人件費や食材費切り詰めなんて事態が起こるのです」(都政事情通)
 それでも、都は認証保育所に07年度予算で67億円の事業費を計上している。
 この問題を都議会で追及した大山とも子議員(共産)は「乳幼児は何を食べたのか保護者にうまく話せません。それをいいことにデタラメをやっていたのだから本当に許せない。そんな認証保育所の設置を進めてきたのが石原知事です」とカンカンだ。
 悪政の自覚がないのなら、1食36円の給食を食べてみたらどうか。石原老人。 

 その都議会予算特別委員会の質疑速記録が公開された。

都議会予算特別委員会速記録 2008年3月12日 大山とも子(日本共産党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2008/d6118319.htm
※後半が保育関連

 質問のなかに園名は出てこないが、墨田区内の認証保育所は数園しかなく、定員28名の園も一つしかないから特定できる。その園名で検索すると、「食事」欄に、「季節に応じた食材を選定し、栄養士による手作り給食です。食生活を通し、健全な発育及び健康の増進に努めるよう計画的に調理献立をおこなっております。アレルギー食にも対応いたします。」と、委員の質問に出てくる表現とほぼおなじものが記されている。

とうきょう福祉ナビゲーション
http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/


 この園にも言い分がある。日本テレビの取材に「36円」ではなく「約70円」で「保育料を抑えるための経営努力だ」としている。



日テレNEWS 2008/3/12 共産党、保育所の食費で追及 -都議会-
http://www.ntv.co.jp/pda/news/105030.html

 東京都議会で12日、共産党は都が認証したある民間保育所では、一人あたりの食費が一日36円と安く、十分な食事になっていないと追及した。

 これに対し、東京・石原都知事は「物価と相対して低すぎるのは問題があるのかもしれない」と述べた。同じ規模の民間保育所の食費は200円前後だが、保育所は取材に対し、食費は約70円だと反論した上で、「保育料を抑えるための経営努力だ」と主張した。

 都では、「公表した献立と実態が違うなど問題があれば調べる」と述べた。
(3/12 23:55)

 

 実際に食事内容をみたわけではないが、「季節に応じた食材を選定し、栄養士による手作り給食です。食生活を通し、健全な発育及び健康の増進に努めるよう計画的に調理献立をおこなっております。アレルギー食にも対応いたします。」という食事の材料が36円、あるいは70円でできているとは考えにくいのだが。都民がどう判断するか。子どもにとってどうか。

 上記速記録、あるいは下記映像をぜひみていただきたい。

 ご意見もぜひ。

 特売に依存する献立作りと買い出しも余儀なくされる職員がいたたまれないように思うが。

【映像】都議会予算特別委員会 2008年3月12日 大山とも子(日本共産党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video2008-t1.htm
※「大山とも子委員」をクリックし、6時56分ごろからが保育関連

「保育 36円」でYahoo!検索してみると、下記記事が出てくる。

◇認証保育所 園児1人あたり食材1日36円(2008/3/13しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-03-13/2008031315_01_0.html

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2008.03.05

滋賀県、保育士配置も「もったいない」?

「もったいない」。

新幹線の新駅建設を争点に、たたかわれた滋賀県知事選。

新駅建設、ダム建設計画の凍結などを掲げて当選した嘉田知事。

私自身は党派はどうでも、しっかり施策が果たされればそれでいいという立場ですが。

今日知ったニュースにビックリ!

これまで県として国の基準に上乗せしてきた保育所の職員配置を「もったいない!」として切り捨てるのでしょうか。

◇「中核市は廃止」に大津市反発 県の保育士配置補助めぐり(3月5日12時29分配信 京都新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080305-00000021-kyt-l25

 予算削減を目指す滋賀県が、大津市に対して「中核市への移行」を理由に約1億円の補助金削減を打ち出したことに対し、市が反発を強めている。削減するのは保育士配置をめぐる県独自の補助事業だが、大津市は「削減は中核市移行とは関係なく、どさくさ紛れだ」としている。
 県は大津市に対して、障害児の受け入れ▽1、2歳の低年齢児▽母親相談など家庭支援-などの保育士配置について補助を打ち切るとした。市の新年度予算案では、これらの補助額は計1億100万円となっている。
 大津市は2009年度の中核市移行を目指している。県からは保育所の設置認可など保育所事業の大半の権限が移譲される。県子ども・青年局は「権限も拡大するので1本立ちを」と補助廃止の理由を話す。
 一方、大津市は「補助は県独自の事業なので、国の法令に伴う権限移譲とは関係ない」とし、「特別配置は補助があるからできていた。特に民間の保育園が苦しくなる。県税は大津市民も払っているのに、不公平だ」と憤る。
 中核市移行に伴い、県からは約1900の事務が移譲される。「今回は事実上、大津市を狙い打ちにしたものだ。ほかにも中核市を理由に補助削減されるのでは」と、庁内には”次の一手“に対する警戒感が生まれている。 

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2008.01.27

子どもが産めなくなっていく 

少子化と政治の医療政策の劣化で、小児科や産科医などの医師不足が深刻になっているが、昨年後半から報道されるようになってきた。

密着したテレビニュースも何度か観た。

子どもを産むことのできる病院・施設、実際に分娩した病院・施設が激減している。

まさかここまで減っているとは・・・。下記ニュースを読んで、驚いた。

◇子どもが産めなくなっていく!(医療介護情報CBニュース2008/1/25)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/14192.html

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2008.01.11

モンスターペアレントを誇張しかねない座談会への参加者募集

いま、教育・福祉・保育・医療などの公的部門にかかわっての利用者の目は厳しくなっていると思います。それは当然の視点でもありますが、行き過ぎや行き違いもありえます。

特に、公費で運営されているものについて、納税者としての目が鋭くなるのは仕方ないとは思いますが、不安感での問い合わせ、情報の行き違いによる食い違い、国や自治体がそれらの部門を支援していないことによる対応不足など、矛盾は大きくなっています。

そのような問い合わせをする利用者、保護者について、「モンスター」として切り捨てる論調も目立ちます。訴えの根拠が浅いモンスター的な人もいると思いますが、それらが出てくる背景をしっかりみていく必要があると思うのです。

私は、いくつかの求人情報メルマガに登録しています。

どのような求人が出ているのかを知るためです。

昨日午後2時にそのメルマガの一つから送信されたのが下記のメールです。

モンスターペアレントがテレビ、雑誌、新聞等で取り上げられていますが、本来は仕事としての求人情報を発信するものにもかかわらず、当日の午後にメールを送り、謝礼一万円で、しかも現役でなくてもかまわない、顔を出さない座談会の人材募集とは。。。

このような安易な形で、真実かどうか、また直接体験か伝聞かもあやしいような話が座談会として覆面・モザイク等の加工で報道されるということにあらためて驚いています。

一部にはモンスター化は事実としてあるのでしょうが、それらが誇張・誇大化されていく背景に、このような安易さがあるとすれば、大きな問題だと私は思います。

座談会で出される話の裏(証拠)はとらないはず。保護者の言い分が違う可能性もあるのではないでしょうか。偽装につながりかねないとも思うのですが。

***

From: "キャリアフィールド株式会社 【メルマガ編集部】" <entry@jobplus-v.com>
Sent: Thursday, January 10, 2008 2:00 PM
Subject: 【保育の求人】座談会の参加で謝礼金10,000円

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キャリアフィールドからの緊急のお知らせ!

テレビ局からの緊急取材が入りました。
モンスターペアレントについての座談会

■日時:本日(仕事が終わったあとでもOKです)
■時間:1~2時間程度
■場所:都内テレビ局(詳細はお電話にてお伝えします)
■資格:モンスターペアレントについて語れる保育士さん(現役でなくてもOK)
■人数:4名程度
■謝礼金:10,000円(交通費は出ません)
 ※顔出しはありません。

ご希望の方はお電話にて
03-5468-8333
キャリアフィールド(株)まで『座談会の件で』とお伝え下さい。

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 企画・編集:
 キャリアフィールド株式会社 メルマガ編集部
 mailto:entry@jobplus-v.com

***

【ブログ内関連記事】

・み○さんのニュースの取材の電話(2007/6/9)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2007/06/post_3690.html

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2007.11.16

保育関係予算を求めて東村山市議会が

 区市町村の議会は多種多様で、地域の実情に応じて国や都道府県に意見書をあげて意見を表明することもある。数多くあげている議会もあれば、そうでないところもある。

 いま、認可保育所の正規職員募集が減り、非正規の募集が増え、また企業が経営する保育施設や事業所内の施設も増える中で、その求人条件は大変低い水準になっている。人気職種といわれながら、その賃金・労働実態は厳しさを増している。

 そんななか、東京の東村山市議会の意見書が10月に採択された。全面的に賛同したい。このような声が自治体から多くあがれば状況は変わっていくはず。

「子どもによりよい保育をできるよう保育関係予算の堅持」を求める意見書

 「家庭と仕事の両立支援」は、1990年代以降の子育て支援策、少子化対策の基底をなすものでした。しかしながら、いまだ子育てと家庭生活を両立させることは困難になっています。「両立支援」を最先端で担い支える社会的施設として位置づけられた保育園は、低年齢児保育や延長保育の利用が増加し、一時保育等の地域の子育て支援を初め、多機能化が進んでいます。

 東村山市においても、レインボープラン等に基づく、次代を担う子どもが健やかに育成される環境と安心して子どもを産み育てられる環境の整備が早急の課題となっています。

 国や東京都においては、社会保障制度のあり方等の議論が進められております。

 「両立支援」の問題においては、保育園が今後も地域の子育て支援の核として、子どもの最善の利益のために、さらなる役割を発揮できるような総合的な見直しを求めるものです。

 また、今後さらに地方分権改革が推進されることは当然ですが、少子化対策の中核に位置づけられる保育所運営費については国が責任を持って担うべきものであります。

 以上を鑑みて、平成20年度予算、その後についても、子育て家庭の多様な保育ニーズに対応し、よりよい保育が実現できるように、下記の事項を要望します。

                      記

1.民間保育所運営費については、現行制度を堅持し、国が責任を持って実施すること。

   子どもに必要十分な質の高い保育を提供するためには、人材確保のための処遇の改善、子どもの年齢に応じた職員配置の改善がなされなければなりません。そのために、民間保育所運営費については現行水準の維持と内容の改善充実を国の責任において、財源措置を図られるよう求めます。

2.国や東京都において保育内容の質を高める保育対策等の充実をすすめること。

  1 保育士等保育園職員の研修の充実

 保育所保育指針の改定に伴い、これまで以上に保育園の職員の資質向上等、研修内容や実施方法の改善、職員への積極的参加等が図られることが求められています。これに関する運営の改善や保育環境の整備等、今後の取り組みに必要な財源補助を講じること。

  2 保育の質を高める人材確保のための処遇改善

 保育園における質の高い人材を安定的に確保し、その定着を促進するには、保育士等がやりがいを感じながら、将来にわたって働き続けられるようにすることです。公私格差の是正を中心とした人材確保のための施策の推進を求めます。

以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出いたします。

平成19年10月17日

東京都東村山市議会議長   丸山 登

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2007.10.16

うつ病になりやすい保育・医療・介護と国の未来は

 パワハラによる自殺を労災として認定する初めての司法判断がくだされました。

 勤務先の製薬会社で係長から「存在が目障りだ。お願いだから消えてくれ」「お前は会社を食いものにしている、給料泥棒」「お前は対人恐怖症やろ」などと繰り返し言われ、心身を崩し、首吊り自殺をした会社員。その妻が労災認定を求めていた裁判で東京地裁が示したもの。

 うつ病に追い込まれる30代急増というニュースを目にしますが、この会社員も30代。また、縦社会の中で成果をあげることを求められるビジネスマンだけでなく、最近は教職員の精神疾患の急増も客観的な数字でも明らかになってきています。

 企業のメンタルヘルス対策がビジネス誌でも取り上げられるようになってきたなか、国や自治体の対応も迫られていると思います。

 その「公」のかかわりが深い保育、介護、医療などの分野でも、心の病が現場では大きな陰を落としています。予算の削減、非正規化、労働強化・・・、「公」のかかわりは薄められ、その厳しさは支える人たちへ。また、過度な要求をつきつけてくる利用者・家族、さらにそれらの背景を伝えずにことさらあおるマスコミ・・・。

 責任の重さを背中に抱えつつ、過剰に追い込まれていく。そんな事態となっていないでしょうか。

 アメリカの調査ですが、うつになりやすいのは対人サービス、保育・医療・介護などであるということが明らかになったそうです。

 これらを市場に本格的に転換しようとする日本で、それを支える人と仕事の実情はどれだけ理解されているでしょうか。この現状の調査がされていないなか、社会保障予算の抑制だけが叫ばれ、その流れがすすんでいけば、将来に大きな禍根をのこすことにならないでしょうか。

 人材が逃げ、現場では悲鳴があがり、その穴を埋めようと必死でがんばるけれど、またその支え手がその穴へすいこまれていく。そんな事態になっていないでしょうか。また、その傾向が強まっていないでしょうか。

 抜本的な支援をせずに、穴埋めとして外国人で対応していく流れも出ています。

 外国人を批判するつもりはまったくありませんが、人をたいせつにすることの責任を投げていくことで「自給」さえままならず、「輸入」をすすめていく。「輸入」の本格化は少し先の話とはいえ、人を支える仕事へのかかわりが問われています。 

◇最もうつ病になりやすい職種はパーソナルサービス=米調査(2007/10/15ロイター)

 [ワシントン 14日 ロイター] 米国の働く人を対象にした調査では、チャイルドケアや在宅医療介助などパーソナルサービスに従事する人が、各種職業の中でうつ病にかかる割合が最も高いことが分かった。米薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)が15日発表した。
 過去1年間に大うつ病エピソードを1つでも経験した人の割合は、パーソナルケアやパーソナルサービスに携わる人では10.8%、食品の調製や給仕に携わる人では10.3%となった。
 一方、割合が最も低い職種分野は、建設・エンジニアリングや科学、取り付け・メンテナンス・修理などだった。
 調査報告では「2004年から2006年までのデータを総合すると、18―64歳のフルタイム労働者で過去1年間に大うつ病エピソードを訴えた人の割合は年率平均7%となった」としている。
 SAMHSAは、6万人超のインタビューを盛り込んだ薬物使用に関する全国調査のデータを利用した。 

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2007.10.03

2年間保育園に置き去り事件、市が立ち入り調査へ

10日前、私の故郷の北九州市の24時間保育園(無認可)で発覚した置き去り事件について書きました。

私自身の複雑な思いもつづりましたが、事実は少し違っていたようです。

【ブログ内関連記事】

姉妹置き去りで2年間保育園に(2007/9/22)

【今回の新たな報道】

保育園の置き去り姉妹、虫歯や足の関節変形も放置(2007/9/29読売オンライン)

2園児置き去り 虫歯や足の治療怠る? 北九州市、立ち入り調査へ(2007/10/2西日本新聞web)

12本の虫歯が放置され、一部の歯がとける、足の変形に手がつけられていないなど、新たな事実からすれば、これは許されません。

施設に入れるよりは、という園長の姿勢でしたが、これらを放置しつづけ、園で生活をさせてきたわけで、他の保育者にも責任はあります。

子どもたちが大切にされる保育、保育行政が求めていきたいとあらためて思いました。

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2007.09.22

姉妹置き去りで2年間保育園に

また私の故郷・北九州市小倉での保育をめぐる事件が大きく報道されています。

【報道記事】

・保育園に2年置き去り 北九州市姉妹保護 園長、市に報告せず(2007/9/22西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070922/20070922_015.shtml

・姉妹保護:5歳と4歳、保育園に2年間も預けられたまま(2007/9/22毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070922k0000m040118000c.html

・保育所で2年間生活、5歳と4歳の姉妹保護…育児放棄か(2007/9/22読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070921i316.htm

24時間保育の無認可保育園で、4歳と5歳の姉妹が2年間園で生活していたそうです。

離婚した両親にも事情があるようで、母親は借金を抱えて昼夜働き、体調も悪くし、父親は住所不定とのこと。

職員は4人(非常勤含む)、子どもは13人。保育料は月3万と報じられています。

無認可で補助金はおそらく微々たるもので、今回の判断をした園長の献身的な努力で支えられてきたものと思われます。

24時間保育園が他園に比べて保護者に余裕がないとは言え、2年間保育園に姉妹がずっと暮らしていて、他の保護者が誰も気づかないということはないでしょう。

置き去りにして連絡さえとらないこと自体が虐待で、園も通告すべきだったと思います。

しかし、何がただしく、何が悪いのか、今回のケースは難しい面もみられます。

そんな私自身も、幼稚園に通う前は、この園ではありませんが市内の夜間の託児所に預けられていました。

子育てへの行政支援の貧しさ、子育てすることへの親の感覚の薄さ、営利でなく非営利でやっても厳しい無認可保育園の運営のなかで向き合う職員と子どもたち。。。

まだ第一報なので報道内容から決め付けることはできませんが、考えさせられる事件です。

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2007.08.05

3泊4日の名古屋から

3日から明日6日まで愛知・名古屋です。

保育関連の大規模な研究集会(あいち合研)に参加しています。

このホームページの9999アクセスをいま踏みました。

合研には私自身は昨年に続く2度目の参加。

明日は私のアイディアも少し盛り込まれたものがうまくいくかどうか、心配です。

私は出演しないのですが。

夕方からは、福岡県北九州市へ。最近は保育の事故(事件ですね)もありましたが。

ほんとにつかのまの帰郷です。

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2007.07.09

福祉人材 この賃金ではもたない

3月に放送されたNHKスペシャル「介護の人材が逃げていく」

都内の高齢者施設で働く20代の男性職員のやりがいと低賃金・過重労働にスポットがあてられ、働く人や経営者の努力ではどうにもならない状況が取り上げられました。

24時間の施設で働いて、月額20万に満たない状況。高齢者を支える仕事は好きだけど、将来が見通せないと、逃げていく人材・・・。

その後、コムスンの不祥事を発端に福祉人材の確保が危機に瀕していることが本格的に報じられるようになってきました。

朝日新聞も続けてこの問題を取り上げています。

昨日7月8日付の紙面では社説でその危機の打開をアピールしています。

障害者施設や児童養護施設もそれに近い状況があり、人気職種とされてきた保育園を含む児童福祉分野も「人材不足に陥るのは時間の問題と思える兆候がある」(東京都福祉人材センター)とされています。

介護職場を中心に、福祉を支える仕事に国がしっかり責任を持つことなしに、人材確保・定着はできないのではないでしょうか。

高齢者の介護―この賃金ではもたない(2007/7/8朝日新聞社説)

 職員の数をごまかして介護報酬を不正に請求したコムスンの事件は、背後にある重大な問題を浮かび上がらせた。

 高齢者介護の現場が、深刻な人手不足に陥っていることである。その現実にきちんと向き合わなくてはならない。

 新しい施設や訪問介護の事業所を開いても、職員が集まらない。都市部では、とくにひどい。景気が回復しているここ数年は、福祉系の大学や専門学校を出た若者たちも一般の企業に就職している。

 介護福祉士の国家資格を持っている約41万人のうち、介護の仕事に就いているのは約23万人しかない。ひとつの職場の勤続年数も、平均3年ほどだ。

 理由は、はっきりしている。重労働なのに報われることが少ないからだ。

 財団法人・介護労働安定センターが、05年度に2500事業所で働く約3万人を対象に調査したところ、平均年収は200万円余りだった。半数近くを非正社員が占めている。訪問介護を支えるホームヘルパーは、8割が非正社員だ。

 厚生労働省の試算だと、ヘルパーの時給は1210円。全産業の平均時給より600円近く安い。大半が女性で、時間単位で働く登録型ヘルパーは、月収10万円未満の人たちが少なくない。

 介護サービスにかかる費用は、人件費も含めて国が決める介護報酬でまかなわれている。9割は保険料と税金から支払われ、1割を利用者が負担する。

 00年度に介護保険制度が始まって以来、利用者は大幅に増えている。厚労省は社会保障費を抑制するため、2度にわたって介護報酬を引き下げた。

 生協を母体にした千葉市の社会福祉法人生活クラブは、老後の不安にも応えたいと11カ所で訪問介護サービス事業を展開している。事業費の8割は人件費だ。

 去年の介護報酬引き下げで、ヘルパーの時給を1100円から1000円に下げるしかなかった。理事長の池田徹さんは事業所を1軒1軒回り、ヘルパーらに頭を下げた。しかし、頼みの綱のヘルパーは1年で100人以上が辞めていき、新規の依頼は受けられなくなっている。

 いまこそ、介護に携わる人たちの待遇を抜本的に考え直さなければならない。といっても、介護報酬をただ上げればいいわけではない。報酬を人件費とそれ以外とに分け、人件費は削れなくする。あるいは一定の給与水準を保証する。そんな仕組みをつくる必要がある。

 不足分は税金で補ってもいい。所得の低い人に配慮しつつ、保険料や利用料を引き上げる必要があるかもしれない。

 現在、約100万人が介護保険のサービス分野で働いている。お年寄りの喜ぶ顔を支えに頑張るといっても、いまのような低賃金で、将来の昇給の展望が描けなければ、限界がある。

 高齢者が急速に増えている日本では、今後10年であと50万人の介護職員が必要になる。介護を「ふつうの仕事」にできなければ、担い手はいなくなる。

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2007.06.09

み○さんのニュースの取材の電話

保育関係者の知人から聞いた話。

TBSの「朝○○!」の取材電話がかかってきたという。

***

モラルのない保護者が増えている状況を取材したい。

6月1日付の読売新聞で、

遠足代やアルバム代を払わない

子どもが病気でも預かってくれるのが当然と主張する

仕事が休みのはずの日でも子どもを預けにくる

などを、保育料滞納の実態を報道した際の反響が大きかったこととからめて、

モラルのなさが取り上げられていた。

なので、「朝○○!」で、具体的な状況を放送したい。

番組のテーマとして「モラルを問う」シリーズで追いかけたい。匿名でかまわないので、そのひどさを取材したいとのこと。

***

その番組関係者に対し、

知人は、

・確かにモラルの崩れはあると思うが、いま急に始まったことなのか

・病気の子どもを預けたい、仕事が休めずに預けざるを得ないということはモラルのなさなのか

・子どもの病状が悪いのに仕事が休めないという職場や社会の方が崩れているのではないか

・高い保育料を払っていて、仕事が休みの日に少しはゆっくりしたいというのはモラルのなさか

・一部の極端な例だけを放送することで、現象面だけではいいか悪いか判断しにくいボーダーの層が心を痛めているという認識はないか

・給食費や保育料滞納が大きく報道されているが、本当に払えない状況はどうして伝えられていないのか

などを電話で取材者に話したという。

どのような報道が結果としてされるかもわからないまま、取材に応じてくれる人を紹介することはできないとして、やりとりは終わったそうだ。

***

そのやりとりを聞いた6月7日の夜、7日の読売新聞を読むと、

6月1日の記事に対する反響として、仕事が休みの日に子どもを預けるということはおかしなことか、休みの日も子どもといることで精神的に厳しい状況におかれる場合もあるのではないかなどの声があがっていた。

7日の記事だけでなく、最近の読売記事のシリーズは「モラルを問う」というタイトルだった。

新聞で反響が広がる記事を、テレビが同様のシリーズで追いかけるという、典型的な後追いの報道の一端をみた。

その取材の電話のテレビ関係者は、数字も含めた状況認識に大きな誤りがあったという。

そんな根拠をもとに、番組がつくられ、み○○んたさんが、「ズ○!」と斬っていくのか。

ふにおちないというか、やるせない思いにかられた。

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2006.11.14

子ども虐待をとめるために私たちは

子どもに対する痛ましい、すさまじい虐待事件。

子どもに対する、いじめ。

さまざまな形の虐待の連鎖が続いている。

保護者が養育できない状況にある子どもたちは、乳児院や児童養護施設で生活をする。

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2006.11.08

ゼロ歳児保育見直し発言に高市大臣が不快感

 5日の自民党東京都連の講演で、下村博文官房副長官が保育所の入所待機児童解消策について、

 「本当にいいのか見直すべき時期に来ている。(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら、(母親は)無理に働かなくても、家庭でしっかり子育てをやってもらえるようにシフトしていくことが望ましい」(読売報道)と発言したとされることについて、
 
 高市早苗少子化担当大臣が不快感を示したという。

 大臣が記者会見で官房副長官の発言に所見を示したということは、その発言の詳細を事前に確認しているはず。

 5日の講演のなかの前後の発言がよくわからなかったが、基本的にはゼロ歳児保育に否定的なものだったということだろう。

 高市氏のこれまでの節操のなさ(結婚後に自身は通称で通しながら、夫婦別姓は社会崩壊が持論など)を私は評価しないが、下村発言はもっと評価できない。 

◇高市少子化担当相、「家で子育てしろ」発言に不快感(産経新聞)

 高市早苗少子化担当相は7日午前の記者会見で、ゼロ歳児保育見直しに言及した下村博文官房副長官の発言について「生活やキャリア確立のために歯を食いしばって働く女性がいる。一律に仕事をやめて家で子育てしろと言い切られるのは残念だ」と述べ、強い不快感を示した。

 高市氏は「子どもにとって母性が大事な時期はあると思うが、いろいろな人生、暮らし方がある」と指摘。政府が進める待機児童ゼロ作戦を継続する考えを強調した。

 下村氏は、5日の講演で「保育園に入れるより、母親が家庭で1歳ぐらいまで子育てできる社会システムへの方向転換が必要だ」と発言した。

(11/07 12:16)

 安倍内閣、だいじょうぶか。

【ブログ内関連記事】

「母親は家庭で」という安倍側近発言の影響は?(2006/11/6)

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2006.11.06

「母親は家庭で」という安倍側近発言の影響は?

 昨日ふれようと思っていた記事。でも、検索すると、この発言について本来はそうあるべきだからこの言葉に感動したというような、ブログ記事をみかけた。

待機児童問題で官房副長官「母親は家庭で子育てを」(2006/11/6読売新聞)

 下村博文官房副長官は5日、静岡県熱海市で開かれた自民党東京都連の勉強会で講演し、保育所の入所待機児童解消策について「本当にいいのか見直すべき時期に来ている。(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら、(母親は)無理に働かなくても、家庭でしっかり子育てをやってもらえるようにシフトしていくことが望ましい」と述べた。政府が進めている待機児童解消策の見直しを求めたものと見られる。

 また、下村氏は「家庭をバラバラにする政策ではなく、人間社会の原点である家庭を再び構築していくような政策が必要だ」と強調した。

 高校の必修逃れ問題に関連し、問題となっている教育委員会のあり方については「文部科学省、都道府県教育委、市町村教委、学校現場の関係を整理する必要がある」として、現在、都道府県教委が持っている小中学校教員の人事権を市区町村教委に移すことなどを検討するよう求めた。

 そうかなとも思った。

 でも、やっぱり違うと思ったので掲載した。

 「(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら」という前提があるから。

 家庭で育てられるべきという論理が、財政面からきている。

 本来は家庭で、ということは理解できるけれど、そうではない。(講演全体をきいたわけではないが)。

 「核保有議論」推進にしても、安倍さんが本当は言いたいことを周囲が言って様子をみているのではないかと私はみている。

 中川政調会長や中川幹事長、高市早苗少子化担当大臣などなど、目玉として重用した政治家は、従来安倍さんが言ってきた考え方に近い。

 下村博文副官房長官は、なかでも安倍側近と言われてきた人。この発言の影響がどう出ていくか。簡単な空振りでは終わらないのではないだろうか。

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2006.10.21

「保育士・東京ビジネス留学」に驚いた

地方から出て、東京の保育園で働きませんか。

月収18万以上、ボーナスもところによってはあり。

“保育士の移動就労”という、新しい雇用スタイルを提案。

そんな新しいスタイルがよびかけられている。

「保育士の移動就労」が、工業新聞に大きく掲載される時代。

実際の募集要綱をみたわけではないが、公立保育所でたとえ働けても、時給は1000円前後、高くて1200円だろう。1日8時間・月に20日働いて月収20万。1年契約が更新できても、年収300万円をおそらく切るはずの状況で、レベルアップ・モチベーションアップはできるのだろうか。

それにしても、以下の記事の「保育士・東京ビジネス留学制度」という露骨なネーミングには驚かされた。

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2006.10.18

ファストフードがねらう食育「朝食はマックで」

 19日からWOWOWで毎週木曜日4回「ジェイミー・オリヴァーの給食革命!」 (WOWOW)
が放送されるということに、昨日ふれた。

 その給食革命については、月刊誌『世界』(岩波書店・2005年11月号)で、イギリス在住のジャーナリスト・阿部菜穂子さんが書いた『イギリスで巻き起こる「給食革命」』というレポートが詳しい。

 あらためてそのレポートを読んだが、私たちの国の行方も問われていると思う。

 今日の朝日新聞の記事を読んで、不安が強まった。

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2006.10.17

料理界のベッカム「ジェイミー・オリヴァーの給食革命」がWOWOWで19日から毎週木曜9時4回放送